クラウンMS50は、1960年代後半に登場した初代“ハードトップ系クラウン”として、現在も根強い人気を持つモデルです。
半世紀以上が経った今、あえてMS50を選んで所有する人が増えています。
その理由は、外観の美しさや直列6気筒エンジンの上品さだけでなく、「現代では得られない乗り味」や「維持する楽しさ」といった価値が、他の車には代えがたいものだからです。
もちろん、旧車ゆえの不便さやメンテナンスの手間は存在します。
しかし、それを上回る魅力があり、レストア・保管・日常使用すべてにおいて“クラウンらしさ”を実感できる点がMS50の価値を高めています。
現代の車と比較して優れている部分、時代を超えて評価される理由、そして維持する際に知っておきたいポイントを整理し、MS50を「今、乗る価値があるのか?」
という問いに正面から向き合っていきます。
この記事では、デザイン・走行性能・部品供給・市場価値・趣味としての満足度といった観点から、MS50がなぜ現代でも選ばれるのかを詳しく解説します。
Contents
MS50のデザインが現代でも評価される理由

クラウンMS50は、1960年代国産車としては非常に完成度の高いスタイリングを持っています。
直線基調の伸びやかなシルエット、幅広いクロームモール、前期・後期で表情が変わるグリルデザインなど、時代の影響を大きく受けながらも、今見ても“品のあるクラウンらしさ”がはっきり感じられます。
現代の車には少なくなった細かな意匠が多く、旧車イベントでも「この年代のクラウンは本当に丁寧に作られている」と語られることが多いです。
また、ハードトップとセダンでそれぞれ異なる雰囲気があり、MS50はボディラインの美しさから“ガレージに置くだけでも絵になる”と評価されています。
特にクロームパーツの質感やメッキの厚み、バンパー形状の重厚さは現行車にはない魅力で、外観がしっかり残っている個体はそれだけで所有価値が高いと言われます。
当時のカタログを見ると、クラウンは「日本の高級車」として特別な存在でしたが、その印象は現代でもほぼ変わりません。
動画でも、MS50の前を歩くだけで“雰囲気がすごい”とコメントされるほど、デザイン性の高さが際立っています。
要点まとめ
- MS50のデザインは「品のあるクラウンらしさ」が強く残る
- クロームの質感やボディラインは現代車にはない魅力
- 外観の良い個体はそれだけで所有価値が高い
MS50の走行映像やレストア動画を見ると、スタイルの良さが本当に伝わります。
直線と曲面のバランスが絶妙で、道に停めているだけで絵になる車というのは、今では珍しい存在だと感じます。
現代の交通環境での走行性能と実用性

クラウンMS50は1960年代後半のモデルでありながら、現代の道路事情でも十分に扱いやすい走行性能を備えています。
搭載されるM型直列6気筒エンジンは静粛性に優れ、低〜中速域でのトルクが扱いやすく、市街地走行では必要十分な滑らかさを感じられます。
高速道路では現行車ほどの余裕はないものの、流れに乗る程度であれば問題なくこなせる力を持っています。
一方で、ブレーキ性能やハンドリングは現代車ほど洗練されておらず、車間距離と速度管理がより重要になります。
特にドラムブレーキ車は制動距離が長くなる傾向があるため、整備状態を良好に保つことが前提です。
足回りのゴム類・ショックアブソーバーも年式相応に劣化するため、購入後は優先的に見直したい部分です。
実用性の面では、ボディサイズは現在のクラウンよりも小柄で取り回しやすく、都市部でも扱いやすいというメリットがあります。
視界も広めで、サイドミラーやピラー形状が細いため運転姿勢が掴みやすい点も特徴です。
エアコンについては、当時のユニットでは冷房能力が不足する場合が多く、内部だけ現代化することで快適性が大きく向上します。
総合的に見ると、MS50は
「現代のスピード域に合わせて丁寧に運転する」
ことを前提にすれば、普段使いにも耐えうる走行性能を保持しています。
無理のない範囲で温存しながら走る楽しみがあり、現代車にはない“ゆったりとした乗り味”こそがMS50の大きな価値といえます。
要点まとめ
- 市街地走行は十分にこなせる性能
- 高速は余裕が少ないため無理のない速度管理が必要
- ブレーキ・足回りの整備状態が安全性の要
- エアコンは内部現代化で快適性アップ
- 丁寧に扱えば日常走行も可能で“ゆったりとした乗り味”が魅力
動画で当時の走行シーンを見ると、MS50は現代の車よりも速度感がゆっくりで、柔らかな乗り心地が印象的です。
無理なく流すような走り方が似合う車だと感じます。
部品供給と維持のしやすさ

クラウンMS50は発売から半世紀以上経っていますが、比較的維持しやすい旧車に分類されます。
その理由のひとつが「トヨタ系旧車は部品流通量が多い」という点です。
エンジン・足回り・電装の多くはM型系統の共通部品が使われており、消耗品や互換品は現在でも入手しやすい状況にあります。
ゴム類は現代素材のリプロ品が広く流通し、ラジエーターホースや燃料ホースなどは新品交換が前提で維持可能です。
一方で、外装モール・グリル・室内パネルなどの“意匠部品”は流通量が少なく、状態の良いものは高騰傾向にあります。
これらは中古品・NOS(デッドストック)・レストア品を探しながら補完していく形になります。
特に前期/後期で形状が違うパーツも多いため、実車の年式と一致した部品を選ぶ必要があります。
流用が効かない部分は、専門店で修復したり、クローム再生(再メッキ)で復活させる方法が一般的です。
機関系は整備性が良く、キャブレターのオーバーホール、点火系のリフレッシュ、ブレーキのオーバーホールなどは旧車整備に慣れたショップであれば対応可能です。
また、エアコンやラジオは外観を残して内部を現代化するアプローチが一般的で、快適性を損なわず維持できます。
部品検索は国内外のプラットフォームが有効で、ヤフオク・メルカリ・Crooooberに加え、eBayで海外M型パーツを探すケースも増えています。
MS50は“部品さえ見つければ確実に直せる”旧車であり、流通量の多いトヨタ車であることが維持性を支えています。
レストアの難しさはあるものの、パーツ不足で“完全に詰む”リスクは比較的低いといえます。
要点まとめ
- 消耗品やゴム類は現代互換品で維持可能
- 意匠部品は中古品・NOS・再メッキで補完
- 機関系は整備性が高く修理しやすい
- 国内外サイトで部品検索がしやすい
- トヨタ車で流通量が多いため“直せる旧車”に分類される
部品検索の動画を見ると、MS50は意外なほど出物が多い印象があります。
特にM型エンジン周りは今でもしっかり流通しているようで、維持しやすさが人気の理由だと感じます。
資産価値としてのMS50

クラウンMS50は、近年旧車市場で確実に評価が高まっているモデルのひとつです。
特にクラウンの中でも“曲線と直線のバランスが美しい年代”として認知されており、市場では台数の少なさに対して需要が安定しているため、相場が下がりにくい特徴があります。
現行車のように数年ごとに買い替える前提ではなく、「良い個体を長く所有し、きちんと維持すれば価値が落ちない」という特性を持つ点は、旧車として大きな魅力です。
市場価格は状態によって大きく差があり、外装・内装・機関系が揃った個体は高額になりやすい傾向があります。
特に純正モール類やグリルの状態が良い個体、スーパーデラックスなどの上級グレードは評価が高く、近年は“仕上がりの良いMS50は将来価値がさらに上がる”と見る専門店もあります。
レストア済み個体であれば、整備履歴や写真記録の充実度によって相場が安定しやすく、“状態の可視化”が価値に直結する車とも言えます。
また、MS50は「クラウンというブランド価値」を持っている点が他の旧車と異なるポイントです。
市場では“クラウンならではの信頼感”“国産高級車の象徴”として扱われ、希少性よりも“ブランド性と完成度”で評価されています。
そのため、走行距離よりも保存状態やオリジナル度が重視される傾向にあります。
現代のクラウンと比較しても、MS50のデザインや雰囲気はクラウン史の中でも人気が高く、旧車としての価値が揺らぎにくい土台があります。
長期的に見れば、市場に残っている良個体が減るにつれ、価値はさらに上がる可能性があります。
適切な整備を続ければ維持しやすく、“資産として残る旧車”を求める人には適したモデルです。
要点まとめ
- 市場で評価が安定しており価値が落ちにくい
- 外装・内装・機関が揃った個体は高評価
- 「クラウン」というブランド力が価値を下支え
- オリジナル度・保存状態が資産価値に直結
- 長期的には良個体の減少でさらなる価値上昇の可能性も
オークションなどでも、MS50は状態が良いものが目に留まりやすく、クラウンとしての信頼感が強い印象です。
動画で紹介される個体も綺麗な車が多く、市場で丁寧に扱われていることがよく分かります。
趣味性と所有満足度

クラウンMS50は、単なる移動手段としてではなく“趣味としての所有価値”が非常に高い旧車です。
直列6気筒エンジンの滑らかな音、分厚いクロームの質感、落ち着いたウッド調内装など、現代車では得られない体験が多く、所有そのものが充実感につながります。
ガレージに置いて眺めるだけでも価値を感じられるという声も多く、デザインと質感の良さが大きな満足感を生み出しています。
運転する楽しさもMS50の大きな特徴です。
スピードを求める車ではありませんが、ゆったりとした乗り味や、アクセル操作に対して素直に反応するキャブレター車ならではのフィーリングは、現代の電子制御車とは別の魅力があります。
休日に短時間でも走らせると、エンジンの鼓動やハンドリングの素朴さが心地よく、旧車を趣味として楽しむ人にとっては理想的な“相棒”になりやすい存在です。
また、MS50はオーナー同士の交流が盛んな車種でもあります。
イベントやSNSで情報交換が活発で、部品共有やレストア相談などコミュニティが機能しているため、慣れていなくても所有しやすいという安心感があります。
旧車を始めたい人にとって“入門車ではないが、サポートの多い車”として認知されており、楽しみながら付き合えるモデルです。
さらに、MS50はレストアの自由度が高く、“どこを当時のまま残し、どこを現代化するか”を自分で選べる点が趣味性を強めています。
外観は純正のまま保ちつつ、内部は利便性を上げるといった選択肢が多いことが、長く愛される理由のひとつです。
要点まとめ
- 所有そのものが満足感につながる旧車
- ゆったりした乗り味が“趣味としての走り”に最適
- オーナーコミュニティが活発で情報が得やすい
- レストア方針に自由度があり、自分だけのMS50を作りやすい
- 現代車にはない“旧車の楽しさ”を濃く味わえる
動画やオーナー紹介を見ると、MS50は“ゆっくり走るだけで楽しい”という声が多い印象です。
デザインと乗り味の両方が楽しめる、趣味として続けやすい旧車だと感じます。
よくある質問(FAQ)

Q1. MS50は現代の道路で日常的に使えますか?
A. 可能です。
市街地の走行性能は十分で、丁寧に運転すれば普段使いもできます。
ただし高速巡航や長距離では現代車より余裕が少ないため、整備状態の良さが前提になります。
Q2. 維持費はどれくらいかかりますか?
A. 年間で10万〜20万円程度が目安です。
消耗品交換や点火系・ブレーキ系のメンテナンスが中心で、大がかりなレストアが必要な場合は別途費用が発生します。
Q3. 部品の入手性はどうですか?
A. 比較的良好です。
消耗品や互換部品は現代品で代替可能で、外装モールなどの意匠部品は中古品や再メッキで補完するケースが一般的です。
Q4. エアコンは現代でも使えますか?
A. 当時のユニットは能力が低いため、内部のみ現代化(コンプレッサー換装・配管更新)する方法がよく採用されます。
外観は純正のまま維持しやすいです。
Q5. 旧車初心者でも扱えますか?
A. 旧車としては扱いやすい部類です。
構造がシンプルで整備性が高く、オーナーコミュニティの情報量も多いため、初心者でも維持しやすいモデルです。
Q6. 資産価値は今後も上がりますか?
A. 良個体が減っているため、長期的には価値上昇の可能性があります。
特に外装モール・内装パーツ・上級グレードが揃った個体は評価が安定しやすいです。
Q7. オリジナル重視と現代化、どちらが良いですか?
A. 用途によります。
日常使用する場合は内部現代化(空調・点火系)が便利で、展示目的ならオリジナル重視が望ましいなど、両立する方法も多いです。
Q8. 長距離走行は難しい?
A. 不可能ではありませんが、現代車より速度・温度管理に注意が必要です。
冷却系とブレーキ系の整備が万全であれば、ゆったりしたペースで楽しめます。
Q9. 旧車特有のトラブルはありますか?
A. ゴム類の劣化、キャブ調整、電装接点の腐食などが代表的です。
いずれも整備で対応可能で、定期的にチェックすれば大きな問題には発展しにくいです。
Q10. どんな人にMS50は向いていますか?
A. ゆっくりとした乗り味を楽しみたい人、クラシックなデザインを大切にしたい人、レストアを趣味にしたい人に向いています。
現代車にはない魅力を求めるオーナーにぴったりです。
まとめ
クラウンMS50は、半世紀以上前に誕生したモデルでありながら、現代でも“選ばれる理由”が明確に存在する旧車です。
その価値は単なる希少性ではなく、デザイン・走行性能・所有感・資産性といった複数の要素がバランスよく備わっている点にあります。
特に、クラウンという日本の高級車ブランドの歴史を象徴する存在であることが、MS50を特別な位置づけにしています。
まず、デザイン面の魅力は非常に大きなポイントです。
直線基調の端正なスタイル、分厚いクローム、縦型テールランプの存在感など、現代車にはない“重厚で上品な佇まい”が特徴です。
ガレージに置いて眺めるだけでも満足感があり、イベントでも視線を集める存在感があります。
前期・後期で違いが出るグリルデザインやモール量の差など、細部にこだわりがあり、レストア時にも楽しめる要素が多い点も魅力です。
走行性能についても、市街地中心であれば現代の交通環境に十分対応できる力を持っています。

直列6気筒エンジンの滑らかさは当時から評価されており、ゆったりとした走りを楽しめるのがMS50ならではです。
高速走行には注意が必要ですが、“急がない走り方を楽しむ”という旧車ならではの価値があり、現代車とは違った時間の流れを感じられます。
維持性の面では、トヨタ車らしく構造がシンプルで整備性に優れ、消耗品・ゴム類・機関系は比較的入手しやすい環境にあります。
外装モールや内装パネルなど意匠部品は希少ですが、中古市場・再メッキ・リプロ品を活用すれば再生可能です。
部品探しも楽しみのひとつで、国内外のマーケットにアクセスできる現代では旧車維持のハードルも以前より下がっています。
さらに、MS50は長期的な資産価値にも注目されています。
現存する良個体が徐々に減っている中で、保存状態が良いものは安定した評価を受けており、特に外装・内装・上級グレードの揃った車両は高い人気があります。
「クラウンとしてのブランド力」が価値を支えており、時間が経つほどに魅力が増していくモデルです。
最後に、趣味性の高さも大きな魅力です。
オーナー同士の交流が活発で、情報やノウハウが共有されやすく、初心者でも安心して所有できる環境があります。
レストアの自由度も高く、“当時の雰囲気を残す部分”と“現代化する部分”を自分で選べるため、理想の一台を作り上げる楽しさがあります。
総合すると、クラウンMS50は
「見て楽しい・乗って楽しい・持っていて誇らしい」
要素が揃った旧車です。
現代で乗る価値は十分にあり、クラシックカーに興味のある人にとって、長く付き合える相棒になりやすいモデルといえるのではないでしょうか!