ホンダNSX(特にNA1・NA2型)オーナーの間で話題となっているのが、メーカー公式の「NSXリフレッシュプラン」です。
このプログラムは、長年愛されてきたNSXを“まるで新車のような状態”へ蘇らせることを目的とした、ホンダ純正の再生メニュー。
NSXを「一生モノ」として大切にしたいオーナーにとっては、非常に魅力的な選択肢です。
僕自身はNSXオーナーではないのですが、こんな手厚いメーカー整備がある車って、他にあるのか?と驚くばかりでした。
この記事では、リフレッシュプランの価格、内容、実際の声、注意点などを網羅的にまとめました。
ホンダNSXのリフレッシュプランとは?その内容と目的を詳しく解説

NSXのリフレッシュプランはいくらですか?
このプログラムは、経年劣化が進んだNSXを徹底的に整備・再生するための純正サービスです。
価格は車両状態とオーナーの希望メニューによって変動しますが、おおよその相場は以下の通りです。
内容 | 価格目安 |
---|---|
軽整備のみ | 約200万円前後 |
フルメニュー(エンジン・足回り・塗装含む) | 約400〜500万円以上 |
初めてこの金額を見たときは正直、「新車が買えるじゃん…」と思いましたが、NSXという特別な車を新車同様に戻せる唯一の手段と考えれば納得です。
対象モデルとサービス内容
項目 | 内容 |
---|---|
対象車種 | NSX NA1 / NA2型(MT・AT両対応) |
実施ディーラー | Honda Cars 特定店、NSX専任技術者がいる整備拠点 |
作業内容例 | - エンジンOH(オーバーホール) - ミッション・クラッチ点検/交換 - サスペンション・ブッシュ類交換 - ブレーキ整備(キャリパー・マスター含む) - 電装系修復(ハーネス・スイッチ類) - 内装再生・クリーニング - 全塗装(約80万〜150万円) |
こうして一覧で見ると、まさに「車の大手術」レベルの整備内容ですね。
納期・費用の流れと注意点

手続きの流れ
- 指定ディーラーで現車診断(※診断費用別途)
- 車両状態に応じたメニュー提案
- パーツ発注・施工(納期:3〜6か月が平均、混雑時は1年も)
- 引き渡し・完成報告
実際の費用感(目安)
内容 | 費用 |
---|---|
内装クリーニング | 約30〜50万円 |
エンジンOH単体 | 約80〜120万円 |
全塗装(脱着含む) | 約100万円前後 |
足回り一式交換 | 約60万円前後 |
多くのオーナーの投稿やSNSを見る限り、トータルで300万円前後がボリュームゾーンのようです。
リフレッシュを受けた人の声・評価・注意点

オーナーの評価(SNSやブログより)
- 「納車時の匂いとフィーリングが戻った!」
- 「足回り交換で剛性感がまったく別物に」
- 「再塗装のツヤ感が見事。イベントでも注目される仕上がりに」
一方で、慎重な意見も。
- 「車の状態によって費用対効果が大きく違う」
- 「全部をホンダ任せにせず、信頼できるショップと併用した方が安心だった」
僕はこのあたりの声を見て、「全部任せるより、必要な部分だけ頼む」という考え方もアリだなと感じました。
錆びないNSX?意外な落とし穴
NSXはオールアルミボディなので「錆びない」と言われがちですが、完全に無敵というわけではありません。
以下の部位では白サビや腐食が発生する例も確認されています:
- フロアのボルト穴付近
- リアフェンダー裏の接合部
- エンジンマウント付近
とくに海沿い保管や、雨ざらしの個体は要注意。
定期的な下回りチェックとガレージ保管が推奨されます。
自分でできる整備と、メーカーに任せるべき整備
区分 | 内容例 |
---|---|
DIY向け | オイル交換、エレメント交換、簡易ブッシュ交換など |
メーカー向け | 電装系修理、専用パーツ交換、エンジン・ミッション関連など |
「何でもかんでもリフレッシュに出せばいい」というわけではなく、自分でできるところ・任せるところを分ける発想が大切ですね。
まとめ:リフレッシュプランは本当に受けるべきか?
- ✅ NSXリフレッシュプランは、愛車の価値と性能を蘇らせる“公式”手段
- ✅ エンジン・足回り・塗装などを一括再生できるのは、純正ならではの魅力
- ✅ 価格は300〜500万円前後と高額だが、“新車NSX”をもう一度体感できる価値は高い
- ✅ DIYと組み合わせて、“最適な状態で乗り続ける”ことが現実的な選択肢
- ✅ 劣化が進みすぎる前の判断が、費用面でも満足度でも重要
コメント:調べて感じたこと
正直、この記事を書く前は「NSXのリフレッシュに500万って、さすがに高すぎじゃない?」と思っていました。
でも調べてみると、それは単なる整備ではなく、NSXをもう一度“人生の中心に戻す”ための再スタートのようなメニューなんですね。
メーカーがここまで本気で手厚く整備してくれる車なんて、今どきほとんどありません。
NSXが単なる名車ではなく、”守り継がれるべき存在”として扱われていることに感動しました。
もし僕がNSXを手にしたら、このプログラムはきっと「いつかは受けたい整備」になると思います。
価格ではなく、「あと何年、何万キロ、一緒に走りたいか」で判断するものかもしれませんね。