三菱スタリオン A183A は1980年代後半から90年代前半にかけて販売されたスポーツクーペで、当時の熱心な走り好きから高い評価を受けていました。
本稿では、このモデルの「走行性能」「乗り味」「現代における価値」「人気再評価の背景と理由」に焦点を当て、購入検討者が今どう考えるべきかを具体的に提示します。
初代スタリオンは FR(後輪駆動)を採用し、ターボエンジン搭載車の加速性能や高速安定性が魅力だった一方で、足回りの硬さや燃費の面で現代の基準とは異なる面もあります。
錆や部品供給、車検や維持費の実際的な負担も含め、一次情報を基に整理します。
最新のオーナー評価や、中古市場における人気・価格動向も踏まえ、スポーツカーとしての資産性や楽しみ方を検討するうえで押さえるべき点を明確にしていきます。
調査に基づき、誇張・推測を排し、現実的な判断材料として役立ててください。
Contents
スタリオン A183A の基本スペックと世代区分

スタリオンは1982年に登場した三菱自動車のFRスポーツクーペで、A183Aは後期型に該当する型式です。
販売期間は1980年代後半まで継続され、国内仕様ではワイドフェンダーを持つ「GSR-VR」などのグレードが設定されました。
A183Aは主に2.0L直列4気筒SOHCターボエンジン(4G63系)を搭載し、当時の三菱ターボ技術を象徴する存在でした。
まず、基本諸元を整理します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 駆動方式 | FR(後輪駆動) |
| エンジン | 4G63型 直列4気筒SOHCターボ |
| 排気量 | 1,997cc |
| 最高出力 | 175〜200PS(仕様により異なる) |
| 最大トルク | 約25〜27kgf・m(仕様差あり) |
| トランスミッション | 5速MT/4速AT |
| サスペンション | 前:ストラット/後:セミトレーリングアーム |
| 全長 | 約4,410mm |
| 車両重量 | 約1,300〜1,400kg |
※最高出力・トルクは年式・グレードで差があるため、詳細は車検証・当時カタログ確認が必要。
A183Aの世代的位置づけ
スタリオンは大きく前期・中期・後期に分かれ、A183Aは後期型に分類されます。
外観上はワイドフェンダー仕様が特徴的で、グループAレース参戦を背景としたホモロゲーションモデルの存在もありました。
前期との主な違い
| 項目 | 前期型 | A183A(後期) |
|---|---|---|
| エンジン制御 | 初期型ECI | 改良型ECI |
| 外装 | ナローフェンダー中心 | ワイドフェンダー中心 |
| 出力 | 145〜180PS級 | 175〜200PS級 |
| 内装 | 初期80年代デザイン | 後期は質感向上 |
後期型では出力向上だけでなく、内装の質感や快適装備の充実が図られました。
ただしABSやエアバッグは未装備であり、現代基準の安全装備は存在しません。
ボディ構造とシャシーの特性
モノコックボディを採用し、当時としては高い剛性を持つ設計でした。
ただし、40年近い経年を経た車両ではボディの腐食や歪みが走行性能に大きく影響します。
特に以下の部位は要確認です。
- フロントストラット周辺
- リアサスペンション取付部
- ドア下部
- リアフェンダー内側
シャシー構造は現代スポーツカーと比べると電子制御介入が一切なく、ドライバー依存度が高い設計です。
この点は「楽しさ」と「難しさ」の両面を持ちます。
要点まとめ
- A183Aは後期型にあたり、出力向上モデルが中心
- FR+ターボという当時の王道構成
- ワイドフェンダーが特徴的
- 安全装備は現代基準に達していない
- 経年劣化によるボディ状態の確認は必須
この時代の直線基調のボディラインと張り出したフェンダーは、今見ても強い存在感がありますね。
当時のカタログ写真を見ると、80年代の熱気がそのまま閉じ込められているような印象を受けます。
エンジン特性と駆動系の評価
A183A型スタリオンの中核をなすのは、4G63型 1,997cc 直列4気筒SOHCターボエンジンです。
当時の三菱はターボ技術に積極的で、電子制御燃料噴射(ECI)と組み合わせた高出力仕様を展開していました。
後期型では改良が重ねられ、仕様により最高出力は175PS〜200PS級に達します。
4G63ターボの出力特性
4G63は鋳鉄ブロックを採用し、耐久性を重視した設計です。
ターボ過給により、2.0Lクラスとしては高いトルクを発生します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エンジン型式 | 4G63 |
| 構造 | 直列4気筒 SOHC 8バルブ |
| 排気量 | 1,997cc |
| 過給機 | ターボチャージャー |
| 最高出力 | 175〜200PS(仕様差あり) |
| 最大トルク | 約25〜27kgf・m(仕様差あり) |
最大トルクは3,000rpm前後で発生する仕様が多く、低回転域から太いトルクを感じやすい設計です。
一方で、現代の可変バルブ機構付きエンジンのような滑らかな伸びとは異なり、ターボが効き始める回転域で一段と加速が強まる、いわゆる“ターボらしい”特性を持ちます。
ターボラグと現代的感覚の違い
当時のターボは現在ほどレスポンスが鋭くありません。
アクセル操作から過給圧が立ち上がるまでにわずかな遅れがあり、このタイムラグを含めて操作する必要があります。
電子制御スロットルではなく機械式スロットルであるため、アクセル操作の感触は直接的です。
現代の小排気量ターボ車と比較すると、
- レスポンスはやや穏やか
- 回転上昇は重厚感がある
- 高回転の伸びよりも中速域トルク型
という傾向があります。
トランスミッションと駆動フィール
主力は5速MTで、当時のスポーツカーとして標準的な構成です。
クラッチ操作はやや重めとされる個体が多く、経年による摩耗状態でフィーリングは大きく変わります。
4速ATも設定されていましたが、スポーツ走行を重視する場合はMTが中心となります。
FRレイアウトのため、加速時の後輪への荷重移動を体感しやすく、駆動感が明確です。
電子制御トラクションコントロールは未装備のため、濡れた路面では慎重な操作が求められます。
デフ・駆動系の耐久性
仕様によりLSD(リミテッドスリップデフ)装着車も存在しますが、全車標準ではありません。
現存車両では以下の点が重要です。
- デフからの異音
- プロペラシャフトの振動
- ドライブシャフトブーツの亀裂
補修部品は純正新品が入手困難な場合が多く、中古流通やリビルト品に頼るケースが一般的です。
燃費と現代的評価
公称燃費は当時の測定基準で約7〜9km/L程度(仕様差あり)とされます。
現代のWLTC基準とは異なるため単純比較はできませんが、日常使用での燃費効率は現代車より劣る可能性が高いと考えられます。
要点まとめ
- 4G63ターボは中速トルク重視型
- ターボラグを含めた操作性が特徴
- FRによる明確な駆動感
- 電子制御介入はほぼなし
- 燃費は現代基準では良好とは言えない
ターボが立ち上がる瞬間の押し出される感覚は、今の車とは少し違う味わいがあるそうです。
重厚で力強いフィーリングは、数字以上の印象を残すのかもしれませんね。
足回り・ハンドリングの実際と乗り味

スタリオン A183A は、前輪ストラット式・後輪セミトレーリングアーム式という構成を採用しています。
これは1980年代のFRスポーツとして一般的なレイアウトであり、コストと性能のバランスを取った設計です。
現代のマルチリンク式とは構造思想が異なり、ジオメトリー変化の出方や挙動の素直さに特徴があります。
サスペンション構成の特徴
| 部位 | 形式 | 特徴 |
|---|---|---|
| フロント | マクファーソンストラット | 軽量・構造が比較的単純 |
| リア | セミトレーリングアーム | 加速時のトラクション確保を重視 |
セミトレーリングアームは、旋回中のキャンバー変化が比較的大きい傾向があります。
そのため、コーナリング時にはリアの動きが分かりやすく、荷重移動が明確に体感できる構造です。
一方で、現代のサスペンションに比べると接地性の安定度では劣る場面もあります。
直進安定性と高速域の挙動
スタリオンはホイールベースが比較的長く、ワイドフェンダー仕様ではトレッドも広めに設計されています。
このため高速直進安定性は当時の水準として高く評価されていました。
ただし、
- ブッシュ類の経年劣化
- ショックアブソーバーの抜け
- アライメントの狂い
がある場合、直進性やステアリングのセンター感は大きく損なわれます。
現存車両では足回りのリフレッシュが前提と考えるのが現実的です。
ステアリングフィール
油圧式パワーステアリングを採用しており、操舵力はやや重めです。
現代の電動パワーステアリングと比較すると、路面情報は比較的ダイレクトに伝わる傾向があります。
特に特徴的なのは、
- 初期応答は穏やか
- 切り込むと車体がしっかりと追従
- タイヤ性能に強く依存
という点です。
最新のハイグリップタイヤを装着すると、本来の設計以上の安定感を得られる場合もありますが、車両全体のバランスを崩さないサイズ選択が重要です。
乗り心地の実際
スポーツ志向のため、乗り心地は硬めです。
段差では突き上げを感じやすく、防音性能も現代車ほど高くありません。
| 項目 | 傾向 |
|---|---|
| 段差通過 | やや硬め |
| ロール量 | 比較的抑えられている |
| 静粛性 | 現代車より劣る |
| 振動 | 年式相応 |
ただし、この「硬さ」がスポーツカーとしての一体感につながっている側面もあります。
車体の動きが明確に伝わるため、操作と挙動の因果関係を理解しやすい設計と言えます。
ブレーキ性能
ディスクブレーキを採用していますが、ABSは装備されていません。
制動距離は現代車と単純比較はできませんが、タイヤ性能と整備状態に大きく左右されます。
確認すべきポイント:
- キャリパー固着
- ブレーキホースの劣化
- マスターシリンダーの状態
ブレーキ系統のフルオーバーホールは、安全面からも強く推奨される作業です。
要点まとめ
- 前ストラット/後セミトレーリング構成
- 荷重移動が分かりやすい設計
- 直進安定性は当時として高水準
- 足回りのリフレッシュが前提
- 乗り心地は硬めで現代基準では快適とは言い難い
ワイドフェンダーに踏ん張るような足回りの佇まいは、いかにも80年代スポーツという雰囲気がありますね。
資料を眺めていると、硬派な走りを目指していた当時の開発思想が伝わってくる気がします。
現代の交通環境での走行性能と利便性
スタリオン A183A を現代で運用する場合、当時の設計思想と現在の交通環境との差を理解することが重要です。
高速道路の巡航性能、市街地での取り回し、渋滞時の扱いやすさ、安全装備の有無など、実用面の現実を整理します。
高速巡航性能
2.0Lターボ+FRという構成は、高速道路での合流や追い越しに十分な余力を持ちます。
中速域のトルクが太いため、5速MT車では回転を上げすぎずに巡航可能です。
ただし現代車と比較すると、
- クルーズコントロール未装備
- 車線維持支援なし
- 風切り音は大きめ
- 遮音材は現代基準より少ない
といった違いがあります。
長距離移動は可能ですが、快適性では現代車に及びません。
市街地での扱いやすさ
全長約4.4m・全幅約1.7m超というサイズは、現在の基準では中型クーペ相当です。
特別大きいわけではありませんが、以下の点が影響します。
| 項目 | 傾向 |
|---|---|
| 最小回転半径 | 現代コンパクト車より大きい |
| 視界 | 後方視界は限定的 |
| 駐車支援 | バックカメラなし |
| クラッチ | 重めの個体が多い |
渋滞路ではクラッチ操作が負担になる可能性があります。
AT仕様であれば軽減されますが、変速ショックや燃費は現代ATより劣る傾向があります。
冷却性能と渋滞耐性
ターボ車であるため、冷却系統の状態は重要です。
特に夏場の渋滞では、
- ラジエーターの劣化
- 電動ファンの作動状況
- ウォーターポンプの状態
を事前に確認すべきです。
純正新品部品は入手困難な場合が多く、リビルトや社外代替品の活用が一般的です。
安全性能の現実
A183Aには、
- エアバッグなし
- 横滑り防止装置なし
- ABS未装備
という前提があります。
衝突安全性能は現代車とは比較になりません。
日常使用では運転技量と予測運転が前提になります。
燃料事情と適合性
当時は有鉛ガソリンから無鉛へ移行期でしたが、A183Aは無鉛ハイオク仕様です(詳細は年式確認必須)。
現在のハイオク燃料で運用可能ですが、燃費は実走行で7〜9km/L前後と想定される個体が多いとされます。
要点まとめ
- 高速巡航性能は十分
- 快適装備は現代水準に達していない
- 渋滞時のクラッチ負担は大きい
- 冷却系の整備が重要
- 安全装備は極めて限定的
現代の交通に混じるスタリオンの姿は、どこか異質で印象的だそうです。
電子制御に頼らない素の走りを体感できるという点が、この車の大きな魅力なのかもしれませんね。
中古市場における価値・人気再評価の理由

スタリオン A183A は長らく「80年代ターボ車」という位置づけで評価されてきましたが、近年はその価値が再評価されつつあります。
ここでは、価格動向・評価の変化・人気の理由を、事実ベースで整理します。
中古車価格の傾向
スタリオンは流通台数が多い車種ではありません。
現存車両の多くはレストア済み、もしくは修復歴ありの個体が中心です。
価格は車両状態・グレード・改造有無により大きく異なります。
| 状態 | 価格帯の傾向(目安) |
|---|---|
| 要整備ベース車 | 200万円未満〜 |
| 実動・車検あり | 200万〜350万円前後 |
| レストア済・程度良好 | 350万円以上 |
※実勢価格は変動するため、必ず最新相場を確認してください。
価格上昇の背景には、
- 80年代ネオクラシックブーム
- FR+ターボ車の減少
- 海外市場での評価上昇
といった要素があります。
ただし投資対象として安定しているかは断定できません。
なぜ今再評価されているのか
再評価の理由は単一ではありません。
複合的要因があります。
1. 直線的なデザインの希少性
近年の車両は曲線基調が主流ですが、スタリオンは直線と面で構成されたデザインが特徴です。
ワイドフェンダーの迫力は現代車と明確に異なります。
2. 電子制御が少ない純粋なFRスポーツ
トラクションコントロールや横滑り防止装置がなく、運転技術がそのまま挙動に反映されます。
この“アナログ性”が評価されています。
3. 三菱ターボ時代の象徴
グループA参戦車両の存在や、当時のターボ技術の象徴的存在である点がコレクター需要を支えています。
資産価値としての考察
スタリオンは限定車ではなく、台数も一定数生産されています。
そのため「希少車=高騰確実」と断定することはできません。
資産価値に影響する要素:
- オリジナル度の高さ
- 修復歴の有無
- 内外装の保存状態
- 走行距離の裏付け資料
改造車は評価が分かれやすく、オリジナル状態に近い車両が高評価を受ける傾向があります。
海外評価との関係
北米仕様(Conquest)との関係もあり、海外市場での評価が国内相場に影響する場合があります。
ただし為替や輸出入規制に左右されるため、長期的予測は不明です。
要点まとめ
- 流通台数は少なめ
- 価格は状態で大きく変動
- 80年代ネオクラ需要で再評価
- オリジナル車両の評価が高い傾向
- 投資対象としての確実性は断定不可
張り出したフェンダーと直線的なシルエットは、写真で見ても強い存在感がありますね。
あの時代ならではの雰囲気が、今あらためて新鮮に映るのかもしれません。
維持費・車検・部品供給の現状
スタリオン A183A を所有するうえで最も現実的な課題は、維持費と部品供給です。
1980年代の車両である以上、「購入価格」よりも「維持できるか」が重要になります。
ここでは法定費用・消耗品・主要部品の入手性を整理します。
年間維持費の目安
※あくまで一般的な目安であり、個体差・使用頻度により大きく変動します。
| 項目 | 概算目安 |
|---|---|
| 自動車税(2.0L) | 約45,000円前後 |
| 重量税(13年以上) | 増税対象 |
| 自賠責保険 | 法定額 |
| 任意保険 | 年齢・条件次第 |
| 燃料代 | 燃費7〜9km/L想定 |
| 定期整備 | 年数万円〜 |
旧車は13年超・18年超で重量税が増額されます。
燃費も現代車より劣るため、日常使用では燃料費負担が増えます。
消耗品の入手性
消耗品は比較的入手しやすい部類です。
- オイルフィルター
- ブレーキパッド
- プラグ
- ベルト類
これらは汎用品対応が可能な場合が多く、一般流通ルートで購入可能です。
モノタロウ
https://www.monotaro.com/
純正部品の供給状況
ボディ外装部品・内装パネル・電装系ユニットなどは純正新品の入手が困難なケースが多いです。
特に以下は注意が必要です。
- ダッシュボード割れ
- 内装トリム
- テールランプ
- ワイドフェンダー専用部品
代替入手先としては中古市場が中心になります。
ヤフオク
https://auctions.yahoo.co.jp/
メルカリ
https://www.mercari.com/jp/
ただし状態保証はなく、価格も年々上昇傾向です。
錆とボディ補修費
最大の維持コスト要因は錆です。
重点確認箇所:
- フロア下部
- リアフェンダー内側
- ストラットタワー
- トランク床
板金補修は範囲次第で数十万円規模になる可能性があります。
構造部腐食が進行している個体は慎重な判断が必要です。
ターボ関連部品
タービン本体・インタークーラー・配管類は経年劣化の影響を受けやすい部位です。
リビルト対応や専門ショップ対応が必要になる場合があります。
費用は状態次第で数万円〜十数万円規模になることもあります。
要点まとめ
- 13年超で税負担増加
- 消耗品は比較的入手可能
- 純正外装・内装部品は希少
- 錆補修が最大のコスト要因
- ターボ系は重点整備項目
長く維持している方の話では、部品探しも楽しみの一部だそうです。
手間はかかるものの、その分だけ愛着が深まるという声も多いようですね。
スタリオン A183A はどんな人に向くか

ここまで走行性能・乗り味・現代環境での実用性・市場価値・維持費を整理してきました。
最後に、スタリオン A183A が「どのような人に向いているのか」を現実的に考えます。
感情論ではなく、構造・維持条件・市場状況を踏まえた適性整理です。
向いている人の条件
まず前提として、A183Aは「気軽な日常車」ではありません。
以下に該当する人であれば、所有満足度は高い可能性があります。
1. 80年代ターボFRに明確な価値を見出せる人
- 電子制御の少ない挙動を楽しみたい
- ターボラグを含めた“機械感”を受け入れられる
- 直線基調のボディデザインが好み
これらは代替車種では再現しにくい特徴です。
2. 維持を前提に計画できる人
| 項目 | 必要な姿勢 |
|---|---|
| 部品供給 | 中古探索を許容 |
| 整備費 | 年単位で予算確保 |
| 錆対策 | 早期発見・予防整備 |
| 保管環境 | 屋内または簡易ガレージ |
青空駐車では劣化進行が早まる可能性があります。
湿度管理は重要です。
3. 投機ではなく趣味性を優先できる人
価格は上昇傾向にあるとはいえ、将来的な値動きは不明です。
資産運用目的よりも「乗る・所有する」ことに価値を感じる姿勢が適しています。
向いていない可能性があるケース
- 最新安全装備が必須
- 燃費を最優先
- 修理待ち期間を許容できない
- ディーラーで全て完結させたい
これらを重視する場合、現代車の方が合理的です。
現代での意味
スタリオン A183A は、「速さ」そのものよりも「体験」に価値がある車です。
数値上の加速性能は現代スポーツカーに及びません。しかし、
- アナログなステアリング感
- ターボが立ち上がる瞬間
- ワイドフェンダーの存在感
といった要素は、当時の設計思想をそのまま体感できる点に意味があります。
要点まとめ
- 80年代FRターボを楽しめる人向き
- 維持前提の計画性が必要
- 投機目的には不向き
- 最新安全・快適装備は期待不可
- 体験価値重視の趣味車
あの張り出したフェンダーと低いシルエットは、今見ても独特の迫力がありますね。
数字だけでは測れない“時代の空気”を感じられる車だと聞きます。
まとめ
スタリオン A183A は、1980年代のFRターボスポーツという明確な個性を持つ一台です。
4G63ターボの中速トルク型特性、セミトレーリングアームによる明確な荷重移動、ワイドフェンダーの存在感など、現代車とは異なる体験価値があります。
一方で、安全装備は限定的で、燃費や快適性は現在の基準に及びません。
維持面では13年超の税負担、純正部品の入手難、錆対策、ターボ系の整備が重要課題となります。
中古市場ではネオクラシック需要を背景に再評価が進んでいますが、将来的な価格動向は不明。
投機対象というよりも、「所有し、維持し、体験を楽しむ」趣味車として向き合う姿勢が適しています。
屋内保管や計画的な整備予算を確保できる環境であれば、その魅力を長く味わえるでしょう。
直線的なボディラインと力強いターボ特性は、時代の象徴とも言える存在です。
現代の合理性とは異なる価値観を受け入れられる人にとって、スタリオン A183A は今なお選ぶ意味のある一台と言えます。
