クラウンMS50は、1967年に登場した5代目クラウンの中でも特に人気の高いモデルです。
トヨタが誇る直列6気筒M型エンジンを搭載し、静粛性と高級感を兼ね備えた車として知られています。
しかし、旧車として現在も所有を考える場合、気になるのはやはり燃費。
この記事では、当時のカタログ燃費から、実際のオーナー報告による実燃費、さらに現代の燃料費を踏まえた維持コストまでを詳しく解説します。
購入を検討している方はもちろん、既に所有している方も「どれくらいの燃料コストがかかるのか」を具体的にイメージできる内容になっています。
Contents
クラウンMS50のカタログ燃費とエンジンスペック
クラウンMS50には、当時のトヨタが開発した直列6気筒SOHC「M型エンジン」（1,988cc）が搭載されていました。
このエンジンは、静粛性を重視した設計で、上級志向のセダンにふさわしい滑らかな回転フィールを持っていました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型式 | クラウン MS50 |
| エンジン | M型直列6気筒SOHC |
| 排気量 | 1,988cc |
| 最高出力 | 約105ps / 5,200rpm |
| 最大トルク | 約16.0kgm / 3,600rpm |
| 変速機 | 4速MTまたは3速AT |
| 駆動方式 | FR（後輪駆動） |
| 車両重量 | 約1,300kg前後 |
| カタログ燃費（当時） | 約9〜10km/L（10モード換算）※参考値 |
当時の試験条件は現在と異なり、市街地走行では6〜7km/L程度が一般的だったとされています。
また、M型エンジンは燃料供給がキャブレター式のため、エンジンコンディションや調整状態によって燃費が大きく変わるのも特徴です。
実際に旧車イベントなどで聞く限り、整備状態の良い個体では7〜8km/L前後を維持できるようです。
逆に、キャブ調整や点火系がくるっている車では5km/L以下まで落ちることもあるそうです。
要点まとめ
- カタログ燃費は約9〜10km/L（理論値）
- 実際の走行では6〜8km/Lが現実的
- キャブレター調整・点火系の状態で燃費は大きく変動
動画で走行シーンを見ていると、M型エンジンはスムーズな加速音が印象的でした。
燃費効率というよりも、「静かで上品に走る」という設計思想が強く感じられます。
長距離巡行よりも、街乗り中心では燃費にシビアな印象ですね。
実燃費と走行条件による差
クラウンMS50の実燃費は、エンジンの調整状態・走行環境・運転方法によって大きく変わります。
特にキャブレター車特有の繊細さがあり、整備の状態次第でリッターあたり2〜3kmもの差が出ることも珍しくありません。
市街地走行の燃費
当時のオーナー報告や近年のクラシックカーイベントでの情報を参考にすると、市街地走行では5〜6km/L前後が一般的です。
信号待ちが多い環境では、アイドリング時間が長く燃料を消費しやすいため、現代車のようなアイドリングストップ機能がないMS50ではロスが大きくなります。
また、キャブレターのジェット調整やチョーク操作の癖によっても燃費に差が生じやすいのが特徴です。
高速走行時の燃費
一定速度での巡航を維持できる高速道路では、7〜9km/L程度まで伸びることがあります。
MS50は車体重量の割に空力性能は現代車ほど高くないものの、直6エンジンの低回転トルクを活かしてゆったり走ると、意外と燃費が良くなる傾向があります。
実際、60〜80km/h程度の巡航では燃料効率が安定し、オーナーによっては「燃費は思ったより悪くない」と語る人もいます。
冬場・エアコン使用時の影響
当時のMS50には現代的な電子制御のエアコンや燃調補正機構がないため、冬場の暖気時間やエアコン使用時は燃費が2〜3割悪化します。
冬季はアイドリングを長めにとる傾向があり、平均で4〜5km/Lまで落ちることもあるそうです。
実際のオーナー報告（参考）
| 状況 | 実燃費（平均） |
|---|---|
| 市街地走行 | 約5〜6km/L |
| 郊外・一般道 | 約6〜7km/L |
| 高速巡航（80km/h前後） | 約7〜9km/L |
| 冬季・暖気長め | 約4〜5km/L |
旧車専門店の方の話では、キャブや点火系を丁寧に調整し、タイヤ空気圧を適正に保てば「MS50でも平均7km/L前後を維持できる」とのことです。
逆に、放置車両をそのまま再生しただけの状態では、燃費が3〜4km/Lまで落ち込むケースもあるようです。
要点まとめ
- 実燃費は走行条件で大きく変動（4〜9km/Lの範囲）
- 市街地では5〜6km/L、高速巡航では最大9km/L前後
- キャブ調整・タイヤ空気圧・アイドリング時間が燃費を左右
映像で見たMS50の走行シーンでは、アクセル操作が穏やかだと滑らかに加速しており、直6らしい上品さを感じました。
現代車のような効率は求められませんが、「味わいのある走り」としては十分に魅力的です。
オーナーの多くが「燃費よりも心地よさを楽しむクルマ」と語っているのが印象的でした。
現代の燃料費から見る維持コスト
クラウンMS50を現在のガソリン価格で維持する場合、燃費データから年間の燃料コストを算出してみましょう。
ここでは、**レギュラーガソリン＝175円/L（2025年時点の全国平均）**と仮定します。
年間走行距離別の燃料費試算
| 年間走行距離 | 平均燃費（7km/L想定） | 年間ガソリン使用量 | 年間燃料費（概算） |
|---|---|---|---|
| 1,000km（イベント・展示中心） | 7km/L | 約143L | 約25,000円 |
| 3,000km（週末ドライブ程度） | 7km/L | 約429L | 約75,000円 |
| 5,000km（定期走行） | 7km/L | 約714L | 約125,000円 |
| 10,000km（頻繁に走行） | 7km/L | 約1,429L | 約250,000円 |
※燃料費はレギュラーガソリン175円/Lで計算。
※実燃費が6km/Lの場合は約1.2倍、8km/Lの場合は約0.9倍となります。
旧車特有の燃料効率の低下要因
クラウンMS50のような60年代車では、燃料の完全燃焼効率が現代車より低いため、エンジンが良好でも排気や燃料消費が多めです。
さらに、現代の環境基準燃料に合わせていないキャブレターの燃調が原因で、わずかなセッティング違いでも燃費が悪化します。
また、エアコンや電装品を現代仕様に改造した車両では、オルタネーター負荷が増加し、燃費が約5〜10%悪化するケースも報告されています。
燃料費以外の維持コストとのバランス
クラウンMS50を維持する上で、燃料費は総コストの一部に過ぎません。
実際には以下のような費用も年間維持費に大きく関わります。
| 費用項目 | 概算額（年間） | 備考 |
|---|---|---|
| 自動車税（2.0Lクラス） | 約39,500円 | 排気量1,988cc |
| 自動車保険 | 約50,000〜100,000円 | 任意保険含む |
| 車検・整備費 | 約100,000〜200,000円 | 状態により変動 |
| 燃料費（年5,000km想定） | 約125,000円 | 7km/L・175円/L換算 |
→ 合計：年間30〜45万円程度が現実的な維持費の目安です。
旧車専門店の整備士によると、「燃費よりも部品入手性や整備性を優先して維持する人が多い」とのこと。
確かに燃料代よりも、エンジン調整・ゴム系パーツ交換などの費用の方がトータルでは大きくなります。
要点まとめ
- 平均燃費7km/Lなら、5,000km走行で燃料費は約12〜13万円
- 実燃費6km/Lなら約15万円、8km/Lなら約11万円
- 年間維持費の総額は約30〜45万円が現実的
聞いた話では、MS50を趣味で維持している方は「燃費を気にするよりも、週末にエンジン音を楽しむ時間が一番の贅沢」と語っていました。
確かに、直6エンジンの心地よいサウンドや揺れの少ない走りは、燃費以上の価値があると感じます。
とはいえ、ガソリン価格の上昇もあるため、長距離ドライブを頻繁にする場合は、燃費管理を意識するだけで年間1〜2万円ほど節約できる可能性もあります。
クラウンMS50の燃費を現代車と比較
クラウンMS50が登場した1967年当時、日本車の平均燃費は7〜10km/L前後でした。
これは、キャブレター式燃料供給・電子制御なしの点火方式という時代背景を考えれば標準的な数値です。
しかし、現在のクラウンやプリウス、カローラと比較すると、技術の進化により燃費は驚くほど改善されています。
現代車との燃費比較表
| 車種 | 年式 | エンジン方式 | 平均燃費（WLTCモード） | 燃費差（MS50比） |
|---|---|---|---|---|
| クラウン MS50 | 1967年 | 直列6気筒SOHC（キャブ） | 約6〜7km/L | 基準 |
| クラウン RS（2023年） | 2023年 | 2.5L ハイブリッド | 約22.4km/L | 約3倍 |
| プリウス Z | 2023年 | 2.0L ハイブリッド | 約28.6km/L | 約4倍 |
| カローラ セダン | 2023年 | 1.8L ハイブリッド | 約30.2km/L | 約4.3倍 |
この表を見ると、現代車は同クラス比でおよそ3〜4倍の燃費性能を持っています。
ただし、これは技術の差というよりも、目的の違いが大きいのです。
クラウンMS50は「静粛性と高級感」を重視して設計され、燃費効率よりも**“走りの上質さ”や“静かなアイドリング”**が評価されました。
一方、現代のクラウンはハイブリッド化で燃費を最適化しつつ、排ガス規制や燃料費高騰に対応しています。
当時と今の燃料価格比較
| 時代 | ガソリン価格（Lあたり） | 平均実燃費 | 1km走行あたりの燃料コスト |
|---|---|---|---|
| 1967年（昭和42年） | 約45円 | 約7km/L | 約6.4円/km |
| 2025年（令和7年） | 約175円 | 約7km/L（同条件で比較） | 約25円/km |
| 現行クラウン RS | 約175円 | 約22km/L | 約8円/km |
つまり、同じ距離を走るための燃料コストは約4倍になっている計算です。
しかし旧車オーナーの多くは、MS50を「趣味車」として年数千キロしか走らせません。
そのため、総支出としての差は意外と小さいのです。
「燃費が悪い＝コスパが悪い」とは限らない理由
たとえば、MS50を年間3,000km走ると仮定しても、燃料費はおよそ75,000円前後。
同距離をハイブリッド車で走っても2万円台です。
差額は約5万円程度で、旧車を維持する楽しみを考えれば十分許容範囲といえるでしょう。
個人的な印象としては、MS50のような車は「燃費の悪さも味の一部」。
ゆっくり走って、直6エンジンの柔らかい音を聞く——
それこそがこの時代のクラウンの魅力だと感じます。
要点まとめ
- 現代車の燃費はMS50の約3〜4倍
- 当時の燃料価格は現在の4分の1程度
- 年間走行距離が短いオーナーにとって、燃費差の影響は小さい
- 「燃費」よりも「所有の満足感」に価値を見出す車
MS50を現代車と同じ基準で比べると確かに非効率です。
しかし、数字以上に心を動かす「余裕ある走り」こそが、この時代のクラウンの真価だと思います。
燃費性能の差は“技術進化の証”であると同時に、“時代の美学の違い”でもあります。
クラウンMS50の燃費を保つメンテナンスと現代対応策
クラウンMS50の燃費を安定させるには、「整備」と「乗り方」の両面で工夫が必要です。
特に、キャブレターや点火系、燃料ラインの状態は燃費に直結します。
ここでは、旧車専門店の整備ノウハウと、現代オーナーが取り入れている対策を紹介します。
キャブレターと燃料系のメンテナンス
MS50はキャブレター式燃料供給を採用しており、ガソリンの霧化状態が悪いと燃焼効率が低下します。
以下のメンテナンスを行うことで、燃費悪化を防げます。
| 作業項目 | 推奨頻度 | 効果 |
|---|---|---|
| キャブレター分解清掃 | 年1回 | 燃焼効率向上・アイドル安定 |
| 燃料フィルター交換 | 年1回 | ゴミ詰まり防止 |
| フロート調整 | 状況に応じて | 過剰燃料消費の防止 |
最近ではリプロキャブレター（再生品）や燃料ポンプ代替品も販売されており、純正仕様を維持しながら現代燃料にも対応できます。
→ 例：[クラウンMS50用リプロキャブレター - RESTORE.JP]
点火系・エンジン内部のチューニング
燃焼効率を高めるために、点火系の見直しは欠かせません。
古いコイルやプラグコードは電圧ロスを引き起こし、燃費悪化の大きな要因になります。
おすすめ整備例
- プラグを**イリジウムタイプ（互換品）**に変更
- ディストリビューターの進角調整を実施
- コイル・コード類を現代汎用品に置換
さらに、一部オーナーは**電子点火化（フルトラ化）**を行い、始動性と燃焼効率を安定させています。
この改良で、平均燃費が6.5→7.5km/L程度まで向上した例もあります。
タイヤ・駆動系・走り方の工夫
タイヤの空気圧を2.0kgf/cm²前後に保つことで、転がり抵抗を減らし燃費を改善できます。
また、短距離走行の繰り返しよりも、エンジンが温まる中距離ドライブの方が燃焼効率が安定します。
変速タイミングも早めを意識すると、無駄な高回転を防げます。
現代対応パーツを活用する
旧車オーナーの間では、現代技術を活かした燃費維持アイテムも普及しています。
- 電子燃料ポンプ化キット：燃料供給を安定化
- 燃料添加剤（カーボンクリーナー）：燃焼室のカーボン蓄積を防止
- 電子電圧レギュレーター：電装安定による点火効率向上
これらは純正ルックを損なわず、実用性を高める現代的なアップデートとして人気です。
整備士の方の話では、「燃費を気にするよりも、安定した始動性を優先した方が結果的に燃費も良くなる」とのこと。
確かに、燃料が適正に燃えれば出力も安定し、無駄なガソリンを使わずに済みます。
要点まとめ
- キャブ・点火系・燃料系を年1回チェック
- 電子点火化で燃費が約1km/L改善する例あり
- 現代燃料対応リプロパーツが入手可能
- エンジンを暖めてから走ることで燃焼効率が安定
動画で整備風景を見ると、キャブやプラグを丁寧に扱う姿勢が印象的でした。
旧車は手間がかかるほど燃費が素直に応えてくれる存在です。
「調整が燃費を作る」という言葉がぴったりで、まさに“メカと会話する楽しみ”がMS50の魅力だと思います。
よくある質問（FAQ）
クラウンMS50の実際の燃費はどのくらいですか？
オーナー報告では平均6〜7km/L前後が多いです。
市街地走行では5km/L台、高速巡航では8〜9km/Lに達することもあります。
整備状態によって大きく変わるため、キャブレターや点火系の調整が重要です。
当時のカタログ燃費はどのくらいだったのですか？
当時の公称値は約9〜10km/Lとされています。
ただし試験条件が現代とは異なり、実際の走行ではこれより2〜3割ほど低くなる傾向があります。
燃費を改善する方法はありますか？
以下の3点を意識すると燃費改善が期待できます。
- キャブレター調整を定期的に行う
- 点火タイミングを適正化する
- タイヤ空気圧を適正に保つ
これだけでも、平均で約1km/Lほど向上するケースがあります。
ハイオクとレギュラー、どちらを入れるべきですか？
MS50はレギュラーガソリン仕様ですが、エンジンのカーボン蓄積を防ぐ目的でハイオクを入れるオーナーもいます。
点火系がノーマルならレギュラーで問題ありません。
キャブレターの調整は自分でできますか？
基本的には専門知識が必要です。
特にアイドル回転やエアスクリュー調整は経験と測定機器が必要。
旧車専門店または熟練メカニックに依頼するのが安全です。
燃料計が正確でないのですが、仕様でしょうか？
はい。
当時の燃料計はアナログ式で精度が低く、残量がブレる傾向があります。
多くのオーナーが走行距離で給油タイミングを管理しています。
冬場は燃費が悪くなるのですか？
はい。
暖気運転を長くとる必要があるため、冬場は平均で4〜5km/L程度まで落ちることがあります。
特に寒冷地では燃費差が顕著です。
エアコン使用で燃費はどれくらい変わりますか？
後付けエアコンや現代型電装を装着している場合、約5〜10％程度燃費が悪化します。
純正ヒーターのみの車両では影響は軽微です。
現在も純正部品は入手できますか？
燃料系パーツ（燃料ポンプ・キャブレター部品）はリプロ品や流用品が一部入手可能です。
たとえば「クラウンMS50 燃料ポンプ リプロ」で検索すると再販品を扱う専門ショップが見つかります。
長距離ドライブでも問題ありませんか？
整備状態が良ければ問題ありません。
オーバーヒート防止のため、冷却系のホース・ラジエータ点検を事前に行えば、100〜200km程度のツーリングも可能です。
燃料タンク容量はどのくらいですか？
クラウンMS50の燃料タンク容量は約60リットルです。
満タンでおおむね400〜450km程度の走行が可能とされています。
まとめ
クラウンMS50は、燃費だけで評価する車ではありません。
確かに現代車と比較すれば効率は劣りますが、その代わりに得られる「走る満足感」や「旧車ならではの静けさ」は唯一無二です。
燃費データを整理すると、以下のような傾向が見えてきます。
- カタログ燃費：約9〜10km/L（当時の参考値）
- 実燃費：平均6〜7km/L（整備状態で変動）
- 市街地走行：5〜6km/L
- 高速走行：7〜9km/L
- 年間維持費：おおよそ30〜45万円（燃料費含む）
現代基準では決して経済的とは言えませんが、MS50の直6M型エンジンは静粛性と上質なフィーリングに優れ、当時から「高級セダンの象徴」として高い評価を受けていました。
走行中のエンジン音は低く、一定速巡航時の滑らかさは、今の車でもなかなか得られない感覚です。
維持のコツと現代での楽しみ方
燃費を安定させるポイントは、キャブレターと点火系の定期調整にあります。
旧車専門店では、点火タイミングをわずかに調整するだけで1km/L近く燃費が改善したという事例も報告されています。
さらに、タイヤ空気圧の管理・無駄な暖気を避ける・穏やかなアクセル操作を心がけることで、オーナー自身でも燃料コストを抑えることができます。
また、最近では旧車向け燃料添加剤や燃焼効率改善剤も販売されています。
これらをうまく利用することで、エンジン内部のカーボン蓄積を抑え、燃費低下を防ぐ効果も期待できます。
維持費をどう考えるか
燃料費は確かに年々上がっていますが、MS50のオーナーたちは一様に「燃費は気にならない」と語ります。
理由は明確で、燃費以上の満足感をこの車が与えてくれるからです。
直6の回転フィール、重厚なハンドル感、シートの柔らかさ。
これらが一体となった「ゆったりとした走り」は、燃費数値では測れない価値を持ちます。
一方で、年間コストを正確に把握しておくことは重要です。
燃料費・税金・整備費を合計すると、年間30〜45万円前後が目安。
しかし、しっかり整備を続ければ、MS50は今でも日常使用に耐える耐久性を持っています。
そのため、燃費よりも「状態維持」に投資する方が、結果的にコスパが良くなるとも言えるでしょう。
動画で見る限り、MS50の走りは本当に穏やかで静かです。
直6エンジン特有の低振動と、滑らかな加速フィールはまさに“上質”そのもの。
「燃費は良くないけれど、それを補って余りある満足感がある」という声に深く共感します。
この車を所有することは、単なる移動手段ではなく、「時間を楽しむ」という贅沢な趣味なのだと思います。
まとめの要点
- クラウンMS50の燃費は平均6〜7km/L程度
- 維持費は年間約30〜45万円が目安
- キャブ・点火系の調整で燃費改善が可能
- 燃費以上に「走りの質感」と「所有満足度」が高い
- 今もレストア部品やリプロ品が入手可能で維持は現実的