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【クラウン MS50 海外輸出仕様】クラウンデラックス/USDM/海外向け装備の完全ガイド

クラウンMS50には、日本国内仕様とは大きく異なる“海外輸出仕様(Export Model)”が存在します。

特に**北米向けクラウンデラックス(Crown Deluxe / Crown Custom)**は、外装・安全装備・灯火類・排出ガス規制への対応などが国内版と別設計で、今見てもかなり興味深い仕様分岐が確認できます。

この記事では、当時の海外カタログ・トヨタ公式資料・博物館データをベースに、海外MS50の特徴・国内との違い・現存車の注意点まで徹底的にまとめます。

日本に逆輸入されている個体も存在するため、購入前の“見極めポイント”としても役立つ内容を目指します。

Contents

海外輸出仕様MS50の基礎知識(販売地域・グレード体系)

クラウンMS50は1960年代後半、トヨタが“世界市場への本格進出”を進めていた時期に輸出が拡大したモデルです。

海外資料・博物館データによると、MS50は以下の地域に輸出されていました。

  • 北米(USA / Canada)
  • 欧州(英国・ドイツ・オランダなど)
  • オセアニア(豪州・ニュージーランド)
  • 中東地域(詳細不明)

地域に応じて

灯火類/安全装備/排ガス規制/バンパー形状/メーター仕様

が変更されており、外観から“輸出仕様と国内仕様の違い”がはっきり分かります。

● 代表的な海外向けグレード名

  • Crown Deluxe
  • Crown Custom
  • Crown Wagon(北米向けワゴン)
  • Crown Six(地域によって名称が異なる場合あり)

排気量は主に M型2.0L がベースですが、輸出向け資料では圧縮比やキャブ設定が地域で異なるとされ、正確な値は「不明」とします。


海外仕様の基本特徴まとめ(ここで表を挿入)

項目国内仕様 MS50海外輸出仕様 MS50(総合)
灯火類赤ウインカーあり(年式差あり)北米はアンバー/フロントサイドマーカー必須
バンパークローム細身北米は大型バンパー/強化仕様
メーターkm/h表示mph表示(北米)/km/h併記モデルも存在
排ガス対策ほぼなし地域に応じて排ガス装置追加(詳細不明)
室内装備国内向け基準北米向けはシート・トリムに専用素材の例あり
追加装備特になしサイドマーカー・反射板・大型反射テールなど

海外カタログを見ると、MS50は“その国の規制に合わせて細かく変更されていた”ことが読み取れます。

特に北米は安全規制が厳しく、灯火類やバンパーは国内仕様とは別物レベルで差がありますね。

動画でも北米MS50は雰囲気がまったく違って見えます。

北米仕様(クラウンデラックス)の特徴:安全・灯火・装備の違い

1) 外観で即判別する〈灯火類〉の相違点と現車チェック

  • サイドマーカー
    前=アンバー/後=レッド(レンズ形状は丸・角どちらも見られる/年式差は不明)。フェンダーに穴開け加工がされているため、国内仕様へ戻す際は板金が必須
  • フロントウインカー:アンバー固定。
  • テールまわり:大型リフレクターや追加反射板。
  • ヘッドライト:シールドビーム式(固定)採用。
  • 現車チェック:夜間にサイドマーカーの点灯/点滅挙動を要確認(年式差あり)。

参考動画:


2) 〈バンパー〉の規制対応:厚み・取付構造・戻し可否

  • 厚みのある角ばったバンパーを採用。
  • 一部年式でゴムモール付き仕様(詳細不明)。
  • 国内バンパーへ戻す場合、ブラケット形状・ボルトピッチの実測が必須。
  • 重量差により車高やバランスが変わることがある。

3) 〈計器類〉mph基準と電装レイアウト

  • mphがメイン表示のスピードメーター。
  • km/h併記の有無は年式差あり(不明)。
  • 警告灯の配置が北米基準に合わせて微変更される年式がある。
  • km/h化する場合、**メーターAssy交換+速度補正(ギヤ比)**が必要になる可能性。

4) 〈内装・安全装備〉素材と基準の違い

  • 難燃素材ビニールなど、国内と異なる表皮が存在。
  • ダッシュパッドの厚みが違うという証言がある(詳細不明)。
  • シートベルトは2点/3点式が標準化。
  • カラー展開が**北米寄り(グレー/ブラウン系)**の組み合わせが存在。

5) 〈エンジン/排ガス〉地域差対応の要点

  • M型2.0Lベースだが、ジェット番手・点火時期・排ガス関連が地域別に変更されるケース。
  • 追加装置(エアポンプ等)の有無は個体差が大きい。
  • 圧縮比・馬力などの数値は、地域差が大きすぎるため不明

6) 〈外板・モール・エンブレム〉USDM固有の差分

  • CROWN DELUXE / CUSTOM のエンブレム違い。
  • モール長さ・曲率が国内品と異なり、流用不可のケースがある。
  • 塗色コードが国内と一致しない例もあり、現車採色が安全

7) 〈足まわり/制動〉微差の実務

  • 当時のUSDM規格タイヤに合わせたサイズの個体がある。
  • ショック・バネの品番差があり、車高が国内個体と微妙に違う例。
  • バンパー重量により初期制動時の沈み具合が異なることも。

8) 〈書類・識別プレート〉輸出個体の見極め

  • 輸出向けの英語表記プレート(GVWR含む)。
  • ディーラー銘板が残っている個体も存在。
  • 車台打刻の書体・深さの違いで、再打刻の痕跡を見抜けることがある。

9) 〈逆輸入・登録〉で躓きやすい実務

  • サイドマーカーの扱い(残すか/殺すか)で配線が大きく変わる。
  • ヘッドライトは左走行用カットラインへの交換必須。
  • 速度計のkm/h表示義務対応。
  • 寸法・重量差がある個体は、記載事項変更が必要なケースあり。
    ※法規は地域差が大きいため、最終確認は必須。

10) 〈レストア難所〉と部品調達

  • USDMバンパー一式、サイドマーカーベース、USDM専用モールが最難関
  • 国内戻し派:国内バンパー+灯火類への統一で作業が軽減。
  • USDM維持派:レンズ/ベース金具の予備確保が重要。

要点まとめ

  • 北米仕様MS50は、灯火・バンパー・計器・内装・排ガスまで広範囲に差分。
  • サイドマーカー/厚バンパー/mph計が最大の判別ポイント。
  • 国内戻し・USDM維持で必要部品と整備計画が大きく変わる。

USDM MS50は、その“規制対応ゆえの個性”が面白く、国内仕様とは別ジャンルのクラウンと言えるほどの存在感があります。

サイドマーカーの光り方や分厚いバンパーの陰影など、実車映像を見るとその違いが一目でわかります。

欧州/オセアニア向け仕様の特徴と国内仕様との相違点

欧州・豪州(オセアニア)向けのクラウンMS50は、北米仕様ほど“劇的な変更”はありませんが、地域特有の道路事情・法規・燃料・気候に合わせて、国内仕様とも北米仕様とも異なる“第三の仕様”として成立していました。

特に 灯火類・速度計・冷却系・内装素材・錆対策に地域差が出やすく、逆輸入個体の判別・整備では必ず押さえておくべきポイントになります。


1) 灯火類:欧州規格 ECE と豪州 ADR による違い

欧州仕様(ECE)

  • **アンバーウインカー(前後)**が明確に義務化。
  • ヘッドライトがECE規格で、光軸カットラインが国内と異なる。
  • 一部地域では後部フォグランプ装備の例(年式差・市場差あり/不明)。
  • サイドマーカーは北米ほど強制されず、装着個体と非装着個体が混在(国別差が大きい)。

オセアニア仕様(豪州 ADR)

  • アンバーウインカー必須
  • 後部反射板の大型化
  • 豪州は高温下での使用を想定し、放熱フィン付きライトケースが採用された個体が確認される(資料不足のため詳細不明)。

現車の識別ポイント

  • 前後ウインカーのアンバー化
  • ヘッドライトのレンズ刻印(ECE “Eマーク”/豪州 “ADR”)
  • テールレンズの反射板配置・サイズ

2) バンパー・外装:欧州はスリム、豪州は耐久重視の傾向

  • 欧州仕様は国内仕様とほぼ同形状で、北米のような厚肉バンパーではない。
  • 豪州仕様は、道路状況(砂利・未舗装)に合わせ、ブラケットが強化されている例がある(詳細不明)。
  • モール類は基本的に国内と共通だが、保護用クリアレンズ/反射板の追加が一部見られる。

現車チェック

  • バンパーブラケットの補強溶接
  • モール固定金具の形状差
  • 前後バンパーの“押し痕”の有無(豪州個体に多い)

3) 計器類:km/h主体の欧州、mph併記の豪州

欧州仕様

  • km/hがメイン表示
  • 海外の一部市場ではオドメーターがマイル表示併記の例(不明)
  • 警告灯の文言が英語表記

オセアニア仕様(豪州)

  • mphとkm/h併記の国が存在
  • 速度計のギヤ比が国内仕様と微妙に異なる個体があり、部品流用時に“速度誤差”が出ることがある

現車チェック

  • メーターパネルの印字
  • 英語表記の“CHARGE”“BRAKE”“OIL”等(国内はピクトグラム中心)
  • トリップリセットノブの形状差

4) 内装・シート:欧州は落ち着いた配色、豪州は耐久重視の素材

欧州仕様の傾向

  • 落ち着いたグレー/ブラウン系の室内色
  • 布地よりビニールレザーが多い(耐久性とコスト配慮)
  • ドアトリムのステッチパターンが国内仕様と異なる例

豪州仕様の傾向

  • 高温対応のビニール素材
  • 内装の劣化が早い傾向
  • 天井・ダッシュのひび割れ発生率が高い

現車チェック

  • シート表皮の硬化・割れ
  • トリム裏の断熱材の劣化
  • 内張りの再接着痕(豪州個体に多い)

5) 冷却系・足回り:豪州仕様は“暑さと未舗装路”前提の調整

豪州は条件が過酷で、MS50も現地対応がみられます。

  • ラジエーター容量が増量された可能性(一次資料不足のため不明)
  • 電動ファン増設個体が稀にある(当時のAD-onパーツの可能性)
  • サスペンションのスプリングレートが異なるとの証言アリ(正確な数値は不明)
  • 下回りの錆び止め処理が強い個体も存在

現車チェック

  • ラジエーターの刻印/容量
  • スプリングの線径実測
  • 下回り防錆の“当時施工”か“後年施工”かの判別

6) 排ガス・キャブ設定:欧州と豪州で微妙に異なる

欧州・豪州とも北米ほど厳しくはなかったものの、

  • ジェット番手
  • 点火時期
  • 吸気フィルター構造
  • 排気装置の仕様

に地域差があったとされます。
一次資料が不足しているため、正確な数値は すべて不明


7) 欧州/オセアニア仕様を見分ける“実務チェックリスト”

  • ECEの“Eマーク”入りヘッドライトか
  • テールに大型反射板が追加されていないか
  • メーターがkm/h主体か、mph併記か
  • 英語表記の警告灯
  • 豪州個体特有の高温劣化(内装・ダッシュ)
  • 下回り防錆の強い個体(豪州に多い)
  • モールに“後付け反射板”が打ってある個体(豪州の中古車市場で多い)

参考動画


要点まとめ

  • 欧州仕様はECE基準の影響でアンバー灯火・ECEヘッドライトが特徴。
  • 豪州仕様は高温・ラフロード前提で、冷却強化(推定)・素材選択に違いが出やすい。
  • メーター表示、内装素材、反射板など“細部の積み重ね”で国内仕様と判別可能。
  • 欧州・豪州仕様は北米仕様ほど規制強度は高くないが、地域の使用実態に合わせた調整が多い点がポイント。

欧州・豪州のMS50は、国内と北米の“中間的なキャラクター”を持ちながら、それぞれの地域性がしっかり出ているのが面白いですね。

特に豪州個体は高温・未舗装路に揉まれてきた“歴戦の個体”が多く、内外装の劣化傾向にも地域性が色濃く現れていて興味深いです。

海外仕様MS50の現存状況・中古市場・逆輸入時の注意点

1) 現存状況の傾向(地域別の“残り方”)

  • 北米:サイドマーカー付のUSDM個体が散発的に現存。乾燥地帯(南西部)発の日焼け強・錆弱という“極端なコンディション”が多い。
  • 欧州:イベント個体はあるが、右ハンドル市場が限られ日本への逆輸入母数は少なめ。寒冷・降雪地域の下回り腐食に注意。
  • オセアニア(豪州/NZ):実働個体の母数は比較的見つかるが、高温劣化(内装)+未舗装路由来の小キズ多が定番。
  • 中東・他地域:断片的。砂塵環境による内外装の風化が進んだ個体が目立つ。

2) 市場の希少度・相場の目安(体感レンジ/年式・状態で大変動)

  • USDM セダン:国内仕様よりやや希少。サイドマーカーや厚バンパーが“好みで賛否”。外装良好・機関良好だと一段高値。
  • USDM ワゴン:母数が少なく希少度高。価格は“車両の素性”次第で跳ねやすい。
  • 欧州仕様:ECE灯火・km/hメーターで国内復元が容易な場合、人気が出やすい。
  • 豪州仕様機関は元気/内装ヤレ大が定番。仕上げコスト前提での価格交渉が現実的。

相場は地域/年式/仕上げ水準/欠品有無で大きく変動。“国内復元済み(灯火・計器・足回り整理済)”はプレミア化しやすい。

3) 逆輸入プロセス(実務のながれ)

  1. 現地調査(写真+動画+下回り):サビ・水温・アイドリング・電装の“4点”を動画で確認。
  2. 売買契約/デポジット:VIN・エンジン刻印・書類名義を先に照合。
  3. 現地輸送→港湾:船積み前に液体漏れ・バッテリー固定など出港要件を満たす。
  4. 海上輸送:ROROまたはコンテナ。パーツ同梱は通関区分に注意。
  5. 通関・検査:インボイス/BL/現地タイトル等で通関→国内予備検・登録へ。
  6. 国内整備・適合:灯火・速度計・ヘッドライト光軸等を保安基準に合わせる
  7. 名義登録:記載事項と実車寸法・重量の整合性を確認。

4) 登録・保安基準の論点(ひっかかりやすい所)

  • 灯火:USDMサイドマーカーの点灯/点滅扱い、アンバー化、反射板の位置が論点。
  • 前照灯左走行用カットラインへの交換が実務上ほぼ必須。
  • 速度計km/h表示が必要(併記/換装/補正ギヤで対応)。
  • 排気音量/排ガス:年式相応の基準で確認。追加装置の有無で調整が変わる。
  • 書類:車台刻印の書体・深さ不整合はリスク(再打刻疑義)。

5) 輸送・通関の費用感と時間軸(目安)

  • 海上運賃:航路・時期で変動。コンテナは割高だが傷リスク低
  • 港湾費用・通関:書類不備があると保管料が累積
  • 国内回送・予備検整備:灯火・速度計・ブレーキ整備を先に見積もるとブレが少ない。

いずれも“為替・燃料・港湾混雑”で上下するため、余裕を見た資金計画が現実的。

6) 部品供給と作業の現実解(USDM維持か国内復元か)

  • USDM維持派:サイドマーカー/厚バンパー/US専用モールの予備確保が肝。レンズ・ベース金具は壊れる前に確保
  • 国内復元派:国内バンパー・灯火一式+ブラケット・配線図を**“セットで”**調達すると作業効率が高い。
  • 共通:点火系・冷却系・ゴム類・キャブO/Hは先手必勝。仕上がりの印象が激変。

7) 詐欺・ミス判定を避けるチェック(やりがちな落とし穴)

  • “走る/止まる”の動画未提示:要請しても出ない場合は回避。
  • VIN写真の不鮮明・刻印差異:書体・位置・深さが合うか比較。
  • “整備済”の内訳不明:部品番号・施工時期・写真がない整備記録は信用せず、再整備前提で。
  • 錆の隠蔽:**下回り防錆の“直前施工”**は要警戒(溶接痕を目視)。

8) 資産性・将来性(出口戦略まで)

  • オリジナル度:USDM装備を正しく維持できている個体は稀少価値が上がりやすい。
  • 国内復元の完成度:配線・灯火・メーター補正がクリーンに仕上がった個体は再販時に評価が高い。
  • 記録写真:輸送~登録~整備の工程写真を残すと、将来の価値説明が容易。

要点まとめ

  • 海外仕様MS50は地域ごとに劣化パターンと法規差が異なる。
  • 逆輸入は灯火・速度計・ヘッドライトが最大論点。
  • USDM維持/国内復元で必要部品と作業計画が根本から変わる。
  • “整備済”表示は記録の実在性まで遡って検証。工程写真は価値を支える。

海外個体は“規制と環境”の差がそのまま車の個性になっていて、仕上げの方向性を決めるだけでもワクワクします。

動画で現地の実働音や夜間の灯火挙動を見比べると、USDM/ECE/ADRの違いが一目瞭然でした。

方針が決まれば、部品確保と配線整理を先に固めるのが近道だと感じます。

よくある質問(FAQ)

海外仕様MS50は国内仕様と比べて故障しやすい?

故障しやすいわけではありませんが、地域特有の劣化傾向が強く出ます。

北米は“日焼け・ゴム類劣化”、豪州は“高温+未舗装路の小キズ”、欧州は“寒冷地の下回り腐食”が典型です。

個体差が極端に出るため、国内仕様以上に現車の素性を確認する必要があります

USDM(北米仕様)を日本で乗るうえで最も苦戦するのは?

灯火類(サイドマーカー・ウインカー)とヘッドライトです。

保安基準適合のため、配線整理・光軸調整・レンズ交換が必要になるケースが多く、作業工数が読みにくいのが実務ポイントです。

欧州仕様は扱いやすい?

扱いやすいです。

ECE規格の灯火類は国内基準と相性が良く、復元(国内化)作業が軽いのが利点。

km/hメーターが多いのも強みです。

豪州仕様を選ぶ際の最大注意ポイントは?

内装とダッシュの高温劣化です。

豪州個体は走行面に強い一方、内装表皮・天井・ダッシュ割れが進んでいるケースが非常に多く、張替え前提の費用計算が現実的です。

海外仕様の見分け方で一番確実なのは?

  • ヘッドライトの規格刻印(ECE / ADR / Sealed Beam)
  • サイドマーカーの有無
  • メーター表示(mph / km/h)
    この3つの組み合わせで、ほぼ100%判別できます。

海外仕様MS50は国内仕様に“戻した方が良い”?

用途によります。

  • オリジナル重視/資産性重視 → USDM装備を維持
  • 実用性重視/整備性重視 → 国内復元(灯火・バンパー・配線整理)
    方向性で必要部品も変わるため、最初に“維持か戻すか”を決めると作業がスムーズです。

逆輸入の費用はどれくらい?

航路・為替・車両の状態で変動しますが、

  • 海上輸送
  • 通関・港湾
  • 適合整備(灯火・速度計)
    を含めると、本体価格+30〜50万円前後を目安にする方が安全です(時期で上下)。

海外仕様の部品は国内でも手に入る?

灯火・モールなどの専用品は国内ではほぼ不可能で、海外中古・デッドストック頼みです。

“壊れてから探す”のではなく、予備を先に確保する運用がおすすめです。

海外仕様でも日本の部品は流用できる?

流用できる部分は多いですが、

  • バンパーブラケット
  • モール固定クリップ
  • 灯火配線
    は互換なしのケースがあるため、実測して判断する必要があります

海外仕様は資産価値ある?

あります。

特にUSDMワゴンや希少色の欧州個体は市場に出る数が少なく、「正規輸出 → 逆輸入 → 適合整備済み」

というストーリーがつくと、資産性が高く評価される傾向があります。


まとめ

クラウンMS50の海外輸出仕様は、国内仕様・北米仕様・欧州仕様・オセアニア仕様の三つ巴構造で、それぞれが“地域の法規・道路環境・気候”を背景に独自の個性を持っています。

特に北米仕様ではサイドマーカー・厚バンパー・mphメーターなど、日本仕様とは大きく異なる要素が追加され、クラウンMS50が“世界市場へ挑戦していた時代の証拠”として大変興味深い存在。

欧州仕様はECE基準のおかげで国内基準と親和性が高く、復元作業が軽い点が特徴。豪州仕様は高温・未舗装路に鍛えられた個体が多く、内装劣化や下回り保護の傾向に地域性が色濃く現れます。

海外仕様のMS50は“国内では見られない特徴”が多い一方、灯火・速度計・ヘッドライトの適合整備が必須で、登録までの工数と費用を読みづらい点が実務上の肝です。

逆輸入を検討する場合は、地域特有の劣化傾向・部品供給・保安基準適合の3点を最優先で確認し、“USDM維持/国内復元”のどちらを目指すかを購入前に決めておくと、整備計画と部品調達が一気に明確になります。

海外仕様は現存数が少なく、仕様の違いがクラウンMS50という車の魅力をさらに深くしてくれる存在でもあります。

世界を走ったクラウンの姿を知ることで、このモデルの奥行きと普遍性がいっそう際立つと感じました。


参考リンク

-クラウン