トヨタ・クラウンS120(1983〜1987)と、日産セドリックY30(1983〜1987)は、80年代前半の日本を代表する高級セダンとして登場し、今なお愛好家から高い支持を受けています。
どちらも直線基調のボディと重厚な走りを備えつつ、設計思想やメカニズムは大きく異なります。
これから旧車として購入を検討する読者にとっては、「どちらを選ぶべきか」「維持費はどれほど変わるのか」「部品供給は大丈夫なのか」など、実用的な不安が多いはずです。
この記事では、クラウンS120とセドリックY30の“実質的な違い”を、当時のカタログスペック・メーカー公式資料をもとに分かりやすく整理し、購入判断に直結する情報をまとめました。
走行性能、乗り心地、構造、維持費、部品入手性、故障ポイントまで、これから所有したい読者が知っておくべき要点を網羅します。
最初に結論を伝えると、
- 走りの静粛性・乗り心地重視ならクラウンS120
- 軽快さ・BMW的な操作感を求めるならセドリックY30
という方向性で選ぶと失敗しません。
では、具体的にどこが違うのか。以下で深く解説していきます。
Contents
クラウンS120とセドリックY30の基本スペック比較

クラウンS120(1983〜1987)とセドリックY30(1983〜1987)は同時期に発売され、共に直線基調で“和製高級セダン”の象徴的存在でした。
ただし、搭載エンジンや駆動方式、足まわりなどの基本構造には明確な違いがあります。
まずは客観的なスペックを整理します。
スペック比較表(主要グレード例)
| 項目 | クラウン S120(2.8ロイヤルサルーン) | セドリック Y30(ブロアムVIP 3.0) |
|---|---|---|
| 発売年 | 1983–1987 | 1983–1987 |
| 駆動方式 | FR | FR |
| エンジン | 5M-EU 2.8L 直6(SOHC) | VG30E 3.0L V6(SOHC) |
| 最高出力 | 145PS(カタログ値) | 160PS(カタログ値) |
| 最大トルク | 23.0kgm | 25.0kgm |
| サスペンション | F:ストラット / R:4リンク車軸 | F:ストラット / R:セミトレーリングアーム |
| 車重 | 約1480kg | 約1500kg |
| ボディ特性 | 伝統的な重厚路線 | 車幅感が出て欧州車的 |
同じ高級セダン枠ですが、エンジン形式が大きな違いで、
- クラウン:直6(トヨタ伝統の静粛性重視)
- Y30:日産初期のV6で力強さと静粛性を両立
という方向性でした。
動画などを見る限り、Y30はV6らしい滑らかさが印象的だと言われます。
まとめ(要点)
- 両車とも同年代・FRレイアウトの高級セダン。
- S120は直列6気筒、Y30はV型6気筒で性格が異なる。
- 足まわり方式にも違いがあり、乗り味の方向性が変わる。
当時の映像を見ると、クラウンの5M系直6は「静かに重く回る」雰囲気があり、運転していて疲れにくそうだと感じます。
一方でY30のV6はトルクの出方が滑らかで、街乗りでは扱いやすそうだという印象を受けました。
走行性能・乗り味の違い

クラウンS120とセドリックY30は、同じ高級FRセダンでありながら、走行フィールの方向性が大きく異なります。
特に「静粛性を重視したクラウン」「欧州車的な操作感を目指したY30」という開発思想の差が、実際の乗り味の違いとしてはっきり現れます。
クラウンS120:静粛・安定・重厚感
クラウンS120は、当時から「日本を代表するショーファーカー」としての位置づけが強く、乗り心地と静けさを最優先に設計されています。
- 直列6気筒5M-EUの滑らかさと静粛性
アイドリング時の振動は少なく、動画でも“スーッ”と回る直6らしい上質感が伝わってきます。 - 柔らかめの足まわり
フロントストラット/リア4リンク車軸の構成は、段差でのショック吸収が得意で、乗員に不快な揺れを与えにくい仕様。 - 高速巡航の安定感
重厚なボディと直進安定性の高さから、長距離では疲れにくい印象だと言われています。
走りの“気持ちよさ”というよりは“安心して移動できる落ち着いた走行性能”が特徴です。
セドリックY30:軽快・欧州車的・力強い加速
一方、セドリックY30は日産初期のV6エンジン(VG30E)を搭載し、走行フィールがクラウンとは明確に異なります。
- V型6気筒らしい力強いトルク
低回転から太いトルクが出るため、街中の加速が軽やかで扱いやすいとされています。 - やや硬めの足まわり
リアのセミトレーリングアームは動きが敏感で、クラウンより曲がりやすく、ハンドリングが軽快。 - 操舵感がしっかりしている
ステアリングの反応が早めで、欧州車に近いフィーリングと評価されることもあります。
高速道路でも安定していますが、クラウンよりは“運転している感覚を楽しむ車”に分類されます。
どちらが「速い」か?
カタログ値だけを比較すると、出力の高いY30のほうが加速で有利です。
ただし、旧車は個体差が大きいため、現車次第という側面も強く、絶対的な優劣を断言することはできません。
要点まとめ
- クラウンS120は静粛性・乗り心地・直進安定性が強み。
- セドリックY30は加速力・軽快なハンドリングが特徴。
- 性格がはっきり違うため、用途に応じて選びやすい。
当時の映像を見る限り、クラウンは本当に穏やかでゆったり走る印象です。
対してY30はステアリング操作に対する反応が早く、街中でもキビキビ動く印象がありました。
どちらも魅力がありますが「運転を楽しむならY30」「快適に移動したいならS120」という声が多いのも納得です。
デザイン・内装の違い

クラウンS120とセドリックY30はいずれも直線基調の“80年代和製ハイソカー”の代表ですが、デザインコンセプトや内装の方向性は大きく異なります。
外観の雰囲気、ボディのプロポーション、内装の質感・装備の思想を比較すると、それぞれのメーカーらしさがよく表れています。
外観デザインの違い
クラウンS120
- 直線を基調とした端正で落ち着いたスタイリング。
- フロントグリルは縦基調の重厚なデザインが多く、「品格」や「威厳」を重視。
- 全体のプロポーションは控えめで角張っているが、厚みを感じるボディが特徴。
- 役職者の送迎や公用車としての利用を意識した“威厳のある見た目”。
外観の雰囲気はまさに「正統派クラウン」。過度な主張を避けつつ、端正な高級感を前面に出しています。
セドリックY30
- 同じ直線基調ながら、横基調のラインが強く“幅広”に見えるデザイン。
- フロントは角型ヘッドライトとワイドなグリルで、当時の日産らしいモダンな印象。
- ボディはやや低くワイド感があり、クラウンより欧州セダンに寄せたシルエット。
- ターボモデルなどスポーティ感を押し出すグレードも存在。
全体的に少し“若々しい高級車”という雰囲気で、クラウンより軽快な印象があります。
内装デザインの違い
クラウンS120
- ベロア調シートや木目調パネルなど“和の高級感”が強い。
- スイッチ類は水平基調で整然と並び、操作性重視の配置。
- 計器類はオーソドックスなアナログメーターが中心。
- 乗員がリラックスできる「静かな室内空間」を志向した設計。
落ち着いた雰囲気があり、年齢層の高いユーザーにも馴染みやすい空間といえます。
セドリックY30
- 直線的でメカニカルなデザインが特徴。
- ハイグレードではデジタルメーターや高機能オーディオを搭載(当時の日産の技術志向が強く反映)。
- ベロアやモケットを使用するが、クラウンより“直線的でモダン”。
- インパネのスイッチ配置はドライバー向けに角度がつけられ、欧州車的思想もみられる。
クラウンが「品格」、Y30は「モダン+機能性」という違いが明確です。
装備・快適性の違い
- クラウンS120
静粛性向上のための遮音材が多く、後席の快適性を特に重視。送迎用途を意識して広い足元空間を確保。 - セドリックY30
ドライバー主体の装備が多く、デジタルメーターや電子制御装備が充実。電子技術の積極採用は日産らしい方向性。
要点まとめ
- 外観:クラウンは重厚・端正、Y30はワイド感とモダンさ。
- 内装:クラウンは落ち着き重視、Y30は電子装備が豊富で先進的。
- デザインの方向性は「威厳のクラウン」「モダンな日産」で明確に異なる。
動画やオーナーのレビューを見ても、クラウンは「昭和の高級感」を色濃く残し、乗っていて包まれるような空気感があると語られています。
Y30はデジタルメーターの存在感が強く、当時の日産が技術で差別化しようとしていた雰囲気が伝わってきます。
どちらも時代を感じさせつつ、今見ても魅力が失われないデザインだと感じました。
維持費・部品の入手性

クラウンS120とセドリックY30はいずれも40年前後が経過した旧車であり、購入前に「維持費」と「部品の入手性」を知ることは非常に重要です。
両車とも高級セダンでパーツ点数も多いため、維持には一定のコストと手間がかかりますが、現存数や流通環境には違いがあります。
年間維持費の目安(一般的なライン)
40年クラスの国産旧車では、維持費の考え方は「消耗品+修理費+保険+税金」を合わせた合計で考えるのが現実的です。
以下はオーナー事例を基にした一般的な目安です。
| 項目 | クラウン S120 | セドリック Y30 |
|---|---|---|
| 自動車税(3L未満/3Lクラス) | 2.8L → 年51,000円(地域で差あり) | 3.0L → 年58,000円(地域で差あり) |
| 重量税(旧車区分) | 約25,000〜37,800円 | 約25,000〜37,800円 |
| 車検(2年) | 10〜15万円 | 10〜15万円 |
| 消耗品交換 | 年2〜5万円 | 年2〜6万円 |
| 修理積立(旧車向け) | 年5〜20万円 | 年7〜25万円 |
※あくまで所有者の傾向をまとめた一般値。使用状況や個体差で大きく変動。
- S120は直6エンジンが丈夫で、整備性が良い
- Y30は電子制御が多く、電装トラブル対策が必要な場合がある
という声が多く、年間トータルコストは概ね同等〜ややY30のほうが高めになりやすい傾向があります。
部品の入手性
クラウン S120
- トヨタ系は旧車向け純正部品の流通が比較的安定。
- ゴム類・ブッシュ・ブレーキ系などはリプロ品が存在。
- 内装部品・外装モール類は欠品もあり、ヤフオク・部品取り車からの確保が現実的。
- 5M系エンジン部品はまだ比較的入手しやすい状況。
一部の外装パーツは供給終了ですが、機関系はまだ救いがあります。
セドリック Y30
- 日産旧車は部品製造終了が多く、外装・内装パーツは希少。
- 電子部品(パワーウインドウスイッチ、デジタルメーター関連)は特に不足。
- VG30系のエンジン部品は汎用品があるため、機関系はまだ確保可能。
- 足まわり・ブッシュ類はサードパーティ製が一部存在。
“電子部品の弱り”で部品調達に苦労する場面があり、Y30は部品取り車の確保を推奨するオーナーもいます。
修理・整備で注意すべき共通ポイント
- ゴム類(ブッシュ、ホース)は40年経過で交換前提
- 電装品の劣化は避けられない
- AT(4速AT)は個体差が大きく、OH歴の有無が重要
- サビの発生箇所(S120はフェンダー、Y30はリアアーチに多い傾向)
旧車は“維持できる個体かどうか”が最重要で、見た目以上に機関系の健康状態が判断基準になります。
要点まとめ
- 年間維持費は両車とも同程度だが、電子部品が多いY30のほうがやや高くなりやすい。
- S120は部品供給が比較的安定、Y30は電子部品がネック。
- 旧車の維持では、部品取り車や予備パーツの確保が安心材料になる。
オーナー動画や整備記録を見ていると、S120は“古いけれど整備すれば長く乗れる直6セダン”という印象が強いです。
Y30は電子制御部品の弱りで苦労している場面がちらほら見られ、特にデジタルメーターの修理は部品取りが前提という声が多いようでした。
それでも、V6らしい滑らかさを楽しめるという魅力があるため、手間をかけて維持する価値を感じている人も多いようです。
中古車相場と購入時のチェックポイント
クラウンS120とセドリックY30は旧車市場でも人気が高く、個体差が非常に大きいジャンルです。
走行距離や保管環境、修復歴、サビの進行具合によって価値が大きく変わるため、相場を把握すると同時に「どこを見るべきか」を理解することが欠かせません。
現在の中古車相場(2024〜2025年の市場動向)
クラウン S120
- 相場帯:50万〜180万円前後
- 程度良好・ロイヤルサルーン系:100〜180万円
- 走行多め・内装傷み・年式相応:50〜90万円
- コレクション級(低走行・2桁ナンバー等):200万円台もあり
S120は現存数が比較的多く、選べる範囲が広いのが特徴です。
セドリック Y30
- 相場帯:70万〜200万円前後
- ブロアムVIP系やターボ:120〜200万円
- 程度普通:70〜120万円
- デジタルメーター車は部品難のため安値で放出される個体もある
近年は日産旧車全体が高騰傾向で、Y30もゆるやかに価格が上昇しています。
購入時に必ずチェックすべきポイント
両車に共通する項目も多いですが、それぞれの弱点も存在します。
✅ クラウン S120のチェックポイント
- フェンダーアーチのサビ(特にリア)
- 5M系エンジンのオイル滲み(カムカバー周辺)
- ATの変速ショック(OH歴の有無は重要)
- 内装の縮み・天井垂れ
- エアコンの効き(ガス・コンプレッサー状態)
S120は足まわりのブッシュ類が劣化している個体が多く、交換前提で見積もるのが現実的です。
✅ セドリック Y30のチェックポイント
- デジタルメーターの動作(最重要)
- パワーウインドウの動作(接点不良が定番)
- ECU・センサー類の状態(チェックランプ点灯の有無)
- サビはリアフェンダーが弱点
- ATの滑りや変速タイミング
Y30は電子部品の確保が難しいため「動いているか」を必ず現車で確認する必要があります。
どちらが“買いやすい”か?
- S120:相場が安定しており、部品確保が比較的容易
- Y30:電子部品がネックだが、走りが好きな人には魅力的
長く維持したい場合は、内外装が良い個体を最優先で探すのが鉄則です。
エンジンや足まわりは整備で回復できますが、内装や電子部品は回復が難しいためです。
要点まとめ
- S120のほうが相場は安定し、選択肢が多い。
- Y30は電子部品の状態次第で価格が大きく上下する。
- 購入時はサビ・AT・電子装備の正常動作を必ず確認。
- 内装コンディションは修復が難しいため、最優先チェック項目。
オーナー動画を見ると「クラウンは丁寧に扱われていた個体が多い」という声がある一方、Y30は“若い頃に乗られていた”個体が多かったようで、荒れた車両も残っています。
電子装備が魅力のY30ですが、メーターやスイッチ類が壊れている個体が少なくなく、購入前の現車確認は必須だと感じました。
逆に程度の良い個体に巡り合えば、Y30ならではの滑らかなV6の良さを存分に味わえるはずです。
クラウンS120とセドリックY30の結論

クラウンS120とセドリックY30は、同時代を代表する高級FRセダンでありながら、設計思想・乗り味・維持性のすべてが異なる“個性の強い2台”です。
旧車として購入を検討する際は、スペック以上に「どんな性格の車か」「どのポイントが弱点か」を理解することが大切です。
どんな人に向いているか(結論)
● クラウン S120が向いている人
- 静粛性・乗り心地を重視したい
- 信頼性の高い直6エンジンで落ち着いた走行を楽しみたい
- 部品供給の安心感を重視したい
- 丁寧に扱われた個体を見つけやすい車を選びたい
クラウンは“長く安心して乗る旧車”としての適性が高く、整備性も良いことから初心者にも向いています。
● セドリック Y30が向いている人
- 欧州車的なハンドリングや軽快な走りが好き
- V6の滑らかさと加速感を味わいたい
- デジタルメーターなど当時の技術装備を楽しみたい
- 手間をかけてでも個性ある1台を所有したい
Y30は電子部品の弱りなど維持に手がかかる面があるものの、“走りと個性”を求める人には唯一無二の魅力があります。
今買うなら何を重視すべきか
- サビの有無
→ 修復が大掛かりになりやすく、費用も高額になる部分。 - AT・エンジンの健康状態
→ 特にY30はECU・センサーも含めて必ず動作確認が必要。 - 内装の程度
→ 旧車は内装パーツが再入手できないことが多く、状態が悪いと回復が難しい。 - 電子装備(特にY30)
→ デジタルメーターやスイッチ類は生きているかどうかが最重要。
クラウンS120は部品調達のしやすさから維持しやすく、Y30は電子部品が鍵になるため“現車での動作確認”が必須になります。
要点まとめ
- 乗り心地重視ならクラウンS120、走りの楽しさ重視ならY30。
- 維持費は同程度だが、Y30は電子部品の不具合で手間がかかりやすい。
- 購入時はサビ・AT・電子装備・内装状態を最優先で確認する。
- 長く乗るなら部品取り車の確保も選択肢になる。
映像やオーナーの声を見ていても、クラウンは“安心して乗れる静かな高級車”という印象が強く、走っている姿にも余裕があります。
Y30は一転して“軽快に走るハイソカー”という感じで、V6の吹け上がりやデジタルメーターの雰囲気が本当に魅力的です。
どちらも今の車にはない味わいがあり、旧車として所有する喜びを存分に与えてくれる存在だと感じました。
よくある質問(FAQ)

購入前に試乗は必須ですか?
はい。
旧車は個体差が大きく、同じS120・Y30でもエンジンの振動、ATの変速、ブレーキのタッチなどが大きく異なります。
特にY30は電子装備の作動確認が重要なため、現車試乗は必須と考えてください。
直6(S120)とV6(Y30)は維持費に差がありますか?
大きな差はありませんが、S120の直6(5M系)は整備性が良く、整備士も扱い慣れている傾向があります。
Y30のV6(VG30E)は丈夫ですが、電子制御が絡むため、センサー類の点検頻度が増える可能性があります。
部品取り車は用意したほうがいいですか?
Y30は電子部品が手に入りにくいため、パワーウインドウスイッチやデジタルメーターなどを確保したい場合は部品取り車が役に立つことがあります。
S120は必須ではありませんが、外装モール類は中古確保しておくと安心です。
ATのOH(オーバーホール)は必要?
走行距離や使用状況によって異なりますが、40年級の車両ではATの変速ショックや滑りが出る個体があります。
OH歴がある個体は安心材料になります。購入後に不具合が出れば整備工場に相談する必要があります。
燃費はどれくらいですか?
実測の傾向として、S120は6〜8km/L前後、Y30は5〜7km/L前後。
エンジン状態や走行環境で大きく変わるため、あくまで参考値です。
維持の難易度はどちらが高い?
電子制御部品が多いY30の方が維持難易度はやや高い傾向があります。S120は比較的シンプルな構造で、部品調達もまだ行いやすいです。
サビに強いのはどちら?
個体差が大きいですが、一般的にはS120の方がサビの進行が遅い個体が多い印象です。
Y30はリアフェンダーやアーチ部分にサビが出やすい傾向があります。
レストア費用はどれくらい見ておけばいい?
内外装の状態とどこまで仕上げるかで大きく変わりますが、両車とも100〜300万円程度が一般的。
Y30の電子装備を修理する場合は追加費用が発生することがあります。
初めての旧車ならどちらがオススメ?
整備性と部品調達のしやすさから、初めての方はクラウンS120が扱いやすい傾向があります。
Y30は走りの魅力が強いものの、電装品のケアが必要です。
旧車として長く乗るうえで最も重要なポイントは?
保管環境と定期メンテナンスです。
サビ対策と電装系の健康を保つためにも、ガレージ保管や屋根付き保管が強く推奨されます。
まとめ
クラウンS120とセドリックY30は、1980年代を代表する国産高級FRセダンでありながら、設計思想やキャラクターが大きく異なる2台です。
クラウンS120は「静粛性・乗り心地・重厚感」を重視した王道セダンとしての完成度が高く、直6エンジンの滑らかさと整備性の良さも相まって、旧車として安定感のある選択肢といえます。
一方、セドリックY30はV6エンジンの力強さと欧州車的なハンドリングを武器に、走りの楽しさと当時の先進的な電子装備を備えた個性的なモデルで、運転を積極的に楽しみたい人に向いています。
維持費は大きく変わりませんが、Y30は電子装備の故障リスクがあるため、部品取り車の確保や予備パーツの入手が安心材料になります。
クラウンS120は比較的穏やかに維持できる面があり、部品供給の余裕も魅力です。
購入時は両車ともサビ・ATの状態・内装コンディションを最優先で確認し、特にY30はデジタルメーターなど電子部品の動作チェックが必須です。
どちらを選んでも、今の車にはない“80年代の質感と存在感”を味わえる点は共通しています。
映像やレビューを見ていても、両車とも当時の魅力を色濃く残しており、所有する喜びを強く感じられるモデルだと伝わってきます。
最終的には、静かで上質なクラウンか、軽快で個性的なY30か、自分が「何を大切にしたいか」で選ぶのが後悔しない方法です。
