1970年代初頭の日本、自動車メーカー各社が小型車市場で激しい競争を繰り広げていました。
その中で Honda シビック SB1 は、ホンダが軽快さと実用性を両立させるべく投入したモデルでした。
その同世代にあったのが Honda シビック 1200(1200 cc版)で、排気量を抑えた代わりに価格・燃費・維持費を重視した構成でした。
同じ時代・同じ車名ながら、搭載エンジン・グレード・装備仕様で大きく仕様が異なり、所有・維持の視点から見ると「どちらを選ぶか」が明確に分かれるモデルです。
この記事では、SB1 と シビック1200 の装備差に焦点を当て、具体的にどの装備が異なり、どのような意味を持っていたのかを整理します。
旧車として購入・維持を検討している方、装備仕様を把握したい方に向けて、当時のカタログ装備・グレード装備・実用装備の違いまで解説します。
Contents
SB1とシビック1200の車種位置付けと仕様の違い

Honda シビック SB1(以下「SB1」)とHonda シビック 1200(以下「1200」)は、同時期にホンダが展開していたシビックシリーズの中で、排気量・仕様・装備レベルによって明確に棲み分けられていました。
ここではまず両者が持っていた“車種としての位置付け”と“基本仕様の違い”を整理します。
車種位置付けの違い
- シビック1200:1200 ccという排気量設定により、主に価格・燃費・維持費の面で低く抑えられた“エントリーグレード/実用仕様”を意図していました。つまり「軽快で経済的な小型乗用車」としての役割です。
- SB1(1500 cc級):一段上の排気量と装備を持ち、「やや上質で、多少の余裕を持った走りと実用性を兼ねたモデル」として位置付けられていました。実用性だけでなく“余裕”という価値を求めるユーザー向けです。
基本仕様の違い
主な仕様差を以下に整理します。
| 項目 | シビック1200 | シビック SB1 |
|---|---|---|
| 排気量 | 1.2 L | 約1.5 L(1500 ccクラス) |
| 主な搭載グレード | 実用志向・価格重視 | 上位実用/軽スポーツ寄り |
| 装備レベル | 最低限~標準 | 標準~上位(装備充実) |
| 走行の余裕度 | 必要十分 | 余裕あり・軽いスポーツ性もあり |
| 価格/維持費 | 低め | やや高めだが価値あり |
装備仕様上の期待値
1200は“最低限の装備+価格・維持費最優先”という設計思想なので、外装メッキ・インテリア質感・足回り強化などは控えめです。
一方、SB1 は“実用+軽スポーツ寄り”という意図があるため、上級装備や仕様差が設けられていました。
例えば、メッキモール、豪華シート、幾分広めのホイール、オプション装備のラインアップなどです。
このように、同じシビックシリーズでも「維持優先か」「余裕+楽しみ優先か」という二極が装備仕様に現れており、旧車として選ぶ際には“どちらの価値観”を重視するかが非常に重要になります。
要点まとめ
- シビック1200=価格・維持費を抑えた実用小型車。
- SB1=装備・排気量・仕様で余裕・楽しみ優先の上級モデル。
- 装備仕様には明確な棲み分けがあり、装備差を知ることで選びやすくなる。
SB1 と 1200 は“兄弟モデル”と言いながら、装備の差で明確にキャラクターが分かれていたんだな、と改めて感じますね。
外装・インテリアでの装備差

シビック SB1 と シビック 1200 の装備差が最も分かりやすく現れるのが、この「外装」と「インテリア」です。
同じボディ骨格を持ちながら、使用される部品・仕上げ・素材に明確な差が設けられています。
これは当時のホンダが、「1200=実用車」「SB1=上級実用 or 軽スポーツ」という位置付けを意識して作り分けていたためで、現代で旧車として選ぶ際にも価値判断に大きな影響を与えるポイントになります。
外装(エクステリア)の違い
外装での差は主に以下の3つに集約されます。
1. メッキ装飾の量
シビック1200は必要最低限のメッキで構成されており、コストと維持費を意識したシンプルな見た目です。
一方で SB1 はフロントグリル・ウインドウモール・ドアモールのメッキ量がやや増え、見た目の豪華さが一段階上の印象になります。
2. ホイールキャップ・タイヤサイズ
1200:スタンダードなホイールキャップで、控えめなデザイン。
SB1:グレードに応じて上位キャップや、わずかに太めのタイヤが設定されることもあり、走行時の安定性に寄与する仕様も見られます。
3. バンパー・グリルの仕様
1200 は基本的にシンプルなプレスラインのバンパー。
SB1 は一部で厚みのあるメッキバンパー、上質なグリルパターンなどが採用され、全体的に視覚的な存在感が増します。
インテリア(内装)の違い
内装での差は「素材」と「装備点数」に表れます。
1. シートの素材と質感
1200:布地中心で、クッションも必要最低限の柔らかさ。
SB1:やや厚手のファブリックやビニールレザー仕様が選べるなど、グレード感が増します。
2. メーター類(計器)
1200:シンプルな2連または3連構成で、必要な情報だけに絞った構成。
SB1:グレードによりタコメーター追加、文字盤の視認性向上、指針の太さなど細部の作り込みに差があります。
3. ステアリング・内張り
1200:ベーシックなウレタンステアリング。
SB1:より太く質感の良いステアリングを採用する場合があり、操作時の“握り心地”に差が出ます。
4. 快適装備の違い
- ラジオ
- 灰皿の質感
- ダッシュパネルの仕上げ
これらでも SB1 のほうが上質な選択肢があることが多く、実用一辺倒の1200との違いが分かりやすく現れます。
外装・内装の装備差まとめ表
| 項目 | シビック1200 | シビック SB1 |
|---|---|---|
| メッキ量 | 少なめ | 多め |
| ホイール | ベーシック | 上級キャップ/タイヤ幅がやや太い場合あり |
| バンパー | シンプル | 上質メッキ・厚みあり |
| シート | 薄めの布地 | 高品質ファブリック/ビニールレザー |
| メーター | 必要最低限 | タコ付き・視認性改善仕様 |
| ステアリング | ベーシック | 上質素材で握り心地の良い仕様 |
| 快適装備 | 最低限 | 上位仕様あり |
要点まとめ
- 外装ではメッキ量・バンパーの質感・ホイール等でSB1が上級。
- 内装ではシート素材・メーター・ステアリングで質感に差がある。
- 1200は実用車、SB1は上位実用/軽スポーツという役割分担が明確。
外から見たとき、内装を開けたとき、どちらも“あ、グレードが違うな”と直感的に分かる装備差が当時から設けられていたようですね。
SB1はやっぱり少しだけ“特別感”のある作りをしています。
エンジン・駆動系・性能装備の違い

シビック1200とシビックSB1の違いを語るうえで、最も重要な要素が「エンジン」と「走行系装備」です。
同じシビックの系譜にありながら、当時のホンダは“排気量ごとに明確なキャラクターの差”を持たせており、これは旧車として乗る際のフィーリングにも直結します。
ここではエンジン、駆動系、足回り、制動性能という観点から、両者の装備差を整理します。
エンジンの基本的な違い
シビック1200はその名のとおり 1.2Lクラスのエンジン(約1160〜1200cc) を搭載し、軽快さと低燃費を重視した設計でした。
一方、SB1は 1.5Lクラス(約1480〜1500cc) が主力となり、トルクに余裕があり、発進・巡航での扱いやすさが向上していました。
排気量ごとの性格
- 1200:軽快さと経済性を最優先。必要十分な加速だが高速域では控えめ。
- SB1:やや余裕のあるトルクで、坂道・高速巡航が楽。乗り味に厚みがある。
両者が目指していた方向性は明確で、1200は“日常の足”、SB1は“余裕のある実用車+少し走りも楽しめる”という棲み分けがあったといえます。
吸排気・キャブレター仕様の差
シビック1200は小排気量に合わせた単純構成のキャブレターを持ち、整備性が良く、部品点数も少なめでした。
SB1は排気量アップに伴い、吸排気効率を高めた構造やキャブレター仕様が採用されることがあり、同時期の上位グレードでは燃調や吸気ルートの改善が見られます。
トランスミッション・ギア比の違い
ギア比の設定にも“用途の違い”が表れます。
- 1200:街乗りを中心としたギア比で、低速〜中速の扱いやすさを重視。
- SB1:高速巡航を意識した設定が多く、加速の力強さと巡航時の回転数抑制をバランス。
同じ世代でも、走行フィールは明確に異なります。
足回り(サスペンション)の違い
シビック1200は軽量車らしく素直で柔らかめの乗り心地。街乗りではとても扱いやすい設定です。
SB1はグレードによって若干締められた足を採用する場合があり、コーナリング時の踏ん張りや高速安定性がわずかに向上します。
違いの傾向
- 1200:柔らかく軽い足、実用向け。
- SB1:やや締まった設定が多い。安定志向。
ただし、どちらも“過度なスポーツ”ではなく、あくまで“実用範囲での違い”です。
ブレーキ性能の違い
ブレーキは大きな差が出るポイントです。
- 1200:フロントドラム仕様のグレードが多く、標準装備としては実用レベル。
- SB1:一部グレードでフロントディスクが採用され、制動性能が安定している。
旧車として現代で乗る時、この違いは非常に大きく、特に山道や高速ではフロントディスクの恩恵が体感しやすいです。
エンジン・駆動関連の装備差まとめ表
| 項目 | シビック1200 | シビック SB1 |
|---|---|---|
| 排気量 | 1.2L | 1.5L |
| 性格 | 軽快・経済性重視 | 余裕・実用性能上級 |
| キャブ仕様 | シンプル構成 | 排気量に応じて強化あり |
| ギア比 | 低中速域重視 | 巡航バランス良好 |
| 足回り | 柔らかい | やや締まりあり |
| ブレーキ | Fドラム中心 | Fディスク採用グレードあり |
要点まとめ
- SB1は排気量が上で、トルクに余裕があり高速も楽。
- 1200は軽快・経済性重視で、街乗り向けの性格。
- ブレーキのディスク採用など、安全性面でSB1が優位な場面がある。
- 同じシビックでも“走りの余裕”という点で明確な差が作られた。
SB1は「少し上質・余裕のあるシビック」、1200は「日常の足として最高に気軽なシビック」というキャラクターがしっかり分かれていますね。
維持・整備・維持費観点での装備差

シビック1200とSB1は同世代の兄弟車でありながら、維持・整備の観点でははっきりと差が生まれます。
これは排気量・装備レベルの違いだけでなく、当時のホンダが“ユーザー層”を分けて設定していたことに起因します。
旧車として現代で乗る場合、この違いは購入後の手間・費用に直結するため、特に重要なポイントになります。
点検・整備の取り回しやすさ
まず、整備性そのものは両車とも優秀で、1970年代のホンダ車らしい素直なエンジンレイアウトのため、一般的な整備で大きく困る場面は少なめです。
ただし、排気量や装備構成の違いにより、いくつかの要因で手間や工賃に差が出る傾向があります。
シビック1200
- 構造がシンプルで整備箇所も少ない
- 部品点数が少なく、周辺補器類も扱いやすい
- 消耗品の価格も比較的安価で済む
SB1
- 排気量アップに伴い補機類のバリエーションが増える
- 排気系や吸気系がやや複雑で、調整範囲が広い
- 整備箇所が1200より多く、点検時の工数が増えやすい
このため、整備工賃は1200のほうが安く、SB1のほうがやや高くなる傾向があります。
部品入手性の違い
旧車の維持では「部品があるかどうか」が最重要ポイントです。
シビック1200
- 生産台数が多いため、流通量が比較的安定
- 互換部品や社外パーツが見つかりやすい
- 本当に古い専用品は希少だが、基本部品の入手性は比較的良好
SB1
- 1500cc系の専用部品は、1200に比べると玉数が少ない
- 特に上級グレード用の内装・外装部品は希少
- 機関系部品は出回るが、価格が上がりやすい傾向
部品価格で見ると、SB1のほうが高くなりがちです。
消耗品・修理費の差
排気量の違いは、維持費にもわかりやすく影響します。
| 項目 | シビック1200 | シビック SB1 |
|---|---|---|
| オイル量 | 少なめ | やや多い |
| プラグ・ベルト類 | 安価 | グレードにより高め |
| ブレーキ関連 | Fドラム中心で比較的安価 | Fディスク採用でコスト増 |
| タイヤ | 細め・安価 | やや太いサイズがあり割高 |
街乗り中心で維持するなら、1200の維持費はかなり抑えやすく、中古部品の選択肢も広めです。
車検/税金の違い
現在の制度では、1200もSB1も小型乗用車の区分で大差ありません。ただし、
- 排気量に応じて重量税や自動車税の差
- 排気量の余裕による点検項目の違い(排気系・冷却系など)
がわずかに影響します。
とはいえ、どちらも旧車としては平均的な負担で、特別に重い費用差が出るわけではありません。
長距離・日常利用での差
長く乗る視点では、次のような違いがあります。
1200
- 街乗りは非常に軽快
- 高速巡航はやや苦手
- 部品コスト低めで日常車として扱いやすい
SB1
- 高速・坂道など、トルクが必要な場面で楽
- キャブ調整などの手間がやや増える
- “趣味と実用のバランス車”として魅力
「日常の足として使うか」「週末を楽しむ趣味車として乗るか」で、どちらが合うかが変わります。
要点まとめ
- 1200は整備性が良く、工賃・消耗品など維持費は抑えやすい。
- SB1は排気量と装備差から維持費がやや高め。
- 部品入手性は1200のほうが安定、SB1は上質装備の部品が希少。
- 実用なら1200、趣味重視ならSB1が向く。
古いホンダ車らしく、どちらも軽快で親しみやすいのですが、維持費を含めて考えると性格差がはっきりしていますね。
SB1と1200における「ユーザー層の違い」と装備差が生んだ価値の分析

同じシビックという名前で展開された1200とSB1ですが、当時のホンダが両者に与えた役割は明確に異なっていました。
この違いは単に装備や排気量といった数字上の差だけでなく、「どのような人に乗ってほしいか」という方向性として商品企画に深く反映されていたと考えられます。
ここでは、当時の自動車市場背景と照らし合わせながら、両車のユーザー層や価値観の違いを掘り下げます。
シビック1200に求められたのは「生活の足としての確実性」
1970年代のコンパクトカー市場では、価格の手頃さ、維持費の低さ、燃費の良さといった実用的な価値が非常に重視されました。
1200はまさにその期待に応えるモデルで、運転に不慣れなユーザーや初めて車を購入する家庭層に向けた設定だったと言えます。
当時の生活シーンでのフィット感
- 通勤・買い物などの短距離用途
- 狭い路地が多い都市部での取り回し
- 軽快で扱いやすいエンジン特性
- 必要最低限の装備で価格を抑える
特に装備面では「必要十分」の割り切りが見られ、内装はシンプルで整備もしやすい構造でまとめられていました。
この“使いやすさと素直さ”こそが1200の最大の魅力です。
SB1に求められたのは「生活+ちょっと上質な小型車」
SB1は排気量や装備面で1200より一段上のポジションに位置していました。
ホンダとしては、単なる実用だけでなく“走りも質感も少し上の満足感”を求める層に向けて企画されていたと考えられます。
当時のユーザー層の特徴
- もう少し余裕ある走りがほしい
- 家族での中距離ドライブが増えた
- 高速道路の利用が一般化しつつあった
- 少し上の装備・上質さを求めたい
このためSB1では、シートの質感向上やメッキ量の増加、より上質なステアリングやメーター構成など、日常生活の中で満足度が上がる装備が加わっています。
走行性能だけでなく“所有感”の違いも意識して作られていたといえます。
当時の日本市場と装備差の関係
1970年代の日本は高度経済成長の後期で、家庭での自動車導入が一気に進んでいた時代です。
初めて車を手にするユーザーが多かったため、「実用最優先」の1200は強く支持されました。
しかし同時に、家族構成の変化や余暇の増加により、“少し上”の車を求めるニーズも生まれ、SB1のような上級仕様が求められる背景がありました。
装備差が現在の旧車市場でどう評価されているか
現代では、1200とSB1の装備差は単に「上級/下級」という区分ではなく、それぞれの魅力として再評価されています。
1200が評価される理由
- 軽快な乗り味
- 旧車らしいシンプルさ
- 整備しやすさ
- 部品価格の安定感
SB1が評価される理由
- 上質な外装・内装
- 高速での安定感
- トルクに余裕ある走り
- グレードごとの差が楽しめる
どちらが優れているという問題ではなく、「旧車としてどんな時間を過ごしたいか」で選ぶべき2台です。
「乗り味の世界観」での違い
旧車はスペックだけでなく“世界観”を楽しむ車です。この点でも両者は明確に違いがあります。
- 1200の世界観:軽快・素朴・親しみやすい
- SB1の世界観:余裕・落ち着き・ちょっと上質
この違いこそ、同じシビックでも両車が別のファンを獲得している理由です。
要点まとめ
- 1200は実用重視で“生活に寄り添う車”として企画されていた。
- SB1は余裕や上質さを重視し、より広い用途に対応したモデルだった。
- 当時の生活背景やユーザー層が、両者の装備差に大きく影響している。
- 現代ではそれぞれの個性として再評価されており、どちらも“旧車としての存在価値”が高い。
1200もSB1も“その時代に必要とされた役割”が見事に作り分けられていて、装備差はただのコスト差ではなく、車としての価値や哲学の違いとして非常に興味深いですね。
よくある質問(FAQ)

Q1. シビック1200とSB1、初心者でも維持しやすいのはどっち?
結論としては シビック1200 のほうが維持しやすいケースが多いです。
構造がシンプルで、消耗品・補機類・ブレーキ周りなどの部品価格も控えめ。整備工数も少なめで済みます。
SB1も扱いやすい旧車ですが、1500cc系ゆえに整備箇所や部品が増える分、維持コストはやや上がります。
Q2. SB1 と 1200 の見分け方はどこを見るのが一番早い?
外装では**メッキ量(モール・バンパー)が分かりやすく、内装ではシート素材・メーター構成(タコメーター有無)**が判断しやすいポイントです。
エンジンルームを開けて排気量を確認する方法が最も確実です。
Q3. 高速道路で安定して走れるのはどっち?
高速巡航の安定性は SB1 が優位です。
排気量の余裕に加えて、グレードによっては足回りがやや締まった設定になっており、高速域での加速や登坂で“余裕の違い”を感じる場面があります。
Q4. 街乗りだけなら1200も問題ない?
問題ありません。
1200は街乗り中心なら非常に扱いやすく、小排気量らしい軽さと燃費の良さが魅力です。
短距離・低速中心の利用なら1200のメリットは大きいです。
Q5. 部品の入手性に差はある?
あります。
1200のほうが生産台数が多い分、一般部品の流通量が安定しています。
SB1は1500cc系専用部品や上級装備品が希少で、価格が上がりやすい傾向です。
Q6. 初めての旧車として選ぶならどちらが向いている?
維持費や部品価格を抑えたいならシビック1200、走りの余裕や装備の上質さを求めるならSB1が向いています。
“旧車を長く楽しむ”という視点では、どちらも良い選択肢です。
Q7. SB1 のほうが価格が高かった理由は?
排気量の大きさだけでなく、装備・内外装の質感・走行性能の差分が価格に反映されていました。
特にメーター構成やシート素材、バンパーの作りなど、細かい部分に上質な仕様が組み込まれている点がポイントです。
Q8. ブレーキの性能差は大きい?
日常走行ではどちらも問題ありませんが、SB1の一部グレードに採用されたフロントディスクブレーキは制動の安定性が高く、旧車として現代道路を走るうえでは安心感があります。
Q9. 乗り味の違いはどれくらい?
1200は軽快で、気軽に運転できるフィーリング。
SB1は少し重量感があり、加速や巡航に“余裕の厚み”が感じられます。
どちらが優れているというより、性格がまったく異なると考えるほうが自然です。
Q10. どちらがより旧車として人気?
市場傾向としては SB1のほうが人気が出やすい 場面があります。
排気量の余裕、装備の充実、グレードによる“上質感”が評価されやすいためです。
ただし、1200の軽快さを好む愛好家も多く、用途や価値観で選択が大きく分かれます。
まとめ
シビック1200とシビックSB1は、同じ“シビック”という名前を持ちながら、当時のホンダが明確に性格を分けて設計した兄弟車です。
1200は日常生活を支えるための実用小型車として、軽快さ・燃費・維持費の安さを重視した構成でした。
一方でSB1は、一歩上の満足感を求めるユーザーに向けて、走行性能の余裕、内外装の質感、快適装備を段階的に向上させた仕様となっています。
外装ではメッキやバンパー質感などでSB1が優位に立ち、内装ではシート素材やメーター構成に差がありました。
さらに、走行面では排気量やキャブレター仕様の違いが走りの性格を大きく分け、SB1は高速巡航や登坂などで余裕を感じられる構成となっています。
対して1200は軽快さと扱いやすさが特長で、街乗りや短距離中心の使い方で高く評価されていました。
維持の観点でも差は明確で、1200は部品点数が少なく消耗品も安価なため、旧車入門にも適した構成です。SB1は部品価格がやや高く、上級装備の専用部品が希少になりつつあるため、維持には少しだけ手間がかかる場面があります。
しかしその分、所有満足度や走行時の余裕といった“クルマを楽しむ魅力”が詰まっています。
現代の旧車市場では、どちらも明確な価値と魅力を持ったモデルとして評価されています。
1200は素朴で親しみやすく、SB1は上質さと走行性能を兼ね備えた“少し大人のシビック”として、それぞれが独自のファンを獲得しています。
同じ世代にこれほどキャラクターの異なる2台が存在していたこと自体が、シビックというモデルの奥深さを物語っています。
どちらを選ぶとしても、当時の背景を理解し、装備差を把握しておくことで、自分の生活や価値観に合った一台に出会いやすくなります。
そしてその理解が、旧車との時間をより豊かで満足度の高いものにしてくれるはずです。
参考リンク(名称+URLセット)
Honda Global|Heritage(歴代ホンダ車 資料)
https://global.honda/heritage
Honda Global|CIVIC(国際モデル紹介)
https://global.honda/civic
AUTOMOBILE-CATALOG|Honda Civic(SB1/1200 含むデータ一覧)
https://www.automobile-catalog.com/model/honda/civic.html
JapaneseClassics|Honda Vehicles(取り扱い車種一覧)
https://www.japaneseclassics.com/vehicles/
Wikipedia|Honda Civic(歴代情報)
https://en.wikipedia.org/wiki/Honda_Civic