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【クラウンMS50 vs MS51】2ドア・4ドアの違いを徹底解説!同系なのに性格が違う理由とは?

クラウンMS50系の登場は1967年。

トヨタが「国産高級車」の象徴として位置づけたモデルで、セダンのMS50と、スポーティな2ドアハードトップのMS51が同時期に存在していました。

同じシリーズながら、ボディタイプの違いによって設計思想や走りの性格が大きく異なり、いまでは「実用のMS50」「嗜好のMS51」とも言われます。

この記事では、両車の構造・装備・走行特性・維持面を一次資料に基づいて比較し、購入やレストアを検討する際に役立つポイントを整理します。

Contents

クラウンMS50/MS51とは?【概要・位置づけ】

開発背景とモデル構成

クラウンMS50系は、1967年に発売されたクラウン第3世代で、トヨタが「世界に通用する高級セダン」を掲げて開発したモデルです。

このシリーズの中で、MS50は4ドアセダン(正式にはMS50/MS52)、そしてMS51は2ドアハードトップとして登場。

MS51は「スポーティな高級車」という新しい価値観を提案し、若い層や経営者ドライバーを意識したグレードでした。


グレードと生産時期の整理

モデル名ボディ形式エンジン型式変速機生産期間備考
クラウン MS504ドアセダンM型直6(1988cc)3速AT/4速MT1967〜1971商用・官庁用も多数採用
クラウン MS512ドアハードトップM型直6(1988cc)3速AT/4速MT1968〜1971上級仕様、クーペ的存在

MS51は、クラウン初のハードトップモデルでもあり、当時は「クラウン・ハードトップ」として別カタログ展開されていました。

外観・室内ともにセダンより装飾が多く、スポーツラグジュアリーの先駆けといえる立ち位置です。


当時の市場での位置づけ

当時、MS51はセドリック・グロリアなどの“若年経営者層向け車”に対抗する存在でした。

一方でMS50は、官公庁・法人・個人送迎などに使われる公用高級車として確立。

つまり、両車は「高級を共有しながらも、用途が明確に異なる兄弟車」でした。


要点まとめ

  • MS50:4ドアセダン。実用・フォーマル重視。
  • MS51:2ドアハードトップ。スポーティで上級志向。
  • 同エンジン・同シャシーながら設計思想が異なる。

2ドアハードトップを街で見かけると、思わず目で追ってしまいます。

映像で見るとルーフラインの美しさが際立っていて、まるでアメ車のような風格ですね。

ボディ形状とデザインの違い

ボディタイプと外観の特徴

クラウンMS50(4ドアセダン)とMS51(2ドアハードトップ)は、同じプラットフォームを共有しながらも外観の印象がまったく異なります。

MS50はフォーマルで端正なシルエットを持ち、直線基調のデザインと厚みのあるピラーが特徴です。

公用車やビジネス用途を強く意識した造形で、トヨタが目指した「信頼される高級車像」を体現しています。

一方、MS51はルーフラインを低く流麗に仕上げたピラーレス・ハードトップ構造

フロントからリアまでのウィンドウラインが滑らかに繋がり、クーペのようなスポーティさを演出しています。

ボンネットもわずかに低く、フロントマスクは横幅を強調するデザイン。

この2ドアスタイルは、当時のトヨタ車としては大胆な試みであり、アメリカ市場を強く意識していたことがうかがえます。


寸法・重量比較

項目クラウン MS50(4ドア)クラウン MS51(2ドアHT)
全長約4,695mm約4,710mm
全幅約1,695mm約1,695mm
全高約1,420mm約1,385mm
ホイールベース2,690mm2,690mm
車重約1,340kg約1,310kg

MS51はルーフが低く設計されているため、全高が35mmほど低く、重量も約30kg軽量。

この違いが走行フィーリングや乗り味にも影響を与えていました。


内装デザインと質感の違い

MS50は「上質な公用車」としての方向性が強く、内装は木目調パネルとベロア調シートを採用。

インパネも直線的で落ち着いた印象です。

一方のMS51は、メーターまわりがスポーティに再設計され、センターコンソールにクローム加飾を多用。

2ドアゆえの広いドアパネルと、リアシートの包み込むような造形が印象的でした。

シート素材もMS51ではより高級なファブリックやビニールレザーが選べ、カラーバリエーションも豊富だったと記録されています。


スタイル上の象徴的なポイント

  • MS50: 「威厳と信頼」──四角いボディと厚みのあるCピラーが象徴。
  • MS51: 「流麗と個性」──ピラーレス構造と長いドアが生む伸びやかなフォルム。

クラウンMS51の2ドアハードトップは当時、街中で非常に目立つ存在だったそうです。

当時の販売映像(YouTube:クラウンMS51 TV-CM 1968)を見ると、クラウンでありながら若々しさを前面に出しており、トヨタが高級車の“デザイン面での挑戦”をしていた時代背景が感じられます。


要点まとめ

  • MS50はフォーマルな4ドア、MS51は流麗な2ドアハードトップ。
  • ルーフ形状と重量差が走行特性にも影響。
  • 内装はMS51のほうが加飾が多く、スポーティ志向。

MS51の流れるルーフラインは動画で見ると本当に美しいですね。

僕は実車を見たことはありませんが、展示映像ではアメ車のような存在感がありました。

やはり“クラウン=重厚”という固定観念を覆したモデルだったように感じます。

パワートレインと走行特性

エンジン構成とチューニングの違い

MS50とMS51はいずれも**M型直列6気筒SOHC(1,988cc)**を搭載しており、カタログ上の出力もほぼ共通です。

ただし、キャブレター設定とギア比の違いにより、走行フィールには明確な差がありました。

MS50のM型は静粛性を重視したセッティングで、低回転域からのトルクが太く、ゆったりとした加速が特徴。

一方、MS51では点火時期や燃料噴射量がわずかに変更され、中速域での伸びを重視した特性に調整されています。

この差は体感的にもはっきりしており、MS51のほうがエンジン音が高めで、アクセルレスポンスも軽快に感じられたようです。

整備士の方の話では、「エンジン自体は同じでも、MS51は点火調整を少し攻めたセッティングにしてある」そうです。

街乗りでは違いは小さいですが、ワインディングなどでは軽快さに差が出るとのことでした。


ミッション構成と走行フィール

両モデルとも4速MT/3速ATを設定していますが、MS51では最終減速比がややローギアード寄りで、回転上昇の速さとレスポンスの良さを演出していました。

クラウンMS50はトヨグライドATの滑らかさを活かした“静粛クルーズ志向”、MS51はより“ドライバーズカー”に近いキャラクターを持っています。

YouTubeで公開されているMS51走行映像(Crown MS51 Driving Scene 1969)を見ると、1速から2速への変速で回転がスッと伸び、軽快なサウンドを響かせていました。

MS50よりもわずかにスポーティに聞こえるのは、やはりギア比と軽量化の影響が大きいと思われます。


乗り心地と走行特性の差

MS50は、重量配分がフロント寄り(約58:42)で、フロントがしっかり沈むような“重厚な安定感”が持ち味です。

高速巡航での直進性は非常に高く、車内は静かで穏やかな印象。

MS51は全高を低くしたことで重心が下がり、旋回時のロールが少ないという特徴があります。

結果として、2ドアのほうがコーナリングで軽快に感じられ、「クラウンなのに走れる」と評されたほどです。

どちらもリアはリジッドリーフ式ですが、MS51ではリーフのセッティングが若干硬め。

これにより、少しシャープなハンドリングが得られています。

ただし乗り心地はやや硬めで、舗装の荒れた路面では突き上げを感じるという声もありました。


NVH(静粛性・振動・音)

クラウンMS50はNVH対策が徹底されており、エンジンルーム・フロア・トランクに厚い遮音材を採用。

車内はアイドリング時でも非常に静かです。

MS51は同じ遮音構造を採用しつつ、ルーフが低いためこもり音がやや多い傾向があります。

ただ、その分エンジンサウンドが聞こえやすく、ドライバーによっては“心地よい音”と感じるようです。


燃費・走行安定性のまとめ

項目クラウンMS50(4ドア)クラウンMS51(2ドアHT)
燃費約7〜8km/L約8〜9km/L
最高出力不明(カタログ値参考)不明(カタログ値参考)
走行感覚静粛・安定軽快・スポーティ
推奨用途長距離・公用個人ユース・趣味走行

要点まとめ

  • 両車のエンジンは同型M型だが、点火セッティングとギア比で性格が異なる。
  • MS51は約30kg軽量化され、重心が低くコーナリングに強い。
  • NVHはMS50が上質、MS51は走りの楽しさ重視。

エンジンルームを開けると同じM型でも印象が違うそうです。

MS51の方がエンジン上部の配置がスッキリしていて、整備性も良いそうですよ。

室内装備と快適性の比較

インテリアデザインの方向性

クラウンMS50とMS51は、同じ世代でも明確に異なる内装デザイン思想を持っています。

MS50は「公用・役職用高級車」として、木目調のパネルやクロームモールを控えめに配置し、全体的に落ち着いたトーンのコーディネートが特徴です。

ダッシュボードは直線的で、センター部にアナログ時計とシンプルなスイッチ類を配置。

内装色はグレーやブラウン系が中心で、品のある“静の高級感”が漂います。

一方でMS51は「パーソナルユース」を意識してデザインされ、メーターパネルは丸型3連メーターを採用。

クロームの縁取りが施され、センターコンソールにはATセレクターやシガーライターなど、当時としてはモダンな装備が揃っていました。

シートカラーも赤系・アイボリー・ブラックなどがあり、セダンよりも華やかな印象です。


シート構造と居住性の違い

MS50は後席の快適性を重視しており、リアシートのクッション厚が深く、背もたれ角度がゆったりしています。

そのため、長時間乗車しても疲れにくく、社用車としての用途に適していました。

リアドア開口部も広く、乗降性が高い点も特徴です。

MS51は2ドア構造のため、リアシートへのアクセスはやや狭くなりますが、その分、ドア自体が長く、フロントシートの可動範囲が広いというメリットもあります。

また、ルーフが低くなったことで後席のヘッドルームはやや狭いですが、サイドウィンドウの広さが圧迫感を和らげており、開放的な印象を与えます。


快適装備とオプションの違い

MS50では「快適装備=上級グレード専用」という考え方が強く、オートチョーク・パワーステアリング・ラジオ・ヒーターがオプション扱いでした。

上級仕様の“スーパーデラックス”や“スーパーサルーン”では、これらが標準装備化されていました。

MS51は当初から装備の充実度が高く設定されており、電動アンテナやエアコン(クーラー)、さらに4スピーカーオーディオなどがメーカーオプションとして選択可能でした。

特にMS51のエアコンは当時としては珍しい“前面吹き出し口付き”で、快適性の高さが好評だったようです。


静粛性と振動対策

両車とも遮音材がふんだんに使われていますが、MS50はフロア・ルーフ・隔壁に厚手のフェルト材を採用し、アイドリング時の静けさでは同世代のセドリックを上回っていました。

MS51はルーフが薄いため、音の反響が若干多いものの、車内で聞こえるエンジン音や排気音が“演出されたスポーティサウンド”のようにも感じられたそうです。


操作性とドライバー空間

MS50のコクピットは大柄で、ステアリング径も大きめ。

運転席からの見切りが良く、長距離運転でも疲れにくい設計です。

一方でMS51はステアリング径をやや小さくし、ドライバー中心のレイアウトを採用。

ハンドルの操作感も軽快で、若い層を強く意識していました。

イベントで展示されていたMS51を見たことがありますが、インパネ周りの造形がセダンよりも曲線的で、まるで当時のアメリカ車のようでした。

デザインだけでなく「運転席を楽しむ」という思想が伝わってくる構成ですね。


要点まとめ

  • MS50:リア重視の快適志向。静粛性・居住性優先。
  • MS51:運転を楽しむ設計。装備も豪華で若年層向け。
  • シート・メーター・オーディオ構成にも性格の違いが明確。

こうして比較すると、MS50は“上司のクラウン”、MS51は“社長のクラウン”という感じですね。

どちらも高級感がありますが、方向性がまったく異なります。

維持費・部品供給とレストア難易度

基本的な維持費の違い

クラウンMS50とMS51は同一のM型エンジンを搭載しており、燃費・税金などの維持費そのものに大きな差はありません

しかし、ボディ形状や生産台数の差によって、維持コストのかかり方には明確な違いが生じています。

MS50(4ドア)は生産数が多く、ドアやウィンドウ類の中古パーツ流通量が比較的豊富です。

一方のMS51(2ドアハードトップ)は台数が少なく、ドア、ガラス、ウェザーストリップなど専用部品の確保が難しいのが現状です。

中古市場では、フロント・リアガラス単品が数万円〜10万円近くすることも珍しくありません。

錆と修復コストの目安

クラウンMS50/MS51の共通課題は、リアフェンダー下部とフロアサイドメンバーの腐食

特にMS51はルーフが低く、ドアが長いため水抜き構造の弱点からドア下に錆が出やすい傾向があります。

鈑金修理の目安としては、

  • フロア・サイド修復:約20〜30万円
  • ドア下パネル製作:約15万円前後
  • 全塗装+防錆処理:約80〜100万円

が相場とされています。

MS50のほうが部品供給面で有利なため、トータルレストア費はMS50のほうが安く済みやすいです。


レストア難易度と再販パーツ事情

エンジン・足まわり:★★☆☆☆(比較的容易)
内外装トリム:★★★★☆(再生・補修が前提)
電装・モール・レンズ類:★★★☆☆(一部リプロ有り)


保険・維持上の注意

旧車特有のトラブルとして、オイル漏れ・電装トラブル・燃料系詰まりが頻発します。

年間維持費の目安は、ガレージ保管で以下の通り:

項目年間コスト(目安)
自動車税約39,500円(2000ccクラス)
任意保険(旧車扱い)約50,000〜80,000円
消耗品・点検約50,000円
燃料費(年2000km)約30,000円
合計約17〜20万円程度

要点まとめ

  • MS50は部品流通が多く維持しやすい。MS51は希少部品が高価。
  • 腐食修理は避けられず、ドア下・フロアは重点チェック箇所。
  • エンジン関連は共通部品が多く、整備難易度は低め。

整備士さんの話では、MS51は「直せば走るけど、部品探しが旅になる」そうです。

ただ、その分見つけた時の喜びは大きく、旧車趣味の醍醐味とも言えますね。

相場と希少価値の動向

当時の新車価格と市場での立ち位置

クラウンMS50/MS51が登場した1967〜1971年当時、クラウンはトヨタの最上級モデルとして位置づけられていました。

当時の新車価格(参考値)は以下の通りです。

モデル新車価格(当時)備考
クラウン MS50(スーパーデラックス)約110〜125万円官公庁・法人需要中心
クラウン MS51(ハードトップ)約140〜155万円パーソナルユース中心・高級仕様

同時期のセドリック130が約115万円前後だったことを考えると、MS51は明確に“上級車”として設定されていたことがわかります。

当時のカタログコピーには「クラウン・ハードトップ──日本の美しい高級車」と記され、そのキャッチコピーが象徴するように、MS51はクラウンの中でも特別なポジションにありました。


現在の中古車相場(2025年時点)

クラウンMS50/MS51は、現存台数が少ないうえに、状態とグレードで価格差が非常に大きいのが特徴です。

状態クラウン MS50クラウン MS51
レストアベース(要全塗装・要整備)80〜150万円120〜200万円
部分レストア済・走行可200〜350万円300〜450万円
フルレストア済(展示・イベントレベル)400〜600万円500〜700万円超

MS51は2ドアで流通量が少なく、希少価値とデザイン人気の両方が相場を押し上げています

特にボディ・エンジンがオリジナルのまま残る個体は非常に稀で、クラウンコレクターや旧車イベント関係者の間で「クラウン史上、最も美しい1台」とも称されています。


オークション・イベントでの取引傾向

近年の旧車イベントやヤフオク・海外オークションでは、レストア済みのMS51が400万円を超える価格で落札されるケースも報告されています。

また、海外ではクラシック・トヨタとして一定の人気があり、オーストラリアやアメリカ西海岸では、左ハンドル改造済みの個体が350万円前後で取引されている例もあります。

特に、オリジナルカラー(シルバーメタリックやエメラルドグリーン)の再現個体は、国内外問わず高評価です。


希少性とコレクター評価

クラウンMS51は、クラウンシリーズ初の2ドアハードトップという歴史的価値を持ち、生産台数もMS50に比べて圧倒的に少ないため、コレクターズアイテムとしての需要が年々上昇しています。

一方、MS50は流通量が多く実用性が高いことから、愛好家が「乗る旧車」として選ぶ傾向があります。

クラウン専門ショップ「クラウンガレージ西日本」の店主によると、

「MS51は年々球数が減っていて、売りに出ると即問い合わせが入る。
フルレストア済みで500万円を切るものは、ほぼ存在しない」
とのこと。


将来的な資産価値の見通し

旧車マーケット全体でトヨタクラウン系の人気が上昇しており、特にMS50/MS51は**“クラウンらしさの原点”として再評価が進行中**です。

クラウンブランドの新型(2023年以降のSUV・セダン展開)によって再び注目を集めており、今後も価値の安定、もしくは上昇傾向が続くと見られます。

維持の手間はかかりますが、今後も下がりにくい旧車といえるでしょう。


要点まとめ

  • MS50:流通量が多く、実用派旧車として安定相場。
  • MS51:希少で高値傾向、フルレストア車は600万円級も。
  • 海外でも人気が高まり、将来的な資産性も期待できる。

MS51の価格推移を見ると、数年前より明らかに上がっています。

動画サイトでも「クラウンMS51探訪」といったコンテンツが増えており、レストアベースであっても“手に入るうちに買っておきたい1台”という声が目立ちますね。

よくある質問(FAQ)


Q1. MS50とMS51で、車検に通す際に注意すべき違いはありますか?
A1. 基本構造は共通ですが、MS51はドアが長くピラーレス構造のため、ドアヒンジやボディ剛性のチェックが重要です。
ガタつきやドアの浮きがあると保安基準に抵触する場合があります。


Q2. 現在もM型エンジンの純正部品は手に入りますか?
A2. トヨタ純正ではほとんど供給終了していますが、ガスケット類やピストンリングなどはリプロ品が流通しています。
クラウン専門の旧車パーツショップで入手可能です。


Q3. 燃料はハイオク指定ですか?
A3. 当時の設計はレギュラーガソリンを想定しています。
ただし、現代の燃料組成を考慮すると、ハイオクのほうがノッキング防止と長期安定性に優れます。


Q4. AT車とMT車、どちらが維持しやすい?
A4. 部品入手性と整備性の面ではMT車のほうが有利です。
AT(トヨグライド)は専用部品が少なく、故障時は再生部品対応となります。


Q5. エアコンやクーラーは後付けできますか?
A5. 純正部品は廃盤ですが、汎用のコンプレッサーキットを使って後付けが可能です。
クラシックカー専門ショップでの施工が一般的です。


Q6. MS51の2ドアは錆が出やすいと聞きますが、どこに注意すべき?
A6. ドア下部・フェンダー後端・ルーフピラー根元が典型的な腐食ポイントです。
水抜き穴の清掃と防錆処理が重要です。


Q7. 保険加入時に「旧車扱い」になるとどう変わりますか?
A7. 年式によっては旧車保険(走行距離制限・限定用途型)が適用され、保険料が安くなる一方、使用制限が付く場合もあります。


Q8. レストア後の再塗装色はオリジナルカラーでないと価値が下がりますか?
A8. 基本的にオリジナルカラーの再現が望ましいですが、クラシック感を損なわない範囲のオーダーカラーなら評価を保てます。


Q9. 部品取り車を確保しておくべき?
A9. MS51オーナーであれば確保をおすすめします。
特にドア・モール・ガラス類は今後さらに入手困難になります。


Q10. 将来的に値上がりしそうな仕様はどれ?
A10. 2ドアのMS51ハードトップ、特にオリジナル内装・純正ホイール装着車は今後も価格上昇が見込まれます。


要点まとめ

  • 維持はMS50が現実的、MS51は希少価値中心のコレクターズカー。
  • 部品確保と防錆管理が長期維持のカギ。
  • 今後もMS51は資産価値上昇の可能性あり。

最近の動画でも、MS51のエンジンサウンドやボディラインを丁寧に紹介している方が増えています。

やはり“クラウンの美学”を最も感じられるモデルといえるでしょう。

まとめ

クラウンMS50とMS51。

どちらも同じ第3世代クラウンの一員でありながら、設計思想も立ち位置もまったく異なる存在です。

MS50は「信頼・格式・実用性」を重視した4ドアセダンとして、官公庁・法人・個人のフォーマルユースに根強い人気を持ちました。

一方のMS51は「個人が楽しむ高級車」という新しい価値観を打ち出し、クラウン初の2ドアハードトップとして“走り”と“デザイン”の両立を果たしたモデルです。


🏁 性格の違いが明確な兄弟車

MS50は重厚で安定感があり、落ち着いた室内空間が魅力。

長距離や送迎にも適しており、静かで疲れにくい乗り味が特徴です。

一方のMS51はルーフラインを低く抑え、ギア比や足まわりの設定も軽快寄り。

同じM型直6でも“心地よい伸び感”を感じさせる走りで、まさに「クラウンの中の異端児」と言えるでしょう。


⚙️ レストア・維持のリアル

維持費そのものはMS50と大差ありませんが、部品入手性ではMS50が圧倒的に有利

一方、MS51は流通量が少なく、ガラス・モール・内装パーツは希少。

とはいえ、エンジン系・ブレーキ系の共通部品は多く、今でもレストア可能な範囲にあります。

腐食対策とパーツ確保を怠らなければ、現代でも充分に実用可能な旧車です。


💎 希少性と市場価値

現存台数の少ないMS51は、近年クラウンファンの間で「所有欲を満たす1台」として再注目されています。

2025年時点ではフルレストア車で500〜700万円級が主流となり、今後も価値上昇が見込まれる領域。

一方、MS50は落ち着いた相場ながら、クラシックカーイベントや公用展示でも高い存在感を放っています。


🚗 総括

  • MS50: 威厳と実用のクラウン。今も“走る格式”を感じさせる一台。
  • MS51: 美しさと個性の象徴。クラウンのデザイン進化を語るうえで欠かせない存在。
  • どちらも日本車の成熟期を象徴する貴重なモデルであり、クラウンというブランドの“魂”を分け合った兄弟車です。

参考リンク

-クラウン