1960年代後半から70年代前半にかけて登場した「クラウンMS50」と「クラウンMS60」。
どちらもトヨタが“日本の高級車像”を築き上げた名作として知られていますが、デザイン・装備・走りの方向性は大きく異なります。
この記事では、当時のカタログ・技術資料・公式情報をもとに、両車の特徴と違いを詳しく整理。
購入やレストアを検討している方が、「どちらを選ぶべきか」を判断できるよう、一次情報ベースでわかりやすく解説します。
Contents
概要・位置付け(クラウンMS50とMS60の系譜)

開発背景
クラウンMS50型は1967年(昭和42年)9月登場の第3世代クラウン(RS5#/MS5#型)で、「日本初の本格的高速セダン」として開発されました。
当時は名神高速道路の全線開通(1965年)をきっかけに、マイカー時代の幕開け。
トヨタは“白いクラウン”のキャッチコピーで「上品で頼れる国産高級車」としてのブランドを確立しました。
一方、MS60型は1971年(昭和46年)2月発売の第4世代クラウン(S6#/S7#型)。
「クジラクラウン」の愛称で知られ、デザインはアメリカ車的な流線形ボディへと大変貌。
安全基準や排ガス規制への対応も本格化し、クラウンが“真の高級車”へ進化した転換点となりました。
MS50とMS60の時代的な立ち位置
| 項目 | クラウン MS50型 | クラウン MS60型 |
|---|---|---|
| 登場時期 | 1967年 | 1971年 |
| 世代 | 第3世代 | 第4世代 |
| 愛称 | “白いクラウン” | “クジラクラウン” |
| コンセプト | 高速時代の上級セダン | 高級志向・デザイン革新 |
| 主な特徴 | 直線基調・重厚感 | 丸みを帯びた流線形・高級装備 |
| エンジン系統 | M型直6 2.0L(MS51等) | M型・4M型 2.0〜2.6L |
| 主な顧客層 | 官公庁・個人事業主 | 経営層・富裕層・自家用中心 |
MS50は“堅実で信頼性の高い高級車”として評価され、保守的な官公庁・法人車両としても多数採用されました。
一方のMS60は、“より高級感・静粛性・デザイン性”を追求した車で、個人ユーザーへの浸透が大きく進みました。
要点まとめ
- MS50:1960年代後半の直線基調デザイン。堅実な高速セダンとして登場。
- MS60:1970年代初頭の丸みを帯びたデザイン。高級志向を強めた進化版。
- 両者の違いは「デザイン革命」と「顧客層の変化」が核心。
この世代交代の瞬間って、ほんと“時代の香り”が変わるんですよ。
MS50の角ばった端正さも好きですが、MS60の曲線ボディにはトヨタの挑戦心を感じますね。
デザインとスタイルの違い

外観デザインの方向性
クラウンMS50は、当時の日本車における“直線美”の完成形と言われます。
ボンネットからトランクにかけての一直線なライン、角張ったフェンダー、縦型のフロントグリルなど、重厚感と格式を強調したスタイルでした。
メッキパーツも多用され、トヨタが「官公庁車・社用車」としての信頼を重視していたことがうかがえます。
一方、MS60ではデザインが大転換。
アメリカの自動車デザイン潮流を強く取り入れ、全体が丸みを帯びた“クジラ”形状へ。
これが「クジラクラウン」という愛称の由来です。
グリルやバンパーも一体的にデザインされ、ヘッドライトは角から中央寄りに配置されることで、柔らかく上品な印象を演出しました。
ボディバリエーションとサイズ感の違い
MS50は主に4ドアセダンを中心に、ハードトップやステーションワゴンも展開。全長4,690mm前後と、当時の国産上級セダンとしては標準的サイズでした。
MS60ではボディサイズがさらに拡大し、全長約4,750mm、全幅約1,695mmと一回り大きくなっています。
この拡大により、車内空間も広くなり、乗り心地や静粛性が大幅に改善されました。
| 比較項目 | クラウン MS50 | クラウン MS60 |
|---|---|---|
| 全長 | 約4,690mm | 約4,750mm |
| 全幅 | 約1,695mm | 約1,695mm |
| 全高 | 約1,420mm | 約1,435mm |
| デザイン傾向 | 直線基調・角型 | 曲線基調・流線形 |
| 愛称 | “白いクラウン” | “クジラクラウン” |
| ボディタイプ | セダン/ハードトップ/ワゴン | セダン/ハードトップ |
デザインに込められた思想
MS50の直線的デザインは「信頼・安定・公的感」を象徴しており、クラウンが“国の顔”として扱われた時代を象徴しています。
対してMS60の流線形ボディは、「個人所有の高級車」への転換を明確に示しており、デザイン面でクラウンのイメージを刷新しました。
つまり、MS50は“組織のクラウン”、MS60は“個人のクラウン”とも言える存在です。
要点まとめ
- MS50は直線的で堅実な官公庁車スタイル。
- MS60は曲線的で高級志向を強めた「クジラクラウン」。
- ボディサイズの拡大とともに、ターゲット層も大きく変化した。
MS50の直線もいいですが、MS60の滑らかなラインには独特の艶がありますよね。
旧車イベントで並ぶと、時代の変化が一目でわかるほどです。
メカニズム・走行性能の違い
エンジン構成と出力差
MS50シリーズの主力は、当時トヨタの誇るM型直列6気筒SOHC 1,988ccエンジン。
最高出力は約105PS(グロス値)で、滑らかさと静粛性に定評がありました。
このM型は後のクラウンやマークII、さらにはスープラにも連なる名機であり、信頼性・整備性の高さも評価されていました。
MS60ではこのM型をベースに改良が施され、さらに排気量を拡大した**4M型エンジン(2,563cc/約130PS)**も追加されました。
これにより、車重の増加を補いながら、高速域での余裕や静粛性を確保しています。
また、燃料供給系や点火系にも改良が加えられ、燃焼効率が向上。
時代背景として排ガス規制が始まりつつあり、MS60はその過渡期に対応した最初のクラウンでもありました。
| エンジン比較 | クラウン MS50 | クラウン MS60 |
|---|---|---|
| 型式 | M型直6SOHC | M型/4M型直6SOHC |
| 排気量 | 1,988cc | 1,988〜2,563cc |
| 最高出力 | 約105PS | 約110〜130PS |
| トランスミッション | 3速AT/4速MT | 3速AT/4速MT |
| 駆動方式 | FR(後輪駆動) | FR(後輪駆動) |
乗り心地と足まわりの違い
MS50は前輪ダブルウィッシュボーン・後輪リジッドリーフの組み合わせで、やや硬めながら安定志向の乗り味。
高速走行時には重厚感があり、まさに「公用車らしい落ち着き」が特徴でした。
MS60ではこの足まわりを改良し、ショックアブソーバー特性を見直すことで乗り心地を重視。
後輪リジッド構造は維持しつつも、静粛性と快適性の両立を図っています。
ステアリングもギア比を変更し、低速域での取り回しが軽くなりました。
加えて、ボディ剛性向上により、振動や共振の少ないしっとりした乗り味を実現しています。
走行感覚の違い
MS50はドライバーが“機械を操る感覚”を感じられる一台で、ステアリングの反力も明確。
逆にMS60は“運転しても疲れにくい高級車”を意識しており、ペダル操作も軽く、静寂性を重視した味付けになっています。
両者を乗り比べると、MS50は“昭和の高速セダン”、MS60は“ラグジュアリーサルーン”という言葉がしっくりきます。
要点まとめ
- MS50:M型2.0Lエンジン。官公庁用途に最適な堅実な走り。
- MS60:4M型2.6Lを追加し、静粛性・余裕を重視した設計。
- 足まわりの改良で、乗り心地と快適性が格段に進化。
内装・装備の進化

インテリアデザインと質感の違い
MS50のインテリアは、当時としては十分に高級でしたが、全体的に実用性を重視した“公用車の雰囲気”が強い構成でした。
計器盤は水平基調のメタル調パネルで、スイッチ類も機能優先。シートはモケット地またはビニールレザーが中心で、快適性よりも耐久性に重きを置いていました。
MS60では、ここが大きく進化します。
木目パネルを大胆に使い、ステアリングやドアトリムも高級感のある装飾を採用。
シートはベロア調や本革仕様も選択可能で、後席にはアームレストや読書灯が備わるなど、まさに「後席重視の高級車」へと変貌しました。
また、遮音材の増強やドアシールの改良により、静粛性は明らかに向上しています。
装備の進化ポイント
MS50の装備面は、当時の国産車標準レベル。AMラジオ、ヒーター、シガーライター、パワーステアリング(上位グレードのみ)などが備わる程度でした。
MS60では、時代を先取るオートチョーク機構付きキャブレター、電動アンテナ、クーラー(冷房)装着車などが追加。
さらに、**3速オートマチック(トヨグライド)**のスムーズさも改良され、ドライバーの負担軽減が図られました。
| 装備比較 | クラウン MS50 | クラウン MS60 |
|---|---|---|
| エアコン | オプション(ごく一部) | 普及(多くのグレードで選択可) |
| パワーステアリング | 一部グレードのみ | 多くのグレードで標準化 |
| メーター | 水平メーター | 丸型独立メーター+ウッド調 |
| オーディオ | AMラジオ | AM/FM+カセット(上位) |
| シート素材 | モケット/ビニール | ベロア/本革オプション |
| 内装デザイン | メタル調/実用重視 | 木目調/高級サルーン志向 |
操作系・快適装備の違い
MS60では、ウインカーレバーやワイパースイッチの操作フィールが改善され、ハンドル位置やペダル角度もより自然な姿勢を意識した設計になりました。
また、当時としては珍しいリアデフォッガーや電動ラジオアンテナ、リモートミラー調整なども設定され、トヨタが“輸入車に並ぶ快適性”を目指していたことが伝わります。
要点まとめ
- 内装はMS60で質感・静粛性ともに大幅進化。
- 快適装備が一気に増え、個人ユーザーを意識した仕様に。
- 操作フィールや乗員快適性の追求で“クラウンらしさ”が確立された。
MS60のウッド調パネル、本当に雰囲気あります。
日差しの角度で木目が光る瞬間なんて、まるで外国車みたいなんですよね。
維持・部品・レストア難易度

部品供給状況
トヨタ・クラウン MS50型/トヨタ・クラウン MS60型(以下それぞれ「MS50」「MS60」)に関して、部品の入手状況と流通傾向を整理します。
- MS50・MS60ともに国内では「旧車(クラシックカー)」カテゴリに属するため、純正新品部品の流通は非常に限定的です。
- 海外・国内を問わず、NOS(New Old Stock=未使用保管品)や再生部品の取り扱いが見られます。例えば、MS60用のウインカー/ターンシグナルスイッチの純正部品が海外オークションに出品されているケースがあります。 eBay
- MS50も国内オークションにて、メーターケーブルやモール類が「ms50 クラウン パーツ」で500件以上出品されている状況です。 Yahoo!オークション
- また、専門のクラシック・トヨタ向けパーツショップも存在し、MS50/MS110用のアイドラアームがOEM・再生品で扱われています。 toyotaclassicparts.shop
- 海外からの部品輸入・通販も可能な状況ですが、送料/輸送ダメージ/関税・輸入手続きを含めたコスト・リスクを考慮する必要があります。
以上を踏まると「部品供給は可だが、安易ではない」という認識が適切です。
特に希少部品・内装トリム・外装モール・電装系などは入手に時間とコストを要します。
維持費・レストア難易度の観点
維持費・税金・保険
- 2代ともに古い車ゆえ、燃費・排出ガス性能面では現代車と比して不利であり、燃料コストが高めになりがちです。
- 車検・保安基準を満たすために、整備項目(ブレーキ・灯火・排ガス)が多く発生する可能性があります。地域や年式によって異なるので、最終確認は必須です。
- 保険料・任意保険の設定も「旧車扱い」「改造車扱い」「希少車扱い」で変わるケースがあるため、加入前に条件を確認してください。
レストア難易度
- ボディの腐食・錆は最大のリスクです。特にこの時代の国産車では、アンダーボディ・フェンダー内・ステップ部・ロッカーパネル等が錆びやすい構造です。年月経過車を購入時にはこの点を厳しくチェックすべきです。
- 内装や電装系では、オリジナルのスイッチ・モール・ダッシュトリムの確保が困難。再現部品・社外部品・輸入部品などを組み合わせる必要が出てきます。
- 足まわり・エンジン・ミッションをフルオーバーホールする場合、作業工数・部品調達時間ともに一般車よりもかかる傾向があります。部品リストを事前に整えることが重要です。
- レストア費用も「部品が希少」「輸入対応」「ワンオフ補修」が必要な場面で高額化しがちです。購入・レストア前に予算に余裕をもたせることをおすすめします。
MS50 vs MS60で特筆すべき違い
- MS60の方がグレード・仕様選択肢が多く、装備レベルも上回るため、その分部品・仕様対応のバリエーションが複雑です。
たとえば、電動アンテナ・ベロアシート・木目インテリア等、グレードによって仕様が大きく異なるため部品適合調査が必要です。 - MS50は比較的仕様がシンプルで、以前からクラウン旧車として流通していたため、部品供給の実績・流通件数も若干多めという印象があります。
つまり、レストアを前提とするなら「部品が少し見つけやすいのはMS50側」と言えそうです。
要点まとめ
- 純正新品部品の流通は限定的だが、国内外オークション・専門店で入手可能。
- レストア・維持には錆修理・部品調達・予算確保の3点が鍵。
- MS60は仕様の多さゆえに調査・適合確認が重要。MS50の方が部品面のハードルがやや低め。
旧車を手に入れるなら「部品が探せる」分だけ安心感がありますよね。
MS50の方が“部品探索の旅”が少し楽かもしれません。
でも、MS60のレストア完成後の質感…想像するとワクワクします。
市場相場と今選ぶならどっち?
現在の流通状況
MS50・MS60ともに、生産終了から50年以上が経過しているため、現存台数は非常に少ないのが現状です。
特にノーマル状態で維持されている個体は稀で、レストア済みまたはカスタム済みで市場に出るケースがほとんどです。
中古車市場(旧車専門店・オークション)での流通傾向は以下の通りです:
| モデル | 流通数(概算) | 状態傾向 | 価格帯(2025年時点) |
|---|---|---|---|
| クラウン MS50 | 低〜中(希少) | ノーマル多め | 約120〜250万円前後 |
| クラウン MS60 | 非常に少ない | カスタム・レストア済み多い | 約180〜350万円前後 |
※上記は国内中古車市場・専門販売店での実勢。状態・走行距離・修復歴・純正度により変動。
MS50の方が「旧車愛好家の中では定番」であるため、流通件数がやや多く、レストア素材車(部品取り車)も時折見かけます。
対してMS60は玉数が少ないうえに人気が集中するため、価格が高止まりしやすい傾向があります。
将来的な価値と注目ポイント
近年の旧車市場では、1970年代初期の「国産ラグジュアリーセダン」への注目が再燃しており、クジラクラウン(MS60)系は緩やかに再評価されています。
特にノーマル外観・純正ホイール・オリジナル内装を保った個体は、コレクター間で取引価格が上昇中です。
一方MS50は、昭和の“端正な直線デザイン”が根強い人気を持ち、レストアベースとしての需要が安定しています。
特に部品流通量や整備ノウハウが豊富で、旧車ライフの入門車としても扱いやすいポジションです。
どちらを選ぶべき?(目的別比較)
| 目的 | 向いているモデル | 理由 |
|---|---|---|
| 初めて旧車を所有したい | MS50 | 部品流通・整備性・価格のバランスが良い |
| コレクション・展示重視 | MS60 | デザイン性・希少性が高く、将来的な価値上昇も期待 |
| 実走・ドライブも楽しみたい | MS60(2.6L 4M型) | 静粛性・高速安定性が上 |
| 昭和デザインを味わいたい | MS50 | 角張った端正なフォルムとクラシック感 |
どちらも魅力的ですが、「維持のしやすさ」で選ぶならMS50、「所有満足度・デザイン性」で選ぶならMS60という棲み分けが明確です。
要点まとめ
- MS50は旧車入門・実用派向け、価格が安定。
- MS60は希少・高級志向でコレクター需要が上昇傾向。
- 今後の市場では“オリジナル度の高い個体”がさらに価値を持つ。
僕なら…正直どっちも欲しいです(笑)。
MS50の実直な雰囲気も捨てがたいけれど、MS60のクジラフォルムは所有するだけで満足感があります。
どちらも“トヨタの黄金期”を象徴する名作ですよね。
よくある質問(FAQ)

Q1. MS50とMS60のパーツは互換性がありますか?
一部の機械系パーツ(M型エンジン関連・足回りの一部など)は共通して使える場合がありますが、ボディ・内装・電装系はほぼ別設計です。
特にMS60ではスイッチ配置や内装寸法が変更されており、流用は限定的です。
必ず部品番号を確認して適合を取る必要があります。
Q2. クジラクラウン(MS60)は車検に通りますか?
基本的には通ります。
ただし、保安基準・排ガス規制の適用年式が現行車とは異なるため、マフラー・灯火類・ブレーキなどの整備状況によっては指摘を受けることがあります。
地域差もあるので、事前に陸運局または旧車専門業者に相談してください。
Q3. 燃料はハイオク指定ですか?
当時のM型/4M型エンジンはレギュラーガソリンでも可ですが、点火系や燃焼室のカーボン蓄積を考慮すると、ハイオク使用でトラブルを抑えやすい傾向があります。
長期保管車やチューニング車ではハイオク推奨です。
Q4. 日常使用は現実的?
MS50・MS60ともに短距離・週末利用なら現実的です。
ただし、現代車のような信頼性や快適装備は期待できません。
気温変化に敏感なキャブレターや、旧式のブレーキ特性などを理解して運転する必要があります。
Q5. ボディカラーや内装色の再現は可能?
トヨタ博物館や当時のカタログに基づき、純正カラーコードの再現塗装は可能です。
レストア専門業者が当時の塗料データを保管していることもあり、オリジナル復元を目指すことができます。
Q6. 維持費の目安は?
年間走行3,000km前後の趣味使用を想定すると、税金・保険・整備費を含めて年間20〜30万円程度が目安。
エンジンやボディの大規模修理が発生すると別途数十万円以上かかる場合もあります。
Q7. エアコンや冷房は使える?
MS60には純正クーラー装備車が存在しますが、現存車の多くはガス漏れや機構不良のままです。
現代のR134a対応コンプレッサーへ換装すれば、機能復活が可能です。
MS50では後付け対応が主流です。
Q8. 保管時に注意すべきポイントは?
湿度と温度の管理が最重要です。
特に下回りの錆対策・定期的な始動・燃料劣化防止が鍵。
月1回程度のエンジン始動とバッテリー管理を推奨します。
Q9. 輸出・海外人気はある?
MS50・MS60ともに東南アジアやオーストラリアなどで一定の人気があります。
特に「クジラクラウン」は海外でも“Japanese Classic Luxury”として知られ、右ハンドル車の需要があります。
Q10. 旧車イベントやクラブはある?
全国にクラウン系クラブが存在し、MS50/MS60専用のオーナーズグループも活動しています。
イベントでは純正度の高い車が評価される傾向にあります。
よく「今の時代に乗る意味ある?」って聞かれますが、クラウンMS50/MS60にしか出せない“質感”が確かにあるんですよ。
キーを回す瞬間の音ひとつで、50年前の空気に戻れる。それが旧車の魔力ですね。
まとめ
クラウンMS50とMS60は、どちらもトヨタが日本の「高級車文化」を築いた名車です。
MS50は直線基調の端正なデザインと堅実な走りで、“昭和の上質セダン”を体現した一台。
一方のMS60は、曲線的なボディと充実した装備で、クラウンを“真の高級車”へ押し上げた存在でした。
いずれも50年以上前の車ながら、設計思想の確かさ・造りの丁寧さ・トヨタの技術力がいまなお感じられる点が魅力です。
現代車とは異なる「重厚でしっとりとした乗り味」「人の手で作られた質感」は、旧車愛好家にとって唯一無二の体験となるでしょう。
- MS50: 手が届きやすく、維持もしやすい“クラウンらしい旧車”。
- MS60: デザイン・装備が洗練された“趣味としてのクラウン”。
どちらを選んでも間違いはありませんよね!
大切なのは、あなたが「どんな時代のクラウンに惹かれるか」。
その答えこそが、最良の一台を導いてくれるはずです。
この2台を並べて眺めると、まるで時代が対話しているように感じます。
MS50の真面目さ、MS60の華やかさ…どちらも“クラウン”という名にふさわしい気品がありますね。
