1967年に登場したクラウンMS50は、当時の国産車としては頭ひとつ抜けた豪華装備を誇り、「高級車=クラウン」という地位を確立したモデルです。
MS50のカタログには、快適性・静粛性・先進性を重視した装備が数多く掲載され、同時代のセダンとは一線を画す内容でした。
直列6気筒エンジンの静粛性に加え、上級グレードではエアコン、パワーウインドー、ラジオなど、当時のユーザーにとって憧れの装備が用意されていました。
この記事では、MS50の当時のカタログ装備を「快適装備」「安全装備」「内装・外装の特徴」に分けて整理し、当時どのグレードに何が搭載されていたのかを一次情報ベースでわかりやすくまとめます。
装備内容には年式による違いが多いため、細かな仕様はカタログで最終確認が必要ですが、全体像を把握することで、現代オーナーが“どの状態を再現すべきか”の指針になります。
現在の旧車市場ではカタログ装備が残っていない個体も多いため、「本来の姿」を知ることがレストアの方向性を決めるうえで重要です。
本記事を通じて、MS50が当時どれほど豪華で洗練された車であったかを理解していただけるはずです。
Contents
- 1 クラウンMS50の装備一覧(カタログ基準・年式別の基本構成)
- 2 快適装備の特徴(空調・電装・インテリア機能)
- 3 安全装備・走行関連装備(ブレーキ・照明・計器類)
- 4 外装デザインとグレードごとの装備差(デラックス/スーパーデラックス など)
- 5 レストア時に“残したい当時装備”と現代での代替手段
- 6 よくある質問(FAQ)
- 6.1 Q1. カタログ装備がすべて揃っているMS50は珍しいですか?
- 6.2 Q2. カタログ装備の細かな年式差はどうやって確認できますか?
- 6.3 Q3. クーラーは現代でも修理して使えますか?
- 6.4 Q4. パワーウインドーは当時品を修理できますか?
- 6.5 Q5. 外装モールやグリルのクロームは再メッキできますか?
- 6.6 Q6. 純正ホイールキャップの入手はどれくらい難しい?
- 6.7 Q7. 純正AMラジオをBluetooth化することは可能?
- 6.8 Q8. 年式ごとの外装違いはレストアにどれほど影響する?
- 6.9 Q9. 当時のカタログ装備と現代安全基準の違いに注意点は?
- 6.10 Q10. レストア時に優先すべき装備はどれ?
- 7 まとめ
- 8 参考リンク
クラウンMS50の装備一覧(カタログ基準・年式別の基本構成)

クラウンMS50の装備内容は、**1967年(前期)〜1971年(後期)**の間で細かな変更が行われています。
ここでは、一次資料(トヨタ販売店用カタログ・取扱説明書など)に基づき、当時の代表的な装備を「標準装備」「上級装備(デラックス/スーパーデラックス系)」に分けて整理します。
● 標準装備(共通装備)
当時のクラウンに共通する装備として、以下が代表的です(※年式差あり)。
- 直列6気筒 M型(2.0L)エンジン
- フロントディスクブレーキ(後期で標準化。前期は一部グレード)
- 3速コラムAT または 3速/4速MT
- 温度調整式ヒーター
- 2スピードワイパー
- AMラジオ(※標準 or オプションは年式要確認)
- リクライニング機能付きフロントシート(設定は年式差あり)
● 上級グレード装備(デラックス/スーパーデラックス)
クラウンMS50の魅力を象徴するのが、当時としては非常に豪華な上級装備です。
- パワーステアリング(グレード・年式により設定)
- パワーウインドー(※スーパーデラックス系の特徴)
- クーラー(現在のエアコン。高級車の象徴)
- リアシートセンターアームレスト
- クロームモール類の追加装飾
- フロントバンパーオーバーライダー
● 装備は年式ごとに変動
MS50は4年間の販売期間中、細かな装備変更があります。
- 前期(1967〜1968年):基本装備中心、豪華装備はオプションが多め
- 中期(1968〜1969年):快適装備の標準化が進む
- 後期(1970〜1971年):安全装備・快適装備が拡充、上級車らしい内容に
※細かい設定やグレード間の違いは、当時の実カタログで最終確認が必要な部分があります。
✅ 要点まとめ
- MS50の装備は4年間で細かく変更されている
- 標準装備はシンプルだが、上級グレードは当時として非常に豪華
- クーラー・パワーウインドーはMS50の“高級車装備”として象徴的
- 仕様の正確な確認は実カタログが必須
当時のカタログを見ていると、MS50は本当に“国産高級車の先駆け”という印象が強いですね。
特にクーラーやパワーウインドーが設定されている点は、同年代のライバル車と比較しても豪華さが際立ちます。
快適装備の特徴(空調・電装・インテリア機能)

クラウンMS50は、当時の日本車としては非常に快適装備が充実していたモデルで、「国産高級車=クラウン」というポジションを確立した理由のひとつがまさにこの装備群です。
ここでは空調・電装・インテリア機能を中心に、MS50がどのような快適性を持っていたかを整理します。
装備には年式やグレードによる差があるため、詳細は当時のカタログで最終確認が必要です。
✅ 空調装備(当時は“クーラー”表記)
MS50が特に評価されたのが空調性能です。1960年代後半、日本車ではまだクーラー装備は珍しかった時代に、MS50では上級グレードで設定されていました。
- クーラー(冷房)
当時はオプション扱いまたは上級グレードに設定。操作パネルはシンプルなスライド操作式で、吹出口はダッシュボード中央付近に配置。
冷房能力は「国産乗用車で最高レベル」と販売資料に記載されている例もあります。 - ヒーター(温度調整式)
温度レバーと風量切替を備え、冬季の実用性は非常に高かったと言われます。
MS50はキャビンが広いため、前席・後席の温度差を少なくする工夫が当時の資料でも見られます。 - 強制送風機能(ベンチレーション)
外気導入を主体としたシステムで、蒸し暑い季節に効果的。
前期型と後期型でレバーの構成が若干異なる可能性があり、細部は要確認。
✅ 電装系の快適装備
1960年代当時としては非常に豪華で、特に上級グレードの装備は「国産車離れしている」と評価されたほどです。
- パワーウインドー(左右前席/グレードにより後席も)
スーパーデラックスに設定。国産セダンとしてはかなり先進的な装備でした。 - AMラジオ(押しボタン式選局)
標準またはオプション。ダッシュ中央に一体化され、操作性も重視されていました。 - 時計(機械式 or 電気式)
グローブボックス上部付近に配置。年式によって機構の違いがある可能性があります。 - 室内ランプ(前席・後席)
フロントはルームミラー上部、後席は天井後部に配置された仕様が一般的。 - シガーライター・アクセサリー電源
当時の高級車らしい標準装備。アクセサリー電源はラジオやオプション機器で使用。
✅ インテリア機能(装飾・快適性)
MS50の内装は素材の質感とデザインが重視されていました。
- リクライニングフロントシート
年式差あり。後期では滑らかなノッチ式に変更された可能性。 - リアセンターアームレスト
上級グレードで設定。長距離走行時の快適性向上に寄与。 - ウッド調パネル
ダッシュボードやメーターパネルに採用。クラウンらしい上質感の象徴。 - 厚手のフロアカーペット
遮音材と組み合わせることで静粛性を強化。
当時の試乗記では「高級車の乗り心地」「静かな室内」が強調されます。 - 大型メーターパネル
視認性を重視した3連メーター構成(速度計・燃料・水温など)。
年式により針や文字盤のデザインが異なる場合があります。
✅ 要点まとめ
- 空調は“クーラー装備”が最大の特徴で、当時としては非常に豪華
- パワーウインドー、押しボタン式ラジオなど電装品が高い完成度
- 内装はウッド調パネルや厚手カーペットで高級感を演出
- 年式・グレードで細かな装備差が多いためカタログ確認が必須
動画や写真で当時のMS50上級グレードを見ると、1960年代の国産車とは思えないほどの豪華さに驚きます。
特にパワーウインドーやクーラー装備は“本物の高級車”としての存在感を感じさせますね。
安全装備・走行関連装備(ブレーキ・照明・計器類)
クラウンMS50は1967年当時の国産車としては安全装備が非常に充実しており、「高級車ならではの安心性能」を備えていました。
現代車と比べれば技術的にシンプルではありますが、当時のセダン市場の中では先進的なブレーキ構造や視認性と操作性を重視した照明・計器類が採用されています。
ここではブレーキ、ステアリング、照明、計器、その他の走行関連装備についてまとめます。
細部は年式・グレードによって異なるため、当時のカタログや整備解説書での最終確認が必要です。
✅ ブレーキ装備(MS50の大きな特徴)
MS50の安全装備で特に注目されるのがフロントディスクブレーキの採用です。
- フロントディスクブレーキ(前期:上級グレード/後期:標準化)
当時の国産車ではまだドラムが一般的だった中、クラウンは高級車としてディスクを積極採用。
制動力とフェード耐性が大きく向上していたことが資料でも確認できます。 - リアドラムブレーキ(全期間共通)
信頼性の高いツーリーディング式を採用していた可能性が高い(細部はカタログ要確認)。 - ブレーキ倍力装置(ブレーキブースター)
上級グレードで標準化。踏力が軽くなるため、当時の長距離運転でも快適でした。
✅ ステアリング関連装備(上質な操縦性)
MS50では**パワーステアリング(油圧式)**が設定されていました。
- パワーステアリング(上級グレード/オプション)
1960年代後半の国産車でパワステ設定はかなり贅沢な装備です。
当時の資料でも「軽快な操舵感」「高級車らしい」などと評価されています。 - 2スポークステアリングホイール
クラシックなデザインで高級感があり、素材はウレタンまたは当時の樹脂系。
後期にデザイン差がある可能性あり。
✅ 照明装備(視認性の向上)
- 丸型ヘッドランプ(シールドビーム方式)
光量は現代より控えめですが、当時としては標準的。
年式によりランプリムのデザインが微妙に異なる。 - フロントポジションランプ/ウインカー
バンパー上部に独立配置され、視認性に優れていた構造。 - リアコンビランプ
大型の縦型デザインを採用。クラウンらしい堂々としたスタイル。 - 室内照明(前席・後席)
明るめのルームランプが設定され、夜間の視認性向上に寄与。
✅ 計器類(視認性・操作性を重視)
クラウンMS50の計器類は、当時としては非常に視認性が高いことで知られています。
- 大型スピードメーター
中央配置で視線移動が少なく、数字も大きく表示。 - 燃料計/水温計
左右に配置され、当時のクラウンらしいバランスの良いデザイン。 - 走行距離計(アナログ)
5桁表示が一般的。年式で仕様差あり。 - インジケーターランプ
チャージランプ、オイル警告、ハイビームなどシンプルな構成。
見やすさを重視し、ランプ色のコントラストが強めに設定されていました。
✅ 走行関連装備(その他)
- トルクフルなM型直6エンジンと3速AT/MT
滑らかな発進と高速巡航時の余裕が特徴。
ATは前期はコラム式3速、後期に改善が加えられた可能性あり。 - サスペンション(前:ダブルウィッシュボーン/後:リジッド)
乗り心地を重視した“クラウンらしい”セッティング。
当時の試乗記で「非常に静か」「快適な乗り心地」と高評価。 - タイヤ(バイアス)
現代のラジアルに比べグリップ・乗り心地は劣るが、当時の標準構成。
✅ 要点まとめ
- MS50は1960年代後半としては安全装備がかなり先進的
- フロントディスクブレーキはクラウンらしい高級車装備
- パワステ、視認性の良い計器類、大型ランプなど操作性を重視
- 走行装備は快適性と静粛性を重視した設計
当時の資料や映像を見ると、MS50は「高級車は走りの安心感も大事」という思想が感じられます。
フロントディスクやパワステの採用など、メカニズム面での贅沢さがクラウンの価値を支えていた印象がありますね。
外装デザインとグレードごとの装備差(デラックス/スーパーデラックス など)

クラウンMS50(1967〜1971)は、当時の国産車の中でも特に「外観の豪華さ」「グレードによる装備差」が明確なモデルでした。
クラウンの伝統的な“威厳あるスタイル”を引き継ぎつつ、年式とグレードによって外装の仕上げが大きく異なるのがMS50の特徴です。
以下では、デラックス(DX)・スーパーデラックス(SDX)を中心に、外装デザインの違いを整理します。
✅ ベースデザイン(全グレード共通)
MS50は大柄な3ボックスセダンで、直線基調の落ち着いた高級車スタイルが特徴です。
- 縦長の大型フロントグリル(クローム仕上げ)
クラウンらしい威厳の象徴。年式によってバーの本数や表面処理が異なる。 - 丸形ヘッドライト(左右独立)
クラシックな二灯式。ベゼルはメッキ仕上げ。 - 堂々とした箱型ボディライン
当時のアメリカ車の影響を感じさせるデザインで、車格感が強調されている。 - 縦長テールランプ(クロームモールで囲われた意匠)
リアの存在感を高めるクラウン伝統のスタイル。
✅ デラックス(DX)の装備特徴
DXは「上級大衆グレード」という位置付けで、必要十分な装備が備わったモデルです。
- シンプルなバンパー(クローム仕上げ)
- グリルの装飾は標準的(メッキ控えめ)
- ホイールキャップはシンプルデザイン(メッキ中心)
- 外装モールは最小限
- サイドモールの太さは細め
外観は控えめながら、クラウンらしい上質感はしっかり維持されています。
✅ スーパーデラックス(SDX)の装備特徴
SDXは「最上級グレード」で、外装の豪華さがMS50の魅力を最もよく表しています。
- 大型フロントグリル(メッキ量多め)
デラックスよりもクロームの輝きが強く、存在感が一段と増す。 - バンパーオーバーライダー装備
前後バンパーに突起形状のオーバーライダーが追加され、質感と安全性を向上。 - サイドモール/ウインドウモールの拡張
ドア周りに太めのクロームモールが広く配置され、さらに上級感を演出。 - ホイールキャップに意匠変更(細かなメッキパターン)
上級専用品のキャップが採用され、見た目の印象が大きく変わる。 - リアガーニッシュのクローム面積増加
テールランプ周辺の装飾が強化されることで、後ろ姿の高級感が高まっている。
✅ グレード差が大きく出るポイント
以下の部分はDXとSDXで特に違いが出やすい要素です。
| 装備要素 | DX | SDX |
|---|---|---|
| フロントグリル | シンプル | メッキ本数多め・豪華 |
| バンパー | 標準 | オーバーライダー付 |
| サイドモール | 細め | 太く装飾が多い |
| ホイールキャップ | シンプル | 上級専用デザイン |
| ウインドウモール | 最小限 | クローム量多め |
| リアガーニッシュ | 標準 | 専用クローム装飾 |
当時のクラウンは、外観の豪華さがグレード差と連動していたため、レストア時もグレードに応じた装備再現が重要です。
✅ 年式ごとの微妙な変更点(要カタログ確認)
- 前期(1967〜1968):外装は比較的シンプルで輸出車の影響が強め
- 中期(1969):モール類の追加や装飾が強化
- 後期(1970〜1971):グリル・バンパーの意匠変更(クローム量増加)
※細部の確定は当時の実カタログで確認が必要です。
✅ 要点まとめ
- MS50はグレードごとの外装差が非常に明確
- SDXはクローム量が多く、高級車らしい華やかさが特徴
- DXは落ち着いた中にもクラウンらしい質感を維持
- 年式でグリル形状やモール量が変わるため、レストア時のカタログ確認が重要
写真や動画でSDXを見ると、クロームの輝きと堂々としたスタンスが本当に“昭和の高級車”という雰囲気で、レストアしたときの満足度が高いのも納得です。
グレードごとの個性がしっかり出ている点がMS50の大きな魅力だと感じます。
レストア時に“残したい当時装備”と現代での代替手段
クラウンMS50をレストアする際、当時のカタログ装備をどこまで再現するかはオーナーのこだわりを大きく左右します。
MS50は1960年代後半の高級車として設計されており、外装・内装・電装の多くが「クラウンらしい上質さ」を形づくる重要な要素です。
ここでは、レストア時に特に“残したい”装備と、現代で代替手段を使う場合の考え方を整理します。
✅ 残したい装備①:ウッド調パネル(ダッシュボード・メーター周り)
MS50の室内を象徴するパーツがウッド調パネルです。
理由:
- 高級車としての雰囲気を最も感じられる部位
- 経年で退色・割れが出やすい
- 社外品の質感が純正と大きく異なることが多い
現代の代替手段:
- ウッド調フィルム貼り直し
- 木目塗装専門店による再塗装
- 動画で紹介されているレストア例(YouTube:MS50 内装再生)を参考に補修
オーナー間でも“可能なら絶対残したい”部品として有名です。
✅ 残したい装備②:クロームモール類(外装周り)
MS50は外装のクローム量がグレード差を象徴するポイントです。
理由:
- DX/SDXの見分けに直結
- クロームの厚みと質感が当時車の価値を支える
- 個体差が大きく、欠損部の復元が難しい
現代の代替手段:
- 再メッキ加工(クローム再生)
- ステンレス鏡面加工で代替
- リプロ品がある場合は利用(例:MS50用モール - 旧車パーツ専門店)
純正モールが揃う個体は市場でも高評価です。
✅ 残したい装備③:押しボタン式AMラジオ
当時のクラウンらしい風情を感じる装備のひとつです。
理由:
- ダッシュボードのデザインに完全一体化
- 押しボタン選局が当時車の象徴
- 純正機は現存数が少なく希少
現代の代替手段:
- 中身をBluetooth対応の現代機に換装
- 外観そのままで内部だけ現代化するレストアショップが存在
- 旧車クラブでも事例が多いアップデート
外観を崩さず利便性を上げられる人気改修です。
✅ 残したい装備④:スーパーデラックス専用ホイールキャップ
SDXの象徴であるデザイン性の高いホイールキャップは高い価値があります。
理由:
- 専用品のため流通量が極めて少ない
- 外観の高級感が大きく変わる
- 再現が難しいデザインが多い
現代の代替手段:
✅ 残したい装備⑤:リアセンターアームレスト
室内の高級感と快適性を大きく左右する装備です。
理由:
- 高級セダンの雰囲気を最も感じるポイント
- ウレタンの痩せ・布の破れが発生しやすい
- 純正形状の再現が難しい
現代の代替手段:
- レストア用ウレタン加工
- オリジナル柄に近い張り替え
- 旧車内装ショップでの復元
映像でも“アームレストが残っている個体は貴重”と紹介されることが多いです。
✅ 残したい装備⑥:前期/後期の特徴的なグリル意匠
グリルの形状は年式判別と価値評価の重要項目です。
理由:
- グリルのクローム面積やバー数が年式で違う
- 再生困難で希少
- グリルが揃っていれば全体の完成度が一気に上がる
現代の代替手段:
- クローム再生
- 凹み修正
- 欠損部は中古品を検索して補完
✅ 残したい装備⑦:クーラー(当時の冷房ユニット)
動作しないことが多く、当時のユニットは今となっては非常に希少。
理由:
- 上級グレードの象徴的装備
- ユニットが残っている個体自体がレア
現代の代替手段:
- 外観そのまま・内部だけ現代化(人気のアップデート)
- コンプレッサーを現行品へ換装
- 配管類を現代素材へ更新
オリジナル志向や展示目的のオーナーも“可能な限り残す”装備です。
✅ 要点まとめ
- MS50レストアの重要ポイントは「外観の豪華さ」と「室内の上質感」
- ウッド調パネル・クロームモール・AMラジオは特に価値が高い
- 当時装備が残っているほど完成度が高く評価される
- どうしても残せない部分は“外観そのまま・内部現代化”が最も自然なアプローチ
MS50は、パーツひとつひとつが“昭和の高級車らしさ”を持っているため、残せる装備が多い個体ほど魅力が際立ちます。
動画でも「当時の装備が残っていて感動した」という声が多く、レストアの価値が高い理由がよくわかります。
よくある質問(FAQ)

Q1. カタログ装備がすべて揃っているMS50は珍しいですか?
A. 非常に珍しいです。
ウッド調パネルやクーラー、クロームモールなどは欠品しやすく、当時装備が完備している個体は市場でも高値で取引されています。
Q2. カタログ装備の細かな年式差はどうやって確認できますか?
A. 最も正確なのは当時のカタログ(国立国会図書館デジタルコレクション)です。
販売店資料や整備解説書にも年式差の記載があり、併用すると確実です。
Q3. クーラーは現代でも修理して使えますか?
A. 外観を残しつつ内部だけ現代化(コンプレッサーや配管を現行仕様に変更)するのが一般的です。
当時ユニットを完全に動かすのはかなり難しいケースが多いです。
Q4. パワーウインドーは当時品を修理できますか?
A. モーターやレギュレーターのOHで動く場合がありますが、完全な純正再生はやや難易度が高いです。
内部部品を現代互換で代用するレストア例もあります。
Q5. 外装モールやグリルのクロームは再メッキできますか?
A. できます。
クローム再生を行う専門業者が存在し、MS50のモール類は再メッキでかなり綺麗に戻るケースが多いです。
Q6. 純正ホイールキャップの入手はどれくらい難しい?
A. SDX専用デザインは特に希少で、入手は困難です。
ヤフオクや旧車パーツ店で長期間待つケースが一般的です。
Q7. 純正AMラジオをBluetooth化することは可能?
A. 可能です。
内部を現代機構に置き換えて外観だけ純正のまま残す加工は、旧車界で広く行われています。
Q8. 年式ごとの外装違いはレストアにどれほど影響する?
A. かなり影響します。
前期/後期でグリル・バンパー・モール量が変わるため、オリジナル重視のレストアでは“年式と装備の一致”が重要視されます。
Q9. 当時のカタログ装備と現代安全基準の違いに注意点は?
A. 保安基準は年式によって適用範囲が異なるため、ウインカーやランプ交換など電装追加をする際は専門店と相談が必要です。
最終確認は必ず現行基準で行ってください。
Q10. レストア時に優先すべき装備はどれ?
A. クロームモール・グリル・内装パネルなど“外観を決める部分”が優先度高めです。
これらが揃っていると完成度が大きく向上し、価値にも直結します。
まとめ
クラウンMS50は、1960年代後半の国産高級車として、当時のカタログ装備が非常に充実していたモデルです。
外装ではクロームモールやグリル意匠、内装ではウッド調パネルや押しボタン式ラジオなど、クラウンらしい上質さを象徴する装備が多数ありました。
グレードごとの装備差も明確で、特にスーパーデラックスの豪華さは当時の国産車の中でも群を抜いていました。
レストア時には、こうした“当時装備の再現”が完成度を大きく左右します。
ウッド調パネルやクロームモールの再生、AMラジオの外観維持など、残せる部分はできるだけ残すことがMS50らしさを保つうえで大切です。
一方で、クーラーやラジオ内部などは外観を残したまま現代化することで、実用性とオリジナル性を両立できます。
当時のカタログは年式によって細かな違いがあるため、レストアの際は実資料に基づいた確認が不可欠です。
装備の揃った個体は今でも高評価で、MS50の価値を大きく押し上げる要因となります。
クラウンMS50を美しく仕上げるためには、“どこを残し、どこを現代化するか”のバランスを取りながら、当時の装備を理解してレストア方針を決めることが重要です。
