スカイライン C10(ハコスカ)は、誕生から半世紀以上が経つ現在でも根強い人気を持つモデルで、その魅力の大きな要素となっているのが「L型エンジン」です。
C10の一般モデルには直列6気筒のL型シリーズが主に採用され、信頼性の高さ、整備性の良さ、独特のフィーリングによって多くの愛好家を惹きつけてきました。
GT-Rに搭載されたS20型エンジンが華やかな注目を集める一方で、日常的な使いやすさと適度なスポーティさを両立したL型の存在が、C10シリーズ全体の価値を支えています。
この記事では、スカイライン C10 に搭載された L型エンジンの種類、スペック、特徴、整備性、現在の評価 を体系的にまとめます。
旧車購入を検討している方や、L型エンジンの特性を改めて整理したい方に向けて、一次情報を基にした正確な解説を心がけています。
オリジナル状態を重視する人も、レストアやチューニングを考えている人も、まずは「どのエンジンがどう違うのか」を理解することが重要です。
この記事を通して、C10に搭載されたL型エンジンの魅力をしっかりと把握できる内容に仕上げています。
Contents
スカイライン C10のL型エンジン一覧

スカイライン C10 に搭載された一般モデルのエンジンは、主に「L型エンジン」と呼ばれる直列4気筒・直列6気筒系のユニットです。
ここでは、C10に設定されたL型エンジンを一覧で整理します。
エンジンバリエーション(一般モデル)
| エンジン型式 | 排気量 | 気筒数 | 主な搭載グレード | 最高出力(カタログ値) |
|---|---|---|---|---|
| L16 | 1.6L | 直列4気筒 | 1500系・1600系 | 約96ps(年式による) |
| L18 | 1.8L | 直列4気筒 | 1800系 | 約105ps(年式による) |
| L20 | 2.0L | 直列6気筒 | 2000GT・GT-X 等 | 約120ps(年式・仕様により異なる) |
※数値は当時の国内カタログ値が基準。
不明・未確認部分は「不明」としています。
L型エンジンの共通特徴
- シンプルで頑丈な構造
- 整備性が高い(部品脱着が容易)
- パーツ供給が比較的安定
- 直列特有の振動の少ないフィーリング
- キャブレター仕様らしいレスポンスの良さ
C10の「普段から乗れる旧車」という評価は、このL型エンジンの信頼性によるところが大きいとされています。
要点まとめ
- C10一般モデルはL16/L18/L20の3種類が中心。
- 直列4気筒と直列6気筒で性格が大きく異なる。
- L型エンジンは構造が簡潔で整備性が良いことで知られている。
L型エンジンは素直で扱いやすく、旧車らしい味わいがあって人気があります。
独特のアイドリング音や回り方が魅力と聞きますね。
L16型エンジン(1.6L)の特徴

スカイライン C10 のエントリークラスとして設定されていたのが L16型 1.6L 直列4気筒エンジン です。
日常使いのしやすさと扱いやすいパワー特性から、当時の一般ユーザーに最も広く受け入れられたユニットと言われます。
ここでは、L16型の仕様と特徴、旧車としての評価を整理します。
基本スペック(カタログ値)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エンジン型式 | L16 |
| 排気量 | 1.6L |
| 気筒数 | 直列4気筒 |
| 最高出力 | 約96ps(年式により異なる) |
| 吸気方式 | キャブレター |
| 搭載グレード | 1500系/1600系中心 |
L16の走行特性
L16は「軽快さ」と「扱いやすさ」が際立つエンジンとされています。
主な特徴
- 低回転のトルクは控えめだが扱いやすい
- 回転の伸びが素直でスムーズ
- 街乗り主体なら十分な性能
- 振動が比較的少なく、日常域での運転が楽
当時の排気量からすれば標準的ですが、C10の軽量ボディと組み合わさることで必要十分な走行性能を発揮します。
旧車としての評価
旧車市場では、L16搭載車は“気軽に楽しめるハコスカ”という扱いをされることが多いです。
評価ポイント
- 整備性が高く維持しやすい
- 部品供給が比較的安定
- 燃費が他グレードより良い
- 価格が比較的抑えられている
L型シリーズは頑丈な設計が特徴で、L16もその例外ではありません。
弱点・注意点
L16の注意点として挙げられるのは次の点です。
- キャブレター調整が必要(定期メンテで改善)
- 高速巡航ではややパワー不足
- 経年劣化した個体はオーバーホール前提の場合も
日常域では扱いやすいものの、長距離高速走行が多い用途には向かない傾向があります。
要点まとめ
- L16はC10のエントリー向け1.6L直4エンジン。
- 扱いやすさと軽快な走りが魅力。
- 整備性が高く、維持しやすい旧車として人気。
- 高速巡航ではパワーが物足りないことがある。
L16は軽やかに回るフィーリングが魅力だと聞きます。
身構えずに楽しめるC10として、根強い人気があるのも納得です。
L18型エンジン(1.8L)の特徴
スカイライン C10 の中間グレードとして設定されていたのが L18型 1.8L 直列4気筒エンジン です。
1.6Lより力強く、2.0Lの6気筒より扱いやすいというバランスの良さから、当時は“ちょうど良い排気量”として人気がありました。
ここでは、L18型の仕様、走行特性、旧車としての評価をまとめます。
基本スペック(カタログ値)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エンジン型式 | L18 |
| 排気量 | 1.8L |
| 気筒数 | 直列4気筒 |
| 最高出力 | 約105ps(年式により異なる) |
| 吸気方式 | キャブレター |
| 搭載グレード | 1800系 |
L18の走行特性
L18は日常使いから軽いスポーツ走行までこなせる万能型です。
特性のポイント
- L16よりトルクが増え、街乗りでの扱いやすさ向上
- 高回転の伸びも軽快
- 軽量ボディとの相性が良く、バランスのとれた加速感
- 直列4気筒らしい素直なレスポンス
2.0LのL20より軽量なため「軽快感」「すっきりした回り方」という点では評価が高いユニットです。
旧車としての評価
旧車市場では、「L型らしさ」と「扱いやすさ」の両方を持つ点が支持されています。
評価ポイント
- 街乗りでトルク不足を感じにくい
- L16より余裕があり、L20より気楽に扱える
- 部品供給が安定
- 維持費が比較的抑えやすい
バランスの良さから、普段使いのC10として好まれる傾向にあります。
弱点・注意点
L18特有の弱点は少ないですが、L型共通の注意点として:
- キャブレターの経年劣化
- 冷却系の詰まりや劣化
- オイル滲み
などが挙げられます。適切なメンテナンスをしていれば大きな問題になりにくい部分です。
L16/L18/L20の比較表(概要)
| エンジン型式 | 排気量 | 性格 | 向いている用途 |
|---|---|---|---|
| L16 | 1.6L | 軽快・扱いやすい | 街乗り中心・維持優先 |
| L18 | 1.8L | 万能型・余裕あり | 普段使い+軽いスポーツ走行 |
| L20 | 2.0L/6気筒 | 余裕のトルク | 長距離・余裕ある巡航 |
要点まとめ
- L18はC10の“ちょうど良い中間クラス”の1.8L直4。
- L16より力強く、L20より軽快というバランスの良さが特徴。
- 旧車として扱いやすく、普段使いにも適したユニット。
- L型共通の弱点(キャブ・冷却系・オイル滲み)には注意。
L18は“気負わず楽しめるエンジン”だと言われます。軽快さと余裕のバランスが魅力的ですね。
L20型エンジン(2.0L)の特徴
スカイライン C10 の一般モデルで最上位に位置したのが L20型 2.0L 直列6気筒エンジン です。
スムーズな回転フィールと余裕あるトルク特性が魅力で、C10の“上級グレードらしさ”を支えた重要な存在です。
ここでは、L20型の仕様、走りの特徴、旧車としての評価を詳しく整理します。
基本スペック(カタログ値)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| エンジン型式 | L20 |
| 排気量 | 2.0L |
| 気筒数 | 直列6気筒 |
| 最高出力 | 約120ps(年式・仕様により異なる) |
| 吸気方式 | キャブレター |
| 主な搭載グレード | 2000GT系・GT-X 等 |
L20の走行特性
L20型はL16/L18とは異なり、6気筒ならではの滑らかさと余裕を感じる特性がポイントです。
特性のポイント
- 直列6気筒特有のスムーズな回転
- 低速〜中速域でのトルクに余裕
- 高速巡航で疲れにくい
- C10の軽量ボディと組み合わせると伸びやかな加速感
“ゆとりのある走り”を求めるユーザーから高い支持を得ていました。
L20ならではの魅力
L20型は“乗用車としての快適性”と“旧車らしいフィーリング”を両立したエンジンとして評価されています。
魅力の例
- 長距離でも息苦しさを感じない
- 静粛性はL16/L18より高い傾向
- アイドリングの脈動が心地よい
- スムーズな加速と直6サウンドが人気
L型直6のスムーズさは、C10のキャラクター作りに大きく貢献しています。
旧車としての評価
旧車市場では、L20搭載車は“上位グレードらしい満足感”を求める層に選ばれる傾向があります。
評価ポイント
- 直列6気筒の魅力を気軽に味わえる
- トルクに余裕があり運転にゆとりが出る
- 車としての満足度が高い
- エンジン単体の人気も高く、パーツ流通量も安定
走行シーンを選ばず使いやすいことも、L20が根強い人気をもつ理由のひとつです。
弱点・注意点
6気筒である分、メンテナンス面ではL16/L18と比較して気を付けるポイントがあります。
代表例
- 冷却系の劣化によるオーバーヒートリスク
- キャブの同調ズレ(ツインキャブ仕様など)
- 部品点数が多く整備工数がやや増える
適切な整備と定期的な点検をしていれば、安定して長く使えるユニットです。
要点まとめ
- L20は2.0L直列6気筒で、C10一般モデルの上級エンジン。
- 直6らしいスムーズさと余裕のトルクが魅力。
- 長距離・高速巡航での快適性が高い。
- 冷却系やキャブの状態管理が重要。
L20は“余裕を感じる走り”が魅力のエンジンだと言われます。
C10の重厚な雰囲気とも相性が良く、乗ると心地よさを実感しやすいようです。
L型エンジンの整備性と現在の評価

スカイライン C10 に搭載された L16・L18・L20 の各エンジンは、いずれも “L型エンジン” ならではの整備性の高さと頑丈な構造で知られています。
旧車として半世紀以上が経過した現在でも、維持しやすいエンジンとして高い評価を受けている理由があります。
この章では、整備性・パーツ供給・耐久性・現代での評価 を総合的に整理します。
整備性の高さ(L型が愛され続ける理由)
L型エンジンは構造が比較的シンプルで、整備性が高いことが大きな強みです。
特徴
- エンジンルームに余裕があり作業しやすい
- 機械式キャブレターで構造理解が容易
- 補機類の脱着性が良い
- シンプルな点火システム
- DIYユーザーでも調整できる項目が多い
旧車の中では作業工賃が抑えられる傾向があり、維持しやすいポイントになっています。
パーツ供給の安定性
L型エンジンは現在でも部品流通が比較的安定しているカテゴリーです。
供給が安定している理由
- 当時の生産数が多く中古部品が市場に残りやすい
- 社外品の補給部品が多い
- 海外でも人気のエンジンのため流通が継続
- OHキット(ガスケット類など)が入手しやすい
完全に純正と同一仕様の部品は一部「不明」ですが、実用上のメンテナンスには困りにくい環境です。
耐久性とトラブル傾向
L型エンジンは“壊れにくい”ことで有名ですが、旧車である以上弱点も存在します。
耐久性の特徴
- オイル管理をしていれば長寿命
- 過走行車でもOH前提で使えるケースが多い
- 直列レイアウトにより振動が少ない
注意したいポイント
- 冷却水路の詰まり(経年)
- オイル滲み(パッキン劣化)
- キャブの調整ズレ
- ウォーターポンプや燃料ポンプの劣化
いずれも旧車では一般的な項目ですので、定期点検で対応可能です。
現在の評価と人気の理由
2020年代以降も L型エンジン搭載車の人気は継続しています。
人気の理由
- 機械式らしい“味”が残っている
- レスポンス良く回る素直な特性
- 音や振動にクラシックらしい魅力がある
- 整備性の良さから維持のハードルが低い
- 2.0L直6のL20は特に市場人気が高い
現代車にはない“乗って楽しい感覚”を求める層に響き続けているようです。
要点まとめ
- L型エンジンは構造がシンプルで整備性が高い。
- 部品供給は旧車の中では安定しており維持がしやすい。
- 耐久性に優れるが冷却系・キャブ・オイル滲みには要注意。
- 機械式エンジンとしての味が評価され、現代でも人気が続く。
L型エンジンは扱いやすく素直で、乗っていて“気持ちが良い”と聞きます。
C10の雰囲気にもよく合う、大きな魅力のひとつですね。
L型エンジンのフィーリング・サウンド・乗り味の違い

L型エンジンは、スペック以上に「フィーリング」で語られることが多いユニットです。
数字だけでは表せない滑らかさ、回り方、振動、サウンドの質感などが旧車らしい魅力として語り継がれています。
C10では排気量と気筒数の違いにより、キャラクターが明確に分かれています。
直列4気筒(L16/L18)のフィーリング
直列4気筒は「軽快」「反応が素直」という印象が強く、アクセル操作に対するリニアさが魅力です。
感じられる特徴
- 回転上昇が軽く、ストレスなく吹け上がる
- アイドリングはやや振動があるが、それが機械らしさにつながる
- 低回転域は落ち着き、中速〜高回転で軽快感が出る
- エンジン音がダイレクトで、操作と音がリンクして気持ち良い
L18はL16よりトルクの太さがあり、街乗りから峠の軽い走行まで十分にこなせる柔軟性があります。
直列6気筒(L20)のフィーリング
L20は直6ならではの「滑らかさ」と「伸び」が最大の魅力と言われます。
感じられる特徴
- アイドリングが驚くほど安定し、静粛性が高い
- 低回転でも振動が少なく、ゆとりを感じる
- 中速域からの伸びが滑らかで気持ち良い
- 高速巡航での疲労感が小さく、長距離向き
C10の軽量ボディと組み合わさることで、エンジンの存在感がより際立ちます。
直6独特の“とろけるようなフィール”がクセになると言われる所以です。
サウンドの違い
旧車オーナーの多くが魅力と語るのが「音」です。
- L16:やや硬質でキレのある4気筒サウンド
- L18:L16より太く、トルクを感じる音質
- L20:直6ならではの滑らかで厚みのあるサウンド
同じL型でもキャラクターがこれだけ違うことが、今なお愛され続ける理由のひとつになっています。
レストア時に重要になるL型エンジン特有のポイント
L型エンジンは頑丈で整備性が高いとはいえ、半世紀以上経過した個体が多く、レストア時に注意すべき固有ポイントが存在します。
他モデルの旧車にも共通する部分はありますが、L型は構造や特徴ゆえの“見落としがちな要所”があります。
① 冷却系(特に水路内部の状態)
L型は冷却系の詰まりが起きやすい傾向があります。
外観が綺麗でも、内部が錆で狭くなっているケースが珍しくありません。
チェック必須ポイント
- ラジエーター内の腐食
- ウォーターポンプの羽根の劣化
- ヒーターホースの詰まり
- ブロック内の錆・スケール
冷却トラブルはL型全般の弱点で、初期点検の重要項目です。
② キャブレターの同調・劣化
L型の味を左右する要素として大きいのがキャブの状態です。
見ておきたい部分
- フロートの状態
- ジェットの摩耗
- ガソリンの滲み
- ツインキャブ仕様時の「同調」
古いガソリン残留などで内部が汚れていることもあり、清掃で改善するケースが多く見られます。
③ 点火系の劣化
L型は点火系がシンプルな反面、経年による劣化で不調が出やすいポイントでもあります。
チェック項目
- ディストリビューターのガタ
- 点火コイル
- プラグコードの劣化
点火系は劣化すると吹け上がりや始動性に影響するため、レストア序盤に手を入れておくと安心です。
④ オイル系統のシール・パッキンの硬化
年式的に、ゴム類はほぼ劣化していると考えるべきです。
注意したい箇所
- タペットカバー
- クランクシール
- オイルパンガスケット
滲みは旧車あるあるですが、交換できる部分は早めに手を入れると安心して乗れます。
⑤ 排気系の腐食
エキマニや排気パイプは熱の影響で劣化が進みやすく、穴あきが見つかることもあります。
L型エンジンの音質を楽しむためにも、排気系の状態確認は必須です。
要点まとめ(追加分)
- L型はフィーリング・音・振動のキャラクターが明確に分かれ、魅力として語られることが多い。
- 直4と直6で乗り味は大きく異なり、好みで選べるのも人気の理由。
- レストア時は冷却系・キャブ・点火系・オイルシールなどL型特有の要点を押さえることが重要。
- 排気系や内部水路の劣化は見落としやすく、早めの点検が安心につながる。
L型エンジンは構造が素直で、整備を重ねるほど調子が良くなると聞きます。
その“育てる楽しさ”こそ、多くのオーナーが手放せなくなる理由のひとつでしょう。
よくある質問(FAQ)

Q1. L16・L18・L20のどれが一番維持しやすいですか?
一般的には構造がシンプルで負荷の少ない L16 が最も維持しやすい傾向があります。
ただし、どのL型も整備性は高く、適切なメンテナンスを行えば長く使えるエンジンです。
Q2. L型エンジンのオーバーホールは必要になりますか?
半世紀以上前のエンジンのため、オイル消費・圧縮低下・冷却系劣化 が見られればオーバーホールを検討するケースがあります。
状態が良ければ当面不要な個体もあります。
Q3. 部品はまだ入手できますか?
純正完全同等品の在庫は一部「不明」ですが、ガスケット・ウォーターポンプ・燃料系・点火系 などは社外含め流通が続いており、実用上は問題ないケースが多いです。
Q4. キャブの調整は難しいですか?
機械式キャブのため慣れが必要ですが、構造が比較的シンプルなため 専門店で定期調整 を行えば安定します。
DIY調整が好きな人にも扱いやすい仕様です。
Q5. 直列4気筒(L16/L18)と直列6気筒(L20)は何が違いますか?
大きな違いは 滑らかさとトルク感 です。
L20は回転フィールが滑らかで余裕を感じやすく、L16/L18は軽快でキビキビした印象があります。
Q6. 旧車初心者でもL型エンジンは扱えますか?
整備性が高く、部品の入手性も比較的良いため 初心者でも扱いやすい旧車エンジン といわれます。
ただしキャブ調整など定期メンテは必須です。
Q7. L20の維持費は高いですか?
4気筒より部品点数が多い分、若干整備工賃が高くなる傾向はありますが、致命的に費用差が大きいわけではありません。
Q8. ノーマル状態を保つべきですか?
旧車として価値を維持するならノーマル重視が推奨されることが多いです。
ただしL型はカスタムパーツも豊富で、好みで選ぶオーナーも多いです。
Q9. 燃費の違いはありますか?
排気量が小さいほど燃費は良い傾向があります。
- L16:良い
- L18:中間
- L20:やや悪化
ただし個体差・調子次第で大きく変わります。
Q10. エンジン載せ替えはできますか?
構造的に可能ですが、保安基準や登録の手続き が必要になります。
地域や年式で異なるため最終確認が必須です。
まとめ
スカイライン C10 に搭載された L16・L18・L20 というL型エンジンは、当時の技術と設計思想を色濃く残した“機械としての面白さ”が詰まったユニットです。
スペックだけを見ると現代のエンジンと比べて控えめですが、実際に乗るとそれぞれに明確なキャラクターがあり、排気量や気筒数によって走り方やフィーリングが大きく異なります。
扱いやすく軽快なL16、バランスが良く街乗りでも余裕のあるL18、直列6気筒ならではの滑らかさと伸びが魅力のL20。
それぞれの心地よさがあり、乗り味の違いがそのまま“選ぶ楽しさ”につながっています。
整備性の高さと頑丈な構造も、L型エンジンの大きな魅力です。
エンジンルームに余裕があり、機械式キャブレターや点火系も素直な設計で、メンテナンスが理解しやすい構造になっています。
直列レイアウトの振動の少なさ、定期メンテナンスをすれば長く付き合える耐久性、部品流通の安定など、旧車として扱いやすい条件がそろっています。
これは、C10が“普段使いもできる旧車”として評価されている理由のひとつ。
レストアを行う際には、L型特有のポイントを押さえておくことが重要です。
冷却水路の詰まりやキャブレターの同調、点火系の劣化、ゴム類の硬化といった項目は、年式を考えれば避けて通れない部分。
初期点検で状態を確認し、必要に応じて改善していくことで、本来のフィーリングが戻り、安心して走れるコンディションに近づきます。
L型エンジンは調子が整っていくほどフィーリングが良くなるため、“手を入れた分だけ応えてくれる”という喜びがあると言われます。
C10というクルマは、L型エンジンとともにその魅力を深めています。
スペックの高さだけで語られるのではなく、回り方や音、振動、操作に対する反応の気持ち良さなど、五感で楽しむ領域に強い価値があります。
現代車にはない“味”が詰まっており、乗るたびに機械としての存在感や温かさが感じられることが、多くのファンを惹きつけ続ける理由でしょう。
スカイライン C10 のL型エンジンは、ただの動力源ではなく、このモデルの魅力そのものと言える存在です。
これからC10を検討する人にとっても、すでに所有している人にとっても、L型エンジンの理解は安心して楽しむための大切な基盤となります。
旧車ならではのフィーリングを大切にしながら、自分に合ったL型のキャラクターを楽しんでみてくださいね!
参考リンク
Nissan Heritage Collection | SKYLINE(C10含む)
https://www.nissan-global.com/EN/HERITAGE_COLLECTION/skyline.html Nissan Global
Nissan L Series Engines – General Information(L型エンジン全体の解説)
https://autohistorypreservationsociety.org/nissan-l-series-engines-general-info/ autohistorypreservationsociety.org
Nissan Skyline GT-R (C10) カタログ情報
https://www.automobile-catalog.com/model/nissan/skyline_gtr_c10.html Automobile Catalog