1970年代のホンダ・シビックSB1は、軽やかな走りとCVCCエンジンの扱いやすさで今も人気の高い旧車です。
しかし、その本来の性能を引き出すには「キャブレター調整」と「前期モデルに採用されたフロントディスクブレーキの整備」が欠かせません。
キャブレターは燃調が少しズレるだけでも始動性・加速・燃費に大きな影響を与え、ブレーキは車体が軽いとはいえ旧車特有の経年劣化が避けられず、安全性に直結します。
今どうすべきか。
まずはSB1のキャブレター構造と調整ポイントを正しく理解し、現代の整備環境で問題点になりやすい部分を押さえること。
そして、前期フロントディスク採用車のブレーキ構造、よくある不具合、部品入手性、修理手順の基本を把握することが重要です。
どちらも旧車維持では避けて通れない作業であり、放置すると走行性能が一気に低下するため「購入前のチェック」および「購入後の整備計画」の基礎として押さえておきましょう。
この記事では、キャブ調整の基礎〜実践的な整備要点、さらにブレーキ修理における注意点を深掘りし、安全かつ快適にSB1を走らせるための知識を網羅的にまとめていきます。
Contents
- 1 キャブレター調整の基礎とSB1特有のポイント
- 2 キャブレターの実践的な調整手順と注意点
- 3 フロントディスクブレーキ(前期)の構造と弱点
- 4 フロントディスクブレーキの修理方法と部品入手性
- 5 整備費用の目安とショップ選びのポイント
- 6 よくある質問(FAQ)
- 6.1 Q1. SB1のキャブレター調整はどれくらいの頻度で必要ですか?
- 6.2 Q2. キャブ調整だけで走りは改善しますか?
- 6.3 Q3. ブレーキの引きずり症状がある場合、原因は何が多いですか?
- 6.4 Q4. フロントディスクローターはまだ新品で入手できますか?
- 6.5 Q5. ブレーキホースは純正品が必要ですか?
- 6.6 Q6. キャブとブレーキを同時に整備するメリットはありますか?
- 6.7 Q7. DIYでキャブ清掃はできますか?
- 6.8 Q8. ブレーキのマスターシリンダーOHはどれくらいかかりますか?
- 6.9 Q9. SB1のキャリパー本体はまだ入手できますか?
- 6.10 Q10. 整備後の走行テストで最も注意すべき点は何ですか?
- 7 まとめ
- 8 参考リンク
キャブレター調整の基礎とSB1特有のポイント
シビックSB1のキャブレターは、年式や仕様により構造が異なるものの、基本的にはシングルキャブ+CVCC補助系統を備える古典的な構造で、現代的な電子制御は一切ありません。
そのため、調整は「機械的な精度」と「経年劣化部品の状態」に強く影響されます。
このセクションでは、SB1のキャブ調整で前提となる基礎知識と、他の旧車とは異なる“SB1ならではの注意点”を整理します。
キャブレターの基本構造(SB1が理解しやすい理由)
初代シビックのキャブレターは、ホンダ車としては比較的シンプルな部類に入り、以下の要素で構成されています。
- フロート室
- メインジェット
- パイロットスクリュー
- 加速ポンプ
- チョーク機構
- 負圧ホース類
- CVCC副燃焼システム(特有)
特に**CVCC(副燃焼室)**の影響で、燃調は通常のキャブ車より濃く/薄くのバランスが繊細です。
SB1特有の燃調がズレやすい要因
SB1では年式特有の経年変化によって、燃調が乱れやすい要素があります。
| 要因 | 内容 | 影響 |
|---|---|---|
| ゴムホース硬化 | 負圧漏れが発生しやすい | アイドル不安定・薄い燃調 |
| フロート部品の摩耗 | 正確な油面維持が難しくなる | 加速時の息つき |
| ジェット詰まり | 古い燃料・沈殿物が原因 | 濃い燃調・黒煙 |
| 加速ポンプ劣化 | 作動不良 | 発進もたつき |
特に負圧ホースは、SB1で最も“燃調トラブルの引き金になりやすい部分”といわれます。
正確なキャブ調整に必要な前提条件
キャブ調整の前に、まず以下が整っている必要があります。
- 点火時期が適正であること
- 圧縮が揃っていること
- プラグ・コードが健全であること
- 二次エア吸いがないこと
- エアクリーナーが詰まっていないこと
これらが不完全な状態でキャブを触ると、いくら調整しても本来の性能になりません。
SB1のアイドリング調整の考え方
SB1はアイドル調整が非常に繊細で、一般的なキャブ車より調整範囲が狭いとされます。
ポイント
- 基本は「やや薄め〜適正寄り」を狙う
- 濃すぎると黒煙・燃費悪化
- 薄すぎるとアイドリングが落ち着かない
- 副燃焼室があるため、“少しのズレ”が体感差として出やすい
調整を行う際の注意点
SB1のキャブ調整で重要になるのが「焦らず段階を踏む」ことです。
- パイロットスクリューは1/8回転単位で調整
- アイドル回転は規定値前後で安定するか確認
- 調整後は必ず再始動して冷間時もチェック
- 負圧漏れの有無を常に疑う
焦って一度に大きく動かすと、逆に調子が悪くなるケースがあります。
要点まとめ
- SB1のキャブはシンプルだがCVCCの影響で調整は繊細
- 負圧ホース劣化・ジェット詰まりはSB1特有のトラブル源
- 調整前に点火・圧縮・吸気系の状態を整えることが必須
- 調整は小刻みに、段階を踏んで行うのが基本
SB1はきちんと調整されたキャブだと驚くほど軽快に走ると聞きます。
小さなボディと素直なエンジンフィールは、この世代ならではの魅力ですね。
キャブレターの実践的な調整手順と注意点

SB1のキャブレターは構造が素直なため、調整は「基本を正確に行う」ことで良好な結果が得られます。
このセクションでは、旧車専門店で一般的に行われている調整手順をベースに、SB1特有の弱点や注意点を組み合わせて、実用的なキャブレター調整の流れを深掘りします。
① 事前チェック(調整前に必ず行う)
キャブ調整は単体で行わず、まず「調整できる状態か」を確認します。
- 圧縮が規定値前後で揃っているか
- プラグの焼け色が極端に白い/黒い状態ではないか
- エアクリーナーが詰まっていないか
- 二次エア吸い(ホース劣化・ガスケット亀裂)の有無
- 点火時期がメーカー基準に近いか
ここが整っていないと調整がズレ続けてしまいます。
② アイドルスクリュー・パイロットスクリューの基準位置
SB1はサービスマニュアルに基準回転数が設定されていますが、年式や個体差で変化するため「基準+微調整」が基本です。
- パイロットスクリュー:基準値に戻し、1/8回転単位で調整
- アイドルスクリュー:規定回転数(年式により不明部分もある)に合わせる
SB1は副燃焼室の影響で微妙なズレが走りに出やすいため、微調整は慎重に行います。
③ エンジン暖機後の調整(最重要)
完全暖機状態でアイドリングを安定させ、最もスムーズに回るポイントを探します。
手順
- アイドル回転数をやや高めに設定
- パイロットスクリューを1/8回転ずつ締める/緩める
- 回転が最も安定する位置を探す
- 回転が高くなり過ぎたらアイドルスクリューで戻す
- 再度微調整してフィーリングを確認
この作業を焦らず行うことが、SB1では特に重要です。
④ 冷間時の再確認
旧車のキャブ調整は暖機時だけでは不十分です。
- 翌日の完全冷間状態で始動性を確認
- 必要ならごく小さな調整を追加
- チョークの動作も確認する
SB1は冷間時の性格が個体によって異なるため、これを無視すると普段使いで不便になります。
⑤ 負圧ホースのチェック(SB1最大のポイント)
SB1のキャブ調整で最も見落とされがちなのが「負圧漏れ」です。
- 劣化したホースは外観が綺麗でも“硬化して亀裂”がある
- 微量漏れでもCVCCの燃調に影響
- アイドル不調・発進時の息つきの原因になる
キャブ調整がうまくいかない個体の多くは、最終的に負圧ホース交換で改善する例が多いと言われています。
⑥ 調整後の走行チェック
キャブ調整は“路上での最終確認”が必要です。
確認ポイント
- 発進時のつながりがスムーズか
- 一定速度巡航で息つきがないか
- 減速時の回転落ちは自然か
- プラグの焼け方に偏りがないか(後日確認)
これらを抑えることで、SB1本来の軽快さが戻ります。
要点まとめ
- 調整前に圧縮・点火・二次エアの状態確認が必須
- 暖機後のパイロットスクリュー微調整が最重要
- SB1は負圧ホース劣化が調整不良の大きな原因
- 調整後は必ず路上でフィーリングチェック
うまく調整されたSB1は、本当に小気味よい軽さで走ると聞きます。
機械的な素直さがあり、調整が決まったときのフィーリングは旧車の楽しさそのものですね。
フロントディスクブレーキ(前期)の構造と弱点

シビックSB1のブレーキ構造は、年式によって大きく仕様が異なります。
特に前期モデルではフロントがディスクブレーキ、リアがドラムブレーキという組み合わせで、当時としては十分な制動力を持ちながらも、旧車特有の経年劣化ポイントが存在します。
このセクションでは、前期SB1のフロントディスクがどのような構造なのか、そして現代の整備環境下でどこが弱点になるのかを体系的に整理します。
SB1前期のフロントディスクブレーキ構造
前期SB1のディスクブレーキは、一般的な構造を持つ片押しタイプのキャリパーが採用されています。
構造要素
- ディスクローター(鉄製・通し穴なし)
- 片押しキャリパー(ピストン1基)
- ブレーキパッド(小型)
- スライドピン
- ブレーキホース(ゴム製)
- マスターシリンダー(ブレーキ圧力を作る)
シンプルな構造ですが、経年による摩耗・固着・錆の影響を非常に受けやすい点が特徴です。
SB1ディスクブレーキの“旧車ならでは”の弱点
SB1の前期ディスクは、以下の理由で現代の車よりトラブルが起きやすいと言われます。
■ ① キャリパーピストンの固着
長期間放置された車では、ピストンが錆で固着しやすく、
- 片効き
- 引きずり
- 異音
- パッド摩耗の偏り
といった症状が出ます。
■ ② スライドピンの固着
スライドピンが動かないと制動力が極端に落ちます。
古いグリスが固まり、摩耗や錆が原因になります。
■ ③ ブレーキホースの劣化
SB1のホース類は50年以上を経過しており、
- ひび割れ
- 膨張
- 内部ゴムの剝離
などが起きやすく、ブレーキタッチが悪化します。
■ ④ ディスクローターの摩耗・歪み
ローターは交換品の入手が難しい年式も多く、一部は再研磨で対応しますが、
- 厚み不足
- 歪み
- 熱による焼け
がある個体が非常に多いです。
■ ⑤ マスターシリンダーの内部劣化
ブレーキペダルの“抜け感”の原因となる部分です。
- カップ(ゴム)の劣化
- サビによる内部傷
旧車ではオーバーホール前提のパーツと言えます。
ディスクブレーキの性能を左右するポイント
SB1前期のブレーキを整備する際、特に重要なポイントをまとめます。
| 整備ポイント | 内容 | 影響 |
|---|---|---|
| ピストンの動作 | 錆・固着の有無 | 制動力の安定 |
| スライドピン | グリス切れ/摩耗 | ブレーキ片効き防止 |
| ホース | 亀裂/膨張 | タッチ改善 |
| ローター | 厚み・歪み | 制動力・フィーリング |
| マスター | カップ交換 | タッチ回復 |
ブレーキは「1つの弱点」が全体に悪影響を及ぼすため、複数箇所を同時に整備するのが一般的です。
前期ディスクの特性(現代車と比較)
現代車と比べると、SB1前期ディスクは以下の性格を持っています。
- パッド・ローターが小さく放熱性能が低め
- マスター径が小さくペダルストロークが深め
- 引きずり症状が出ると一気に制動力が低下
- 整備後は驚くほど軽快なタッチになる
古い構造ですが、適切に整備されていれば十分な制動性能を発揮します。
要点まとめ
- SB1前期はフロントディスク+リアドラムの一般的レイアウト
- ピストン固着・スライドピン固着・ホース劣化が三大弱点
- ローター再研磨やマスターOHが必要な個体も多い
- 現代車ほど強力ではないが、整備次第で十分な性能を発揮
シンプルな構造だけに、きちんと整備されたときのフィーリングはとても気持ち良いと聞きます。
小さな車体と相まって、SB1らしい「軽快で素直なブレーキフィール」が味わえるのが魅力ですね。
フロントディスクブレーキの修理方法と部品入手性

シビックSB1前期のフロントディスクブレーキは構造が比較的シンプルで、基本的な整備内容は現代車と大きく変わりません。
ただし、50年以上前の車であるため“旧車特有の注意点”や“部品入手の事情”が大きく影響します。
このセクションでは、一般的な整備ポイントではなく、SB1の前期ディスクに特化した修理・オーバーホールの考え方を深掘りして解説します。
① キャリパーオーバーホール(最重要整備)
旧車のディスク整備では、キャリパーのOHが最重要項目です。
特にSB1はピストン固着の発生率が高いため、トラブルの大半はここに集中します。
手順の概略
- キャリパー取り外し
- ピストンを抜き、錆の有無を確認
- シリンダー内部を点検
- シール・ブーツ・ピストンの交換(必要に応じて)
- スライドピン清掃・グリスアップ
- 組み付けとエア抜き
SB1はピストンの錆が深い個体も多く、再利用不可のケースも多いと言われます。
■ 部品入手性(キャリパー関連)
- シールキット:入手可能(社外品が多い)
- ピストン:状態が良い中古、または社外の補修品
- キャリパー本体:中古市場頼り(状態差が大きい)
※年式・仕様により「入手不明」な場合もあります。
② ブレーキホースの交換(安全性に直結)
SB1のブレーキホースは経年劣化しやすく、外観が無傷でも内部が剝離しているケースがあります。
交換が必要な理由
- ホース内部の膨張でペダルタッチが悪化
- 内部劣化でブレーキ圧が逃げる
- ひび割れは破裂の危険性もある
部品入手性
- 社外製ホースが入手可能
- 一部はオーダーメイド対応の専門店に依頼可能
早い段階で新品交換している個体は、ブレーキタッチが非常に安定します。
③ ディスクローターの再研磨・交換
SB1前期ローターは新品入手が困難な年式もあり、再研磨で対応される個体が多いです。
判断基準
- 厚みが規定値以上 → 再研磨可能
- 厚み不足 → 交換が必要
- 歪み大 → 再研磨でも対応不可の場合あり
部品入手性
- 再生産品は少ない
- 中古ローターは“程度差が大きい”ため要注意
ローターの状態が良い個体は非常に価値があります。
④ マスターシリンダーのオーバーホール
マスター内部のカップ(ゴム部品)は経年劣化が避けられず、OHは前提作業といえます。
症状例
- ペダルが深く沈む
- ポンピングしないと効きが戻らない
- ブレーキフルードのにじみ
旧車の弱点としてよく現れる部分です。
部品入手性
- OHキットは入手可能な場合あり
- 本体の新品は「不明」または「中古頼り」
⑤ ブレーキパッドの選択
SB1は車重が軽いため、特殊なパッドを選ばなくても十分です。
推奨
- 一般的なストリート用パッド
- 古い当時物は避ける(性能低下)
パッドは入手しやすい部類で、交換も容易です。
⑥ 整備後のテストと調整
整備後のテストは非常に重要です。
チェック項目
- ペダルストロークの自然な戻り
- 引きずりの有無
- 左右の制動力バランス
- 緊急制動時の姿勢
特に引きずりは、スライドピンの固着やピストンの動きが悪い場合に発生します。
要点まとめ
- SB1の前期ディスク整備はキャリパーOHが最優先
- ホースは見た目以上に劣化しており早期交換が基本
- ローターは再研磨が一般的だが厚み不足なら交換必須
- マスターOHは旧車維持の根幹となる作業
- 部品は「入手可能だが種類が限られる」というのが実情
ブレーキ周りが整った個体は、驚くほど自然なタッチで制動できると聞きます。
軽い車体との相性がよく、当時のコンパクトカーらしい素直な反応が楽しめるのがSB1前期の魅力ですね。
整備費用の目安とショップ選びのポイント

シビックSB1のキャブレター調整とフロントディスクブレーキ修理は、旧車整備の中でも“再現性が高い作業”である一方、個体差が非常に大きく、整備費用も幅があります。
このセクションでは、SB1の典型的な費用目安と、良いショップを見分けるための実践的なポイントを整理します。
① キャブレター調整・整備に必要な費用目安
SB1のキャブ調整は「現状の状態」によって大きく変動します。
概算は以下の通りです。
| 作業内容 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| アイドル・パイロット調整のみ | 5,000〜15,000円 | 健全な個体に限る |
| キャブ清掃(軽作業) | 10,000〜20,000円 | ジェット詰まり軽度 |
| キャブ分解清掃(中規模) | 25,000〜45,000円 | 負圧ホース交換含む場合あり |
| キャブレターOH(重作業) | 50,000〜100,000円 | 部品交換量により大幅変動 |
| ホース類総交換 | 5,000〜15,000円 | 年式により交換必須 |
特にSB1は負圧ホースの劣化が激しいことが多く、ホース類交換だけでも走りが大きく改善すると言われます。
② フロントディスクブレーキ修理費用の目安
ブレーキの整備は「最低限の安全確保」のため、費用を惜しまず行うべき領域です。
| 作業内容 | 費用目安 | 備考 |
|---|---|---|
| キャリパーOH(左右) | 15,000〜35,000円 | ピストン交換有無で差が大きい |
| ブレーキホース交換 | 10,000〜20,000円 | 社外ホースなら入手しやすい |
| ローター再研磨(左右) | 8,000〜15,000円 | 厚みがある場合のみ |
| ローター新品交換 | 20,000〜40,000円 | 入手状況により「不明」あり |
| マスターシリンダーOH | 10,000〜25,000円 | 部品入手性により変動 |
| ブレーキフルード交換 | 3,000〜5,000円 | 必須作業 |
ブレーキは一箇所の不調が全体に影響するため、複数項目を“まとめて整備する”ケースが多いです。
③ 整備ショップ選びの重要ポイント(SB1特有)
旧車整備はショップ選びが最重要です。
以下はSB1ユーザーが特に重視すべきポイントです。
■ CVCC・初代シビックに知識があるか
SB1はCVCCエンジンの扱いにクセがあるため、担当者の知識が結果に直結します。
チェック方法
- CVCC整備の実績があるか
- 旧車専門店か
- 過去の整備例が見られるか
■ 部品調達ルートを持っているか
SB1のブレーキ・キャブ部品は“あるが流通が細い”ため、調達力があるショップが強いです。
- 中古のキャリパー在庫
- 社外ホースの取り寄せ実績
- ローター再研磨の外注先がある
※調達できないショップでは整備が進まない場合があります。
■ 調整後の試運転を必ず行うか
キャブとブレーキは「走行フィーリング」が重要です。
- キャブ調整後の再始動確認
- ブレーキ整備後の片効きチェック
- 引きずり確認
- ペダルストロークの自然さ
これらを丁寧に行うショップは信頼できます。
■ 見積もりが明確か
旧車整備は「やってみないと分からない」部分がありますが、信頼できるショップは次のように説明します。
- 基本料金
- 想定追加費用
- 部品が手に入らなかった場合の代替案
- 作業期間の目安
曖昧な説明を避けるショップほど安心です。
④ DIY整備の可否(キャブとブレーキ)
SB1は構造が素直なためDIY整備も検討できますが、安全面を踏まえると次の判断が適切です。
- キャブ調整:軽調整なら可能、OHは専門店推奨
- ブレーキ:基本的に専門店一択(安全性のため)
ブレーキは命に関わるため、専門店での作業が最優先です。
⑤ 整備後のランニングコスト
キャブ・ブレーキを整備した後は、大きな費用増にはなりません。
- キャブ調整:半年〜1年に一度の軽点検
- ブレーキ:パッド・フルードの通常サイクル
- ホース:10年に一度程度の更新
しっかり整備した個体は、長期的に安定した維持費に収まると言われます。
要点まとめ
- キャブ調整は5,000〜100,000円と個体差が大きい
- ブレーキ整備は15,000〜40,000円が中心で安全に直結
- CVCC知識と部品調達力がショップ選びの最重要ポイント
- ブレーキはDIYより専門店での整備が必須
- 一度整備が済めばランニングコストは安定しやすい
SB1は整備が決まると驚くほど軽快で素直な走りを見せてくれると聞きます。
コンパクトで扱いやすい性格ゆえ、信頼できるショップと組めば長く快適に楽しめる旧車ですね。
よくある質問(FAQ)

Q1. SB1のキャブレター調整はどれくらいの頻度で必要ですか?
大きな不具合がなければ「半年〜1年に一度の点検」で十分です。
ただし、長期間保管後の再始動や負圧ホース劣化が見られる場合は、早めの調整が必要になります。
Q2. キャブ調整だけで走りは改善しますか?
アイドリング不調や軽い息つき程度であれば、調整だけでも改善することがあります。
ただし、圧縮低下・点火不良・二次エア吸いなど根本原因が他にある場合は、キャブ調整だけでは解決しません。
Q3. ブレーキの引きずり症状がある場合、原因は何が多いですか?
SB1前期で多いのは「キャリパーピストン固着」または「スライドピン固着」です。
また、ブレーキホース内部の劣化による“圧力戻り不良”もよく見られる症状です。
Q4. フロントディスクローターはまだ新品で入手できますか?
年式が古いため、新品の供給は少なく、すべての年式に対応するものは「不明」です。
多くのユーザーが再研磨(面研)で対応しています。
Q5. ブレーキホースは純正品が必要ですか?
純正が入手できないことも多いため、社外ホースやワンオフ製作に頼るケースがあります。
社外品でも性能上の問題はありません。
Q6. キャブとブレーキを同時に整備するメリットはありますか?
大きなメリットがあります。
SB1は軽量車ゆえ、小さな不調が走り全体に影響します。
キャブとブレーキが同時に整うと走行性能が劇的に安定します。
Q7. DIYでキャブ清掃はできますか?
軽作業(外側清掃・パイロット調整)なら可能ですが、分解作業は小さな部品が多く、CVCC系統も複雑なため、専門店での作業が推奨されます。
Q8. ブレーキのマスターシリンダーOHはどれくらいかかりますか?
10,000〜25,000円が一般的な目安です。
内部のゴム部品の劣化度合いで変動します。
Q9. SB1のキャリパー本体はまだ入手できますか?
中古市場での入手が中心です。
状態差が非常に大きいため、購入時は要確認となります。
Q10. 整備後の走行テストで最も注意すべき点は何ですか?
ブレーキの左右バランスと引きずりの有無です。
これが正常でないと安全性が大きく損なわれるため、必ずチェックします。
まとめ
シビックSB1のキャブレター調整とフロントディスクブレーキ修理は、旧車維持の中でも「走る」「止まる」という基本性能に直結する重要な整備ポイントです。
キャブレターはCVCCエンジン特有の繊細さがあり、燃調が少し乱れるだけでアイドリングや発進のフィーリングが大きく変わります。
だからこそ、点火時期・負圧ホース・圧縮など、調整前のコンディションづくりが欠かせません。
そして、丁寧な調整を行ったSB1は、驚くほど軽く、街中でも気持ちよく走る性格を取り戻します。
一方、前期型に採用されたフロントディスクブレーキは、構造はシンプルながらも50年以上の経年による固着・錆・ホース劣化が起きやすく、安全性に大きく関係します。
キャリパーOHやホース交換、ローター再研磨は、旧車のディスクブレーキ整備として“当たり前”の作業であり、これらが適切に行われることで制動力が安定し、現代の交通環境でも安心して走れる状態になります。
部品の入手性には個体差があるものの、社外品や中古市場を活用すれば、大半の整備は十分に可能です。
また、信頼できる旧車専門ショップを見つけることで、キャブとブレーキの整備は再現性をもって行えるため、整備後は長期的に安定した走行が期待できます。
聞いた話では、整備後のSB1は車体の軽さと素直なブレーキフィールが際立ち、走る・止まるの楽しさを改めて感じられるモデルだそうです。
キャブ調整とブレーキ修理はSB1の“基本中の基本”。丁寧に整えた1台は、これ以上ないほど軽快で、安心して乗り続けられる旧車として魅力を発揮します。
参考リンク
国立国会図書館デジタルコレクション(初代シビック関連資料)
https://dl.ndl.go.jp/
ホンダ コレクションホール(歴代シビック展示情報)
https://www.honda.co.jp/collection-hall/
日本自動車殿堂(日本車の歴史資料)
https://www.jahfa.jp/
一般財団法人 自動車技術会(ブレーキ技術の基礎資料)
https://www.jsae.or.jp/
保安基準・ブレーキ関連の基礎情報(国土交通省)
https://www.mlit.go.jp/jidosha/