コスモスポーツ

【コスモスポーツ L10B】中古車相場と購入時のチェックポイント徹底解説!

コスモスポーツ L10B を中古で探すなら、「値段が妥当か」「コンディションは安全か」「維持できるか」が気になりますよね。

本記事では、2025年時点での実売価格の相場感、それがどうしてその価格なのか、さらに購入時に特に注意すべき点をまとめました。

錆や部品の入手難、維持費、保安基準や実用性の観点から、現実的に「今どうすべきか」を示します。

古さゆえのリスクもありますが、その希少価値やデザインの魅力とのバランスを知れば、検討の判断がぐっとしやすくなります。

中古車相場だけでなく、「ここは絶対チェックすべき」ポイントも明確にするので、これからコスモスポーツを狙う人には実用的なガイドになると思います。

Contents

中古車市場におけるマツダ・コスモスポーツ L10B の現在の相場

📊 実売データからみる最新相場

  • 中古車検索サイトでの最近の販売記録では、1968年式 L10B(総排気量 491×2)の個体が 本体価格 約900万円/支払総額 約920万円 で掲載されていた例があります。新車・中古車の自動車総合情報サイト〖carview!〗+1
  • 一方で、やや条件が良いと思われる1969年式「後期型 128PS 5速MT」は、本体価格 約1,330万円/支払総額 約1,378万円 という事例も報告されています。Kuruma Erabi+1
  • ただし、すべての個体がこの範囲に当てはまるわけではなく、条件(水準のレストア、改造歴、オリジナル度、内外装の状態など)によって大きな開きがあります。
  • まとめとして、国内流通の最近の取引実績から見て、**おおよその相場は「900万円〜1,400万円前後」**と考えるのが妥当です。

なぜこのような価格帯なのか — 相場に影響を与える要素

  • L10B は生産数が少なく、流通台数そのものが非常に限定的。希少性が高いため、状態が良ければ価格は上振れしやすい。
  • 逆に、塗装のやり直し、エンジン・機関のOH、走行距離、補修歴など条件が揃わないと、価格が下がる傾向がある。とくに「オリジナル度」と「整備履歴有無」は重要。
  • 海外のクラシックカー市場では、同車種の取引価格は概ね US$80,000〜171,000(日本円でおおよそ900万円〜1,900万円前後)とされ、国内でも「1,000〜1,500万円」が相場帯の目安とされることが多い。

注意すべき「相場ブレ」の実情

条件・要素影響の度合い
年式(前期型/後期型)後期型で装備・性能改善されており、相場の上限になりやすい
レストア/エンジンOHの有無フルレストア済みは高値、ノンオリジナル・修復歴ありは敬遠されやすい
走行距離・利用歴極端に距離が多い/不明な場合は減額対象
内外装/オリジナルパーツの保持状態オリジナル度が高いほど希少性+評価↑
国内外の需要・流通台数流通数の少なさがプレミア価格に直結

要するに、「状態と希少性」がそのまま価格に反映されやすい車種だと言えます。

現状の相場レンジ(目安)

  • 低め(条件普通〜やや劣る):約900万円前後
  • 一般的(状態良・ベーシックな維持歴あり):約1,100〜1,300万円
  • 良好〜良好+レストア済/希少配備付き:1,300〜1,400万円前後

条件によってはこれを超えることもありますが、極端な上振れには「オリジナル性・整備履歴・付属品の有無」などが深く影響します。


要点まとめ

  • 最近の流通状況から、コスモスポーツ L10B の中古相場は「おおよそ 900〜1,400万円前後」
  • 希少性・状態・補修/整備履歴が価格に大きく影響する
  • 購入を検討するなら、外装・内装・エンジン・サビ/修復歴・オリジナル度をしっかりチェック

資料を見ていても、コスモスポーツの市場相場は昔から「大きく崩れない」と言われる理由がよく分かります。

やはりボディラインの独特さや希少性が相場を支えているようで、実車を見るたびに存在感の強いモデルだと感じますね。

コスモスポーツ L10B の年式・グレード別相場差

コスモスポーツは、大きく「前期(L10A)」と「後期(L10B)」に分類されます。

本記事の主題は L10B ですが、相場を正しく理解するには両者の仕様差と市場での評価差を押さえる必要があります。

流通台数が非常に少ないため、年式・仕様の違いがそのまま価格帯に直結しやすいのが特徴です。

前期は110PS・4速MTで、スタイルや外観の細部が“初期型らしい魅力”として評価されます。

後期は128PS・5速MTへ進化し、走行性能・実用性・車体剛性の調整など、総合的に改善された仕様となっています。

このため、中古市場では一般的に L10B(後期型)の方が評価が高く、相場も上振れしやすい 傾向があります。

以下では、前期と後期の仕様差、その差が相場にどう影響するのかを整理します。


前期(L10A)と後期(L10B)の主要な仕様差

仕様の違いが分かるよう、代表的なポイントだけを抜粋して比較します。

項目前期(L10A)後期(L10B)
エンジン110PS(10A型ロータリー)128PS(改良型10A)
トランスミッション4速MT5速MT
ボディ細部エンブレム形状・外装細部が異なる後期特有の細かな外観変更
生産台数(概数)少数。初期型として希少前期よりやや増えるが全体では依然希少
走行性能高回転寄りで軽快だが実用性は控えめ中速域の扱いやすさ改善、巡航性能向上
中古相場の傾向状態次第で上下幅が大きい市場評価が安定し高値になりやすい

L10B はメカニズム改善の恩恵が大きく、実際に走らせる観点でも扱いやすい点が評価され、価格上昇しやすい層を形成しています。


年式差が相場に与える影響

相場差は「仕様差+市場での評価差」によって決まります。

  • 前期(L10A)…約900〜1,200万円
    • オリジナル維持の個体は評価が高い
    • 改造歴や不明点があると急に価格が落ちる
    • 「希少性>性能」で値付けされる傾向
  • 後期(L10B)…約1,100〜1,400万円前後
    • 実用的な 5速MT・改良10Aエンジンにより需要が強い
    • 走行性能・整備性・市場評価のバランスが良い
    • 同じ程度のコンディションなら前期より確実に高値を取りやすい

L10B 内での相場差(装備・状態による違い)

同じ L10B でも、状態や仕上がり次第で差が生まれます。

状態レベル内容相場の目安
スタンダード(整備歴有・状態良)外装・機関ともに良好、オリジナル度高め1,150〜1,250万円
優良個体(オリジナル性が非常に高い)内外装の劣化が少ない、当時の部品が多数残る1,250〜1,350万円前後
ハイレベル(レストア済・極上)フルレストア含む仕上げ済み、総合状態が極めて良い1,350〜1,400万円前後

レストアの質は値段に直結します。「丁寧に整備された実働個体か」「レストア内容が明確か」が最重要ポイントです。


要点まとめ

  • コスモスポーツ L10B は前期型より市場評価が高く、相場も上になりやすい
  • 前期(L10A)は900〜1,200万円、後期(L10B)は1,100〜1,400万円が目安
  • L10B の中でも、整備履歴・レストア内容・オリジナル度で価格差が出やすい

当時の資料を見比べていると、後期型の細かな改良点が相場の差にそのまま反映されている印象があります。

前期のクラシック感も魅力ですが、やはり実用面と市場評価の両立では後期型が強いようですね。

相場に影響するコンディションとチェックポイント

コスモスポーツ L10B の中古相場は「年式(前期/後期)」だけでなく、個体ごとの状態の差がそのまま金額に反映される特殊な市場です。

特にロータリー車であることから、機関系・骨格・腐食・内外装のオリジナル度が重要になります。

ここでは、購入希望者が必ず確認すべき部分を体系的に整理します。


エンジン・機関系(10A ロータリー)の重要性

コスモスポーツの価値を大きく左右するのが、10A型ロータリーエンジンの状態です。

チェックすべき代表的な項目は次の通りです。

  • 始動性:アイドリングの安定、再始動に癖がないか
  • 圧縮:左右ローターのバランス、極端な落ち込みがないか
  • オイル漏れ・滲み:ハウジング周りの滲みチェック
  • 排気色:白煙やオイル臭が過剰でないか
  • 冷却系:ホース類の劣化、LLC漏れ、ウォーターポンプの状態

ロータリー特有の消耗が見られる場合、オーバーホール前提となりコスト面で大きく影響します。

整備記録が残っている個体は、それだけで評価が上がります。


骨格・錆の有無(相場への影響が極めて大きい)

コスモスポーツは 1960年代の構造で、錆の出やすい部位が明確に存在します。

部位注意点
フロア全体腐食・穴あきがあると修復費用が非常に高額
サイドシル目視で分からないケースも多く、要リフト確認
リヤフェンダー内側目に見えにくいが錆が進行している例が多い
ラゲッジ周り防水処理の弱さから水が溜まりやすい
フロントサスペンション付近経年の応力と錆によるダメージを受けやすい

骨格に腐食があると、相場が 100〜200万円単位で下がることも珍しくありません。


内外装のオリジナル度(評価額への反映が大きい)

コスモスポーツは、外装・内装・メーター類が当時のまま残っているかどうかで評価が変わります。

  • シート表皮
  • メーター・インジケーター類
  • ステアリング
  • 外装モール
  • エンブレム

これらがオリジナルのまま良い状態で残っている個体は、希少性が高く相場の上限帯に入ります。

逆に交換品が多い場合でも評価は下がりませんが、「交換理由」「整備歴」がはっきりしているかが重要です。


レストアの質(整備内容が価格差を作る)

レストア済みの個体でも、

  • どこを
  • どのように
  • どの業者が
  • どの程度の期間で

仕上げたのかで品質は大きく変わります。

パネルの合い、塗装の肌、機関系の仕上げ精度は実車でしか分かりません。

“フルレストア”と書かれていても内容は個体ごとに大きく異なるため、できれば点検記録・作業内容の説明を確認したいところです。


部品の供給と今後の維持性

L10B の部品は再生産されているものもありますが、基本的には 流通量が非常に少ないジャンルです。

部品難易度が高い車種であることは、相場の安定性と同時に維持コストの高さにもつながります。


要点まとめ

  • エンジン(10Aロータリー)の状態・圧縮・整備歴が相場に直結する
  • 骨格・錆は最重要項目。腐食の有無で 100万円以上の差がつく
  • 内外装のオリジナル度が高いほど評価額は上昇
  • レストアの質はバラつきが大きく、内容確認が必須
  • 部品供給は限られ、相場の安定と維持難度の高さの両方に影響

実車の資料を眺めていると、錆が出やすい構造のわりに当時のスタイルがしっかり残っている個体は、とても貴重に感じられますね。

年式を超えて大切に維持されてきた雰囲気が伝わってきて、見ていて魅力的です。

維持費・税金・保険・整備コストの目安

コスモスポーツ L10B の維持費は、現代車とは大きく性質が異なります。

特に旧車特有の「予防整備」「定期的な消耗部品交換」「保管環境の確保」が必須となるため、年間コストは相場よりも個体差が出やすいのが特徴です。

ここでは、維持にかかる代表的な費用を項目別に整理します。


自動車税・重量税・車検費用

コスモスポーツは排気量 491cc×2(ロータリー特有の表記)ですが、実際の課税区分は 1,000cc以下扱い となります。

  • 自動車税:年間 約29,500円(1.0L以下区分)
  • 自動車重量税:旧車のため経年の区分が適用(重量税は年式により変動)
  • 車検費用:整備付きで 15万〜25万円前後 が多い

古い車のため、車検時には追加整備が発生しやすく、標準整備だけで終わる個体は少なめです。


年間の消耗品・基本整備費用

コスモスポーツは、ロータリー特有のメンテナンスが必要です。

項目費用の目安補足
エンジンオイル8,000〜15,000円低粘度指定。交換サイクル短め
プラグ(4本)10,000〜20,000円ロータリー専用品
冷却系(ホース類交換)20,000〜40,000円ゴム類劣化が進みやすい
ブレーキ関係20,000〜80,000円カップ類・シール類の劣化に注意
キャブ調整5,000〜20,000円状態により頻度が変化

ロータリー車はオイル管理と点火系の状態が性能に直結するため、「定期的な軽整備に手を掛ける」ことが結果的に維持費の節約になります。


予防整備・想定しておくべき費用

旧車では、「壊れてから直す」より「壊れる前に交換する」ほうが確実です。

代表的な予防整備の例:

  • 燃料ホース一式交換:1〜3万円
  • ウォーターポンプ:部品難度により 2〜6万円
  • ラジエーターO/H:3〜8万円
  • ブレーキマスター/ホイールシリンダーO/H:1〜5万円
  • 足回りブッシュ交換:数万円〜

部品入手難度が高いため、「見つかったときに買っておく」という旧車ならではの運用も必要になります。


部品入手ルートと費用感

後期 L10B の部品は非常に希少で、純正新品の入手が難しいものは中古・リビルトを活用することになります。

代表的な入手先は次の通りです。

※部品ショップについては、コスモスポーツに関連性が明確なもののみ掲載できますが、今回は該当する店舗の確認ができないため未掲載です。

部品価格の例として、外装モール類は数万円〜、内装部品は状態により数万円〜十数万円になることがあります。入手難度が高い部品ほど相場は高めになりがちです。


保管環境にかかる費用

コスモスポーツを長く維持するためには、保管環境そのものが重要なコスト項目になります。

  • 屋内ガレージの賃料:月1〜3万円(地域差大)
  • 除湿機・空調管理:数千〜1万円/月
  • ボディカバー:1〜3万円(屋内用推奨)

特に湿度管理が甘いと、サビ・腐食の進行が早まり、結果的に高額な修理へつながるため注意が必要です。


年間維持費の総額目安

相場として、年間30〜60万円前後 に収まるケースが多いですが、以下の場合はこれを大きく超えることがあります。

  • 長期保管後に購入した個体の再整備
  • レストア内容が不十分な個体
  • 希少部品の突発的な交換
  • エンジンオーバーホール(内容によっては数十万円〜)

旧車に慣れている人ほど、予備費を余裕をもって計画しています。


要点まとめ

  • 車検関連は年間で数万円〜、整備付きでは15〜25万円程度
  • ロータリー特有の消耗品交換と点火・冷却系が重要
  • 年間30〜60万円が一般的な維持費だが、部品次第で変動が大きい
  • 部品は MonotaRO・ヤフオク・メルカリの活用が現実的
  • 保管環境が維持コスト全体に大きく影響する

資料を見ていると、旧車全般に通じる部分もありますが、コスモスポーツは特に保管や予防整備が大切だと感じます。

大切に扱われてきた個体ほど雰囲気が良く、維持の難易度も下がる印象がありますね。

購入時に注意すべき法規・保安基準の確認項目

コスモスポーツ L10B は 1960年代の設計であり、現行の道路運送車両法・保安基準と比較すると構造が大きく異なります。

購入前に「そのまま車検に通るか」「現行基準に適合しているか」「追加整備が必要か」を把握しておかないと、納車後に想定外の費用が発生することがあります。

ここでは、L10B に特有の注意点を中心に、必ず確認すべきポイントをまとめます。

重要前提
保安基準は「地域」「検査場」「年式」「整備状況」によって判定が異なります。

旧車は個体差が大きいため、最終確認は必ず現車と検査機関で行う必要があります。


排気系・音量・マフラー構造の確認

コスモスポーツは生産当時の排気基準が現在とは異なり、排気音量測定の基準値も現行車と同じ扱いになります。

必ず確認したい項目:

  • マフラー形状がオリジナルか
    社外品の場合、音量が基準値を超えることがある。
  • 排気漏れ・腐食の有無
    材質劣化による排気漏れは車検不適合。
  • 固定方法が適正か
    吊りゴムの劣化は旧車で非常に多い。

排気系は交換品が少なく、状態次第では高額になりやすい点に注意が必要。


灯火類(ヘッドライト・ウインカー・テール)の基準適合

旧車で最も指摘されやすい項目のひとつが灯火類です。

項目確認ポイント
ヘッドライト明るさ不足・光軸ズレが多い
ウインカー点滅速度が基準外になることがある
ブレーキランプ接点不良・配線劣化による不点灯
ハザード当時装備なしの車両もある

光量不足は整備で改善できるが、配線劣化は追加工事が必要なケースも多く、購入前に必ずチェックしたいポイントです。


ブレーキ・足回り・ハンドリングの保安基準

旧車の車検で重点的に見られる部分です。

  • ブレーキ制動力が左右で均等か
  • ホイールシリンダー・マスターの滲み
  • サスペンションブッシュの劣化
  • ステアリングギアのガタ

これらが不適合の場合、整備内容によっては数万円〜十数万円の追加費用が発生します。


タイヤ・ホイールの適合性

旧車は当時サイズのタイヤ供給が限られる場合があります。

チェック項目:

  • 溝・硬化・ひび割れ
  • 製造年週(古いタイヤは車検不可になることも)
  • ホイールの適合サイズ

古いタイヤのままの個体も多く、購入直後に交換が必要になるケースがあります。


シートベルト・内装設備の基準

年式により装備義務が異なる部分です。

  • シートベルトの有無・種類
  • 固定部の強度
  • シートのガタやロック機構の状態

古い車では内装部品の固定強度が不十分な場合があり、「追加整備が必要」と判断される例もあります。


車体番号(VIN)・書類の一致

1960年代の国産車は、車体番号の刻印位置が現在と異なる場合があります。

確認必須:

  • 車体番号の刻印の可読性
  • 書類・型式・番号との一致
  • 打刻部分の腐食・再打刻の跡の有無

これは市場価値にも直結するため、購入前に必ず目視で確認したいポイントです。


輸出戻り車・改造歴の有無

コスモスポーツの市場には「海外輸出→再輸入された車両」も存在します。

注意点:

  • 海外仕様=必ずしも不利ではないが、仕様差の確認が必須
  • 改造歴の内容次第で車検不可になる場合がある
  • 排気系・灯火類は特に要チェック

購入後に整備で戻すことは可能ですが、費用がかかるため事前確認が重要です。


要点まとめ

  • 排気系・灯火類・ブレーキ類は車検判定の重要ポイント
  • 車体番号・書類・仕様が一致しているか必ず確認
  • 旧車は個体差が大きいため、最終確認は検査機関でのチェックが必須
  • 追加整備が必要になるケースは珍しくなく、購入費用とは別に予備費の確保が必要

当時の装備や構造を見ると、現代車とは違った“素朴な作り”が感じられて、資料を眺めるだけでも味わいがありますね。

とはいえ、安全に乗るためには丁寧なチェックが本当に大切だと改めて感じます。

コスモスポーツ L10B を安全に維持するためのコツ

コスモスポーツ L10B は、現代車と比べて「乗りながら整える」要素が多い旧車です。

ロータリー特有の機構、当時の素材、部品供給の特殊性、そして錆の出やすい構造を理解しておくと、トラブルを避けながら長く楽しむための維持がしやすくなります。

この章では、実際に所有を考えている人が“いま何をすべきか”を明確にするための、実用的な維持ポイントをまとめます。


エンジン(10Aロータリー)を長持ちさせるための運用

ロータリーエンジンは構造上、

  • 暖気に時間をかける
  • オイル管理をこまめに行う
  • 始動・停止の操作を丁寧に行う

といった扱いが特に重要です。

安全に維持するための基本は以下のとおりです。

  • 暖気不足のまま高回転を避ける
    シール類・ハウジングに負担がかかりやすい。
  • エンジンオイルは早めの交換サイクル
    汚れやすいため、距離より“時間”を基準にすると安心。
  • 短距離走行ばかりを避ける
    チョイ乗りはカーボン蓄積の原因。
  • 圧縮低下の早期発見が大切
    再始動性の悪化、アイドリングの不安定などは要注意。

ロータリーは丁寧に世話をすると寿命が長くなる特性があり、実働の個体ほど維持が容易です。


冷却系・燃料系のトラブル予防

旧車でのトラブル率が最も高いのが 冷却系と燃料系 です。

冷却系の注意点

  • ホース類の硬化 → 早めの交換
  • ラジエーターの詰まり → オーバーホール検討
  • 電動ファン・カップリングの作動確認

冷却性能が低下するとロータリーには致命的です。夏場の使用では特に注意が必要です。

燃料系の注意点

  • キャブレターの汚れ
  • 燃料ホースのひび割れ
  • 燃料タンク内部の錆

年式的に、燃料関係はどれも「劣化していて当たり前」という前提で点検すると安心です。


錆を防ぐための保管とメンテナンス

コスモスポーツは、ボディ構造と素材の関係から 乾燥した環境での保管 が重要です。

できればやりたい保管対策

  • 屋内ガレージ保管(必須に近い)
  • 除湿機の利用で湿度管理
  • 下回りの洗浄と防錆処理を定期的に実施
  • 雨天走行を可能な限り避ける

錆は見えない場所から進行するため、少しの対策が長期維持に非常に効果的です。


部品を確保しながら乗るという発想

部品供給が限られる車種のため、維持のコツとして「必要になりそうなパーツは早めに確保する」ことがよく行われます。

入手先は現実的には以下が中心となります。

特に、ブレーキ関係・冷却系・ゴム部品類は販売の有無が変動しやすいため、見かけた時にストックする人が多い印象です。


旧車専門ショップでの点検を活用する

一般の整備工場では古いロータリーの扱いに慣れていないこともあるため、可能であれば 旧車やロータリーモデルを経験している工場 に依頼するのが安心です。

理由:

  • 旧車固有の劣化部位を把握している
  • 部品の入手ルートを持っている
  • 適切な整備方法(部品の脱着順、調整方法)に詳しい

定期点検を習慣化することで、トラブルの初期段階で対応でき、総維持費を抑えられます。


運転時の注意点(安全性の観点から)

1960年代の車は現代基準とは異なるため、以下は必ず意識しておきたい部分です。

  • 急ブレーキが効きにくい(現代車比較)
  • 夜間走行はライトの明るさに注意
  • 高速巡航は控えめに
  • 車間を広めに取る

現代車と同じ感覚で運転すると危険があるため、“旧車の速度域”で楽しむのが安全です。


要点まとめ

  • 10Aロータリーは暖気・オイル管理・運転方法で寿命が大きく変わる
  • 冷却系・燃料系はトラブルの中心で、早期予防整備が必須
  • 保管環境は錆予防の最重要要素で、屋内保管が理想
  • 部品は確保しながら乗る運用が現実的
  • 専門工場での定期点検を活用することで安全性が保てる

当時の資料を見ると、繊細な部分がありながらも、デザインや雰囲気には今にはない魅力があって惹かれますね。

丁寧に扱われてきた個体は独特の存在感があって、維持の苦労より魅力の方に目がいってしまう印象があります。

よくある質問

Q1. コスモスポーツ L10B は普段使いできますか?

基本的には難しいと考えたほうが現実的です。

冷却系・燃料系・電装系の負担が大きく、短距離走行の繰り返しは劣化を早めます。

週末のドライブやイベント参加のような「使用頻度を抑えた運用」が適しています。

Q2. 年間の維持費はどれくらい見ておくべきですか?

一般的には 30〜60万円程度が目安です。

ただし、個体の状態や部品交換の頻度によって変動が大きく、レストアの必要が出るとさらに費用がかかります。

Q3. 部品はまだ手に入りますか?

消耗品の多くは入手可能ですが、専用部品・内外装パーツは中古市場が中心になります。

ゴム類・ホース類などは MonotaRO でも代用が可能なものがあります。

Q4. L10A と L10B のどちらが維持しやすいですか?

多くの場合、後期の L10B の方が扱いやすく維持の難易度も低めです。

エンジン出力やトランスミッションの改良があるため、巡航性能や実用性が向上しています。

Q5. 車検は問題なく通りますか?

構造や部品の状態次第です。

灯火類、排気系、ブレーキのほか、配線や錆の有無などで追加整備が必要になるケースがあります。

事前点検が非常に重要です。

Q6. エンジンオーバーホールにはどのくらい費用がかかりますか?

作業内容・部品供給状況で大きく変わりますが、ロータリーの場合は数十万円規模になることがあります。

詳細は作業する工場により異なります。

Q7. 高速道路は走れますか?

走行自体は可能ですが、現代車と比べると安定性や制動力が劣ります。

速度を控えめにし、広めの車間距離を保つなど、旧車に合わせた運転が必要です。

Q8. オリジナル度は相場にどのくらい影響しますか?

内外装・メーター類・ステアリングなどが当時のまま残る個体は評価が高く、相場の上限帯に入りやすいです。

交換歴があっても理由や整備内容が明確であれば問題ありません。

Q9. 雨の日に乗っても大丈夫ですか?

短時間の走行は可能ですが、錆のリスクが高い車種です。

水が溜まりやすい部分が複数あるため、可能なら雨天走行は避けた方が良いとされています。

Q10. 旧車に慣れていなくても維持できますか?

維持は可能ですが、旧車専門工場と付き合いを作ることが強く推奨されます。

点検・整備・部品確保に関する知識と経験が、長期維持の大きな助けになります。


まとめ

コスモスポーツ L10B は、日本のロータリー史を象徴する特別なモデルであり、市場でも高い評価を受け続けている希少車です。

相場は 900〜1,400万円前後が中心で、年式や仕様だけでなく、エンジン・骨格の状態、オリジナル度、レストア内容によっても大きく上下します。

維持の面では、ロータリー特有のオイル管理や暖気の重要性、冷却系・燃料系の予防整備、錆対策、そして部品確保が重要。

屋内保管や専門工場での点検を習慣にすれば、安全に長く乗り続けることができます。

一方で、現代車と同じような扱いはできません。

車検や保安基準では灯火類・排気系・ブレーキなどで追加整備が必要になることも多く、維持費の計画も欠かせません。

それでも、当時の造形美やロータリーならではの滑らかな回転フィールは、他の車にはない魅力があります。

資料を読み込むほど、この車が持つ独特の存在感が際立って見え、丁寧に保たれた個体が持つ雰囲気はとても魅力的に感じられますね。

長く付き合うほど、その良さが深く味わえるモデルだと思います。

参考リンク

-コスモスポーツ