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【シビック SB1】中古車相場ガイド|型式・仕様・状態別の価格帯と購入時チェックポイント

初代ホンダ シビック SB1は、軽量な車体と4気筒水冷エンジンを備えた1970年代のホンダ入門車として、現在も旧車市場で人気を集めています。

しかし、個体の仕様(国内/北米・前期/後期・2ドア/3ドア)や走行・保管状態、錆の有無などによって価格帯は大きく幅があります。

中古車として“適正価格が分からない”という声も少なくありません。

この記事では、仕様別・状態別の相場を整理し、購入時に「この価格で妥当かどうか」を判断できるように、データと実例をもとに解説します。

また、“なぜ価格差が出るのか”の要因を明らかにし、購入時のチェックすべきポイントも提示。

これにより「自分が出すべき価格の目安」が見えてきます。

Contents

仕様別(国内/北米・前期/後期・ボディタイプ)による価格の違い

シビックSB1の中古車相場は、「どの仕様か」だけで大きく価格帯が変わるのが特徴です。

とくに以下の3軸が重要になります。

  • 国内仕様か/北米仕様か
  • 前期型か/後期型か
  • 2ドアセダン/3ドアハッチバック/ワゴンなどボディタイプ

ここでは、具体的な金額はあくまで“傾向”に留めつつ、どの仕様が高く評価されやすいかを整理します。


国内仕様と北米仕様で変わる価格イメージ

まずは「どの市場向けの個体か」で、大まかな立ち位置が変わります。

国内仕様の特徴

  • 右ハンドル・日本の車検・登録履歴が明確な個体が多い
  • 整備・登録の段取りが分かりやすい
  • 旧車ショップ側も取り扱いに慣れているケースが多い

北米仕様の特徴

  • 左ハンドル・バンパー形状・灯火類など細部が異なる
  • 希少性・“輸入旧車”としての雰囲気が評価されやすい
  • 部品は海外ソースを活用しやすい一方、国内では見慣れない仕様もある

実際、国内の中古車検索サイトでも、国内仕様のSB1 1200RSが400万円台で掲載されていた例があり、希少グレードかつ状態の良い個体は“コレクション価格”に近づきつつある印象があります。carsensor

一方、海外の相場指標サイトでは、初代シビック(1st Gen)全体の平均成約価格が約1万ドル強とされており、個体の程度によって幅を持ちながらも「世界的に見ても安い旧車ではない」レンジに入っていることが分かります。Classic.com


前期/後期で変わる評価のされ方

SB1は概ね前期・後期で細かな仕様変更が入っており、見た目のクラシック感・装備のこなれ具合で評価が分かれます。

前期型が評価されやすいポイント

  • 古典的な雰囲気が強い
  • “初期のシビック”としてコレクション的価値が高い
  • 台数が少なく、程度の良い個体は希少

後期型が評価されやすいポイント

  • 装備や細部の熟成が進み、実用性が高い
  • 機関・足回りなどの細かな改良で、普段乗りの扱いやすさに優れる

**価格傾向としては「前期=やや上振れしやすい」「後期=実用志向で安定」**というイメージです。

ただし、前期・後期問わず、外装・内装の状態が良い個体は例外的に高値が付くこともあります。


ボディタイプ別の立ち位置

SB1には、主に以下のボディタイプが存在します。

  • 2ドアセダン
  • 3ドアハッチバック
  • ワゴン系(シャトルなど、市場により呼称差あり)

2ドアセダン

  • 純粋な“コンパクトセダン”としての素朴な雰囲気
  • 台数が少なく、状態良好車は希少
  • 実用性より「雰囲気」を楽しむ方向で評価されることが多い

3ドアハッチバック

  • シビックらしい“コンパクトハッチ”のイメージを代表する存在
  • 実用性・積載性のバランスが良く、人気も高い
  • RSなどスポーティグレードが重なると、さらに上の価格帯へ

実際に、輸出向け在庫としてRSグレードのSB1が約1万4,000ドル前後で掲載されていた例もあり、スポーツグレード×3ドアハッチは世界的にも上位価格帯に入る組み合わせと考えられます。jdmbuysell.com

ワゴン系

  • そもそも現存台数が少なく、相場自体が「不明」な領域
  • 実用性は高いが、個体数が少なすぎて価格傾向を一般化しづらい

仕様別に見た“相場の立ち位置”イメージ

※ここでは「安め/中間/高め」といった相対的な位置付けのみを示します。

 実際の金額は個体状態・市場によって大きく変動し、固定的な相場は存在しません。

仕様位置付けの傾向コメント
市場国内仕様中〜高め維持しやすく、登録履歴が安心材料になる
市場北米仕様中〜高め希少性と雰囲気で、状態次第では国内仕様より上振れも
年式前期型中〜高めクラシック感・希少性で評価されやすい
年式後期型中間実用性重視で安定した評価になりやすい
ボディ2ドアセダン中間渋い選択肢で、雰囲気を好む人に刺さる
ボディ3ドアハッチバック中〜高め“シビックらしさ”と実用性で人気が高い
グレードRSなどスポーティ仕様高め国内外ともにコレクション寄りの価格帯に入りやすい

仕様別に見た「狙いどころ」と「上振れゾーン」

視点狙いどころ上振れしやすい仕様
価格と実用性のバランス国内仕様・後期・3ドアRS系グレード・前期・3ドア
コレクション性前期・国内仕様・3ドアRS・限定仕様・極上コンディション
維持のしやすさ国内仕様・後期海外(北米)仕様は部品調達が工夫次第

要点まとめ

  • SB1の中古車相場は「国内/北米」「前期/後期」「ボディタイプ」「グレード」の組み合わせで大きく変わる。
  • 国内仕様・後期・3ドアは“普段乗りと価格のバランス”が取りやすい狙いどころ。
  • 前期・3ドア・RSなどの組み合わせは、国内外問わず“コレクション寄りの価格帯”になりやすい。
  • ワゴン系や希少仕様は個体数が少なく、相場自体が不明で“出物勝負”の世界になりがち。

仕様ごとの立ち位置を整理していくと、「同じSB1でも、何を重視するかで妥当な価格の感覚が変わるな」と感じます。

スペックだけでなく、自分がどんな使い方をしたいのかをイメージしながら仕様を選ぶと、後悔の少ない一台に出会えそうですね。

状態別(錆・走行距離・レストア済/未)による価格帯

シビックSB1の中古車価格は、仕様以上に**「車両状態がどれだけ良いか」で大きく変わります。

旧車の価値は“初期状態の良さ”が強く影響するため、同じ仕様でも錆の有無・レストア履歴・走行状態**によって価格は上下します。

ここでは、状態を3つの代表的なカテゴリに分け、どのようなポイントが価格を左右するのかを深掘りします。

金額の具体的相場は個体差が大きく確定できないため、レンジ表はすべて“傾向”として扱います。


1. 外装状態(錆・腐食)が相場に与える影響

SB1は外装パネルの純正部品がほぼ流通していないため、錆の有無は価格に直結する最重要要因です。

錆の程度と価格の傾向

錆の程度傾向コメント
錆なし/極少最上位価格帯外装パネル再生が不要で、購入後の費用が最も安い
表面錆程度中〜上位早期対処で抑えられる範囲。評価は悪くない
サイドシル・ドア下に錆中間修理内容に幅があり、相場変動の要因に
フロア・ピラー腐食下限価格帯修復費が読みづらく、相場を大きく下げる
腐食穴あり(多数)要大幅修復相場の参照が難しいレベル。不明扱い

ポイント

  • サイドシル・フロア・フェンダー裏の錆は修復コストが読みにくく、最も相場ブレが大きい部分
  • 錆が少ない個体は希少なため、仕様に関わらず高値になりやすい

2. 機関状態(エンジン・キャブ・ミッション)

良好な機関状態の特徴

  • 始動性が良い
  • アイドル安定
  • 異音が少ない
  • キャブの調整履歴がある

機関トラブルの影響

  • キャブ不調 → アイドル不安定・燃料漏れ
  • 冷却系不良 → オーバーヒート傾向
  • エンジンオイル漏れ → シール劣化

これらは旧車では珍しくないものの、「改善にどこまで費用が必要か」によって価格が変わります。


3. 走行距離は“参考程度”だが整備履歴が価格に影響する

1970年代の車のため、走行距離は状態の参考にしかなりません。

それよりも以下のような「履歴」が重要です。

  • 過去の整備記録簿
  • 足回りOH履歴
  • キャブ整備履歴
  • ブレーキOH履歴
  • 交換部品の明細

“整備済みのSB1”は、見た目以上に価値が安定します。


4. 内装の状態は“価格差の決定打”になりやすい

内装は割れ・破れ・退色など経年劣化の差が激しく、部品供給もほぼありません。

内装状態と価格評価

状態傾向コメント
張替え済み・良好中〜上位内装補修は手間が大きく、前オーナーの丁寧さが伺える
破れ・割れ・退色少なめ中間年式相応で妥当な評価
ダッシュ割れ・シート破れ多数下限補修範囲が広く、価格は下振れしやすい

5. レストア済/未レストアの違い

“レストア済”という言葉の幅が広いため、内容によって判断が必要です。

レストア済(軽〜中程度)

  • 外装補修
  • 足回りブッシュ交換
  • キャブ調整
    →、“基本整備を終えている個体”として扱われやすく、中〜上位価格帯へ。

レストア済(重作業)

  • 全塗装
  • 錆大修復
  • 機関オーバーホール
    →、作業内容は素晴らしいが、費用回収の関係で相場が読みづらい。

未レストア(放置歴あり)

  • 外装・内装・機関すべてに不安
  • 作業量が未知数
    →、最も下限の相場帯に入りやすい。

状態別の“相場レンジ”イメージ表

※金額ではなく、あくまで“相対的な位置付け”です。

状態カテゴリ位置付けコメント
極上(錆極小・整備記録多数・機関良好)最上位価格帯中古車サイトの高額掲載の多くがこの層
良好(年式相応・大きな腐食なし)中〜上位最も現実的で購入しやすい領域
標準(軽腐食・調整要素あり)中間要整備だが十分に候補になる
要整備(錆・内装劣化・キャブ不調)下限作業前提のため価格は抑えられがち
レストアベース(腐食大・放置歴)不明作業量が大きく“価格不定”

要点まとめ

  • SB1の中古車価格は、仕様よりも“車両状態”の影響が極めて大きい。
  • 錆の有無が最重要で、腐食が深いほど価格は下振れする。
  • 機関・キャブ・足回り・電装の整備履歴は価格安定の材料。
  • 内装の状態は補修手間が大きく、価格差が出やすい。
  • 未レストアや放置車は総額が不透明で、相場自体が判断しづらい。

やはりSB1は、見た目だけでなく内部状態が“価格の核心”に直結していますね。

外装が良い個体ほど仕上がりも綺麗で、長く愛せる一台になりやすいと感じます。

年式・型式・市場動向から見る相場推移

シビックSB1の中古車相場は、「70年代当時の人気」「2010年代以降の旧車ブーム」「近年のクラシックホンダの再評価」により、大きく変動してきました。

とくにここ数年は“世界的に初代シビックの価値が見直されている”傾向が強く、市場全体としては緩やかな上昇傾向にあります。

ここでは、SB1がどのように評価されてきたのか、年式・型式・市場動向の3つの視点から深掘りして整理します。


1. 当時(1972〜1979年)の市場での立ち位置

SB1は発売当時「CVCCエンジン搭載」「低燃費」「扱いやすいコンパクト」といった内容で、世界的に大きな成功を収めたモデルでした。

当時の主な評価ポイント

  • オイルショック期に“燃費性能が突出した”
  • 小型・軽量で都市部での実用性が高い
  • 北米市場で高く評価され、輸出量が多かった

そのため、国内現存台数よりも海外現存台数のほうが相対的に多く、近年の「里帰り個体」の増加にもつながっています。


2. 2000年代:旧車としては“まだ安価”だった時代

この頃のSB1は今ほど高値ではなく、修復ベースや放置車も比較的安価で流通していました。

背景

  • 当時は80〜90年代車の人気が中心
  • 70年代コンパクトは“クラシック度はあるが値段は控えめ”
  • 部品供給が減少しつつあり、仕上げには手間がかかると見られていた

現代水準からすると「非常に割安」だった時期です。


3. 2010年代:価値再評価の始まり

この頃から初代シビックが世界的にクラシックとして注目され始めました。

主な理由

  • ホンダ“らしい走り”の源流であることが見直される
  • SB1のデザインが“レトロ・可愛い”と評価される
  • 海外市場(北米)での人気上昇
  • 70年代車の軽量・シンプル構造が愛好家に刺さった

この頃から、特に“RSグレード”“極上個体”などは現地オークションでも上昇傾向を示し始めます。


4. 2020年代:旧車市場全体の高騰によりSB1も上昇

世界的な旧車価格高騰に伴い、SB1も例外ではなく価格が上昇しました。

市場動向としてのポイント

  • 初代シビック全体の平均成約価格が約1万ドル強というデータもある
    (世界的に“安いクラシック”ではなくなりつつある段階)
  • 国内中古車市場では極上コンディションの国内仕様SB1が400万円台で販売されていた例もある
  • 輸出市場ではRS系が1万4,000ドル前後で販売例が見られる

→ このように、国内・海外ともに「状態の良い個体は高額化」「並程度でも下げづらい」傾向が強まっています。


5. 型式(前期/後期)での評価傾向の違い

前期/後期は、デザインの“古典度”と実用性の違いから、以下のように価格傾向が分かれます。

型式傾向コメント
前期(SB1初期)上昇幅大クラシック感・希少性で強めに評価される
後期安定上昇実用的で“乗りやすい旧車”として評価が安定

とくに前期は「良い個体が減っている」ため、仕上がりの良い車はコレクター層に人気です。


6. SB1が今後どう動きそうか?(市場動向の見通し)

※推測ではなく、市場傾向から読み取れる「現象」だけ整理します。

上昇傾向の理由として観測されるポイント

  • 世界的に70年代日本車の人気向上
  • 小型・軽量・素直な走り=現代車にない魅力
  • 部品供給減少 → “状態の良い個体の価値”が高まる構造
  • 国内・北米の双方で需要がある

下振れしにくい理由

  • 絶対数の減少
  • 良い個体ほど維持したいオーナーが離れない
  • 仕上げ済み個体は高値でも売れる構造が続いている

相場推移の全体的なイメージ

時期市場傾向コメント
1990〜2000年代低価格修復ベースでも安価に流通
2010年代緩やかに上昇再評価され始める
2020年代上昇強化世界的旧車高騰と連動
現在(2020年代後半)高値安定状態良好車は上値追い、並レベルも下げづらい

要点まとめ

  • SB1は世界的な旧車高騰の流れの中で“確実に上昇”してきた。
  • 前期型・良好コンディション・スポーティ仕様(RS)は特に高値安定。
  • 国内仕様の極上車は市場に出ると高額掲載が当たり前になりつつある。
  • 相場の上下よりも「状態の良さ」「整備履歴」のほうが価格に直結する構造。

SB1は、旧車市場全体の動向とともに価値を上げてきたモデルですが、とくにここ数年の“ホンダ初期車の再評価”で存在感がさらに増した印象があります。

小柄で軽快な初代シビックが、クラシックとしてしっかり認められてきた流れを強く感じますね。

中古車購入時のチェックポイントと価格に影響する要因

シビックSB1は“旧車としては扱いやすい”と言われるものの、購入時のチェック精度がそのまま維持費と満足度に跳ね返るモデルです。

特に、錆・キャブ・足回り・内装・電装といった70年代車特有の項目は、価格や購入後の出費に大きく関わります。

ここでは、購入前の現車確認で必ず見るべきポイントと、相場に最も影響する要因を深掘りして整理します。


1. 外装(錆・腐食)の確認は最重要項目

SB1は外装パネルの入手性が限られているため、錆の有無が購入後の費用に大きく影響します。

必ずチェックする場所

  • フロントフェンダー裏
  • サイドシル下面
  • ドア下部の水抜き穴付近
  • ピラー根元
  • トランク内側(シール劣化による浸水痕)
  • フロアパネル(上/下の両方)

これらが価格に影響する理由

  • パネル交換が難しく、板金修復が中心
  • 錆が深いほど修復範囲が読みにくい
  • 深部腐食は修復費が跳ね上がる

結果として、錆が少ない個体ほど上位価格帯に入りやすいという旧車特有の構造がSB1にも当てはまります。


2. 機関&キャブの状態(始動性・アイドリング・吹け)

SB1はキャブレター車のため、走りの質と乗りやすさは“キャブの調子”で大きく変わります。

現車確認のポイント

  • 始動性(セルが短時間で決まるか)
  • アイドリングの安定
  • 吹け上がりのスムーズさ
  • 異音(カラカラ・ガラガラ音等)
  • 燃料にじみの有無

価格への影響

  • キャブ調整済みは評価が上がる
  • キャブ不調は作業内容が読みにくく、価格を押し下げる
  • 冷却系の弱り(ホース・コア詰まり)も相場を下げる一因

3. 足回り/走行フィーリングは“車の素性”を左右する

70年代車の足回りは経年劣化が避けられず、ブッシュ類の劣化・ダンパー抜けはよくあるポイントです。

チェック項目

  • 直進性(真っすぐ走るか)
  • 段差での突き上げ
  • ゴトゴト音(ブッシュ・マウント劣化の兆候)
  • ダンパーの抜け

これらは乗ってみるとすぐ分かる項目であり、状態が良い個体は価格が安定しやすい傾向があります。


4. 電装系(アース・灯火類・発電)の整備状況

電装トラブルは“軽症が多いが積み重なると厄介”なSB1の典型的特徴です。

見るべきポイント

  • ウインカーやランプ類の点灯状況
  • アースの弱り(点滅不安定など)
  • 充電電圧(アイドリング時の発電)
  • ヒューズ周りの接触

これらの弱りが多い個体は、購入後に整備が必要となり、その分相場が抑えられがちです。


5. 内装の状態は“価格差の決定打”

内装の補修は見た目以上に手間がかかるため、状態差が価格に反映されやすい領域です。

チェックポイント

  • ダッシュボードの割れ
  • シート破れ・ウレタン劣化
  • 天張りの垂れ
  • カーペットの変色・湿気跡
  • ドア内張りの硬化・割れ

補修済みの個体は、前オーナーが丁寧に扱っていた証で、相場は上寄りに安定します。


6. 長期放置車は複合トラブルを抱えやすい

以下が同時に起こることが多く、総額が読みにくい状態です。

  • キャブ固着
  • ブレーキ固着
  • タンク内錆
  • ホース類の硬化
  • 電装系の接触不良

長期放置歴は価格の下押し要因で、購入後の整備範囲が広がるケースがほとんどです。


7. 整備履歴(記録簿・交換履歴)の有無は相場を安定させる

旧車は、前オーナーの整備方針が「そのまま車の状態」に直結します。

あると評価される履歴

  • 足回りブッシュ交換
  • キャブ調整/清掃
  • ブレーキOH
  • 冷却系交換(ホース・サーモ等)
  • 電装の接点整備履歴

整備されてきた個体は価格が上振れしやすく、“整備済みの安心料”が相場に含まれます。


8. 状態チェック項目と価格影響度まとめ表

項目チェック点価格への影響度
外装(錆)サイドシル・フロア・フェンダー裏★★★★★
機関キャブ調子・冷却系★★★★☆
足回りブッシュ・ダンパー★★★★☆
電装灯火類・アース・発電★★★☆☆
内装ダッシュ割れ・シート破れ★★★☆☆
履歴整備記録・交換履歴★★★★★
放置長期不動歴★★★★★(マイナス方向)

“外装の状況”と“整備履歴”の2軸が、もっとも価格を左右する要因であることがよく分かります。


要点まとめ

  • SB1の価格は、車両状態と整備履歴で大きく上下する。
  • 錆・機関状態・足回りは必ず現車確認し、軽視しないこと。
  • 内装の補修は手間が大きく、状態の良い個体ほど評価が安定する。
  • 放置車は複合トラブルを抱えやすく、価格が下振れしやすい。
  • 整備履歴のある個体は“上振れ相場”で安定し、安心して購入できる。

SB1は旧車としてのクセがありながらも、丁寧に維持された個体は驚くほど素直な走りを見せてくれる車です。

どこを見るべきかを知っておくと、良い個体に出会ったときの“確信”が持てるようになりますね。

買い時のタイミングと交渉ポイント

シビックSB1は近年、世界的な旧車市場の高騰に合わせて価格上昇基調にあります。

そのため、「いつ買うべきか」「どう交渉すべきか」の判断がとても重要です。

ここでは、市場の動き・季節性・販売店側の事情など、実際にSB1を探す際に役立つ“買い時と交渉のコツ”を深掘りして整理します。


1. 買い時は“良個体が出たとき”が最優先

旧車市場ではよく言われることですが、SB1も例外ではありません。

その理由

  • 極上状態のSB1はそもそも流通量が非常に少ない
  • 良個体の入れ替わりが早い
  • 相場がじわじわ上がっているため、“待つほど高くなる”傾向がある
  • 外装・内装・錆の少ない車は出た瞬間に売れることが多い

70年代車で状態の良い個体は“出会い頭”の世界で、相場の底を狙うより「良い個体を優先した判断」が正解になるケースがほとんどです。


2. 季節による影響(買いやすい時期は?)

旧車市場には、ゆるやかな季節変動があります。

比較的競争が落ち着く時期

  • 1〜2月(寒い時期)
    → 購買意欲が落ち、探す人が減りやすい
  • 梅雨時期(6月)
    → 販売店の在庫回転が鈍く、交渉しやすいことも

逆に競争が激しくなる時期

  • 春(3〜4月)
    → 新生活や温かさで“車を探す人”が増える
  • 秋(9〜10月)
    → ドライブシーズンで旧車需要が高まりやすい

ただしSB1自体の出物が少ないため、一般的な季節性よりも“個体の質”のほうが重要です。


3. 相場が上がりやすい仕様(交渉が難しい領域)

以下の仕様は世界的に需要が高く、交渉が難しい傾向があります。

  • 前期型
  • 3ドアハッチバック
  • RSなどスポーティ仕様
  • 国内仕様の極上コンディション
  • 修復歴なし/整備履歴多い個体

販売店側も「すぐ売れる」ことを理解しているため、値引きは期待しづらい領域です。


4. 相場が変動しやすい仕様(交渉が通りやすい領域)

以下の条件は“価格が読みづらい=交渉余地が生まれやすい”項目です。

  • 錆が軽微にある
  • 内装の劣化がある
  • 機関が完全に整っていない
  • レストア途中/仕上げ前
  • 長期放置歴が疑われる

ただし、これらは購入後の整備費用が読みにくいという意味でもあり、交渉できる代わりに「整備費がふくらむリスク」も伴います。


5. 交渉する際の具体的なポイント

交渉は「値引きしてください」よりも、“状態に基づいた根拠”を示すほうが通りやすいです。

実際に使える交渉ポイント

  • 「錆補修範囲が広いため、板金費用が読みにくい」
  • 「キャブの調整履歴が不明なため、整備前提になる」
  • 「内装の張り替えが必要」
  • 「足回りブッシュが劣化している」
  • 「整備記録が不足している」

丁寧に現車をチェックしたうえで、リスク説明を交えて交渉すると効果的です。


6. 販売店・個人売買での違い

販売店

  • 整備履歴の説明を受けられる
  • 独自の保証が付くケースもある
  • 相場が安定し“値引きしにくい”

個人売買

  • 価格を抑えやすい
  • 状態説明の齟齬が出やすい
  • 取引リスクが高く、現車確認は必須

信頼できる店舗か、旧車に理解のある個人売主かで価格の妥当性が変わります。


7. “買い時判断”の総まとめ

買い時は以下3つの条件が重なった瞬間です。

  1. 外装・内装・機関・足回りが総じて良い
  2. 整備履歴がしっかりしている
  3. 希少な仕様(前期/3ドア/RS)の良個体

これらの条件を満たすSB1は滅多に出ず、出ても“即売れ”する傾向があります。


要点まとめ

  • SB1は“良個体が出たときが買い時”で、季節性よりも個体の質が最重要。
  • 前期・3ドア・RSなどは評価が高く、交渉が難しい領域。
  • 錆・内装・キャブ不調などは交渉材料だが、整備費リスクも高い。
  • 現車確認の精度を上げるほど、交渉の根拠がしっかりする。
  • 信頼できる販売店かどうかも、価格妥当性の判断に直結する。

SB1は年々状態の良い個体が減っており、特に極上車は“価格で悩んだ数日後には売れている”ことも多い車です。

納得できる一台に出会った瞬間に動けるかどうかが、満足度を大きく左右すると思いますね。

まとめ

シビックSB1の中古車相場は、近年の旧車市場全体の高騰とともに確実に上昇してきました。

とくに初代シビックは“ホンダの基盤を築いた歴史的モデル”として国内外で再評価されており、前期型・3ドアハッチバック・スポーティ仕様(RS)などの人気仕様は、市場に出るとすぐに売れてしまうほどの需要があります。

相場を最も左右するのは「仕様」よりも「状態」と「整備履歴」。

錆の少なさ・内外装コンディション・キャブと冷却系の健康状態・足回りの劣化具合・電装の安定性といった基本部分が良い個体ほど、価格は安定して上寄りになります。

一方、長期放置車や腐食の深い個体は価格が抑えられるものの、購入後の整備費が読みにくいというリスクもあります。

70年代車らしく、SB1は“整備すれば応えてくれる素直な構造”を持つため、仕上がりの良い一台に巡り会えれば非常に満足度の高い旧車生活が楽しめます。

保管環境によって状態の維持が大きく変わる点も特徴で、屋内保管・湿気対策・下回りチェックを徹底すれば、長期的に美しい状態を保ちやすくなります。

買い時については、季節性よりも「良い個体が出たタイミング」が最優先。

極上コンディションのSB1は市場に出る数が限られるため、仕様や価格だけで判断せず、“状態の良さ”を軸に選ぶのが失敗しないポイントです。

相場の上下を読むよりも、状態の良い個体を確実に押さえることが、結果的に総コストを抑える近道になります。

コンパクトで軽快な走り、素直なハンドリング、そして初代シビックだけが持つ独特の魅力。

SB1は現代のコンパクトカーにはない魅力を持つ一台であり、良い個体と出会えば長く大切にしたいと思わせてくれる存在だと感じます。


参考リンク

ホンダ・シビック(初代) – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ホンダ・シビック

ホンダ・N360 – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ホンダ・N360

日産・サニー(B110) – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/日産・サニー

三菱・ランサー(初代) – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/三菱・ランサー

トヨタ・カローラ(初代〜3代目) – Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/トヨタ・カローラ

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