1970年代から走り続けてきた旧車、Honda シビック SB1をこれから維持・レストアしていくなら、購入価格や整備費だけでなく「自動車保険」のコストも無視できません。
特に旧車は、通常の量産車とは保険条件や割引の有無、契約の際のポイントが異なるため、事前に目安を押さえておくことが非常に重要です。
では今どうすべきか?
まずは「必須の自賠責保険」「任意保険(対人・対物・車両保険)」「旧車ならではの特約・条件」を整理し、自分のSB1がどの程度の保険料になるか、そしてどう運用すべきかを具体的にチェックしましょう。
加えて、登録年式・走行距離・使用目的(例えばツーリング専用か日常使用か)によって保険料がどう変わるかも併せて理解することで、維持計画に保険のコストを確実に組み込めます。
購入・保管・レストア・維持費の把握を真剣に検討している読者に向けて、誇張なし・確かな情報に基づいたガイドをお届けします。
Contents
自賠責保険の概要と金額目安
シビックSB1を維持するうえでまず必要になるのが「自賠責保険」です。
これはすべての車に加入が義務付けられている最低限の保険で、対人賠償のみをカバーするものです。
旧車であっても新車であっても条件は同じで、SB1だから特別に高くなる・安くなるということはありません。
まずは基本的な仕組みと金額の目安を整理しておきます。
自賠責保険の基礎知識
- 対象:対人事故のみ(対物・自分の車の補償はなし)
- 加入必須:車検時に必ず加入していなければならない
- 補償内容は全国統一:車種や年式での差はない
SB1のような旧車も例外ではなく、必ず加入が必要です。
金額の目安(普通車・24ヶ月)
2025年現在の普通乗用車の自賠責保険料(24ヶ月)は、おおよそ次のとおりです。
| 契約期間 | 金額の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 24ヶ月 | 約20,000〜25,000円 | 地域により差あり |
| 12ヶ月 | 約10,000〜12,000円 | 車検周期に合わせて選択 |
※実際の料金は年度ごとに変動があります。SB1固有の特例はありません。
※細かな地域差はありますが、年式による変動は「なし」です。
SB1で注意したいポイント
- 車検が切れている個体を購入する場合は、仮ナンバー発行時に自賠責が別途必要。
- 長期間レストア中で動かさない場合も、車検がある限り自賠責は必要。
- 自賠責は「最低限の対人補償」であるため、旧車の維持では任意保険の内容が重要になる。
自賠責保険が燃費や維持費と関係するポイント
燃費とは直接関係しませんが、「車検周期」を考えることで整備計画・維持費計画が立てやすくなります。
SB1の車検費用は整備内容により幅がありますが、自賠責はその中でも固定的な費用として計算できるため、維持全体の見通しを立てるうえで役立ちます。
要点まとめ
- 自賠責保険はSB1でも新車でも条件は同じ
- 24ヶ月で約20,000〜25,000円が一般的な目安
- 車検切れ車の購入やレストア中は追加で必要になるケースあり
- 任意保険と組み合わせて考えることが維持計画の基本
小さなSB1でも、必要な保険をしっかり押さえておくと維持の安心感がまったく違うと聞きます。
自賠責は変動が少なく計画しやすい部分なので、維持予算の基礎として押さえておくと楽ですね。
任意保険で押さえるべきポイントと保険料の目安

シビックSB1を日常的に安心して維持するには、自賠責だけでは不十分で、任意保険の内容が最も重要になります。
特に旧車の場合、車両本体価格や補償範囲、保険会社ごとの扱いなどに違いがあり、契約内容を誤ると「いざというとき補償されない」というリスクもあります。
ここでは、SB1に適した補償内容の選び方、保険料の目安、旧車ならではの注意点を深掘りします。
任意保険の基本構成
任意保険は大きく以下の4つで構成されます。
- 対人賠償:相手へのケガ・死亡を補償
- 対物賠償:相手の車・物の損害を補償
- 人身傷害/搭乗者傷害:自身・同乗者のケガを補償
- 車両保険:自分の車の損害を補償(SB1では注意点多数)
SB1は軽量で古い車体のため、事故時のリスクは現代車より高く、対人・対物は「無制限」が基本です。
保険料の目安(一般的な旧車オーナーの場合)
保険料は年齢・等級・走行距離・補償内容によって大きく変動しますが、SB1クラスの旧車の場合は次のような傾向があります。
| 年齢/等級 | 車両保険なし | 車両保険あり | 備考 |
|---|---|---|---|
| 30代・10〜14等級 | 約50,000〜70,000円 | 約80,000〜13万円 | 車両保険は取り扱い不可の会社もある |
| 40代・12〜16等級 | 約40,000〜60,000円 | 約70,000〜12万円 | コンディション良好なら妥当 |
| 20代 | 約70,000〜120,000円 | 取扱不可〜15万円超 | 旧車は若年層に厳しめ |
※SB1という車種固有の追加料金は基本的に「なし」。
※走行距離が少なめのユーザー(年3,000〜5,000km)は安くなる傾向。
※一部保険会社では SB1 の車両保険を扱わないケースがあるため、見積もり必須。
SB1で特に重要な補償
旧車特有の事情から、以下は強く推奨される補償内容です。
■ 対人・対物:無制限
軽量ボディで安全装備の少ない旧車では、最優先の補償。
■ 人身傷害:3,000〜5,000万円程度
衝突安全性が現代車ほど高くないため、必須。
■ 車両保険
取り扱いに差が大きい補償。
SB1の場合は次の点に注意:
- そもそも引き受けない保険会社がある
- 取り扱いがあっても「時価額扱い」で、支払いが少ないケース
- SB1の市場価格(150〜300万円の個体もあるが、保険上の査定とは異なる)
車両保険に入れない=ダメではなく、「割り切った維持」を選ぶ旧車オーナーも多数です。
旧車ならではの注意点
以下はSB1に限らず、旧車全般に共通する保険の落とし穴です。
- 「時価額」が非常に低く評価される
- レストア費用は補償対象外(例:全塗装・エンジンOH等)
- パーツ単価が高い割に保険が対応しない場合がある
- 保険会社によって引き受け条件が大きく違う
特に「時価額」の低さは大きな問題で、事故に遭うと“全損扱いで数万円しか戻らない”ケースもあります。
そのため、車両保険を使わず、対人・対物に重点を置いて加入するユーザーも多いです。
見積もり時に気を付けたいポイント
任意保険の見積もりを取る際は次を確認しましょう。
- 走行距離区分(5000km以下が選べるか)
- 車両保険が付けられる保険会社か
- レッカー距離の無料範囲
- 付帯サービス(ロードサービス)の有無
旧車はトラブル時のレッカー費用が高額になるため、ロードサービスは重要度が高い補償です。
要点まとめ
- 任意保険はSB1の維持で最重要のコスト
- 車両保険は取り扱いに差が大きく、時価額評価に注意
- 対人・対物は「無制限」が必須
- 見積もり時はロードサービスと走行距離区分を要チェック
SB1は軽快で扱いやすい反面、現代車より安全装備が少ないため、補償内容をしっかり整えておくと安心感が大きいと聞きます。
適切な保険内容を選べば、長く安心して付き合える旧車ですね。
「旧車だからこそ」注意したい保険契約の落とし穴

シビックSB1のような1970年代の旧車は、現行車とは保険の扱いが大きく違う部分があります
。特に「車両保険の査定基準」「時価額の考え方」「故障と事故の区別(保険適用外の範囲)」など、誤解したまま契約するとトラブルになりやすいポイントが多いのが特徴です。
このセクションでは、旧車オーナーが実際に遭いやすい落とし穴を整理し、SB1を安心して維持するための注意点を詳しく解説します。
① 車両保険の「時価額」問題(SB1で最も注意)
旧車は市場価格が上昇していても、保険会社が算出する「時価額」は非常に低くなることがあります。
例えば
- 実売価格:150〜300万円の個体
- 保険会社の時価額:20〜40万円(例は一般的な旧車傾向)
こうした差が起きる理由:
- 保険会社のデータは「量産車の一般相場」を基準にしている
- 旧車市場の高騰分が反映されない
- 各社で引き受け実績が少なく、市場データが不足している
結果として、事故で全損扱いになると「戻ってくるのはごく少額」というケースが発生します。
② 故障は補償されない(旧車は壊れて当たり前という扱い)
車両保険は事故による損害のみ補償対象であり、旧車で起こりがちな次のような「経年劣化による故障」は補償されません。
- エンジンブロー
- キャブ詰まり
- 電装トラブル
- サビによる腐食
- ホース類の劣化
これらは旧車では必発の維持項目であり、保険会社は「自然故障」と判断します。
③ 保険料の跳ね上がり(事故時の翌年)
SB1は小型で軽快ですが、安全装備が現代車ほど強固ではありません。
そのため事故時にダメージが大きく、保険金額が高額になりやすい傾向があり、翌年以降の保険料が上がりやすいという特徴があります。
④ 特定の保険会社では引き受けNGの場合がある
旧車に積極的な会社と、そうでない会社がはっきり分かれています。
- 車両保険NGの会社:旧車は時価算出が難しいとして避ける
- 走行距離で割引が効かない会社
- レッカー距離が短い会社
SB1はトラブル時にレッカー移動が必要になる可能性があるため、ロードサービスの条件は特に重要です。
⑤ 走行距離区分の選び方で大きく差が出る
旧車ユーザーの多くは年3,000〜5,000kmの走行が一般的ですが、以下のような差が出ます。
- 距離区分が細かい保険会社 → 安くなる
- 距離区分がざっくりしている会社 → 旧車には不利
SB1はレジャー目的のユーザーが多いため、距離区分の細かさは保険料節約に直結します。
⑥ 付帯サービスで意外と差が出る
レッカーサービス・ロードサービスは旧車維持で非常に重要です。
チェックポイント
- 無料レッカー距離(50kmか100kmか)
- 途中の鍵開け・ガス欠対応
- 帰宅費用補償
古い車は些細な不調でも動かなくなる場合があるため、この部分は見落とし厳禁です。
要点まとめ
- 旧車は保険上の「時価額」が市場価格と大きくズレる
- 故障は保険対象外なので整備計画が重要
- 走行距離区分やロードサービス内容で保険料は大きく変わる
- 会社によって旧車の引き受け可否が異なるため見積もりは複数社が必須
聞いた話では、SB1のような軽くて小さな旧車は、不調時のレッカー距離やロードサービス内容が“維持の安心感”に直結するそうです。
車自体の魅力を長く楽しむためにも、保険の「落とし穴」を避けた契約が大切になりますね。
SB1オーナーが実際に選んでいる保険プラン実例と考え方

シビックSB1は「旧車をどれくらいの頻度で、どんな用途に使うか」によって適した保険プランが大きく変わります。
このセクションでは、実際の旧車オーナーの傾向から、具体的にどんな補償内容を選び、どんなコスト感で契約しているのかを整理します。
実使用に基づいた例を把握しておくことで、読者自身がより現実的なプランを選択できるようになります。
年間走行距離が短いオーナーの一般的プラン
SB1は週末に軽く乗る程度というオーナーが多く、以下のようなプランを選ぶ傾向があります。
- 対人・対物:無制限
- 人身傷害:3,000万円〜5,000万円
- 車両保険:付けない
- 走行距離区分:年間〜3,000km
- ロードサービス:レッカー距離100km以上
年間保険料の目安:4〜6万円(年齢30代後半〜40代、10〜15等級)
車両保険を外すことで大幅に保険料が下がるため、旧車では一般的な選択肢です。
特にSB1は市場価格との乖離が大きいため、「支払いが少ない車両保険は不要」と割り切るユーザーも多数います。
普段使いもするオーナーのプラン例
通勤や日常の足として使う場合は補償を手厚くする必要があります。
- 対人・対物:無制限
- 人身傷害:5,000万円以上
- 車両保険:可能なら付帯(時価額)
- 走行距離:〜7,000km
- 弁護士特約:付帯
- ロードサービス:充実型
年間保険料の目安:7〜10万円(年齢30〜40代、10〜15等級)
走行時間が長くなるほど事故リスクが増えるため、人身傷害と弁護士特約の重要度が高まります。
レストア直後・高額レストア車両の場合
ボディや機関をフルレストアしている個体では、レストア代を保険で守れないため、事故リスクを最小化したプランが選ばれます。
- 対人・対物:無制限
- 人身傷害:5,000万円〜無制限
- 車両保険:時価額扱い(実際の価値は補償されない前提)
- 走行距離:〜3,000km
- レッカー:最長距離タイプ
- 事故対応サービスが丁寧な会社を選ぶ傾向
年間保険料の目安:5〜8万円
車両保険の“実質機能しない部分”を理解したうえで、対人・対物を極限強化する傾向が見られます。
若年オーナー(20代)の実例
若いオーナーは保険料が最も高くなります。
- 対人・対物:無制限
- 人身傷害:3,000万円
- 車両保険:付けない
- 走行距離:〜5,000km
- 免許取得後の年数が短い場合、特に割高
年間保険料の目安:10〜15万円
旧車は扱いがシビアなため、初心者向けではない部分もあります。
保険料が高いぶん、事故を避けるための運転スキルが重要です。
保険会社の「旧車への姿勢」でこんなに変わる
実は、同じ補償内容でも会社によって保険料が大きく異なります。
その理由は「旧車をどう扱うか」が各社で違うためです。
傾向①:旧車を積極的に引き受ける会社
- 年式による引き受け制限が少ない
- 走行距離区分が細かい
- ロードサービスが充実
→ 旧車ユーザーに有利(保険料が下がりやすい)
傾向②:旧車を嫌う会社
- 車両保険に加入不可
- 走行距離区分が粗い
- 時価額が極端に低い査定
- レッカー無料距離が短い(20〜30km)
→ 旧車には不利(事故時に困りやすい)
シビックSB1は年式が古いため、「扱いがそもそも違う」という点を理解して会社を選ぶ必要があります。
旧車特約やクラシックカー保険という選択肢
一部の保険会社は、クラシックカー向けの保険を提供しています(取り扱いは限定的)。
特徴
- 年間走行距離に厳しい制限(〜1,000km)
- 一般的な任意保険より安い
- 車両保険額を申告制にできる場合がある
- フルレストア車の価値をある程度反映可能
注意点
- 日常使用ができない場合がある
- 維持にはガレージ保管など条件が付くことも
SB1のような軽量旧車にもマッチするケースがありますが、使用条件が厳しいため事前確認が不可欠です。
要点まとめ
- SB1の保険プランは使用目的で大きく分かれる
- 年間走行距離が短いオーナーは保険料を低く抑えやすい
- 車両保険は「入れない前提」でプラン設計する人が多い
- 保険会社の旧車への姿勢によって料金差が大きい
- クラシックカー保険は有効だが、使用条件に注意
SB1のようにコンパクトで軽快な旧車は、補償内容と走行距離の設定だけで保険料が大きく変わるそうです。
維持のスタイルに合わせて柔軟にプランを組めるのも、この車の魅力を長く楽しむためのポイントですね。
よくある質問(FAQ)

Q1. シビックSB1の任意保険は現代車より高いですか?
必ずしも高いわけではありません。
対人・対物などの基本補償は現代車と同等ですが、車両保険が付けにくいことや、ロードサービス内容を重視する必要があるため、補償内容によってはやや割高になる場合があります。
Q2. SB1で車両保険に加入できますか?
保険会社によって扱いが大きく異なります。加入できる会社もありますが、時価額が低く算定されることが多いため、補償額が実情に合わないケースがあります。見積もりは複数社が基本です。
Q3. 旧車の場合、故障は保険でカバーされますか?
自然故障(エンジンブロー、キャブ不調、電装劣化など)は保険対象外です。
保険は事故による損害のみ対象となります。
Q4. SB1の保険料を抑えるコツはありますか?
年間走行距離を正確に設定し、距離区分が細かい保険会社を選ぶことが最も効果的です。
車両保険を外すことで大幅に下がることもあります。
Q5. ロードサービスは必要ですか?
必要性は高いです。
旧車は些細なトラブルで動かなくなる場合があるため、レッカー距離や付帯サービスの内容は維持の安心感に直結します。
Q6. 事故時の翌年の保険料は大きく上がりますか?
旧車は修理費が高額になりやすく、保険金額が大きくなる傾向があるため、翌年以降に上昇しやすいのは事実です。
Q7. 旧車割引のような制度はありますか?
一般的には存在しません。
ただし、走行距離が極端に少ないユーザー向けの区分がある保険会社では、結果的に安くなるケースがあります。
Q8. 旧車の査定額を高く評価してくれる保険会社はありますか?
「特別に高く査定する」会社は基本的にありません。
時価額の算出方法が統一のため、市場価格の高騰が反映されにくいのが現状です。
Q9. 車検切れのSB1を購入する場合、保険はどうなりますか?
仮ナンバーを取得する際に短期の自賠責加入が必要です。
任意保険は名義変更後に加入可能です。
Q10. 任意保険はどのタイミングで加入すべきですか?
購入前に見積もりを取り、納車日または名義変更日に開始されるよう設定するのが一般的です。
まとめ
シビックSB1の保険選びは、旧車特有のリスクを理解したうえで進めることが大切です。
特に「時価額」「車両保険の扱い」「ロードサービス」の3点は、現代車とは大きく事情が異なります。
SB1の市場価格が高騰している現在でも、保険会社の算定基準では数十万円に満たない評価になることが多く、事故時の補償額が期待より少ないケースがあります。
だからこそ、対人・対物を無制限でしっかり備え、車両保険は加入可否や補償条件を慎重に確認する必要があります。
維持費の計画という点では、自賠責の費用は安定しており、任意保険は走行距離区分や特約の選び方によって調整しやすい部分でもあります。
旧車としては比較的軽く、取り回しの良いSB1ですが、安全装備が現代車ほど強くないため、人身傷害の補償額も重要です。
また、旧車は不測のトラブルで動かなくなる場面があるため、ロードサービスの内容によって安心感は大きく変わります。
聞いた話では、SB1は丁寧に維持されている個体ほど安心感が増し、保険の選び方ひとつで長く快適に楽しめるとも言われています。
車そのものの魅力と走りの軽快さを楽しむためにも、適切な補償内容を選んで、長く付き合える環境を整えていくことが大切ですね。
参考リンク
損害保険料率算出機構(自動車保険の基礎情報)
https://www.giroj.or.jp/
日本損害保険協会:自動車保険のしくみ
https://www.sonpo.or.jp/
金融庁:保険に関する基礎知識
https://www.fsa.go.jp/
