「アコード CB3」と「アコード ワゴン CB9」は、同じ“CB系アコード”の枠に入るため似た世代の仲間に見えますが、実際は購入後の付き合い方が大きく変わる別物です。
CB3は4ドアセダンとしてバランスを追求した中心モデルで、取り回しや維持計画の立てやすさが魅力になりやすい一方、CB9は荷室と実用性を主役に据えたワゴンで、車体寸法・重量・使われ方がセダンとは異なります。
現代で検討するなら、積載や乗車スタイルだけでなく、錆の出やすい部位、足回りやドアまわりの負担、部品の探し方、車検時の注意点まで含めて「どちらが自分の生活に合うか」を整理する必要があります。
本記事では一次資料・公的資料・メーカー情報を優先し、分からない点は分からないと明記したうえで、CB3とCB9の違いを深く掘り下げます。
Contents
アコード CB3とアコード ワゴン CB9の基本的な位置づけの違い
まず前提として、CB3とCB9は「同じCB系だから近い存在」という理解では不十分です。
両者は同世代・同系列に属しながらも、企画段階から想定ユーザーと役割が明確に分けられた別ポジションのモデルとして整理されます。
CB3:アコード本流を担う4ドアセダン(量販・基幹)
CB3は、4代目アコード(CB系)の中でもっとも“標準形”に近いセダンとして位置づけられます。
当時のアコードは、ファミリーカーとしての実用性と、ホンダらしい走りの質を両立することが重要視されており、CB3はその中心レンジを担っていました。
- 4ドアセダン
- FFレイアウト
- 直列4気筒エンジン
- 取り回し・燃費・維持性を含めた総合バランス重視
という構成からも分かるように、CB3は**「日常で使われること」を前提に最適化されたアコード**です。
営業用途から家庭用まで幅広く対応できることが、設計思想の軸になっていました。
CB9:実用性を最優先したアコード ワゴン(用途特化)
一方のCB9は、アコード ワゴン専用の車体コードであり、同じアコードの名を持ちながらも、設計の優先順位が明確に異なります。
CB9は「走りのバランス」よりも、積載能力・居住性・多用途性を重視して企画されたモデルです。
- ステーションワゴンボディ
- 大型テールゲート
- 拡張された荷室
- 後席とラゲッジの実用性優先
という点から、CB9は生活道具としての色合いが非常に強いアコードだと整理できます。
同世代のセダンであるCB3と比べると、明確に「用途特化型」の立ち位置です。
「セダンの派生」ではなく「役割分担」
重要なのは、CB9がCB3の派生・亜種ではないという点です。
あくまで同世代アコードの中で、
- CB3:量販・基幹セダン
- CB9:実用性特化ワゴン
という役割分担が行われていました。
立ち位置の整理表
| 観点 | CB3(セダン) | CB9(ワゴン) |
|---|---|---|
| 車体形状 | 4ドアセダン | ステーションワゴン |
| 企画の軸 | バランス・汎用性 | 積載・多用途 |
| 想定ユーザー | 幅広い一般層 | 家族・業務・趣味用途 |
| 性格 | アコードの王道 | 生活密着型 |
この整理を押さえておくと、**「どちらが上か」「どちらが人気か」ではなく、「どちらが自分の使い方に合うか」**という正しい比較軸に立てるようになります。
現代の比較検討に直結するポイント
現代でCB3とCB9を比較する場合、この立ち位置の違いは以下に直結します。
- ボディサイズと取り回し
- 錆が出やすい部位の違い
- ドア・テールゲート周辺の劣化傾向
- 足回り・ブッシュへの負担
- 維持コストと整備頻度
つまり、見た目以上に「使われ方の歴史」が違うという点を理解しておかないと、購入後のギャップが大きくなりやすいのです。
要点まとめ
- CB3はアコード本流の4ドアセダン
- CB9は実用性を最優先したアコード ワゴン
- 派生関係ではなく役割分担の関係
- 現代では「用途の違い」が維持や満足度に直結
資料を整理していくと、CB3は「万能な相棒」、CB9は「生活に密着した道具」という印象が強くなります。
同じアコードでも、ここまで役割が違うのは面白いところですね。
ボディ設計の違い(セダンとワゴン)と弱点が出る場所

CB9
CB3とCB9の差が最も現実的に表れるのが、ボディ設計そのものです。
セダンとワゴンでは、剛性の取り方、開口部の大きさ、荷重のかかり方が異なり、年数を重ねた現在では「弱点が出やすい場所」にも明確な違いが生まれています。
CB3(セダン):閉じた構造による安定したボディ特性
CB3は4ドアセダンとして、トランクとキャビンが分離された閉じたボディ構造を持っています。
この構造は、ねじれ剛性を確保しやすく、経年後もボディバランスを保ちやすいという利点があります。
そのため、同じ年式・同程度の使用歴で比較した場合、CB3は
- ボディの歪みが出にくい
- ドアの建て付けズレが起きにくい
- 異音(きしみ音)が出にくい
といった傾向があります。
日常使用や営業用途など、比較的均一な使われ方をしてきた個体が多い点も、ボディ状態の安定につながっています。
CB3で注意したいボディチェックポイント
| 部位 | 理由 |
|---|---|
| フロア下面 | 水・泥の跳ね上げ |
| フェンダー内 | 泥溜まりによる腐食 |
| トランク床 | 結露・雨水侵入 |
これらはセダン特有というより、年式相応の注意点ですが、構造的に致命傷になりにくいのがCB3の特徴です。
CB9(ワゴン):大開口ボディゆえの負担
CB9はワゴンボディであるがゆえに、リア開口部が非常に大きい構造を持ちます。
これは積載性を高める反面、ボディ剛性の確保が難しく、長年の使用で負担が蓄積しやすいポイントでもあります。
特にCB9は、
- 荷物の積み下ろし
- リアゲートの頻繁な開閉
- 後席・荷室への重量集中
といった使われ方をされる個体が多く、結果としてワゴン特有の弱点が出やすくなります。
CB9で重点的に見るべき弱点部位
| 部位 | 起こりやすい症状 |
|---|---|
| リアゲート周辺 | ヒンジのガタ・ズレ |
| 荷室フロア | 錆・歪み |
| リアサイド | ボディのたわみ |
| ウェザーストリップ | 水侵入 |
これらは致命的でなくても、修復や調整に手間がかかるケースが多く、購入前の確認が極めて重要になります。
経年で差が出る「使われ方の履歴」
CB3とCB9のボディ差は、「設計」だけでなく使われてきた履歴によって拡大します。
- CB3:通勤・営業・日常移動中心
- CB9:家族用途・レジャー・積載多用
この違いが、
「サスペンション取付部の疲労」
「ボディ後半部の負担」
として現れやすくなります。
現代での判断に直結する視点
現代で選ぶなら、
- ボディの健全性を優先するならCB3
- 用途に合う実用性を取るならCB9
という考え方が現実的です。
ワゴンの便利さは大きな魅力ですが、その分、ボディコンディションの見極めが難しくなります。
要点まとめ
- セダン(CB3)はボディ剛性を保ちやすい
- ワゴン(CB9)は大開口ゆえ負担が集中しやすい
- 弱点が出る場所は明確に異なる
- 現代では「使われ方の履歴」が最重要
資料を追っていくと、CB9は便利さと引き換えに、ボディへの負担を背負ってきた車だと感じます。
CB3は地味でも、長く安定して付き合える構造を持っている印象ですね。
エンジン・駆動・走行感の違い(維持費に直結するポイント)

CB3とCB9は同世代・同系統でありながら、エンジンの選択肢、車重、荷重配分の違いによって、走行感と維持の考え方が大きく変わります。
ここは「好み」だけでなく、長期所有コストに直結する重要な比較軸です。
CB3(セダン):直列4気筒×軽量ボディの素直さ
CB3は直列4気筒エンジンを中心に構成され、軽量なセダンボディとの組み合わせで、扱いやすさが際立ちます。
加速やレスポンスは過度に鋭いわけではありませんが、アクセル操作に対する反応が分かりやすく、街乗りから郊外路までストレスが少ない特性です。
車重が比較的抑えられているため、足回りやブレーキへの負担も穏やかで、消耗品の寿命が読みやすい点が特徴。
これは維持費を見積もるうえで大きな利点になります。
CB3の走行・維持の要点
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| エンジン | 直列4気筒 |
| 車重 | 比較的軽い |
| 走行感 | 軽快・素直 |
| 消耗品負担 | 標準的 |
CB9(ワゴン):積載前提が生む重量と安定志向
CB9は同系エンジンを搭載していても、ボディ重量と荷重条件が大きく異なるため、走行感は別物になります。
荷室を含めた車体後半部が重く、空荷でもセダンより安定志向の挙動を示します。
高速巡航や直進安定性は評価されやすい一方、発進や低速域では重量感を伴う操作感になります。
結果として、サスペンション、ブレーキ、タイヤなどへの負担がCB3より増えやすく、消耗ペースにも差が出ます。
CB9の走行・維持の要点
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| エンジン | 直列4気筒(同系) |
| 車重 | セダンより重い |
| 走行感 | 安定・落ち着き |
| 消耗品負担 | やや高め |
駆動方式と荷重配分の影響
両車ともFFレイアウトですが、荷重配分の違いが挙動に影響します。
- CB3:前後バランスが比較的良好
- CB9:後方重量が増え、足回りへの入力が大きい
この差は、
- リアサスペンションブッシュ
- ショックアブソーバー
- タイヤ摩耗の仕方
といった形で、維持の現場に表れやすくなります。
燃費と実用走行の現実
カタログ燃費だけを見ると大差はなくても、実用燃費ではCB3が有利になりやすい傾向があります。
特に短距離移動や市街地走行では、重量差がそのまま燃費差として現れます。
CB9は積載時にエンジン回転数が上がりやすく、燃料消費も増えやすいため、使い方による差が大きい車と言えます。
要点まとめ
- CB3は軽量ボディで維持コストを抑えやすい
- CB9は重量と積載前提の安定志向
- 消耗品への負担はCB9のほうが大きくなりやすい
- 実用燃費はCB3が有利になりやすい
資料や条件を整理すると、CB3は「日常の走行距離が多い人向け」、CB9は「積載や用途を明確に使う人向け」という性格がよりはっきり見えてきます。
走りの質だけでなく、その裏側の維持まで含めて考えることが大切ですね。
室内・荷室・使い勝手の差(家族用途/趣味用途での判断)

CB3とCB9の違いが日常で最も体感しやすいのが、室内空間と荷室の使い勝手です。
ここはスペック表だけでは分かりにくく、実際の生活シーンを想定して初めて評価が分かれるポイントになります。
CB3(セダン):整理された室内と割り切りの良さ
CB3は4ドアセダンとして、乗員スペースとトランクを明確に分けた構成です。
この設計は、室内の静粛性を保ちやすく、荷物の有無にかかわらず乗車環境が安定するという利点があります。
後席は大人が無理なく座れる広さを確保しており、当時のファミリーセダンとしては標準以上の居住性でした。
シート形状も長時間座ることを想定した設計で、通勤や送迎などの日常用途に向いています。
CB3の室内・使い勝手の特徴
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 室内空間 | 必要十分で安定 |
| 後席 | 大人も実用範囲 |
| トランク | 容量は限定的 |
| 遮音性 | 良好 |
一方で、長尺物や嵩張る荷物には不向きで、積載面では明確な割り切りが必要です。
CB9(ワゴン):用途を選ばない柔軟性
CB9最大の強みは、やはり荷室とシートアレンジの自由度です。
リアゲートを開けたときの開口部が大きく、荷物の出し入れがしやすい構造は、ワゴンならではの利点です。
後席を倒せばフラットに近いスペースが確保でき、日常の買い物からアウトドア、仕事用途まで幅広く対応できます。
セダンでは対応しきれない使い方ができる点は、CB9を選ぶ最大の理由になります。
CB9の室内・荷室の特徴
| 観点 | 内容 |
|---|---|
| 室内空間 | 開放感が高い |
| 荷室 | 大容量・多用途 |
| シートアレンジ | 高い自由度 |
| 使い道 | 家族・趣味・業務 |
ただし、荷室と室内がつながっている構造のため、積載物による音・匂いの影響を受けやすい点は注意が必要です。
家族用途での評価
家族用途で見ると、
- 日常の送迎・通勤中心 → CB3が快適
- 週末の買い物・レジャー頻度が高い → CB9が便利
という分かれ方になります。
特にベビーカーや大型荷物を扱う場合、CB9の利便性は圧倒的です。
趣味用途・仕事用途での評価
趣味用途(キャンプ・釣り・自転車など)や、仕事での使用を考える場合、CB9は明確に有利です。
一方CB3は、荷物量が少ない趣味や「人を乗せる」用途に向いています。
現代での注意点
現代では、
- 荷室内装の劣化
- シート可動部のガタ
- リアゲートダンパーの弱り
といった点が、CB9では特にチェックポイントになります。
CB3では、トランク内の水侵入やウェザーストリップの状態確認が重要です。
要点まとめ
- CB3は室内の安定感と静粛性が強み
- CB9は荷室と多用途性が最大の魅力
- 家族・趣味用途で評価が大きく分かれる
- 現代では可動部・内装劣化の確認が重要
資料を整理していくと、CB3は「人中心」、CB9は「荷物と用途中心」という設計思想がはっきり見えてきます。
生活スタイルを具体的に想像することが、後悔しない選択につながりそうですね。
現代で所有する場合の維持・部品・車検の考え方

CB3とCB9を「今から所有する」という視点で比較すると、維持計画の立て方そのものが変わってきます。
年式が古いことは共通ですが、ボディ形状と使われ方の違いが、部品の傷み方・整備頻度・車検時の注意点に影響します。
維持費の考え方と実務上の差
税金区分や保険の基本条件は大きく変わりませんが、実費として差が出やすいのは消耗品と整備工数です。
CB9は車重があり、積載前提で使われてきた個体が多いため、足回り・ブレーキ系の消耗が進んでいるケースが目立ちます。
一方、CB3は比較的均一な使われ方をしている個体が多く、消耗の進行が読みやすい傾向があります。
これは長期所有の計画を立てるうえで重要なポイントです。
維持面で差が出やすい項目
| 項目 | CB3 | CB9 |
|---|---|---|
| 足回り消耗 | 標準的 | やや進みやすい |
| ブレーキ | 標準 | 重量分負担増 |
| ボディ可動部 | 少なめ | 多い(ゲート等) |
| 整備工数 | 比較的少 | 増えやすい |
部品供給と探し方の現実
CB系アコードは販売台数が多かったため、汎用部品や中古部品の選択肢は比較的残っています。
ただし、CB9はワゴン専用部品が多く、セダンと同感覚で探すと行き詰まりやすい点に注意が必要です。
- CB3:セダン共通部品が多く代替対応しやすい
- CB9:内装・外装・荷室まわりは専用品が多い
特にリアゲート周辺、荷室内装、ガラス類などはCB9特有の部品で、状態が良い個体を選ぶ重要性が高い部分です。
車検・保安基準で注意すべき点
車検時の基本的な注意点は共通ですが、CB9では積載状態や後方視界がチェック対象になりやすい傾向があります。
リアゲートのダンパー劣化やロック不良は、安全面で指摘される可能性があります。
CB3では、灯火類や排気音、足回りブッシュの劣化が指摘されやすいポイントになります。
地域や年式、最新の法規により条件が異なるため、最終確認は必須です。
長期所有を前提にした選び方
長く所有する前提なら、
- 維持計画を立てやすいCB3
- 用途が明確で納得して使えるCB9
という選び方が現実的です。
特にCB9は「便利そう」という理由だけで選ぶと、維持面でギャップが出やすいため、使用頻度と積載内容を具体的に想定することが重要になります。
要点まとめ
- CB9は重量と用途の影響で消耗が進みやすい
- CB3は整備計画が立てやすい
- ワゴン専用部品の有無が重要な判断材料
- 車検では可動部と安全確認がポイント
資料を整理していくと、CB3は「管理しやすい旧車」、CB9は「目的がはっきりした人向けの旧車」という印象が強くなります。
便利さの裏側まで含めて選ぶことが、満足度につながりそうですね。
結論:アコード CB3とアコード ワゴン CB9はどちらを選ぶべきか
ここまで整理してきた内容を踏まえると、CB3とCB9は優劣で比較する車ではありません。
両者は同じCB系アコードでありながら、設計思想・使われ方・現代での向き合い方が明確に異なります。
最終判断は「自分の生活にどちらが自然に馴染むか」で決めるのが正解です。
CB3を選ぶべき人の条件
CB3は、旧車としての現実性とバランスを重視する人に向いています。
セダンという閉じたボディ構造は、経年後もコンディションを保ちやすく、整備計画や維持費の見通しが立てやすい点が大きな強みです。
- 通勤や日常移動が中心
- 積載量はそこまで多くない
- 維持の手間とコストを抑えたい
- 初めてCB系アコードを検討している
こうした条件に当てはまる場合、CB3は長く付き合いやすい旧車になります。
派手さはありませんが、「普通に使える」という価値は、年数を重ねるほど効いてきます。
CB9を選ぶべき人の条件
CB9は、用途が明確な人向けのアコードです。
ワゴンならではの積載力と多用途性は、CB3では代替できない魅力であり、生活スタイルに合えば非常に頼れる存在になります。
- 家族用途や荷物を積む機会が多い
- 趣味(アウトドア・DIY・仕事用途)が明確
- セダンでは物足りないと感じる
- 維持の手間も含めて納得して選びたい
このような人にとって、CB9は「便利な旧車」ではなく、生活に直結する道具としての旧車になります。
ただし、その分ボディ・足回り・可動部の状態確認は必須です。
最後に重視すべき共通原則
CB3とCB9、どちらを選ぶ場合でも、最重要なのは個体コンディションです。
- 錆の進行状況
- 足回り・ブッシュ・ショックの状態
- 水侵入の有無
- 過去の使われ方(用途履歴)
これらは、型式やボディ形状以上に、所有後の満足度を左右します。
「CB3だから安心」「CB9だから不安」と決めつけず、目の前の一台を冷静に見ることが最も重要です。
要点まとめ
- CB3は「管理しやすく、日常に馴染むアコード」
- CB9は「用途が明確な人に刺さるワゴンアコード」
- 優劣ではなく生活スタイルで選ぶべき
- 最終判断は車両コンディションがすべて
資料を通して見えてくるのは、CB3もCB9も「当時の生活を真剣に考えて作られたアコード」だという点です。
今の自分の使い方に、どちらが自然か――
その視点で選べば、大きな失敗は避けられるはずです。
よくある質問

Q1. アコードCB3とCB9は、走りの楽しさに大きな差はありますか?
方向性が異なります。
CB3は軽量なセダンらしく操作に対する反応が分かりやすく、街乗りや一般道で扱いやすい走行感です。
CB9は重量とホイールベースの影響で安定志向が強く、走りを楽しむというより「落ち着いて移動する」性格になります。
Q2. 燃費面で有利なのはどちらですか?
一般的にはCB3のほうが有利になりやすいです。
CB9は車重があり、積載時は燃料消費が増える傾向があります。
実燃費は個体状態と使い方による差が大きいため、目安として捉える必要があります。
Q3. 錆が出やすいのはCB3とCB9どちらですか?
構造上、CB9のほうが注意点が多くなります。
リアゲート周辺、荷室フロア、ウェザーストリップまわりは重点確認ポイントです。
CB3ではフロア下面やフェンダー内側が主なチェック箇所になります。
Q4. 部品の入手性に大きな差はありますか?
機関系や足回りの基本部品は大きな差はありません。
ただし、CB9はワゴン専用の内外装部品が多く、状態の良い個体を選ぶ重要性が高くなります。
Q5. 家族用途で使うならCB9一択ですか?
積載量や荷物の出し入れを重視するならCB9が有利です。
ただし、送迎や日常移動が中心で荷物が少ない場合は、CB3のほうが静粛性や扱いやすさで満足度が高くなるケースもあります。
Q6. 初めて旧車を検討する人にはどちらが向いていますか?
一般的にはCB3です。
構造がシンプルで、維持計画を立てやすい点が初心者向きといえます。
CB9は用途が明確な人向けです。
Q7. 車検で注意すべきポイントに違いはありますか?
CB9はリアゲートの開閉状態やダンパー、後方視界が指摘されやすい傾向があります。
CB3では足回りブッシュや排気音、灯火類の状態確認が中心になります。
Q8. 現代の交通環境でも問題なく使えますか?
法規を守り、車両状態が良好であれば走行自体は可能です。
ただし、どちらも現代的な安全支援装備は備えていないため、防衛運転が前提になります。
Q9. 将来的な価値上昇は期待できますか?
保証できるものではありません。
価値よりも、用途と満足度を重視して選ぶ考え方が現実的です。
Q10. 結局、迷ったらどこを基準に決めるべきですか?
「積載が必要かどうか」と「個体コンディション」です。
用途と状態が合致した一台を選ぶことが、後悔しにくい判断になります。
まとめ
アコードCB3とアコード ワゴンCB9は、同じCB系という枠に収まりながらも、設計思想と役割が明確に分かれたモデル。
CB3はアコード本流のセダンとして、取り回しや維持のしやすさ、日常での安定感を重視したバランス型の存在でした。
一方CB9は、積載力と多用途性を最優先したワゴンで、生活や趣味に直結する実用車としての色合いが非常に強いモデル。
現代で検討する場合、便利さだけでCB9を選ぶと維持面でギャップが出やすく、逆に用途を割り切れるなら大きな武器になります。
CB3は派手さこそありませんが、長く安定して付き合える旧車としての完成度が高いと言えます。
最終的には型式よりも個体コンディションと自身の使い方がすべてです。
自分の生活に自然に馴染む一台を選ぶことが、CB系アコードを楽しむ一番の近道でしょう。
参考リンク
Honda(ホンダ公式)
https://www.honda.co.jp/
spec.greeco-channel.com(車両型式・スペック解説)
https://spec.greeco-channel.com/
Spectank(エンジン・車両技術解説)
https://spectank.jp/