ギャランA70を検討するうえで、避けて通れないのが「4G32」「4G52」というエンジン名称、そしてそれらが属する「アストロン」系エンジンの存在です。
年式の古い個体が多いA70では、搭載エンジンの違いが走りの印象だけでなく、維持費、部品入手性、将来的なレストア難易度にまで影響します。
特に4G32と4G52は外見や基本構造が似ている一方で、排気量や性格、扱いやすさに明確な違いがあります。
曖昧な知識のまま選んでしまうと、「思っていたより非力だった」「維持が想像以上に大変だった」と感じる可能性も否定できません。
この記事では、当時の公式資料を前提に、4G32・4G52という個別エンジンの成り立ちと特徴、アストロンエンジンとしての共通思想を整理し、現在の視点でどちらを選ぶべきかを冷静に解説します。
購入・保管・維持を現実的に考えるための基礎知識を、ここでしっかり固めていきましょう。
Contents
ギャランA70における4G32・4G52アストロンエンジンの位置づけ
ギャランA70において、4G32および4G52は「アストロン」系エンジンとして中核を担う存在でした。
A70のエンジンラインナップの中でも、この2機種は量販性・実用性・耐久性を重視した主力ユニットという位置づけにあり、販売台数・現存数の面でも中心的な役割を果たしています。
アストロンエンジンとは何か(A70世代での意味)
アストロンは三菱が長期にわたり展開した直列4気筒ガソリンエンジン系列で、A70世代ではOHV構造・鋳鉄製ブロック/ヘッドを基本とした、いわゆる“堅牢さ優先”の設計が採用されています。
A70に搭載されたアストロン系は、後年のOHC化・排ガス対策が進む前段階にあたり、以下のような思想が色濃く表れています。
- 高出力よりも耐久性
- 複雑な機構を避けた保守性
- 長距離・常用域での安定性
このため、4G32・4G52はいずれもスペック表以上に実用重視のエンジンとして評価されることが多い系統です。
4G32・4G52の基本的な役割分担
A70における両者の立ち位置を整理すると、次のようになります。
| エンジン | 役割 |
|---|---|
| 4G32 | 経済性・扱いやすさ重視 |
| 4G52 | 余裕ある走行性能重視 |
4G32は比較的排気量が小さく、ベーシックグレードや実用志向の仕様に多く採用されました。
一方の4G52は排気量拡大によってトルクに余裕を持たせ、上位グレードや装備充実車に組み合わされるケースが見られます。
なぜこの2機種が重要なのか
現代の視点で見ると、A70の中で4G32・4G52が重要視される理由は明確です。
- 現存車の多くがこの2機種を搭載
- 部品情報・整備知見が比較的残っている
- アストロン系としての互換性・流用余地がある
つまり、A70を現実的に維持・修復するうえでの基準点になるエンジンが、この2機種だと言えます。
他エンジン仕様との関係性
A70には他排気量仕様も存在しますが、販売期間・台数の関係から、
- 情報が断片的
- 専用部品が多い
- 現存数が少ない
といった条件が重なりやすく、維持難易度は相対的に高くなる傾向があります。
その点で4G32・4G52は、A70の中では最も“標準的”かつ“現実的”な選択肢と位置づけられます。
要点まとめ
- 4G32・4G52はいずれもアストロン系の主力エンジン
- A70世代では耐久性・実用性重視の設計
- 4G32は経済性、4G52は余裕を重視
- 現存車・情報量の面で中心的存在
- A70維持の基準となるエンジン群
資料を追っていくと、アストロン系は「派手さはないが外さない」存在だったことが伝わってきます。
4G32と4G52は、ギャランA70という車の性格そのものを形作っていたエンジンだと感じられますね。
4G32エンジンの構造と特徴

4G32は、アストロン系エンジンの中でも基礎を担った排気量クラスにあたり、ギャランA70では実用性重視の仕様として多く採用されました。
数値上の性能よりも、扱いやすさと耐久性を優先した設計が特徴です。
4G32の基本構造
4G32は、当時の三菱らしい保守的な設計を色濃く反映しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エンジン形式 | 直列4気筒 |
| バルブ機構 | OHV |
| ブロック材質 | 鋳鉄 |
| ヘッド材質 | 鋳鉄 |
| 燃料供給 | キャブレター |
| 冷却方式 | 水冷 |
アルミ材やOHCを用いない構成は、軽量化や高回転化よりも長期使用での安定性を重視した結果と考えられます。
排気量クラスとしての性格
4G32はアストロン系の中でも比較的排気量が小さく、以下のような性格を持ちます。
- 低中速域を中心とした穏やかなトルク特性
- 回転を上げて走る設計思想ではない
- 常用域での静粛性と扱いやすさを重視
結果として、急加速や高回転性能を求めるエンジンではない一方、日常域での安定感は高い仕様です。
実用車向けとしてのメリット
4G32がA70で多く使われた理由は明確です。
メリット
- 構造が単純で整備性が高い
- エンジン負荷が比較的低い
- 長距離走行に向いた安定性
当時のユーザー層を考えると、営業車やファミリー用途など、毎日使う前提の車に適したエンジンだったことがうかがえます。
注意すべき経年劣化ポイント
一方、現存する4G32搭載車では、以下の点に注意が必要です。
| 部位 | 劣化傾向 |
|---|---|
| ピストン・リング | 圧縮低下 |
| バルブ周り | クリアランス拡大 |
| キャブ | 摩耗・調整ズレ |
排気量が小さい分、性能低下が体感に直結しやすいという側面があります。
現代で乗る場合は、状態差の見極めが特に重要になります。
現代視点での評価
現在の基準で見ると、4G32は明らかに非力です。
しかし、
- 無理をさせなければ壊れにくい
- 構造理解がしやすい
- レストアの難易度が比較的低い
といった点から、旧車としての付き合いやすさは今なお評価できる要素です。
要点まとめ
- 4G32はアストロン系の基礎的存在
- OHV+鋳鉄構成で耐久性重視
- 実用性・扱いやすさが最大の特徴
- 排気量が小さい分、状態差が出やすい
- 現代では無理のない運用が前提
資料を見ていると、4G32は「静かに、確実に仕事をこなす」タイプのエンジンだったように感じます。
派手さはありませんが、A70の穏やかな性格にはよく合っていたのではないでしょうか。
4G52エンジンの構造と特徴
4G52は、4G32と同じアストロン系に属しながら、排気量拡大によって余裕を持たせた上位的な存在です。
ギャランA70では、走行性能や快適性を重視したグレードに組み合わされることが多く、当時としては「少し上質な実用車」を支える役割を担っていました。
4G52の基本構造
4G52の基本構造は4G32と共通点が多く、設計思想も一貫しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エンジン形式 | 直列4気筒 |
| バルブ機構 | OHV |
| ブロック材質 | 鋳鉄 |
| ヘッド材質 | 鋳鉄 |
| 燃料供給 | キャブレター |
| 冷却方式 | 水冷 |
素材や機構は同一系統ですが、ボア・ストローク設定の違いによって排気量が拡大されており、これが性格差の主因になります。
排気量拡大がもたらした特性変化
4G52の最大の特徴は、数値以上に体感できる低中速トルクの余裕です。
- 発進時の力強さ
- 回転を上げなくても流れに乗れる
- 巡航時のエンジン回転数が低め
これにより、4G32ではやや余力不足を感じやすい場面でも、エンジンに無理をさせず走れるという違いが生まれています。
A70との相性という視点
ギャランA70は、ボディサイズ・車重ともに当時としては標準的ですが、現代基準では決して軽量ではありません。
その点で4G52は、
- 車重に対するトルク余裕
- 乗員・荷物を積んだ際の安定感
- 勾配路や長距離移動での安心感
といった面で、ボディとの相性が良いエンジンと評価されることが多い仕様です。
経年車として注意すべき点
排気量が大きい分、4G52には特有の注意点もあります。
| 部位 | 注意点 |
|---|---|
| 冷却系 | 熱負荷が高め |
| エンジンマウント | 重量増による劣化 |
| 燃料系 | 消費量増による調整ズレ |
これらは設計上の欠点というより、排気量拡大に伴う必然的な影響と考えるべきでしょう。
現代視点での4G52評価
現在の感覚で見ると、4G52は決して高性能ではありませんが、
- 無理をしない走りができる
- エンジン回転数を抑えやすい
- 結果的に耐久性を保ちやすい
という点から、実用前提でA70を楽しむなら有力な選択肢と考えられます。
要点まとめ
- 4G52はアストロン系の排気量拡大型
- 基本構造は4G32と共通
- 低中速トルクに余裕がある
- A70の車格との相性が良い
- 冷却・重量由来の配慮は必要
4G52を資料で追っていくと、「少し余裕を持たせることで、車全体の印象が穏やかになる」エンジンだったように感じます。
A70の落ち着いた佇まいには、このくらいの力感がちょうど良かったのかもしれませんね。
アストロンエンジン共通設計思想と時代背景

4G32・4G52を理解するうえで欠かせないのが、「アストロンエンジン」というシリーズ全体に共通する設計思想です。
これらは単なる排気量違いではなく、1970年代という時代背景の中で三菱が何を重視していたかを色濃く反映した存在でもあります。
1970年代前半の国産車を取り巻く環境
ギャランA70が登場した時代、日本の自動車市場は大きな転換期にありました。
- モータリゼーションの本格化
- 実用車としての信頼性要求の高まり
- 排出ガス規制を見据えた準備段階
- 地方・長距離利用の増加
この段階では、**高性能よりも「壊れずに使えること」**が最優先事項でした。
アストロン系エンジンは、まさにこの要求に応える形で設計されています。
アストロンエンジンの基本思想
アストロン系に共通する設計思想は、次のように整理できます。
| 思想 | 内容 |
|---|---|
| 耐久性重視 | 高回転・高圧縮を避ける |
| 保守性重視 | 構造を単純化 |
| 量産適性 | 安定した品質確保 |
| 実用性 | 常用回転域での安定 |
このため、4G32・4G52ともに「数値上の派手さ」はありませんが、日常使用で破綻しにくい性格が与えられています。
OHVを採用し続けた理由
1970年代には、すでにOHCエンジンも登場し始めていました。
それでもアストロン系がOHVを採用し続けた背景には、明確な理由があります。
- 部品点数が少ない
- 製造コストを抑えやすい
- 整備技術の普及度が高い
- 長期使用での信頼性実績
当時の整備環境を考えると、全国どこでも対応できる構造であることは大きな利点でした。
鋳鉄素材に込められた狙い
鋳鉄ブロック・鋳鉄ヘッドという構成も、意図的な選択です。
メリット
- 熱変形に強い
- 摩耗に強い
- 再生・修復がしやすい
重量増というデメリットはあるものの、長期間使い続ける前提では合理的な素材選択だったと言えます。
4G32・4G52に共通する性格
こうした思想の結果、両エンジンには次のような共通点が生まれました。
- 回さずに使う前提
- 無理をしないトルク設計
- 整備前提の長寿命設計
これは、現代の高性能エンジンとは真逆とも言える価値観です。
要点まとめ
- アストロン系は1970年代の実用志向を反映
- 高性能より耐久性・保守性を優先
- OHV+鋳鉄構成は合理的選択
- 全国的な整備対応を想定
- 4G32・4G52は思想を忠実に体現した存在
資料を読み込んでいくと、アストロンエンジンには「長く使われることを前提にした真面目さ」が一貫して感じられます。
派手さはありませんが、当時の生活にしっかり根ざした機械だったのだろうと想像できますね。
4G32と4G52の違いを項目別に比較
4G32と4G52は同じアストロン系に属し、基本構造も共通していますが、実際の使い勝手や維持感覚には明確な違いがあります。
ここでは、購入検討時に判断材料となりやすい項目ごとに整理します。
基本スペックの考え方(数値断定なし)
正確な出力・トルク数値は年式や仕様で差があるため、ここでは体感・設計思想ベースで比較します。
| 項目 | 4G32 | 4G52 |
|---|---|---|
| 排気量クラス | 小〜中 | 中 |
| トルク感 | 穏やか | 余裕あり |
| 常用回転域 | やや高め | 低め |
| 性格 | 実用・経済性重視 | 実用+快適性 |
走行フィールの違い
4G32
- 発進・加速は控えめ
- 回転を使って走る感覚
- 市街地中心なら違和感は少ない
4G52
- 発進時から力に余裕
- 回さず流れに乗れる
- 勾配路・高速巡航で安心感
A70の車重を考えると、余力の差は体感しやすいポイントです。
維持・整備面での違い
| 観点 | 4G32 | 4G52 |
|---|---|---|
| 消耗度 | 高回転使用で進みやすい | 低回転で抑えやすい |
| 冷却負荷 | 比較的軽い | やや高め |
| マウント負担 | 小 | 大 |
一見すると4G32が有利に見えますが、使われ方次第で逆転する場合もあります。
部品供給と対応しやすさ
両者ともアストロン系のため、
- 消耗品の考え方は共通
- 整備知見は流用しやすい
ただし、4G52は排気量拡大に伴い、専用部品比率がやや高い可能性があり、個体ごとの確認が重要になります。
向いているユーザー像の違い
| タイプ | 向いているエンジン |
|---|---|
| 穏やかに乗りたい | 4G32 |
| 余裕を重視したい | 4G52 |
| 市街地中心 | 4G32 |
| 長距離・高速含む | 4G52 |
「どちらが優れているか」ではなく、使い方との相性で考えるのが現実的です。
要点まとめ
- 基本構造は共通だが性格は異なる
- 4G32は経済性・穏やかさ重視
- 4G52はトルク余裕と快適性重視
- 維持負担は使い方で差が出る
- 使用環境に合った選択が重要
比較してみると、4G32と4G52は「兄弟エンジン」でありながら、車の印象をしっかり変える存在だったことが分かります。
A70の落ち着いた雰囲気をどう楽しみたいかで、選び方も自然と見えてきそうですね。
現在の維持・整備・部品供給の現実

4G32・4G52アストロンエンジンを現代で維持していく場合、性能や構造以上に重要になるのが**「今どうやって維持するか」という現実面**です。
ここでは理想論ではなく、実際に想定される維持・整備・部品供給の状況を整理します。
新品純正部品の現状
まず大前提として、メーカー純正新品部品の供給は基本的に終了していると考えるのが現実的です。
エンジン主要部品はもちろん、細かな補機類についてもディーラー経由での新品入手は期待できません。
| 部品区分 | 現状 |
|---|---|
| エンジン主要部品 | 新品供給なし |
| ガスケット・シール | 一部代替対応 |
| 点火系消耗品 | 入手可能な場合あり |
| ゴム・ホース類 | 汎用品対応が基本 |
「純正で揃える」という発想ではなく、代替・流用・再生前提で考える必要があります。
消耗品対応の考え方
4G32・4G52は構造が古く単純なため、消耗品については比較的対応しやすい側面があります。
- プラグ
- ベルト類
- オイルフィルター
- 一部ガスケット
これらは寸法・規格を基準に、現行品から適合するものを選ぶ形になります。
ただし、完全一致ではない場合もあり、知識と確認が前提です。
キャブレター・補機類の現実
最も悩ましいのがキャブレター周辺です。
| 項目 | 実情 |
|---|---|
| キャブ本体 | 中古・再生が中心 |
| 補修部品 | 状態差が大きい |
| 同調・調整 | 経験者が必要 |
キャブは**「部品があるか」より「扱える人がいるか」**が重要になります。
調整次第でエンジンの印象が大きく変わるため、整備環境の確保は必須条件です。
エンジン内部部品の考え方
ピストン・リング・メタル類などの内部部品については、
- 他アストロン系との流用
- ワンオフ製作
- 再使用前提の修復
といった選択肢になります。
ただし、コストと時間がかかる前提で考える必要があります。
維持できるかどうかの分かれ目
4G32・4G52を維持できるかどうかは、エンジンそのものよりも、
- 情報を集められるか
- 相談できる整備先があるか
- 時間と手間を許容できるか
に左右されます。
単に「壊れにくいから安心」という話ではありません。
要点まとめ
- 純正新品部品はほぼ供給終了
- 消耗品は汎用品・代替対応が基本
- キャブは人と環境が重要
- 内部部品は再生・流用前提
- 維持可否は整備環境で決まる
現実を見ていくと、4G32・4G52は「簡単に維持できるエンジン」ではありません。
ただ、その分、手をかけながら付き合う余地が残されている点は、この年代のエンジンならではの魅力にも感じられます。
購入時にどちらを選ぶべきかの判断軸
4G32と4G52は、スペック表だけでは優劣が見えにくい関係にあります。
重要なのは「どちらが上か」ではなく、自分の使い方・維持前提にどちらが合うかを明確にすることです。
ここでは判断軸を具体化します。
① 使用シーンをどう想定するか
まずは走らせ方の想定です。
| 想定シーン | 向くエンジン |
|---|---|
| 市街地中心・短距離 | 4G32 |
| 郊外・幹線道路 | 4G52 |
| 高速・長距離 | 4G52 |
| 低速中心・穏やか | 4G32 |
回さず余裕で流すなら4G52、軽く扱うなら4G32という整理が分かりやすいでしょう。
② 維持スタンス(手間と余裕)
次に重要なのが、維持にかけられる余裕です。
- 整備頻度を抑えたい
- エンジンに負荷をかけたくない
→ 4G52
- 構造の単純さを優先
- 軽微な調整を楽しめる
→ 4G32
排気量が小さいから楽、大きいから大変、とは一概に言えず、使い方次第で逆転します。
③ 個体状態を最優先にする
最も重要なのは、エンジン形式より個体状態です。
- 圧縮状態
- 始動性
- 異音・振動
- 整備履歴の有無
これらが良好であれば、4G32でも十分満足でき、逆に状態が悪ければ4G52でも負担は大きくなります。
④ 将来の維持を見据える
長期所有を前提にするなら、
- 部品確保の見通し
- 整備を相談できる環境
- 自分が許容できる手間
を考慮する必要があります。
どちらも「簡単」ではないという前提を受け入れられるかが分かれ目です。
要点まとめ
- 優劣ではなく相性で選ぶ
- 余裕重視なら4G52
- 穏やかさ重視なら4G32
- エンジン形式より個体状態が重要
- 維持環境を含めて判断する
資料を通して見ていくと、4G32も4G52も「付き合い方を選ぶエンジン」だと感じます。
性能よりも、使い手との関係性で評価が変わるところが、この時代の機械らしい魅力なのかもしれません。
よくある質問

Q1. 4G32と4G52は見た目で判別できますか?
外観だけでの判別は難しいケースが多いです。
基本構造やレイアウトが非常に似ているため、確実な判断にはエンジン刻印や車検証の記載確認が必要になります。
Q2. 4G32から4G52への載せ替えは可能ですか?
物理的に可能なケースはありますが、補機類・マウント・書類面の整理が必要になります。
安易な判断はおすすめできず、個体ごとの確認が前提です。
Q3. アストロンエンジンは壊れにくいと言えますか?
設計自体は堅実ですが、経年劣化の影響は避けられません。
壊れにくさよりも「無理をしない使い方」が前提のエンジンと考えるのが現実的です。
Q4. 部品取り用エンジンは確保した方がいいですか?
長期所有を考えるなら、有効な選択肢になる場合があります。
ただし、保管環境や状態管理も含めて考える必要があります。
Q5. キャブレターは現代仕様に変更できますか?
技術的には可能な場合もありますが、純正状態を前提に話が進まなくなるケースもあります。
目的を明確にしたうえで判断する必要があります。
Q6. 現代の交通環境でストレスはありませんか?
4G52であれば比較的余裕を感じやすいですが、どちらのエンジンでも現代車と同じ感覚を求めると違和感は出ます。
ペースを合わせる意識が重要です。
Q7. エンジン音が大きいのは正常ですか?
OHV特有の作動音はあります。
ただし、金属音や異常振動は別問題のため、注意深く聞き分ける必要があります。
Q8. 初心者にはどちらがおすすめですか?
一般論としては、状態の良い個体であればどちらでも可です。
形式よりも整備履歴と相談先の有無が重要になります。
Q9. 長距離走行は問題ありませんか?
整備状態が良好であれば可能ですが、連続高負荷を避ける配慮は必要です。
事前点検が前提になります。
Q10. 将来的に維持できなくなる可能性はありますか?
部品供給や整備環境次第では難しくなる可能性もあります。
だからこそ、購入前に維持計画を立てておくことが重要です。
まとめ
ギャランA70に搭載された4G32・4G52アストロンエンジンは、数値や派手さで語るべき存在ではなく、1970年代の実用車としての思想をそのまま体現したユニットです。
4G32は穏やかで扱いやすく、4G52は排気量拡大による余裕があり、どちらも明確な役割を持ってA70を支えていました。
一方で、現代においては部品供給や整備環境を含めた現実的な判断が欠かせません。
重要なのは「どちらが優れているか」ではなく、「自分がどのように付き合っていけるか」です。
無理をさせず、状態を理解し、時間をかけて向き合えるのであれば、4G32も4G52も今なお魅力的な存在と言えるでしょう。
性能よりも関係性を楽しむ──
それが、この世代のギャランA70とアストロンエンジンの本質なのかもしれません。