カペラ CBを所有するうえで最も気になるのが「年間でいくらかかるのか」という現実的な維持費です。
旧車は車両価格だけでなく、燃費性能、自動車税、重量税、任意保険、突発修理費など、複数の固定・変動コストを把握しておく必要があります。
特にCB系は1980年代の設計であるため、現代車と同じ感覚で維持費を見積もるのは危険です。
本記事では、当時の公称燃費データと現実的な実用燃費、自動車税や重量税の具体額、保険料の考え方、さらに年間維持費の総額シミュレーションまで整理します。
これから購入を検討している方が「本当に維持できるか」を判断できる材料を提示します。
Contents
カペラ CBの燃費性能と実用燃費の現実

カペラ CBの維持費を考えるうえで、まず押さえるべきなのが燃費性能です。
1980年代設計のガソリンエンジンであるため、現代のハイブリッド車や直噴ターボ車とは燃費水準が大きく異なります。
購入後のランニングコストを正確に見積もるには、「当時の公称燃費」と「現在の実用燃費」を分けて考える必要があります。
当時カタログ上の燃費数値
CB系カペラは10モード燃費表示時代の車両です(当時基準)。
代表的な数値は以下の通りです。
| エンジン | 変速機 | 公称燃費(10モード) |
|---|---|---|
| 1.6L(F6) | 5MT | 約14〜16km/L前後 |
| 2.0L(FE) | 5MT | 約12〜14km/L前後 |
| 2.0L DOHC | 5MT | 約10〜12km/L前後 |
| AT仕様 | 4AT | MT比−1〜2km/L程度 |
※年式・駆動方式により差あり。
当時としては標準的な燃費水準でした。
現在の実用燃費目安
40年近く経過した個体では、以下の要因により燃費は低下傾向にあります。
- 燃調の経年変化
- センサー劣化
- エンジン内部摩耗
- 短距離走行の増加
実際の目安としては:
| 仕様 | 実用燃費目安 |
|---|---|
| 1.6L MT | 10〜13km/L |
| 2.0L MT | 8〜11km/L |
| DOHC仕様 | 7〜10km/L |
| 4WD | −1km/L程度 |
※個体差が大きいため参考レンジです。
年間燃料費の試算
年間5,000km走行・ガソリン170円/L想定で試算します。
例:2.0L 実用燃費9km/Lの場合
5,000km ÷ 9km/L = 約556L
556L × 170円 = 約94,500円
年間約9万〜12万円が目安になります。
燃費悪化を防ぐポイント
- 点火系部品の定期交換
- インジェクター清掃
- 空気圧管理
- 不要な暖機運転を避ける
- 燃料系リフレッシュ
整備状態次第で燃費は改善余地があります。
燃料種別と注意点
CB系は基本的にレギュラーガソリン仕様です。
ただし、ハイオク指定ではないかは年式・仕様確認が必要です。
旧車はゴムホース劣化による燃料漏れにも注意が必要です。
要点まとめ
- 公称燃費は10〜16km/L程度
- 実用燃費は7〜13km/L目安
- 年間燃料費は約9万〜12万円
- 整備状態が燃費を左右
- レギュラー仕様が基本
80年代の自然吸気エンジンは、数字以上に素直なフィーリングが魅力だと聞きます。
燃費だけでは測れない味わいがあるのも、この世代の特徴ですね。
自動車税・重量税・車検費用の具体額
カペラ CBを所有する場合、毎年・隔年で必ず発生する固定費が「自動車税」「重量税」「車検費用」です。
旧車であっても税制上の特別優遇は基本的にありません。
むしろ13年超・18年超の重課対象となるため、現代車より税負担は重くなります。
ここでは2.0Lモデルを基準に整理します。
自動車税(種別割)
排気量区分によって決まります。
| 排気量 | 年額税額 |
|---|---|
| 1.6L(1,500〜2,000cc未満) | 36,000円 |
| 2.0L(2,000〜2,500cc未満) | 43,500円 |
※2023年度以降の税制基準。
※13年超でも自動車税は基本同額(環境性能割とは別)。
重量税(車検時)
CB系はすでに18年超の重課対象です。
例:車両重量1.2〜1.5t想定
| 区分 | 2年分重量税 |
|---|---|
| 13年超 | 34,200円 |
| 18年超 | 37,800円 |
ほぼ18年超区分に該当します。
車検費用の実勢目安
| 項目 | 目安金額 |
|---|---|
| 法定費用合計 | 約60,000〜80,000円 |
| 整備費用 | 50,000〜150,000円 |
| 追加修理 | 状態次第(不明) |
総額は10万〜25万円程度が一般的です。
状態が良ければ抑えられますが、旧車は突発修理が発生しやすい点に注意が必要です。
2年間の車検総コスト例
例:整備込み18万円の場合
- 車検総額:180,000円
- 年換算:約90,000円
ここに自動車税を加算すると、固定費だけで年間約13万〜15万円程度になります。
重課の現実
CB系は環境性能税制上、優遇対象ではありません。
- 重量税は増税区分
- エコカー減税対象外
- 燃費性能割も該当なし
維持費は現代車より高めと考えるべきです。
税金面の総合整理(年間目安)
2.0L想定:
| 項目 | 年間目安 |
|---|---|
| 自動車税 | 43,500円 |
| 車検(年換算) | 約90,000円 |
| 合計固定費 | 約13万〜15万円 |
これに燃料費・保険料が加算されます。
要点まとめ
- 自動車税は2.0Lで43,500円
- 重量税は18年超区分
- 車検総額は10万〜25万円
- 固定費だけで年間約15万円前後
- 旧車優遇は基本なし
税制面を見ると、旧車を維持すること自体が一つの覚悟だと感じますね。
それでも乗り続ける人がいるのは、やはり魅力があるからなのでしょう。
任意保険の相場と加入時の注意点

カペラ CBを所有する場合、自動車税や車検費用に加えて「任意保険料」も重要な維持費項目です。
1980年代の車両であるため、現代車と同様の条件で加入できるとは限りません。
特に車両保険の扱いは、旧車特有の注意点があります。
任意保険の基本構成
任意保険は大きく以下の要素で構成されます。
| 補償内容 | 内容 |
|---|---|
| 対人賠償 | 無制限が基本 |
| 対物賠償 | 無制限推奨 |
| 人身傷害 | 任意設定 |
| 車両保険 | 任意(旧車は制限あり) |
CB系でも対人・対物無制限は必須と考えるべきです。
年間保険料の目安
条件:
・30代以上
・等級20等級
・年間走行距離5,000km以下
・車両保険なし
| 排気量 | 年間保険料目安 |
|---|---|
| 1.6L | 25,000〜40,000円 |
| 2.0L | 30,000〜50,000円 |
※年齢・地域・等級により大きく変動します。
若年層や等級が低い場合は6万〜10万円程度になるケースもあります。
車両保険の扱い
旧車の場合、以下の制限があることが多いです。
- 車両保険金額の設定上限が低い
- 評価額が市場価格より低い
- 全損扱いになりやすい
- 修理費が補償上限を超える可能性
例:市場価値150万円でも、保険評価額80万円というケースもあります。
そのため、車両保険加入の是非は慎重に判断する必要があります。
旧車特有の注意点
| 項目 | 注意内容 |
|---|---|
| 部品代高騰 | 修理費が高額化 |
| 全損判定 | 軽微事故でも全損扱い |
| 保険会社制限 | 年式制限あり |
保険会社によっては年式制限で加入不可となる場合もあるため、事前確認が重要です。
保険料を抑える方法
- 年間走行距離を少なめに設定
- 車両保険を外す
- セカンドカー割引活用
- ダイレクト型保険を検討
ただし、補償内容を削りすぎるのはリスクです。
任意保険を含めた年間目安
2.0Lモデル・30代・等級高の場合:
| 項目 | 年間目安 |
|---|---|
| 任意保険 | 約3万〜5万円 |
| 固定費(税・車検) | 約13万〜15万円 |
| 燃料費 | 約9万〜12万円 |
概算で年間約25万〜30万円が目安になります。
要点まとめ
- 任意保険は年間3万〜5万円目安
- 若年層は高額化
- 車両保険は制限あり
- 全損リスクに注意
- 補償内容と価格のバランスが重要
旧車は金額以上に「万が一どうなるか」を考えて保険を選ぶ必要がありそうですね。
安心して乗るための準備も、所有の一部だと感じます。
年間維持費シミュレーション(1年・3年・5年)
ここまで整理してきた燃費・税金・車検・保険を踏まえ、カペラ CBを実際に所有した場合の総維持費をシミュレーションします。
前提条件を明確にしたうえで、現実的な目安を示します。
前提条件(2.0L・MT想定)
・年間走行距離:5,000km
・ガソリン価格:170円/L
・実用燃費:9km/L
・任意保険:年間4万円
・車検整備総額:2年で18万円
・突発修理費:年平均5万円(個体差あり)
① 1年間の維持費目安
| 項目 | 年間目安 |
|---|---|
| 自動車税 | 43,500円 |
| 車検(年換算) | 90,000円 |
| 任意保険 | 40,000円 |
| 燃料費 | 約95,000円 |
| 突発修理費 | 50,000円 |
| 合計 | 約318,500円 |
年間約30万円強が一つの目安です。
状態が良ければ25万円前後、修理が重なれば40万円近くになることもあります。
② 3年間保有した場合
3年分の固定費と修理費を加算します。
約31万円 × 3年 = 約93万円
ここに大きな修理(例:エアコン修理20万円、足回り刷新15万円など)が入ると、100万円を超える可能性があります。
③ 5年間保有した場合
約31万円 × 5年 = 約155万円
さらに以下が加わる可能性があります。
- 再塗装:30万〜80万円
- エンジンオーバーホール:不明(高額)
- ミッション修理:数十万円規模
5年所有で総維持費200万円前後を想定しておくと安全圏です。
④ 車両価格を含めた総所有コスト
例:車両価格150万円で購入
| 年数 | 総所有コスト目安 |
|---|---|
| 1年 | 約180万円 |
| 3年 | 約240万円 |
| 5年 | 約300万〜350万円 |
旧車は「購入価格=総コスト」ではありません。
⑤ 維持費が安定するケース
- 低走行・屋内保管
- 整備履歴明確
- 消耗品交換済
- 予防整備実施
これらが揃うと年間維持費は比較的安定します。
⑥ 維持費が跳ねるケース
- 錆補修発生
- エアコン系統故障
- 電装系トラブル
- 足回り総交換
特に電装系は部品供給状況が読みにくい点に注意が必要です。
要点まとめ
- 年間維持費は約30万円前後
- 3年で約100万円規模
- 5年で150万円以上想定
- 大規模修理で一気に増加
- 予防整備が安定化の鍵
長く付き合うほどコストはかかりますが、その分だけ愛着も増していく車種だと聞きます。
数字だけでは測れない価値があるのも、この年代の魅力ですね。
維持費を抑えるための現実的な工夫

カペラ CBは決して“維持費が安い車”ではありません。
しかし、考え方と運用次第で年間コストを抑えることは可能です。
ここでは、無理なく現実的に続けられる方法を整理します。
重要なのは「我慢すること」ではなく、「予防と選択のバランス」です。
① 予防整備を優先する
旧車は壊れてから直すより、壊れる前に手を打つ方が結果的に安く済む場合が多いです。
| 優先整備項目 | 理由 |
|---|---|
| 冷却系ホース交換 | オーバーヒート予防 |
| ベルト類更新 | 突発故障防止 |
| ブッシュ類点検 | 異音・振動予防 |
| バッテリー管理 | 電装トラブル防止 |
小規模整備を積み重ねることで、大きな出費を防げます。
② 走行距離をコントロールする
- 年間走行距離を5,000km以内に抑える
- 短距離・頻繁使用を避ける
- 雨天走行を控える
使用頻度を適切に管理することで、劣化速度は緩やかになります。
③ 保管環境を整える
保管状態は維持費に直結します。
| 保管方法 | 維持費影響 |
|---|---|
| 屋内ガレージ | 錆進行抑制 |
| 屋外カバー | 劣化リスクあり |
| 立体駐車場 | 条件次第 |
湿気対策を行うだけでも腐食リスクは下がります。
④ 任意保険の見直し
- 年間走行距離区分を正確に申告
- 不要な特約を外す
- 更新時に複数社比較
過剰補償を削ることで、年間数万円の差が出ることがあります。
⑤ 部品確保の工夫
- 消耗部品は早めに入手
- 予備ストックを持つ
- 共通部品の流用確認
モノタロウ
https://www.monotaro.com/
消耗品は比較的入手可能ですが、専用品は早期確保が有効です。
⑥ 「全部完璧に直す」思考を持たない
旧車維持で最もコストを膨らませるのは、完璧主義です。
- 走行に支障のない小キズは許容
- 見た目より構造優先
- 段階的レストア
優先順位を明確にすることが、長期所有の鍵です。
要点まとめ
- 予防整備が最大の節約策
- 年間走行距離を管理
- 屋内保管が理想
- 保険内容の見直し有効
- 完璧主義はコスト増
長く付き合うためには、少し肩の力を抜くことも大切だと感じます。
無理なく維持できるペースを作ることが、この車との良い関係につながりそうですね。
維持費を抑えるための現実的な工夫
カペラ CBは決して“維持費が安い車”ではありません。
しかし、考え方と運用次第で年間コストを抑えることは可能です。
ここでは、無理なく現実的に続けられる方法を整理します。
重要なのは「我慢すること」ではなく、「予防と選択のバランス」です。
① 予防整備を優先する
旧車は壊れてから直すより、壊れる前に手を打つ方が結果的に安く済む場合が多いです。
| 優先整備項目 | 理由 |
|---|---|
| 冷却系ホース交換 | オーバーヒート予防 |
| ベルト類更新 | 突発故障防止 |
| ブッシュ類点検 | 異音・振動予防 |
| バッテリー管理 | 電装トラブル防止 |
小規模整備を積み重ねることで、大きな出費を防げます。
② 走行距離をコントロールする
- 年間走行距離を5,000km以内に抑える
- 短距離・頻繁使用を避ける
- 雨天走行を控える
使用頻度を適切に管理することで、劣化速度は緩やかになります。
③ 保管環境を整える
保管状態は維持費に直結します。
| 保管方法 | 維持費影響 |
|---|---|
| 屋内ガレージ | 錆進行抑制 |
| 屋外カバー | 劣化リスクあり |
| 立体駐車場 | 条件次第 |
湿気対策を行うだけでも腐食リスクは下がります。
④ 任意保険の見直し
- 年間走行距離区分を正確に申告
- 不要な特約を外す
- 更新時に複数社比較
過剰補償を削ることで、年間数万円の差が出ることがあります。
⑤ 部品確保の工夫
- 消耗部品は早めに入手
- 予備ストックを持つ
- 共通部品の流用確認
モノタロウ
https://www.monotaro.com/
消耗品は比較的入手可能ですが、専用品は早期確保が有効です。
⑥ 「全部完璧に直す」思考を持たない
旧車維持で最もコストを膨らませるのは、完璧主義です。
- 走行に支障のない小キズは許容
- 見た目より構造優先
- 段階的レストア
優先順位を明確にすることが、長期所有の鍵です。
要点まとめ
- 予防整備が最大の節約策
- 年間走行距離を管理
- 屋内保管が理想
- 保険内容の見直し有効
- 完璧主義はコスト増
長く付き合うためには、少し肩の力を抜くことも大切だと感じます。
無理なく維持できるペースを作ることが、この車との良い関係につながりそうですね。
まとめ
カペラ CBの年間維持費は、燃料費・税金・車検・保険・修理費を含めておおよそ30万円前後が現実的な目安です。
3年で約100万円、5年で150万円以上を見込む必要があり、購入価格とは別に“維持予算”を確保しておくことが重要です。
燃費は現代車と比較すれば控えめですが、適切な整備を行えば大きな負担ではありません。
税金面では重課対象となるため安くはありませんが、任意保険や走行距離管理である程度の調整は可能。
重要なのは、予防整備と保管環境の確保、そして無理のない所有計画です。
CB系は投機対象ではなく、堅実に付き合う旧車。
維持費の現実を理解したうえで向き合えば、長く楽しめる一台と言えるでしょう。