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【アコード CB3】車検の適合ポイントと実燃費の現実|通る?どれくらい走る?

アコード CB3を検討する際、多くの人が気にするのが「今の基準で車検に通るのか」「実際の燃費はどの程度なのか」という2点です。

結論から言えば、CB3は構造的に車検適合が難しい車ではありませんが、年式なりの注意点を押さえていないと、想定外の整備が必要になることがあります。

また、燃費についても、カタログ数値だけを信じると現実との差に戸惑いやすい車種です。

この記事では、アコード CB3が現在の車検でチェックされやすいポイントを具体的に整理し、通らない原因になりやすい箇所を現実目線で解説します。

あわせて、AT/MT別・使い方別の実燃費の考え方を整理し、「どのくらい走る車なのか」「燃費で期待していいラインはどこか」を明確にします。

購入前・車検前のどちらの読者にも、判断材料として使える内容を目指します。

Contents

アコード CB3は現在の車検に適合する車か

結論から言うと、アコード CB3は現在の日本の車検制度に十分適合できる車です。

年式だけを見ると不安に感じる人もいますが、CB3は「古いから通らない車」ではなく、通らない原因がある個体だけが落ちるタイプの車と言えます。

車検制度は「年式」で弾かれる仕組みではない

まず大前提として、車検は製造年が古い=不利という制度ではありません。

車検で見られるのは、あくまで以下の点です。

  • 保安基準を満たしているか
  • 現在の状態で安全に走行できるか
  • 排ガス・騒音などが基準内か

CB3は、設計段階で当時の保安基準を完全に満たした車なので、ノーマル状態、または基準を守った整備状態であれば、構造的に不利になる要素はありません。

「通らない」と言われる理由の正体

CB3が「車検に通りにくい」と言われることがある理由は、車そのものではなく、経年劣化と改変にあります。

要因実際の問題点
ゴム・ブッシュ劣化ガタ・異音・光軸ズレ
排気系の劣化排ガス・騒音
社外パーツ保安基準未対応
下回り錆構造不安

つまり、「CB3だから通らない」のではなく、“手が入っていないCB3”が通りにくいだけです。

ノーマル志向のCB3は車検向き

CB3は、過度な電子制御や特殊装備が少ないため、むしろ車検では扱いやすい世代に入ります。

  • メカニズムがシンプル
  • 診断機に依存しない
  • 調整で直る部分が多い

このため、状態が良い個体ほど「すんなり通る」傾向があります。

車検に強い個体の共通点

実際に問題なく車検を通しているCB3には、共通点があります。

  • 足回りのガタが出ていない
  • 排気系がノーマル基準
  • 灯火類が素直に点灯
  • 下回りが健全

逆に言えば、ここを押さえていない個体は落ちやすいということでもあります。


要点まとめ

  • アコード CB3は現在の車検制度に適合可能
  • 年式ではなく「状態」が判断基準
  • ノーマルまたは基準内改変なら不利にならない
  • 劣化と改造が不適合の主因

CB3は、車検という視点で見ると「素直な車」だと感じます。

派手な装備がない分、整備状態がそのまま結果に出る車で、きちんと手が入っていれば驚くほどあっさり通ることも多いようです。

車検で見られる基本項目(灯火類・排ガス・騒音)

アコード CB3の車検では、最新車特有の電子チェックよりも、**昔ながらの「基本項目」**が結果を左右します。

ここを理解しておくと、事前整備の優先順位がはっきりします。

灯火類(ライト・ウインカー・ブレーキランプ)

灯火類はCB3で最も落ちやすいが、最も対処しやすい項目です。

チェック内容注意点
ヘッドライト光量不足・光軸ズレ
ウインカー点灯不良・速度不安定
ブレーキランプ左右差・球切れ
ポジション色味・暗さ

特にヘッドライトは、レンズの曇り・反射板の劣化で光量不足になりやすく、車検直前の対策で差が出ます。

球切れや接触不良は、年式的に珍しくありません。

排ガス検査(CO・HC)

CB3はOBDチェックではなく、排ガス測定が直接行われる世代です。

ここは整備状態が数値にそのまま出ます。

影響要因内容
点火系プラグ・コード劣化
燃調センサーのズレ
吸気漏れホース劣化
触媒劣化・詰まり

エンジンが温まりきっていない状態や、長期放置明けは数値が不安定になりやすいため、事前にしっかり走らせておくことが重要です。

騒音(マフラー・排気系)

騒音は、社外マフラー装着車で特に注意が必要です。

状態判断
純正マフラーほぼ問題なし
劣化純正音量増加あり
社外保安基準要確認

CB3は年式的にマフラーの劣化音が出やすく、「音が大きくなっただけ」で不適合になるケースもあります。

基本項目で落ちる車の共通点

  • 球切れ・接触不良を放置
  • しばらく走らせていない
  • 排気系の劣化を軽視
  • 光量チェックを事前にしていない

これらはすべて、事前準備で回避できる内容です。


要点まとめ

  • 灯火類は最も落ちやすく、最も対処しやすい
  • 排ガスは点火・吸気・燃調の状態が直結
  • 騒音はマフラー劣化・社外品に注意
  • 事前走行と簡易点検で回避できる項目が多い

CB3の車検を見ていると、難しい項目より「うっかり系」で落ちている例が多いように感じます。

基本を押さえるだけで、結果はかなり安定する車ですね。

不適合になりやすいポイント(足回り・排気・下回り)

アコード CB3の車検で「ここさえ押さえておけば落ちにくい」という逆の見方をすると、不適合になりやすいポイントはかなり限られています

いずれも年式由来の劣化が原因で、事前に把握しておけば回避可能なものばかりです。

足回り(ガタ・ブッシュ・ショック)

CB3で最も見落とされやすいのが足回りのガタです。

走れていても、検査ではシビアに見られます。

部位不適合になりやすい理由
ロアアームブッシュ亀裂・千切れ
タイロッドガタ・ブーツ破れ
ショックオイル漏れ
スタビ周り異音・緩み

「走行に問題ない」は通用せず、ガタ=不適合になる点が車検の現実です。

排気系(マフラー・触媒)

排気系は、音・漏れ・固定状態の3点で見られます。

チェック項目注意点
排気漏れフランジ・腐食
固定吊りゴム切れ
触媒劣化・詰まり

特にCB3世代は、見た目は大丈夫でも内部が劣化しているケースがあり、排ガス数値や音量に影響します。

下回り(錆・腐食)

下回りは、CB3の車検で最も判断が重くなる項目です。

状態判定
表面錆問題なし
進行錆指摘・要整備
穴あき不適合
構造部腐食原則不可

重要なのは、**「錆があるか」ではなく「構造に影響しているか」**です。

不適合になりやすい個体の共通点

  • 長期間リフトアップされていない
  • 下回り点検を後回しにしている
  • 足回り異音を放置している
  • 排気系の劣化を軽視している

これらは、走行できていても車検ではNGになりやすい要素です。


要点まとめ

  • 足回りのガタは最重要チェック
  • 排気系は漏れ・音・固定を見られる
  • 下回りは構造影響があると不適合
  • 走れる=通る、ではない

CB3は、普段乗れているから大丈夫と思いがちですが、車検は「安全確認の場」なので別物ですね。

特に足回りと下回りは、事前点検の有無で結果がはっきり分かれる印象です。

純正状態と社外パーツの車検適合ライン

アコード CB3は、純正状態であれば車検適合に関して非常に素直な車です。

一方で、社外パーツを装着している場合は、「付いている=即NG」ではないものの、どこまでが許容範囲かを正しく理解しておく必要があります。

純正状態のCB3は基本的に有利

CB3は、当時の保安基準に基づいて設計されており、純正部品で構成されている限り、車検で問題になる要素はほとんどありません

項目評価
サスペンション問題なし
マフラー騒音・排ガス適合
エアロ純正形状なら可
ホイール純正サイズなら可

経年劣化さえ整備されていれば、「古いから不利」という扱いは受けにくい世代です。

社外パーツで判断が分かれるポイント

社外パーツは、「見た目」より数値・状態・固定方法で判断されます。

足回り(車高・サスペンション)

状態適合判断
適正車高問題なし
極端なローダウン不適合
車高調固定・ガタ次第

最低地上高や灯火類の高さが基準を下回ると、即不適合になります。

ホイール・タイヤ

項目注意点
サイズフェンダー内
オフセットはみ出し不可
タイヤ荷重指数・亀裂

CB3はフェンダー形状が比較的タイトなため、軽いはみ出しでも指摘されやすい傾向があります。

マフラー・吸排気系

状態判断
純正同等音量
音量増加NGになりやすい
排気漏れ不適合

社外マフラーは「音が大きくなっただけ」でも基準超過と判断される可能性があります。

社外パーツ装着車が通りにくい理由

CB3で社外パーツが原因で落ちる場合、多くは**パーツそのものではなく“取り付け状態”**です。

  • 固定不足
  • ガタ・緩み
  • 経年劣化
  • 書類不備

きちんと整備されていれば通るものも、年数経過でNGになるケースが目立ちます。

車検前の現実的な判断基準

  • 純正に戻せるか
  • 数値で説明できるか
  • 劣化していないか

この3点を基準にすると、無駄な再検査を避けやすくなります


要点まとめ

  • 純正状態のCB3は車検適合が非常に楽
  • 社外パーツは数値・固定・状態で判断
  • ローダウン・音量は特に注意
  • パーツより取り付け状態が重要

CB3は、派手なカスタムよりも「整った純正状態」が一番安心できる車だと感じます。

社外パーツも悪くはありませんが、年式を考えると“戻せる余白”を残しておくのが賢い付き合い方なのかもしれません。

年式由来で注意すべき保安基準の考え方

アコード CB3の車検で混乱しやすいのが、「今の車検基準で古い車は不利なのでは?」という点です。

結論から言うと、CB3は年式だけを理由に不利になる車ではありませんが、年式由来で“注意すべき考え方”は確かに存在します。

車検は「製造時基準」が基本

日本の車検制度では、原則としてその車が製造された当時の保安基準が適用されます。つまり、

  • 新しい基準をすべて満たす必要はない
  • 年式が古いからといって不利にはならない

というのが大前提です。

CB3もこの考え方にしっかり当てはまります。

注意が必要なのは「後付け・変更部分」

問題になりやすいのは、後から変更された部分です。

項目注意点
灯火類LED化・色変更
排気系社外マフラー
足回り車高変更
ハンドルサイズ・位置

これらは「当時の基準」ではなく、現在の基準で判断されるケースが多く、年式関係なく不適合になることがあります。

シートベルト・警告灯の扱い

CB3世代では、装備されていない安全装置を求められることはありません

項目判断
エアバッグ非装備でも可
ABS非装備でも可
警告灯装備分のみ対象

ただし、装備されている警告灯が点灯している状態は不適合になります。

「元々付いていない」と「付いているが異常」は別物です。

排ガス規制の考え方

排ガスについても、CB3は年式相応の規制値が適用されます。

誤解実際
今の厳しい基準が適用
当時の基準値で測定

そのため、エンジンが健康な状態であれば、規制そのものが厳しすぎることはありません

年式由来で“見られやすい”ポイント

制度上は問題なくても、検査時に重点的に見られやすいポイントはあります。

  • ゴム部品の劣化
  • ブッシュのヘタり
  • 配線・接触不良
  • 下回りの腐食

これは基準ではなく、年式からくる経験則のようなものです。


要点まとめ

  • 車検は製造時の保安基準が基本
  • 年式だけで不利になることはない
  • 後付け・変更部分は現行基準で判断
  • 装備されている警告灯は正常必須

CB3は、「古いから厳しい」のではなく、「変えてある部分がどうか」を見られる車だと感じます。

素直な状態を保っていれば、年式に振り回されることはほとんどありませんね。

アコード CB3の燃費スペック(カタログと現実)

アコード CB3の燃費については、「昔の2.0Lセダンだから燃費は悪いのでは?」というイメージを持たれがちです。

ただし実際には、カタログ燃費と現実の燃費の“ズレ方”を正しく理解しているかどうかで、評価が大きく変わります。

カタログ燃費は“当時基準”で見る

CB3が新車として販売されていた当時の燃費表示は、現在のWLTCモードとは測定条件が異なるため、そのまま現代感覚で比較するのは適切ではありません。

区分燃費の考え方
カタログ値理想条件・当時基準
実燃費使用環境・整備状態依存
比較対象同年代2.0L車

重要なのは、「今の車と比べてどうか」ではなく、同年代・同クラスで見てどうかという視点です。

実燃費は「状態」と「使い方」で幅が出る

CB3の実燃費は、個体差が比較的大きい部類に入ります。

これは、エンジン設計というよりも、年式由来の劣化や整備状態が結果に直結しやすいためです。

影響要因燃費への影響
点火系劣化悪化しやすい
燃調ズレ数値に直結
タイヤ状態転がり抵抗増
足回り劣化抵抗増加

つまり、「CB3は燃費が悪い」のではなく、**“整っていないCB3は燃費が落ちやすい”**というのが実情です。

燃費が安定している個体の共通点

比較的安定した燃費を出しているCB3には、共通する傾向があります。

  • エンジン始動性が良い
  • アイドリングが安定している
  • 排ガス臭がきつくない
  • 足回りが引きずっていない

これらは、燃費だけでなく車検適合とも重なるポイントです。

「期待していい燃費ライン」の考え方

CB3の燃費を考える際は、**最良値ではなく“安心して期待できるライン”**を基準にすると、後悔が少なくなります。

  • 絶好調時の一時的な数値 → 参考程度
  • 日常使用で安定する数値 → 現実ライン

この視点で見ると、CB3の燃費は「極端に悪い車」ではありません。


要点まとめ

  • カタログ燃費は当時基準で考える
  • 実燃費は整備状態の影響が大きい
  • 同年代2.0L車と比べて判断する
  • 燃費安定=車両状態が良好

CB3の燃費について資料を見ていると、数字そのものより「きちんと整備されているか」が強く表れているように感じます。

燃費は、この車の健康状態を映す指標のひとつなのかもしれませんね。

AT/MT別の実燃費傾向

アコード CB3の燃費を語るうえで、AT/MTの違いは無視できません

ただし「MTのほうが必ず燃費が良い」と単純に言い切れるほど差が固定されているわけでもなく、使い方と状態で評価が逆転するケースもあります。

AT車の実燃費の考え方

CB3のATは、現代の多段ATと比べると制御がシンプルで、街乗りでは回転数が上がりやすい傾向があります。

特徴燃費への影響
変速段数が少ない回転数高め
トルコン滑り街乗りで不利
操作が一定ムラが出にくい

そのため、短距離走行や信号の多い環境では、燃費が伸びにくい印象を受けやすいです。

一方で、一定速度で流せる環境では、極端に悪化しない安定感があります。

MT車の実燃費の考え方

MT車は、運転次第で燃費が変わりやすい反面、条件が合えばATより良い数値を出しやすいのが特徴です。

特徴燃費への影響
回転数管理が可能有利
クラッチ操作個人差あり
ギア選択燃費差が出やすい

特に、郊外走行や一定速巡航では、ATとの差が出やすい傾向があります。

ただし、回し気味の運転や頻繁なシフト操作では、逆に燃費が落ちることもあります。

AT/MTで“体感燃費”が違う理由

実際の数値以上に、「燃費が良い/悪い」と感じる理由は、体感の違いにあります。

  • AT:操作が一定 → 数値が安定
  • MT:操作が関与 → 良くも悪くも振れる

そのため、同じCB3でも、運転スタイルによって評価が分かれやすいのが実情です。

燃費だけでAT/MTを選ばないほうがいい理由

CB3では、AT/MTの燃費差よりも、

  • 個体の整備状態
  • 使用環境(街・郊外・高速)
  • 運転スタイル

のほうが、燃費に与える影響が大きいケースが多く見られます。


要点まとめ

  • ATは街乗りで不利だが安定
  • MTは条件次第で燃費を伸ばしやすい
  • 数値以上に体感差が出やすい
  • 燃費差より整備状態の影響が大きい

CB3のAT/MTを比べていると、燃費の差というより「付き合い方の差」が数字に表れているように感じます。

どちらが正解というより、自分の走り方に合っているかどうかが、一番大事なのかもしれませんね。

走行環境別(街乗り・郊外・高速)の燃費感

アコード CB3の燃費は、走行環境による差がはっきり出る車です。

カタログ値や一時的な好記録よりも、「どんな環境で、どのくらいの燃費で安定するか」を把握しておくと、期待外れになりにくくなります。

街乗り中心の場合(短距離・信号多め)

街乗りでは、CB3の燃費は最も厳しく出やすい傾向があります。

エンジンが温まりきらない短距離走行や、停止と発進の繰り返しが主因です。

要素燃費への影響
冷間始動が多い悪化しやすい
渋滞回転数上昇
AT不利になりやすい
MT操作次第

この環境では、燃費は安定しにくく、下振れもしやすいため、「街乗りだけで燃費を評価しない」ことが大切です。

郊外・バイパス走行の場合(流れ一定)

CB3が最もバランス良く走れるのが郊外路です。

停止が少なく、一定速度で流せる状況では、燃費も安定します。

要素燃費への影響
一定速良好
アップダウン少安定
AT伸びやすい
MT管理次第で有利

この環境では、「CB3は思ったより走る」と感じる人が多く、日常使用での現実的な燃費ラインはここで決まることが多いです。

高速道路走行の場合(巡航)

高速道路では、CB3は回転数とギア比の影響を受けやすいものの、条件が揃えば比較的良好な燃費を維持できます。

要素燃費への影響
一定巡航有利
高速域回転数年式相応
追い越し頻度悪化要因
MT巡航向き

ただし、現代車のような低回転巡航ではないため、速度を上げすぎると燃費は頭打ちになります。

燃費が安定する走行環境の共通点

  • エンジンが十分に温まる
  • 無駄な加減速が少ない
  • 回転数を一定に保てる

これらが揃うと、CB3は年式以上に素直な燃費を見せます。


要点まとめ

  • 街乗りは最も燃費が厳しい
  • 郊外走行が最も安定しやすい
  • 高速は速度管理で差が出る
  • 燃費評価は走行環境別に考える

CB3は、走らせる環境によって「燃費の顔」が変わる車だと感じます。

渋滞だらけの街中よりも、流れの良い道を淡々と走らせたときに、この車の素直さが一番よく出るのかもしれませんね。

燃費が悪化しやすい原因と整備ポイント

アコード CB3の燃費が「思ったより伸びない」と感じる場合、その多くは設計の限界ではなく、整備状態や小さな抵抗の積み重ねが原因です。

ここを把握しておくと、無駄な出費を避けながら燃費を安定させやすくなります。

燃費悪化の主因は「エンジン以外」にある

CB3では、エンジン本体よりも周辺要素が燃費に強く影響します。

要因燃費への影響
点火系劣化燃焼効率低下
吸気漏れ燃調ズレ
センサー劣化濃い燃調
排気抵抗抜け悪化

とくに点火系や吸気系は、不調があっても走れてしまうため、燃費だけが先に悪化するケースが目立ちます。

足回り・駆動系の抵抗も無視できない

燃費というとエンジンばかり注目されがちですが、CB3では転がり抵抗の影響が大きい傾向があります。

部位影響内容
ブレーキ引きずり常時抵抗
ハブ・ベアリング回転ロス
アライメントズレ直進抵抗
タイヤ劣化転がり悪化

「走っているから大丈夫」と思っていても、軽い引きずりが燃費を確実に削ります。

AT車特有の燃費悪化ポイント

AT車では、以下の点が燃費に直結しやすくなります。

  • ATFの劣化
  • 変速タイミングのズレ
  • トルコン滑り増大

これらは故障ではなく**“効率低下”として現れる**ため、気付きにくいのが特徴です。

燃費改善に効きやすい整備の優先順位

CB3で燃費を安定させたい場合、次の順で考えると現実的です。

  1. 点火系・吸気系の健全化
  2. ブレーキ・足回りの抵抗除去
  3. センサー・制御系の確認
  4. ATF/MTオイルの状態確認

すべてを一気にやる必要はなく、順番に潰していくことで結果が出やすいのがCB3の特徴です。

燃費改善で避けたい考え方

  • 高価な添加剤に頼る
  • 一点豪華主義で期待する
  • 数値だけを追いかける

CB3では、地味な整備の積み重ねが最も確実に燃費へ返ってきます。


要点まとめ

  • 燃費悪化の主因は周辺劣化
  • 足回り・ブレーキの抵抗も重要
  • ATはATF劣化の影響を受けやすい
  • 地味な整備が一番効く

CB3の燃費を見ていると、派手な改善策よりも「本来の状態に戻す」ことが一番効いているように感じます。

数字がじわっと戻ってくる感覚は、この年代の車ならではかもしれませんね。

車検と燃費を両立させる現実的な維持スタンス

アコード CB3を長く乗るうえで重要なのは、「車検を通すための整備」と「燃費を安定させる整備」を別物として考えないことです。

この2つは実は重なっている部分が多く、同じ整備が両方に効くケースが少なくありません。

車検対策=燃費改善になるポイント

CB3では、車検で指摘されやすい項目の多くが、燃費にも直結しています。

整備項目車検燃費
点火系排ガス安定燃焼効率向上
吸気系CO/HC対策燃調安定
ブレーキ制動確認引きずり解消
足回りガタ防止転がり改善

つまり、「車検に通すために直したら、燃費も落ち着いた」という流れはごく自然です。

短期対策と長期対策を分けて考える

CB3の維持では、全部を一度にやらない判断も大切です。

  • 車検前:不適合・数値に関わる部分を優先
  • 車検後:燃費や快適性に効く部分を計画的に

この分け方をすると、費用も判断も整理しやすくなります。

「通る最低限」で止めないほうがいい理由

車検に通る最低限の状態で止めてしまうと、燃費や信頼性が中途半端になりやすいのがCB3です。

  • 排ガスは通るが燃費は悪い
  • ガタはないが転がりが重い
  • 音はOKだが抵抗が大きい

少しだけ踏み込んだ整備をすることで、車検後の2年間がかなり楽になります。

CB3に合った維持スタンスの現実解

CB3は、「維持費を切り詰める車」ではなく、無駄を作らない車だと考えると付き合いやすくなります。

  • 壊れてから直さない
  • 数値が悪くなってから慌てない
  • 車検を“健康診断”として使う

このスタンスを取れると、車検と燃費は対立しなくなります


要点まとめ

  • 車検対策と燃費改善は重なる
  • 点火・吸気・足回りは両方に効く
  • 短期と長期で整備を分ける
  • 車検後2年間を楽にする意識が重要

CB3は、きちんと整備されている個体ほど「車検も燃費も落ち着いている」印象があります。

通すためだけの整備より、“次の2年を気持ちよく走るための整備”を意識したほうが、この車とは長く付き合えそうですね。


よくある質問

Q1. アコード CB3はユーザー車検でも通せますか?

可能です。

構造がシンプルで、基本項目が整っていれば難易度は高くありません

ただし下回りと排ガスは事前確認が重要です。

Q2. 車検時に燃費が悪いと落ちますか?

落ちません。

燃費そのものは検査項目ではありませんが、燃費悪化の原因が排ガス数値に影響することはあります。

Q3. 社外マフラーでも燃費が良くなることはありますか?

理論上はありますが、CB3では劣化純正を健全な状態に戻すほうが確実です。

音量増加は車検リスクになります。

Q4. 燃費を重視するならATとMTどちらが有利ですか?

条件が合えばMTですが、整備状態の影響のほうが大きいため一概には言えません。

Q5. 車検前にやっておくと得な整備は?

点火系、吸気ホース、ブレーキの引きずり確認は、車検と燃費の両方に効きます

Q6. 高速燃費が伸びないのは故障ですか?

必ずしも故障ではありません。

回転数・速度域の影響が大きい世代です。

Q7. 燃費改善目的で足回りを直す価値はありますか?

あります。

特に引きずりやアライメントズレは体感以上に燃費に影響します。

Q8. 車検後に燃費が良くなることはありますか?

あります。

排ガス対策や足回り整備が入ると、数値が安定するケースは多いです。

Q9. 燃費だけを理由にCB3を選ばないほうがいいですか?

燃費最優先なら他車がありますが、維持と実用のバランスでは十分現実的です。

Q10. 日常使いで無理のない燃費ラインは?

環境と状態次第ですが、安定して走れるラインを基準に考えるのが後悔しにくいです。


まとめ

アコード CB3は、「古いから車検が厳しい」「燃費が悪い」という先入観を持たれがちですが、実際には状態と向き合えば非常に素直な車です。

車検は年式ではなく整備状態で決まり、燃費も設計より“今の健康状態”がそのまま数字に表れます。

点火系や足回り、吸気・排気といった基本を整えることで、車検適合と燃費安定は同時に達成可能

通すためだけの最低限整備で終わらせず、「次の2年を気持ちよく走る」視点で手を入れると、CB3の印象は大きく変わります。

派手な数値より、安定して走れること。CB3は、そんな現実的な価値を大切にできる人に向いた一台だと言えるでしょう。

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