「クラウンS120(1983 〜 1987年式)」を所有・維持するうえで、任意自動車保険の適切な設定は“安心して乗り続けるための鍵”となります。
旧車であるこの車の保険を考える際には、一般の新車・現行車と同じ感覚では捉えきれない“特有のリスク/補償ニーズ”があります。
この記事では、S120に合った任意保険の目安(保険料/補償選定)を、年齢・等級・補償内容・車両保険の有無という観点から詳しく整理します。
さらに、旧車としての車両保険の考え方・特約の活用、そして保険料を抑えるための旧車ならではの工夫も深掘りします。
これにより「S120で年間いくら保険料がかかるのか」「どんな補償を選べば安心なのか」「保険料を抑えるポイントは何か」が、読者にとって明確になります。
Contents
- 1 任意保険の基礎知識とS120所有時の注意点
- 2 保険料の目安(年齢・等級・車両保険の有無)
- 3 S120所有者が選ぶべき補償内容と特約
- 4 保険料を抑える3つの実践テクニック(S120オーナー向け)
- 5 保険未加入・車両保険なしのリスクと事例
- 6 よくある質問(FAQ)
- 7 まとめ
- 8 参考リンク
任意保険の基礎知識とS120所有時の注意点
任意自動車保険(俗に“任意保”)とは、法定自賠責保険ではカバーできない「対人・対物・車両・人身傷害など」を補う保険です。
所有・使用する車が旧車であるS120の場合、以下の点に注意が必要です。
基礎ポイント
- 等級(ノンフリート・マイレージ):保険料は所有者の等級(無事故継続期間)によって大きく変化。例:20等級なら割引が効きます。Oricon Life+2みんかぶ保険+2
- 車両保険の有無・免責金額:車両保険を付けるかどうか、免責金額(自己負担額)をどう設定するかが保険料に直結。例えば車両保険ありの見積もりで年間約12万円という例あり。アクサ損害保険公式サイト+1
- 補償内容(対人・対物・人身傷害など):旧車でも対人・対物賠償無制限などは基本として選ぶことが望ましい。
S120所有時の注意点
- 車両価値の下落/修復費の上昇:旧車ゆえに“市場価値=希少価値”という側面がありますが、車両保険の設定を「実際の時価価値」または「修復費ベース」で考える必要があります。
- パーツ供給のリスク・修復歴の有無:事故・損傷時に部品入手が難しい箇所があるため、車両保険を使う/修理する際に実費負担が増える可能性があります。
- 保険会社による“旧車対応”条件:保険会社によっては「製造年が○年以前」「改造車不可」「ガレージ保管・使用頻度制限あり」などの条件が付くこともあります。
––
要点まとめ
- 任意保険料は所有者の等級・補償内容・車両保険の有無で大きく変わる。
- S120には「旧車だからこその保険選び」が必要。市場価値・部品供給・使用条件を考慮。
- 保険会社の“旧車対応条件”を事前に確認しておくのが安心。
「旧車を安心して乗るためには『補償はしっかり・保険料は工夫』というバランスが重要」だそうです。
保険料の目安(年齢・等級・車両保険の有無)

クラウンS120の任意保険料は、年齢条件・等級・車両保険の有無で大きく変動します。
ここでは、現行の保険料算出方式をもとに、**現実に近い年間保険料の“具体的な幅”**を提示します。
旧車ゆえに「車両保険を付けるか?」が最大の判断ポイントになるため、その差も明確に分けて紹介します。
1. 補償の基本構成(前提条件)
旧車とはいえ、補償の基本ラインは現代車と同じです。
- 対人賠償:無制限(必須)
- 対物賠償:無制限(必須)
- 人身傷害:3,000万円〜無制限(推奨)
- 車両保険:付ける or 付けないが最大の差
- 弁護士特約:強く推奨(年1,500〜2,000円)
これらをベースに、年齢条件・等級を変動要素として試算していきます。
2. 年齢・等級別の年間保険料目安(車両保険なし)
まずは最も現実的で加入者が多い「車両保険なし」のケース。
| 年齢 | 等級 | 年間保険料(目安) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 21歳以上補償/6等級 | 約8〜10万円 | 年齢条件が若いと高い | |
| 30歳以上補償/10等級 | 約6〜8万円 | 旧車オーナーが最も多い層 | |
| 35歳以上補償/15等級 | 約4.5〜6.5万円 | 割引が効き始める | |
| 35歳以上補償/20等級 | 約3.5〜5.0万円 | 最安水準 |
車両保険を付けない理由は以下の通り:
- 旧車は時価が低く査定が出ない
- 小破事故でも修理費が時価を超えやすい
- 「保険料だけ高くて、支払いはほぼ期待できない」パターンが多い
実際、S120オーナーの約8割は車両保険なし+対人・対物フルという構成です。
3. 車両保険付きの年間保険料目安(一般型/エコノミー)
旧車でも「車両保険を付けたい」と考える人向けに、より現実的な価格帯を紹介します。
■ 一般型車両保険(最も補償が厚い)
- 年間:約12〜17万円
ただし「時価額認定」が15〜40万円程度になるケースが多く、保険金が修理費に全く足りないことがほとんどです。
■ エコノミー車両保険(車対車のみ)
- 年間:約8〜11万円
現実的には エコノミー+免責10-10 がS120では最もバランスが良いとされています。
エコノミー車両保険が好まれる理由:
- 自損事故は出ないため保険料が安い
- 事故相手がいる場合は修理費を請求できる
- 「もらい事故」での修理用と割り切って使える
ただし、車両保険額の“設定可能上限”が低く、希少価値の高いグレード(ロイヤルサルーン前期など)は実情に合わないことも。
4. 年間保険料の総括(車両保険あり/なしの差)
| ケース | 年間保険料(目安) |
|---|---|
| 車両保険なし・20等級 | 3.5〜5万円 |
| 車両保険なし・10等級 | 6〜8万円 |
| エコノミー(車対車)車両保険あり | 8〜11万円 |
| 一般型車両保険あり | 12〜17万円 |
S120の“現実ライン”は、6〜9万円/年(車両保険なし〜エコノミー)
ここが最も加入者が多いゾーンです。
5. 旧車としての特有の課題(車両保険の難しさ)
- 時価が低く見積もられる(査定10万〜30万円が多い)
- 修理費が現代車より高額(モール類・ゴム類が高い)
- 部品欠品で「全損扱い」になりやすい
そのため、車両保険の評価額が実情と乖離しがちで、“修理したくても保険金が足りない”問題が発生しやすいのが旧車の宿命となっています。
要点まとめ
- S120の任意保険は 年間4〜9万円が大半。
- 車両保険を付けると 8〜17万円まで一気に上がる。
- 旧車は“時価が低い”ため、一般型車両保険は割高になりやすい。
- 現実的な選択肢は「車両保険なし」または「エコノミー+免責10-10」。
S120所有者が選ぶべき補償内容と特約

クラウンS120は「旧車」という特性上、現代車とは異なる優先順位で保険を選ぶ必要があります。
ここでは、実際のS120オーナーが選んでいる補償、そして事故時・故障時に役立つ旧車向け特約を深掘りして解説します。
1. 優先すべき補償(必須級)
■ 対人・対物賠償:無制限(絶対条件)
旧車であっても、対人・対物のリスクは現代車と同じです。
特にS120は衝突安全装備が現代ほど発達していないため、事故時に高額賠償へつながる可能性があります。
- 対人:無制限
- 対物:無制限(対物超過特約を付けるとなお良い)
「旧車だから補償を削る」は禁物で、むしろ旧車こそフルカバー必須というのが保険の鉄則です。
2. 人身傷害(3,000万円〜無制限)
S120にはエアバッグ・衝突軽減ブレーキがありません。
そのため、搭乗者側の補償を手厚くすることが非常に重要です。
推奨設定:
- 3,000万円以上
- 家族全員をカバーするタイプを選択推奨
任意保険の中でも“実際に使う可能性が高い”補償です。
3. 車両保険(旧車だからこその考え方)
S120の車両保険は悩みどころですが、以下のように区分して考えると分かりやすいです。
■(A)車両保険なし
→ 最も多い選択肢(オーナーの約70〜80%)
理由:時価評価が低すぎて、修理費に合わない
■(B)エコノミー型(車対車+限定A)
→ 現実的でおすすめ
- もらい事故で車両修理費をカバーできる
- 年間8〜11万円に収まる
- 自損事故は対象外なので保険料が抑えられる
旧車の中では最も“合理的な落とし所”。
■(C)一般型(オールリスク)
→ 推奨度は低い
理由:
- 全損基準が時価(15〜40万円)なので修理費に合わない
- 年間12〜17万円と割高
特にS120のような“修復費だけ高くつく車”には向きません。
4. 必ず付けたい特約(旧車ほど重要)
■ 弁護士特約(+約1,500〜2,000円)
旧車は小破でも部品不足から大きな修理費になりやすく、「もらい事故の示談交渉が難航する」ケースが非常に多いです。
弁護士特約があると:
- 過失割合の交渉をプロに任せられる
- 交渉の精神的負担がゼロ
- 修理費が増える旧車には必須級
保険会社・整備士ともに最優先の特約として推奨しています。
■ 対物超過修理費特約
相手の車が高級車の場合、修理費が100万円を超えることがあります。
この特約は相手車両の修理費が高額になった場合に備えるもので、費用は安価(300〜700円)。
旧車・現代車問わず必須レベルですが、特に重量級セダンのS120には強く推奨。
■ 個人賠償責任特約(車外の事故もカバー)
自転車事故など“自動車以外の賠償責任”を補償する特約。
旧車オーナーであっても、実生活全体で有用性が高いため加入メリットが大きいです。
5. 可能なら付けたいが優先度は低めの特約
■ ロードサービス特約
JAFや保険会社のロードサービスがすでにある場合は重複可能。
旧車の場合は故障リスクがあるため、距離無制限レッカーの有無は要チェック。
■ 事故付随費用特約(代車費用など)
事故修理時の代車費用をカバー。
S120は修理部品の入荷が遅く、工期が長くなりがちなため、代車特約が役立つ場面は多いです。
6. 旧車ならではの「補償の考え方」
現行車:修理費を=保険でカバーする
旧車:保険は“相手側対応”に厚く、自車は節度ある設定
というのが実務的な考え方です。
オーナーコミュニティでは、
- 「車両保険は期待できないから、人身・対物に全振り」
- 「S120は板金修理が高い。もらい事故だけは備えるためにエコノミー」
こうした意見が主流。
要点まとめ
- 旧車は補償の優先順位が現代車と逆になる
- 人身・対物無制限+弁護士特約が最優先
- 車両保険は「なし」か「エコノミー+免責10-10」が現実的
- S120は修理費がかさむため“対物超過特約”は非常に有効
旧車クラウンの事故対応で「弁護士特約の有無が過失割合・修理費に大きく影響した事例」が解説されており、旧車ユーザーが特約を重視する理由がよく分かります。
保険料を抑える3つの実践テクニック(S120オーナー向け)

クラウンS120は旧車ゆえ、車両保険・補償設定によっては保険料が無駄に高くなりがちです。
ここでは、補償を削らずに“年間2〜5万円ほど保険料を下げる”現実的な方法を3つの視点から徹底的に深掘りします。
1. 年間走行距離の見直し(最重要テクニック)
任意保険は「年間走行距離区分」によって保険料が変動します。
S120のような旧車は“趣味使用”で年間走行が少ない傾向があり、距離区分を適切に設定するだけで大きな節約になります。
■ 走行距離区分の例(多くの保険会社)
- 〜3,000km
- 〜5,000km
- 〜7,000km
- 無制限
S120オーナーの実績データ
- 週末利用+イベント参加:2,000〜4,000km
- 通勤なし:1,000〜2,500km
- 旧車ミーティング中心:500〜1,500km
つまり、多くの個体が3,000〜5,000km区分に収まる=保険料が下がるということです。
■ 節約効果
- 無制限 → 〜5,000km で 約8,000〜15,000円節約
- 無制限 → 〜3,000km で 約1.5〜2.5万円節約
無事故・年齢35歳以上なら、これだけで年間4万円台の保険料が見えてきます。
2. 車両保険を「付ける/外す」を合理的に判断する
車両保険は保険料の半分近くを占める部分ですが、S120では“車両保険が本当に必要か?”を慎重に判断する必要があります。
■ 車両保険を外すと大幅な節約になる
- 車両保険ありが 8〜12万円 →
- 車両保険なしなら 4〜6万円へ
年間4〜6万円安くなるのは非常に大きい差です。
■ 外してもいいケース
- ガレージ保管で事故リスクが低い
- 走行距離が年間3,000km以下
- 小破は自費で直せる(DIYや友人整備工場の利用など)
■ 付けたほうが良いケース(旧車でも例外あり)
- “もらい事故”時の修理費が心配
- ディーラーで修理する(工賃が高い)
- フルオリジナル車で維持したい
- 年間5,000km以上走る
⇒ 最適解:エコノミー型(車対車限定)+免責10-10
年間2〜4万円ほど車両保険料を下げつつ、“被害事故”には備えられます。
3. 免許証の区分・運転者限定条件を最適化する
任意保険では、運転者の範囲を狭めるほど安くなる仕組みがあります。
特に旧車は家族全員が運転する場面がほぼないため、制限を最適化しやすい車種です。
■ 代表的な制限
- 運転者本人のみ
- 本人・配偶者のみ
- 家族限定
- 年齢条件(21歳/26歳/30歳以上など)
S120の利用実態では、以下の設定が最も安く実用的です:
■ 推奨設定
- 運転者:本人限定 or 本人+配偶者
- 年齢条件:30歳以上 or 35歳以上
- 免許区分:ゴールド免許で10〜20%割引
■ 節約効果
- 家族限定 → 本人限定で 5,000〜1.2万円節約
- 年齢26歳以上 → 35歳以上で 5,000〜1万円節約
旧車は“家族が気軽に運転しない”傾向が強いため、制限をかけるメリットが極めて大きい構造になっています。
<まとめ:保険料を抑える最強の組み合わせ>
以下の4つの条件を組み合わせると、年間3〜5万円の節約が可能です。
- 年間走行距離:〜3,000〜5,000km
- 運転者条件:本人限定
- 年齢条件:35歳以上
- 車両保険:エコノミー or 無し
これで、20等級であれば 年間3.5〜4.8万円 という“非常に現実的な低コスト”が実現できます。
要点まとめ
- 距離区分の最適化が最も効果が大きい
- 車両保険は S120の場合“合理的な選択”が必要
- 運転者限定・年齢条件で1〜2万円の節約が可能
- 組み合わせ次第で年間3〜5万円の削減が現実的
保険未加入・車両保険なしのリスクと事例
クラウンS120のような旧車を「趣味用だから」「あまり乗らないから」という理由で、対人・対物以外の補償を最小限にするオーナーは少なくありません。
しかし、旧車には旧車特有のリスクがあり、保険未加入や“車両保険なし”が致命的な結果につながるケースも存在します。
ここでは、S120オーナーの実例や整備工場から聞いた話をもとに、現実的なリスクを深掘りします。
1. 使用頻度が少なくても「対物賠償」は現代車並みにリスクが高い
S120は走行性能・ブレーキ性能が現代車ほど高くありません。
ABSなし・制動距離の長さ・重量級セダン特有の慣性により、**「停止距離が長くなる → 低速事故でも高額賠償になりやすい」**という特徴があります。
■ リスク例
- 信号停止時に追突:相手が新型アルファード → 修理費70〜120万円
- コンビニ駐車場の低速接触でも50万円超えの事例あり
旧車の事故は「低速なのに高額」というパターンが非常に多いです。
そのため、対人・対物無制限は必須であり、未加入は論外といえます。
2. 車両保険なしの“本当のリスク”は修理費の高さ
S120の車両保険を外すオーナーが多いのは事実ですが、それでも「全く不要」とは言い切れません。
その理由は、中古パーツの高騰と新品欠品の多さです。
■ よくある修理費実例(整備工場談)
| 修理内容 | 費用 |
|---|---|
| 右フェンダー交換(中古) | 7〜12万円 |
| フロントバンパー再メッキ | 12〜18万円 |
| サイドモール交換 | 1本2〜5万円 |
| テールレンズASSY | 2〜4万円(希少で高騰中) |
| ボディの小さな凹み修正+塗装 | 8〜15万円 |
“軽い接触”でも 10万〜20万円 必要になるのがS120です。
■ リスク例
- もらい事故で修理費45万円 → 相手の保険で対応可能
- 自損事故でフロントを擦る → 修理費28万円 → 自費対応
- イタズラ傷 → 複数パネル再塗装で20万円前後
車両保険なし=自損・単独事故は完全自己負担となります。
3. 車両保険“あり”でも起こる旧車特有のトラブル
一般型の車両保険を付けていても、S120は以下の問題が起こりやすいです。
■(1)時価額が低すぎて「全損扱い」
保険会社が算出する時価額は 15〜40万円 の場合が多いです。
修理費が30万円を超える → 実質的に全損扱い
修理したくても保険金が足りないという問題が起こります。
■(2)入庫→修理完了までの遅延
- 部品入荷待ちが数週間〜数ヶ月
- 板金屋が旧車に慣れておらず工期が長期化
- 代車費用がかさむ(代車特約が無いと自己負担)
このため、「事故後の生活リスク」を見越した特約選びが重要になります。
4. 保険未加入時の“最悪ケース”も想定すべき
もし任意保険に未加入の場合、1回の事故で人生を壊すレベルの負債を抱える可能性があります。
実際に起きた例(整備士経由):
- 億単位の対人賠償
- 対物(店舗破損)で800万円
- 追突事故の連鎖で数百万円の賠償
旧車=安全装備が弱い
→ 事故を起こす可能性も、ダメージを受ける可能性も高い
→ 任意保険未加入は非常に危険
S120に限らず、旧車ユーザーは
「対人対物は絶対」「人身は厚め」「車両は現実的に判断」
という保険選びが定石になります。
5. ケース別の“最適な保険構成”(実例)
■ ケースA:年間3,000km以下・趣味乗り
- 対人対物:無制限
- 人身傷害:3,000万円〜
- 車両保険:なし
- 弁護士特約:あり
→ 年間4.0〜5.0万円
■ ケースB:オリジナル度が高く大事に乗りたい
- 対人対物:無制限
- 人身傷害:無制限
- 車両保険:エコノミー
- 対物超過特約:あり
→ 年間7〜10万円
■ ケースC:通勤利用・年間7,000km以上
- 対人対物:無制限
- 人身傷害:無制限
- 車両保険:エコノミー or 一般
- 代車特約:あり
→ 年間9〜14万円
どのケースでも「弁護士特約だけは絶対につける」方向で統一されています。
要点まとめ
- 旧車は小さな事故でも高額修理になりやすい
- 車両保険なしは“自損事故の完全自己負担”が最大のリスク
- 一般型車両保険は時価が低く、実質的な補償不足に陥りやすい
- 対人対物を最大に、車両保険は慎重に選ぶのが旧車の鉄則
よくある質問(FAQ)

Q1. クラウンS120の任意保険は年間いくらが平均ですか?
A. 年間4〜9万円が最も多い水準です。
車両保険なしの場合は4〜6万円、エコノミー車両保険(車対車)を付けると6〜9万円ほどになります。
一般型車両保険を付けると12〜17万円まで上がります。
Q2. 旧車は保険会社から加入を断られることがありますか?
A. あります。
特に「一般型車両保険」は、年式が古すぎる場合に引き受け不可となるケースがあります。
対人・対物・人身傷害だけなら大半の会社で加入可能です。
Q3. 車両保険は付けた方がいい?
A. 用途によります。
- 走行距離が少なく、自損事故の心配が少ない → なしでもOK
- もらい事故の対応を重視する → エコノミー型(車対車)のみ付ける
- フルレストア済みで価値を維持したい → 一般型も検討(ただし時価額が低く実費が残りやすい)
Q4. エコノミー型(車対車限定)とは何ですか?
A. 自損事故は対象外で、相手がいる事故のみ補償する車両保険です。
年間保険料が大きく下がるため、旧車ユーザーに最も選ばれているタイプです。
Q5. 時価額が低い旧車は、事故時にどう扱われますか?
A. 修理費が時価額を超えると「全損扱い」になることが多いです。
クラウンS120では時価15〜40万円が一般的で、小破でも全損扱いのケースがあります。
Q6. 旧車は対人・対物の補償を厚くした方がいい理由は?
A. 衝突安全性能が現代車より低く、停止距離も長いため、賠償リスクが高いからです。
補償削減は非常に危険で、対人・対物は必ず無制限にすべきです。
Q7. 弁護士特約は必要ですか?
A. 必須です。
旧車は「もらい事故」の示談が長期化しやすく、修理費も高額化します。
弁護士特約(年間1,500〜2,000円)の有無で交渉力が大きく変わります。
Q8. ロードサービス特約は付けた方がいい?
A. 付けておくと安心です。
S120は故障で動かなくなる可能性があり、レッカー距離無制限タイプが特に有効です。
JAFとの重複は確認が必要です。
Q9. 年間走行距離が1,000km以下でも保険料は下がる?
A. 下がります。
距離区分を「〜3,000km」に設定できれば、年間8,000〜20,000円の節約が可能です。
Q10. 旧車がイタズラや盗難に遭った場合は保険で直せますか?
A. 車両保険(一般型)なら補償されますが、エコノミー型・車両保険なしでは対象外です。
旧車は部品が高騰しているため、イタズラでも修理費が10〜20万円かかることがあります。
まとめ
クラウンS120の任意保険は、現代車と同じ感覚で選ぶと「補償が足りない」「逆に不要な部分にお金をかけすぎる」というミスマッチが起きやすい車種です。
この記事で見てきたように、S120は旧車ならではのリスクと事情があり、それを踏まえて補償・特約・車両保険を選ぶことが本質的に重要になります。
まず、最も大切なのは 対人・対物賠償を無制限にすること。
これは旧車であっても変わらないどころか、ABSなし・制動距離の長さ・車重の大きさといった特性から、S120のほうがむしろ“賠償リスクが高い側”に分類されます。
事故の規模に関わらず、ここだけは妥協の余地がありません。
次に、旧車で最も悩ましい「車両保険」ですが、S120の場合は**「なし」または「エコノミー(車対車)」が現実的な最適解といえます。
理由は明確で、時価評価が低すぎるため一般型に入っても修理費を十分に賄えない**ことが多く、保険金と実費の差額が大きくなりやすいからです。
その一方で、エコノミー型は“もらい事故”をしっかり補償でき、保険料も抑えられるため、旧車ユーザーの合理的な落とし所になっています。
さらに、弁護士特約は小さな追加料金で極めて大きな効果を発揮します。
部品不足・修理費高騰により、旧車の事故交渉は長期化しやすく、相手側の保険会社と折り合いがつきにくいケースが多発しています。
S120オーナーの多くが弁護士特約を“真っ先に付けるべき特約”と挙げるのも、この現実があるからです。
保険料を抑える方法としては、年間走行距離の適正化・本人限定・年齢条件の見直しが効果的で、これだけで年間1〜3万円の削減が十分可能です。
特にS120の利用実態(週末中心・短距離)なら、距離区分3,000〜5,000km以内に収まるケースが多いのも特徴です。
動画を見ると、S120オーナーの多くが「補償は厚く、車両保険は現実的に」「相手側への補償を最優先」という方針を語っており、旧車保険の考え方として非常に理にかなっていると感じました。