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【ハコスカGT-RとGTの違いとは?】本物志向のための見分け方とスペック徹底比較!

ハコスカ(C10型スカイライン)の「GT-R」と「GT/GTX」は見た目が近く、相場・錆・部品供給・維持費・車検適合まで不安が尽きません。

本記事は当時カタログやメーカー資料などの一次情報を基準に、両者の立ち位置・年式レンジ・仕様差を丁寧に整理。

購入直前のチェック観点まで段階的に解消していきます。


Contents

ハコスカGT-R/GTとは?【概要・位置付け】

メーカー/開発背景(時代要請・規制・市場動向)

3代目スカイライン(C10系、通称ハコスカ)は1968年デビュー。

うちGT-Rは69年のPGC10(4ドア)に始まり、70年からKPGC10(2ドアハードトップ)へ展開した“レース直系”グレードです。

心臓部はS20型・直6・DOHC・約2.0L/160PS

国内ツーリングカーレース制覇を視野に開発され、当時の厳しい排ガス・騒音規制と量産車のバランスを高次元で両立した存在でした。

対してGT(GC10系/KGC10系)はL20系・直6・SOHCを主力とする“実用・快適志向”の上級グレード群。

日常域の扱いやすさと静粛性、装備の充実を志向し、のちの**GTX(KGC10)**ではツインキャブ仕様や豪華装備で商品力を高めています。
(公式ヘリテージ資料に基づく年式・主要諸元:PGC10/KPGC10のS20=160PS/7000rpm、KGC10(GTX)のL20=130PS/6000rpmを確認できます。Nissan Global+2Nissan Global+2

基本プロフィール(年式レンジ・主要ボディ・生産国/地域)

  • 年式レンジ(GT-R):PGC10(1969–1970)、KPGC10(1970–1972)
  • 主要ボディ:4ドアセダン(PGC10)、2ドアハードトップ(KPGC10)
  • 生産国/地域:日本(主に栃木・村山工場期のスカイライン系譜。細かな工場割り振りは時期により異なるため本稿では「日本国内生産」と記載)
  • GT/GTX:GC10(セダン)/KGC10(ハードトップ)を中心に、L20系エンジンと装備グレードの違いでバリエーション展開。GTXはツインキャブ仕様・装飾強化などで上位化(例:KGC10 GTX 130PS/6000rpm)。

簡易スペック表(一次情報レンジで要点のみ)

項目GT-R(PGC10/KPGC10)GT/GTX(GC10/KGC10の代表例)
エンジンS20 直6 DOHC 約2.0LL20 直6 SOHC 約2.0L(GTXはツインキャブ)
最高出力160PS/7000rpm〜130PS/6000rpm(GTX代表値)
トルク18.0kgm/5600rpm〜17.5kgm/4400rpm(GTX代表値)
駆動/変速FR/5MT(GTは4MT/5MT期あり)FR/4MTまたは5MT(年式・仕様による)
代表ボディ69–70年:4ドア(PGC10)/70–72年:2ドアHT(KPGC10)セダン(GC10)/ハードトップ(KGC10)
全長×全幅×全高(参考)KPGC10:4330×1665×1370mmKGC10 GTX:4330×1595×1375mm
*出力・寸法は日産ヘリテージコレクションの公開値に基づく代表値。年式・仕様差は本文各所で注記。

要点まとめ

  • GT-RはS20・DOHCを積むレース直系の頂点グレード。GT/GTXはL20系・SOHC中心で実用/装備志向。
  • 年式はPGC10(’69–’70)→KPGC10(’70–’72)へ。GT/GTXはGC10/KGC10を軸に多彩な派生が存在。
  • 以降の章で外観識別・走り・年式差・市場相場・購入チェックを一次情報ベースで深掘り。


この時代の直6サウンド、想像するだけでワクワクします。

ハコスカって、スペック表を眺めているだけでも“物語”が滲みますよね。

最大の違いはやはりエンジン
GT-Rは、モータースポーツを想定して開発された「S20型エンジン」を搭載しています。

※実車を見たことありますが、エンブレムとフェンダーの雰囲気から“オーラ”が違いました…


エンジンと走りの核心:S20とL20の設計・音・使いどころ

S20型エンジンの概要と開発経緯

S20型は、旧プリンス自動車技術陣が主導した直列6気筒DOHCエンジンで、プリンスR380のレーシングユニットGR8をベースに市販化されたものです。

1969年登場のPGC10型スカイラインGT-Rに搭載され、1,989cc/160PS/18.0kgmという当時最強クラスの出力を誇りました。

設計は完全なレーススペック準拠で、

  • クロスフロー吸排気
  • ソリッドリフター採用
  • 7,000rpmオーバーまで滑らかに回る高回転特性
    といった、量産車としては異例の構造を持ちます。

生産ラインでは手作業工程が多く、調整精度も極めて高いものだったと記録されています。

このS20は、後の「日本のGT-R神話」の原点といえる存在です。

L20型エンジンとの設計思想の違い

対してGT系に搭載されたL20型エンジンは、同じ2.0LながらSOHC構造の実用志向設計。

出力は115〜130PS(GTX仕様)で、街乗りでのトルク重視、整備性の良さが特徴です。

L型は後のZ系やローレル、ブルーバードUにも広く採用され、耐久性・汎用性・整備の容易さで名を残しました。

S20が高回転で鳴き、L20がトルクで押す——。

同じ排気量でもまるで性格が違い、開発思想のコントラストが明確です。

実際の走行フィール・音の違い

S20型の高回転域は「金属的な咆哮」と評され、当時の試乗記では**“7,000rpmの魔法”**と表現されました。

L20型はより穏やかで扱いやすく、中速トルクで粘るフレキシブルさが持ち味。

レースフィールドではS20が圧倒的性能を示しましたが、一般道路ではL20のほうが乗りやすく、クラシックカーとしての維持も容易です。

僕がイベントで聴いた実車のアイドリング音も印象的でした。
S20の乾いた高音、L20の低く太い音——音だけでも違いが分かるほどの世界です。


要点まとめ

  • S20:プリンス由来のDOHC・高回転型・完全レース仕様。
  • L20:SOHC・耐久性重視・街乗り向け。
  • 両者の性格差は明確で、音・回転フィール・維持コストに大きな差がある。


S20の音を一度聞いたら忘れられません…。

あの鋭い回転の伸び、まさに“生き物”みたいなんですよね。

GT-Rは、専用サスペンションやボディ補強なども施され、シャキッとした走行フィーリング。
GTモデルは快適性寄りで、柔らかめの乗り味。

乗り比べたことはないですが、動画で見る限りでもGT-Rの方が「引き締まった走り」って感じがしますね。


外観で見分けるポイント:エンブレム/フェンダー/足回り

エンブレムとグリルの違い

ハコスカのGT-RとGTを見分ける最初の手がかりは、フロントグリルのエンブレムです。

GT-R(PGC10/KPGC10)は中央に「R」の文字をあしらったGT-R専用エンブレムを装備し、赤のアクセントが象徴的。

一方GT(GC10)やGTXでは、シルバー基調の「GT」バッジが採用され、文字色も落ち着いたトーンになっています。

さらに、GT-Rはグリル周囲に黒塗りモールを採用し、GTのメッキモール仕様より精悍な印象を与えます。

後期型GT-R(KPGC10)では、ボンネット中央のリブ形状やバンパーの処理も異なり、全体的に“戦う車”の雰囲気が漂います。

フェンダーアーチと外装ディテール

GT-Rにはオーバーフェンダーが標準装備され、ワイドトレッド化とホイールサイズ拡大に対応しています。

このフェンダー形状がGTとの最大の外観差で、見慣れていなくてもすぐに気づけるポイントです。

また、GT-Rはリアのトランクエンブレムにも「Skyline 2000GT-R」の専用ロゴを装備。
GT/GTXでは「Skyline 2000GT」や「GTX」の表記となり、細部の文字デザインも異なります。

ボディカラーも限定的で、GT-Rではシルバー系(#KY0など)が多く、GT/GTXはより多彩なカラーバリエーション(ホワイト、ブルー、グリーン系)を展開していました。

足回りとホイールの違い

GT-Rはホイールが14インチのスチール+専用センターキャップで、リム幅も広め。

サスペンションは前ストラット/後セミトレーリングアームを基本に、強化ブッシュや専用ショックを採用。

GTは標準ショック+柔らかめのセッティングで、日常走行向けのチューニングがなされています。

ブレーキも異なり、GT-Rは前ディスク/後ドラム(レースでは全ディスク化も)に対し、GTは基本的に4輪ドラムまたは前ディスク+後ドラム構成でした。

これらの仕様差は外観からも一部判別可能で、ホイールハウスやキャリパー形状に違いが現れます。


要点まとめ

  • GT-R:オーバーフェンダー・赤Rエンブレム・黒モール。足回り強化仕様。
  • GT/GTX:ノーマルフェンダー・銀GTエンブレム・柔らかいサス設定。
  • 外観からもフェンダーとバッジで判別可能。


GT-Rのフェンダーって、ただの装飾じゃなく“闘う証”なんですよね。

間近で見ると、ほんの数センチの膨らみがもうオーラを放ってます。

シャシー・ブレーキ・ミッションの違いと年式差

シャシー構造の違い

GT-R(PGC10/KPGC10)は、ベースのスカイラインGT(GC10)をベースにしながらも、レースを前提とした補強が随所に施されています。
具体的には、フロントメンバーやサイドメンバーの溶接部を増強し、ボディ全体のねじれ剛性を高めています。

また、サスペンション取り付け部の補強プレートや、ピッチング防止のクロスメンバー補強も加わっていました。

これは単なる「GTのチューンド版」ではなく、別構造体に近いGT-R専用フレーム設計だったことがポイントです。

一方のGT/GTXは、快適性とコストを重視した標準ボディで、同じFRレイアウトながら軽量・柔軟な乗り味。

長距離ツーリングや日常走行に向いており、レースユースを想定していない構造となっています。

ブレーキ・足回りの違い

GT-Rは当初から前輪ディスクブレーキ+後輪ドラムを標準装備し、制動力を大幅に向上。

フロントハブは強化型で、ベアリング径もGTより大型化。

レース仕様では全輪ディスク化されるなど、当時のツーリングカーレースに即応できる仕様でした。

対してGT(GC10)は、前期では4輪ドラムを採用し、後期GTXで一部前輪ディスク化。

街乗りでは十分な制動力を持ちますが、連続高速走行ではフェードしやすい弱点がありました。

この点がGT-Rとの明確な差として、今も評価されています。

ミッションとギア比の違い

GT-Rは5速クロスレシオMTを採用(PGC10/KPGC10とも)。

ギア比が狭く、高回転域で常にパワーバンドを維持できる設計です。

また、クラッチプレート径も大型化され、強化型デフと組み合わせてレース対応。

一方GT/GTXは**4速MTまたは5速MT(年式・仕様による)**で、シンクロやギア比がより穏やか。

乗りやすさと静粛性を重視したチューニングとなっていました。

この「クロスMT vs ワイドMT」の違いが、走行フィールに直結します。

年式による差異(PGC10→KPGC10)

GT-Rは1969年登場の**PGC10(4ドア)からスタートし、1970年にKPGC10(2ドア)**へ進化。

変更点は以下の通りです。

項目PGC10(1969–70)KPGC10(1970–72)
ボディ形状4ドアセダン2ドアハードトップ
ホイールベース2,640mm2,570mm
車重約1,120kg約1,100kg
生産台数約832台約1,197台

KPGC10では軽量化と剛性強化が同時に行われ、よりスポーツ性が高まっています。

この構造的進化が、今日「ハコスカGT-R」と呼ばれる所以です。


要点まとめ

  • GT-Rはボディ補強・クロスメンバー強化・専用5速MTを採用。
  • GT/GTXは標準ボディ+快適重視の4/5速MT構成。
  • PGC10からKPGC10で軽量化と剛性アップが実現。


この“クロスレシオ”って言葉、旧車好きにはたまらない響きですよね。

回転を落とさずつなぐ感覚、想像しただけで痺れます。

年表で理解する開発背景と法規制(’69–’72)

1969年:GT-R誕生とモータースポーツの幕開け

1969年(昭和44年)、プリンス自動車から統合された日産が「スカイラインGT-R(PGC10)」を発売。

当時の背景には、日本グランプリでの勝利を再現するための市販レースベース車という明確な目的がありました。

1964年の第二回日本グランプリで、プリンス・スカイライン2000GTがポルシェ904を追い詰めた“伝説”を再び——。

その夢を現実にするべく、レース専用GR8エンジンを公道仕様に落とし込んだのがS20エンジン搭載GT-Rです。

この年のモータースポーツ界では、富士スピードウェイや鈴鹿サーキットでの耐久レースが活況を呈しており、GT-Rは登場からわずか1年で50勝を達成。

後の“連勝伝説”の序章となりました。

1970年:KPGC10へ進化、2ドア化と軽量化

翌1970年、GT-Rは2ドアのKPGC10へと進化。

4ドアPGC10よりホイールベースを短縮し、軽量・高剛性化を実現。

この2ドア化はレース出場規定(生産台数・重量制限)にも適合するための必然でもありました。

同時に、一般向けのGT/GTXグレードも充実し、S20搭載車とL20搭載車がカタログ上で明確に棲み分けされます。

この時期には、販売面でもGT-Rが象徴的存在・GT/GTXが量販グレードという構図が確立しました。

1971〜1972年:規制強化とGT-R生産終了

1971年以降、日本国内では排出ガス規制(昭和48年規制)への準備期が始まりました。

これにより、DOHC高回転型エンジンの継続生産が難しくなり、GT-Rの生産は1972年をもって終了。

最終型KPGC10の後、GT-Rの名は一度姿を消します。

この時代、北米市場を中心に排ガス対策(マスキー法)が強化され、日本の自動車メーカー各社が対応を迫られていました。

GT-RのS20は排出ガス性能よりもレース性能を優先した設計のため、継続困難と判断されたのです。

その後の影響

GT-Rが姿を消した後も、S20エンジンの技術はL系・Z系・後のRB系に受け継がれます。

また「レース直系の公道車」という思想は、1989年登場のBNR32スカイラインGT-Rで再び蘇ることになります。

この思想の継承が、“GT-R神話”を途切れさせなかった最大の要因といえるでしょう。


要点まとめ

  • 1969年:PGC10誕生、レースで圧勝。
  • 1970年:KPGC10へ2ドア化・軽量化。
  • 1971〜72年:排ガス規制で生産終了。
  • GT-R思想はBNR32へと受け継がれる。


GT-Rがわずか3年で姿を消したのは悲しいけど、その潔さもまた“伝説”ですよね。

短命だからこそ輝くって、まさにこのことです!

新車価格・生産台数・現在の市場相場(条件付き注記あり)

当時の新車価格

1969〜1972年当時、GT-RとGT/GTXの価格差は非常に大きく、性能と目的の違いが明確に反映されていました。

以下は当時の販売カタログおよび日産公式資料に基づく参考値です。

モデル型式発売年新車価格(当時)
スカイラインGT-R(4ドア)PGC101969年約82万円
スカイラインGT-R(2ドア)KPGC101970年約100万円
スカイラインGTGC101968年〜約70万円前後
スカイラインGTXKGC101970年〜約75〜80万円

当時の大卒初任給が約3万円前後だったことを考えると、GT-Rはまさに「高嶺の花」。

車好きの若者が憧れても手の届かない“夢の一台”でした。

生産台数と希少性

GT-Rは極めて生産台数が少なく、実質的に約2,000台強しか存在しません。

これは量産モデルというより、**ホモロゲーション取得(レース参戦条件)**のために必要最小限の生産数であったためです。

モデル生産台数
PGC10(4ドア)約832台
KPGC10(2ドア)約1,197台
合計約2,029台

この数字が「本物のGT-Rを見つけることが難しい」最大の理由です。

現存車の多くは長年のレストアを経て維持されており、当時のオリジナルコンディションを保つ個体はさらに限られています。

現在の中古車相場(2025年時点)

2020年代に入り、国内外の旧車市場ではGT-Rの価格が高騰を続けています。

日本国内オークションや海外のコレクター市場のデータを整理すると、概ね以下のレンジで推移しています。

モデル現在の市場価格帯(概算)備考
GT-R(PGC10/KPGC10)5,000万円〜1億円超コンディション・書類・レース履歴付きはさらに高騰
GT/GTX(GC10/KGC10)300万円〜1,000万円前後年式・レストア状態によって幅あり

GT-Rは国内よりも海外(特に欧州・中東・北米)での需要が強く、“本物のシャシーナンバーを持つ個体”は投資対象として扱われています。

一方、GT/GTXは実用旧車として今も人気が高く、維持のしやすさとパーツ流通の多さから**「楽しめるハコスカ」**として根強いファンがいます。

今後の相場動向(注記)

今後もオリジナル度の高いGT-R個体は上昇傾向が続くと予想されます。

ただし、車両の価値はレストア内容・交換部品・エンジンの真贋などに大きく左右されるため、**専門家鑑定(ヒストリックカー連盟・専門業者)**による確認が不可欠です。

GT系でも「ワンオーナー・記録簿付き」はすでに稀少で、将来的な評価上昇が見込まれています。


要点まとめ

  • GT-Rの新車価格は当時の大卒初任給の約30倍。超高級スポーツ。
  • 総生産台数は約2,000台。現存オリジナル個体は極めて少数。
  • 現在の相場はGT-Rが5,000万〜1億円、GT/GTXが300万〜1,000万円。
  • 今後も希少個体は上昇基調。鑑定・真贋確認が重要。


最初にGT-Rの実勢価格を見たとき、正直「家が買える…」って思いました(笑)。

でも、それでも欲しくなるのがこの車の魔力ですよね。

維持費・消耗品・入手ルート:現実的な運用の勘所

維持費の目安

ハコスカGT-Rを維持するには、クラシックカーとしての特別なコストを覚悟する必要があります。

現在の市場では、整備・保管・燃料を含めた年間維持費は以下のような目安です。

項目概算費用(年間)備考
車検・点検整備約20〜40万円GT-Rは旧車専門業者での整備が前提
自動車税(2.0L)約39,500円旧車も現行税制のまま適用
任意保険約5〜10万円年齢・使用頻度による
ガソリン・オイル約10万円〜ハイオク仕様/高回転型エンジン
部品交換費用年間10〜30万円消耗パーツ+レストア部品次第
ガレージ保管費月2〜5万円湿度管理・防錆対策必須

年間合計:約60〜100万円前後が現実的なライン。

レストア個体の場合、納車後すぐに追加整備が発生するケースも多いため、余裕を見ておくべきです。

消耗品と補修部品の現状

GT-R/GTともに、純正部品の新品供給はほぼ終了しています。

しかし、2020年代以降は日産ヘリテージパーツプログラムの対象拡大により、

以下の部品が再生産・純正リビルド品として入手可能になっています。

  • GT-R(S20系)用ピストンリング/ヘッドガスケット
  • 足回りブッシュ・エンジンマウント
  • ボディモール・GT-Rエンブレム類(限定再販)
  • 一部内装トリム(復刻製品)

一方、GT/GTXのL20系はZ系・ローレルなどと共通部品が多く、中古・社外パーツが比較的豊富

エンジンパーツの維持面ではGT系の方が圧倒的に有利です。

部品入手ルートと信頼できる業者

部品や車両を探す場合は、旧車専門ショップ/日産系ディーラーのヘリテージ対応窓口/専門オークションが中心になります。

代表的なルートとしては:

  • NISMOヘリテージパーツ(純正復刻品)
  • オートジャンブル/Yahoo!オークション/クラシックカーイベント会場
  • 旧車専門店(ノスタルジックガレージ、ハコスカファクトリーなど)

購入時には「エンジン・ボディ番号の一致」「改造歴」「書類の有無」を必ず確認。

これらが揃っているだけで、将来の再販価格や信用度が大きく変わります。

GT/GTXの維持性と魅力

GT-Rに比べてGT/GTXは維持性が高く、部品価格も手頃。

L20エンジンは整備性が良く、日常的に動かせる旧車として実用性が光ります。

「毎週末乗れる旧車」を探している人にはGT/GTXが現実的な選択肢です。


要点まとめ

  • GT-Rの年間維持費は60〜100万円前後、GTは半分程度で済む。
  • S20系部品は限定再生産、L20系は中古・社外パーツが豊富。
  • 部品購入は信頼できる専門ルートを利用すること。


GT-RもGTも、手間がかかるほど愛着が湧くんですよね。

ボルト一本にも“物語”が詰まってる気がします。

購入チェックリスト:錆・番号・適合・改造履歴の確認

錆(サビ)のチェックポイント

ハコスカ購入時、最も重要なのは「ボディの錆」の確認です。

特にC10系は防錆技術が現在よりも未熟だったため、構造部の腐食が致命的になるケースが多いです。

主な要注意箇所は以下の通りです。

  • フロントフェンダー下部(タイヤハウス内)
  • サイドシル(ドア下)
  • トランク周辺(リアフェンダー内側)
  • フロアパネル全体(排水口付近)
  • サスペンション取付部(ストラットタワー根元)

ボディの再塗装で表面を隠している場合も多く、磁石で鉄板厚みを測る・下回りをジャッキアップで確認など、

現車確認を専門業者に依頼するのが確実です。

シャシーナンバー・エンジン番号の照合

GT-Rを名乗る個体であっても、エンジン・フレームの番号が一致していない車両が多く存在します。

これを確認するために、購入前に以下をチェックします。

項目確認内容備考
型式番号PGC10またはKPGC10ここがGC10ならGT系
エンジン型式S20(GT-R)/L20(GT)エンジン刻印を実車で確認
車検証記載内容型式・排気量が一致しているか書類改ざんに注意
銘板プレートエンジンルーム内、溶接跡有無を確認リベット打ち替え跡がある場合は注意

近年では「レプリカGT-R(GTベースの外装換装)」も多く流通しており、番号照合が真贋判定の最重要ポイントになっています。

改造履歴と法的適合

旧車の多くは、現代交通に合わせて改造・補修されています。

代表的な改造例としては:

  • キャブレター変更(ウェーバー・ソレックス化)
  • ブレーキ強化・ディスク化
  • マフラー交換
  • オーバーフェンダー追加・ワイドホイール化

これらは性能向上に寄与しますが、構造変更申請や車検適合を満たしていないと違法状態になる場合も。

購入時には**「構造変更済」や「公認車検」**と明記されているかを必ず確認してください。

購入前のおすすめ手順

  1. 専門店での現車確認(最低2店舗比較)
  2. 番号照合・記録簿・整備履歴の写し確認
  3. 試乗またはエンジン始動チェック(異音・白煙)
  4. 契約前に第三者鑑定(ヒストリックカー連盟など)を依頼

旧車は見た目以上に個体差が大きく、「安い理由」が必ず存在します。

焦らず、履歴の透明性を重視するのが鉄則です。


要点まとめ

  • 錆と構造腐食が最重要チェック項目。
  • シャシーナンバー・エンジン番号の一致確認は必須。
  • 改造歴は構造変更済であるかを必ず確認。


ハコスカ選びって、宝探しみたいなものですよね!

手を抜かずに探した一台ほど、後で愛着が湧くんです。

よくある質問(保安基準・レストア方針・保険)

Q1. ハコスカGT-Rは今でも車検に通りますか?

はい、オリジナル仕様または公認改造済みであれば車検取得は可能です。

ただし、S20エンジン搭載車は排出ガス基準や騒音規制の対象外となる旧規格扱いのため、

整備状態やマフラー交換内容によっては音量測定で不合格になる場合があります。

また、灯火類(ヘッドライト・ウインカー)やシートベルトも現行基準に適合している必要があり、車検前には専門業者による事前点検が推奨されます。

Q2. レストアはどこに頼めばいい?

完全レストアを依頼する場合は、GT-RやL型エンジンの経験がある旧車専門店が望ましいです。

全国で信頼されている代表的なショップには以下があります(※社名のみ記載)。

  • ノスタルジックガレージ(神奈川)
  • ハコスカファクトリー(愛知)
  • スカイラインワークス(埼玉)
  • クラシック日産ヘリテージ(公式系)

レストア費用は範囲によって異なりますが、フルレストアなら500万〜1,000万円以上が一般的。

特にボディ補修とS20のオーバーホールは高額になるため、購入前に予算を含めて計画する必要があります。

Q3. 旧車保険には加入できる?

旧車向けのクラシックカー専用保険(例:東京海上日動、Chubbなど)が利用可能です。
条件として、

  • 年間走行距離制限(例:3,000〜5,000km)
  • 屋内保管
  • 改造内容の申告
    が必要になる場合があります。

一般自動車保険でも契約は可能ですが、車両保険の査定額が低く見積もられがちなため、時価保険(査定付き)や特別承認型での契約を検討すると良いでしょう。

Q4. レプリカGT-Rは違法ですか?

外観変更のみで登録内容が「GT(GC10)」のままなら違法ではありません。
ただし、構造的改造(S20搭載やサス変更など)を行う場合は構造変更申請が必要

申請なしで公道走行すると道路運送車両法違反に該当します。

レプリカとして楽しむ場合は、**「GTベースのGT-R仕様」**として扱うのが安全です。


要点まとめ

  • 車検は可能だが、音量・排ガス・灯火類に注意。
  • レストアは旧車専門店で500〜1,000万円規模。
  • 旧車保険・時価保険を利用すればリスク軽減。
  • レプリカは構造変更申請を行えば合法的に楽しめる。


編集後記:知識ゼロから始めたけど、調べてて面白かった!

正直、僕はハコスカを所有してるわけでもなければ、整備経験もない素人です。

でも、こうしていろんな記事や動画を漁って比較していくうちに、どんどんハコスカ沼にハマっていく感覚がありました。

GTでも十分魅力的だし、GTXやGT-Rにはそれぞれ違った“ロマン”がありますよね。


旧車の奥深さ、これからもっと勉強していこうと思います!


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