1970年代、ホンダはシビックシリーズに多彩な仕様を展開し、ユーザーの用途や価値観に合わせて細かくラインアップを分けていました。
その中心にあったのが、実用性と軽快さを重視した「シビック SB1」と、スポーティな走りを前面に押し出した「シビック RS」です。
どちらも軽量コンパクトなボディを基盤にしながら、装備・走行性能・エンジン特性においては大きな違いがあり、その差は現代で旧車として乗る際にも大きく影響します。
SB1は当時の小型車市場の中心を担った実用グレードで、日常の移動を支える軽快な走りと扱いやすい装備構成が特徴。
一方でRSは、ホンダが「走りの楽しさ」を追求したスポーツ仕様として位置付けられ、エンジン特性・足回り・駆動系に明確なスポーティチューンが加えられていました。
この記事では、同じ世代のシビックでありながらキャラクターが大きく異なるSB1とRSの装備差・走行性能差を詳しく解説し、旧車として選ぶ際の判断材料になる情報を深掘りします。
Contents
SB1とRSの車種位置付けと基本コンセプトの違い

シビック SB1(以下「SB1」)とシビック RS(以下「RS」)は、同じ世代のシビックでありながら“狙ったユーザー”が大きく異なるモデルです。
SB1は日常生活の中心として使用される実用小型車として設計された一方、RSはホンダが当時の小型車スポーツ市場に向けて放った本格スポーツ仕様として開発されました。
SB1:実用+軽快さを重視したベーシックなシビック
SB1の設計思想は「誰でも扱いやすく」「経済的で」「軽快」。
排気量1.5Lクラスの適度な余裕と、小型車ならではの軽さを活かした走りで、通勤や日常用途を中心とするユーザーに向けた仕様です。
内外装もシンプルで整備性が高く、価格を抑えながらも品質の安定した構成が魅力でした。
RS:ホンダの技術と走りの思想を詰め込んだスポーツ仕様
RSは“Road Sailing”の名を冠し、当時のホンダが本格スポーツ小型車として位置付けたグレード。
軽量コンパクトなボディに、専用チューンの高回転エンジン、強化サスペンション、スポーティな内外装が加わった“走りのためのシビック”でした。
スポーツ志向の若いユーザーや、走行性能を重視する層に支持されました。
市場での役割の違い
| 項目 | シビック SB1 | シビック RS |
|---|---|---|
| 位置付け | 実用小型車 | スポーツ仕様 |
| ユーザー層 | 家庭/通勤用途中心 | 走りを重視する層 |
| 性格 | 軽快・実用・扱いやすい | 高回転・機敏・スポーティ |
SB1とRSを比較すると、当時のホンダが“実用”と“スポーツ”を完全に分けて作り分けていたことがよく分かります。
要点まとめ
- SB1=実用・扱いやすさ優先の基本モデル。
- RS=高回転エンジンや専用装備を備えたスポーツ仕様。
- 目的が異なるため、装備差・走行性能差は明確。
やっぱりRSは“小さなスポーツカー”としての存在感がありますし、SB1は素直で扱いやすい“生活の相棒”という印象が強いですね。
外装・内装の仕様差

シビック SB1 と RS の違いは、走りの性能だけでなく 外装(エクステリア) と 内装(インテリア) にもはっきり現れています。
これは当時のホンダが、“RSはスポーツモデルである”という個性を視覚的にも感じられるように仕立てていたためです。
外から見た瞬間に分かる差、乗り込んだ時に感じる雰囲気の違いは、今の旧車市場でもそのまま魅力につながっています。
外装(エクステリア)の仕様差
1. 専用フロントグリル
RSの最も象徴的な仕様のひとつが 専用フロントグリル。
スポーティな造形で、蜂の巣状のパターンやRS専用バッジを備えており、SB1のシンプルなグリルとは明確に差別化されています。
- SB1:実用寄りの控えめなデザイン
- RS:スポーツ仕様ならではの積極的な造形+専用エンブレム
“スポーツグレードであることを外から示す”という当時のホンダの意図が感じられる部分です。
2. メッキ量や外装モールの違い
実はRSのほうが メッキ量が控えめ な場合が多く、SB1が持つ上質志向の光沢感を抑え、スポーティで引き締まった雰囲気に仕上げられています。
- SB1:モール類が多く、視覚的に明るめ
- RS:スポーティ志向で、必要最低限のメッキで引き締まった印象
これは“軽量化”というより、“見た目の方向性”を変える意図が大きいと考えられます。
3. ホイールキャップ/ホイールデザイン
RSは、当時としてはスポーティさを感じる専用ホイールキャップや鉄チンホイールを装備していたことが多く、SB1の実用志向の装備とは方向性が異なります。
- SB1:実用的で標準的なホイールキャップ
- RS:スポーティな意匠のキャップ、または軽量寄りの鉄ホイール
足元だけでも“走りの方向性”が伝わってくる違いです。
4. ボディカラーの傾向
RSは、当時のホンダスポーツで好まれた“明るく鮮やかな色”が設定されていた傾向があり、SB1が採用する落ち着いた色合いと好対照でした。
(※色名称やカラーナンバーは年式・市場により「不明」。ただし傾向として差があった。)
内装(インテリア)の仕様差
1. 専用ステアリング
RSにはスポーティな細身のステアリングや、力強い3本スポーク風のデザインが採用されることがあり、“運転している感”を高める作りになっています。
- SB1:ベーシックなウレタンステアリング
- RS:スポーティ志向の専用ステアリング(仕様は年式により異なる)
握り心地が異なり、運転を始める前からキャラクターの違いが伝わってきます。
2. メータークラスター(計器)の違い
RSでは タコメーターを含むスポーツ向け計器構成 が採用され、針の動きでエンジンの回転を積極的に示す仕様になっていました。
- SB1:必要最低限の情報を表示
- RS:タコメーター追加、ハイレッドゾーンの視認性向上
スポーツモデルらしく、“回転を使って走る”ためのメーター設計になっているのが特徴です。
3. シートの違い
シートはRSの個性が出るポイントで、ホールド性やデザインが異なる場合があります。
- SB1:素朴で柔らかめの実用シート
- RS:スポーティなファブリック、やや硬めの傾向
運転中の姿勢が安定しやすく、走行時の一体感が高まる仕様に仕立てられています。
4. 室内の雰囲気
SB1が“すっきりした実用内装”なのに対し、RSは“少しだけ走りを意識した引き締まった雰囲気”があります。
色味や素材は大きく変わらないものの、メーター・ステアリング・シートの違いによって、座った時の世界観が変わります。
外装・内装 仕様差まとめ表
| 項目 | シビック SB1 | シビック RS |
|---|---|---|
| フロントグリル | シンプル | 専用デザイン+RSバッジ |
| メッキ量 | 多め | 控えめ(スポーティ志向) |
| ホイール | 標準キャップ | スポーティな意匠/鉄チン傾向 |
| ボディカラー | 落ち着いた色味 | 明るい色設定が多い傾向 |
| ステアリング | ベーシック | スポーティな専用仕様 |
| メーター | 必要十分 | タコ付きスポーツ構成 |
| シート | 実用シート | スポーティ寄り |
要点まとめ
- RSは外装からスポーティさを出す専用デザインが多く、SB1とは方向性が違う。
- 内装ではステアリング・メーター・シートがRSの象徴的な装備差。
- SB1は実用車としての上質さ、RSは走りに寄った世界観が魅力。
RSは視覚的にも“走るための車”として仕立てられている一方、SB1は日常で扱いやすい実用性を優先した作りになっています。
似ているようで、対極のキャラクターとも言える2台ですね。
エンジン・駆動系・走行性能の違い

SB1とRSの差が最も明確に現れるのが、この エンジン・駆動系・走行性能 です。
どちらも軽量コンパクトなシビックの基本構造を共有していますが、その味付けはまったく異なります。
RSはホンダが当時の“小型スポーツ市場”に向けて本気で仕上げたモデルであり、走りの質感はSB1とは明確に一線を画します。
エンジン特性の違い
SB1は排気量1.5Lクラスのエンジンを搭載し、日常域での扱いやすさとトルク感を重視した設計です。
一方RSは、排気量こそ大きく変わらないものの、吸排気のチューニングや燃調セッティングが“回して走るエンジン”に寄せられていることが大きな違いです。
エンジンキャラクター
- SB1:トルク寄りで扱いやすい。街乗りで力不足を感じにくい。
- RS:高回転で伸びる“軽スポーツ”らしいフィーリング。
RSのほうがトップエンドまで回りやすく、アクセルを踏み込んだときの反応も軽快です。
吸排気・キャブレター仕様
RSはスポーツ仕様に合わせて、吸気・排気の効率が高まる計画が施されていました。
キャブレターの口径や設定が異なる場合があり、“回したときの息継ぎのなさ”が特徴です。
- SB1:実用域中心のキャブ設定
- RS:高回転域のレスポンスに寄せた設定
具体的な口径や型番は個体差が大きく、また年式によって情報が限られるため 「不明」 とします。
トランスミッションの違い
RSはスポーツ走行を意識した クロス気味のギア比 が採用されることがあり、加速中の繋がりが良く回転を維持しやすい特性があります。
- SB1:日常の発進・巡航を重視したギア比
- RS:加速のリズムが良く、山道や高速で気持ち良く走れる設定
トランスミッションの味付けは、運転した際の性格の違いを最もはっきり感じられるポイントです。
サスペンション・足回りの差
RSでは 足回りの締まり が明確に違います。
サスペンションのバネレートやダンパー特性がスポーティに調整され、コーナリング時の姿勢変化が小さくなるよう仕立てられています。
- SB1:柔らかめで街乗り向けの乗り心地
- RS:姿勢変化が少ない、引き締まったハンドリング
現代基準で言えばどちらも“素直な旧車”の乗り味ですが、RSのほうが走行中のボディのまとまりが良く、山道でも安定感を感じやすい傾向があります。
ブレーキ性能の差
RSは多くの個体で フロントディスクブレーキ が採用されており、SB1のドラム仕様(年式・グレードにより異なる)と比べ、制動の安定性に優れています。
| 項目 | シビック SB1 | シビック RS |
|---|---|---|
| フロントブレーキ | ドラム中心 | ディスク(安定性良好) |
| ブレーキフィール | 柔らかめ | 剛性感あり |
特に下り坂が続く場面では、RSのディスクブレーキは安心感が大きいポイントです。
ハンドリングの違い
軽量ボディゆえにSB1もハンドリングが良いのですが、RSはサスペンションとステアリング特性の関係で よりクイックで反応が鋭い と感じられる場面があります。
- SB1:穏やかで素直、街乗りが快適
- RS:応答性が高く、走りの楽しさが際立つ
ステアリングセンターの戻りや、切り始めの感触に差があり、運転すると違いはすぐに分かるほどです。
走行性能差まとめ表
| 項目 | シビック SB1 | シビック RS |
|---|---|---|
| エンジン特性 | トルク寄り・実用性重視 | 高回転型・レスポンス良好 |
| キャブ設定 | 実用域中心 | 上の伸びを重視 |
| ギア比 | 巡航向け | クロス寄り(加速重視) |
| サスペンション | 柔らかい | 引き締まったスポーツ寄り |
| ブレーキ | ドラム中心 | ディスクで安定性◎ |
| ハンドリング | 穏やかで素直 | クイックで機敏 |
要点まとめ
- RSは“回して楽しむ”スポーツ仕様で、SB1とは走行フィールが別物。
- サスペンションやブレーキなど、走行に直結する装備差が大きい。
- SB1は街乗りの快適性・扱いやすさが強み。
- RSは走りの充実度とレスポンスが魅力で、山道や高速域での違いは特に大きい。
RSは改めて“ホンダのスポーツ精神を小さなボディに詰め込んだモデル”という印象ですね。
SB1とは同じシビックでも、走行性能での差は非常に大きいです。
旧車としての維持性・パーツ事情の違い

SB1とRSは同世代のシビックとして共通点も多いものの、旧車として維持していくうえでは パーツの入手性・整備の難易度・費用感 に明確な差が生まれます。
特にRSはスポーツ仕様であることから専用部品が多く、SB1と比較して「維持に際して気をつけるポイント」がより多いのが特徴です。
ここでは、エンジンまわり・走行系・内外装部品・消耗品という観点から、旧車としての維持性の差を深掘りします。
エンジン・補機類の維持性
SB1とRSは基本構造を共有していますが、RSはエンジンのチューニングや吸排気まわりが異なる場合があり、調整作業や部品の選択肢が変わってきます。
SB1
- 実用向け仕様で、部品点数が少なめ
- キャブ・点火系など基本構造が素直で整備がしやすい
- 一般的な消耗品は比較的入手しやすい傾向
RS
- スポーツ寄りの吸排気構成で調整幅が広い
- 一部の補機類が専用品になる可能性があり価格が高い
- 高回転域を多用する特性上、点火系・キャブ系の調整頻度が多め
特にRSは「回して楽しむ車」なので、燃調や点火タイミングのシビアさが出やすく、SB1よりも調整に気を遣う場面が多い傾向があります。
ブレーキ・足回りの維持性
RSはスポーツモデルとして足回りが締められ、ブレーキにもディスク仕様が採用されるなどの違いがあります。
そのため、部品の入手性や整備難度にも差が出ます。
SB1
- ドラムブレーキ中心で構造がシンプル
- 足回り部品も一般的で入手しやすい
- 工賃も比較的抑えられる傾向
RS
- フロントディスクブレーキのローター/キャリパーの部品確保が重要
- スポーツ寄りの足回りは消耗が早めになるケースも
- ゴム類やマウント類は SB1より強化品が必要なこともあり価格が上昇
RSは制動・足回り系の費用が SB1よりも上がりやすく、とくに 「専用ディスク部品の確保」 が将来的に重要になります。
内外装の維持性
外板や大枠のパネル類はSB1とRSでほぼ共通ですが、細部の違いが維持性に大きく影響します。
SB1
- 内外装の専用部品が少なく、全体として入手性が良い
- シンプルな素材が多く再生しやすい
- 一部の外装メッキ類は再メッキで対応可能
RS
- 専用グリル/専用ステアリング/専用メーターなど、独自装備が多い
- 専用品は希少で、中古価格が高騰しやすい
- シートや内装生地の専用パターンは再現が難しい場合も
特にRSの 専用グリルやメーター類はプレミアが付く ことが多く、純正度を保つためには根気強い部品探索が必要になります。
消耗品と維持費の違い
日常の維持費においても差があります。
| 項目 | シビック SB1 | シビック RS |
|---|---|---|
| オイル管理 | 標準的 | 高回転使用で交換頻度増の傾向 |
| ブレーキ消耗 | 穏やか | ディスク消耗が早め |
| タイヤ | 実用サイズで安価 | スポーツ寄りサイズで高値 |
| 足回りブッシュ | 交換頻度少なめ | スポーツ走行で劣化が早い場合あり |
RSはその性格ゆえに 消耗品の“減り方”がSB1より早い ケースがあり、費用はやや増える傾向になります。
全体としての維持性の結論
- SB1は実用車として維持がしやすく、パーツ価格も安定しがち。
- RSは専用部品の確保が重要で、維持費もSB1より高くなる場面が多い。
- ただしRSは“走りの満足度”という価値が高く、維持の手間が魅力につながるモデル。
要点まとめ
- SB1は部品点数が少なく、整備性・費用ともに優秀。
- RSは専用部品が多く、維持コストはSB1より高め。
- ブレーキや足回り、内装専用品が維持性の分岐点。
- 旧車としてはSB1は気軽、RSはしっかり手をかけるタイプ。
実用志向のSB1と、スポーツ志向のRSという方向性の違いは、旧車になった今でも維持性の差としてはっきり表れていますね。
よくある質問(FAQ)

Q1. SB1とRS、旧車として維持しやすいのはどっち?
維持しやすいのは SB1 です。
RSはスポーツ仕様ゆえに専用部品が多く、ブレーキ・足回り・内装パーツなどが希少になりやすい傾向があります。
SB1は実用系グレードで構造がシンプルなため、一般整備や消耗品交換は比較的容易です。
Q2. RSの専用部品で特に入手が難しいのは?
専用フロントグリル、専用ステアリング、タコメーター構成のメーター類などです。
これらはRSの特徴を強く表す部品で、中古市場でもタマ数が限られています。
Q3. SB1とRSの見分け方はどこを見るべき?
最も分かりやすいのは フロントグリルとメーター構成 です。
RSは専用グリルに加えてタコメーターを備える場合が多く、SB1よりスポーティな印象の内外装になっています。
ステアリング形状も判断材料になります。
Q4. エンジンの耐久性に差はある?
基本構造は共通しているため大きな差はありません。
ただし RSは高回転を多用する性格のため、点火系やキャブ調整がシビアになりやすい という特徴があります。
適切なメンテナンスを行えばどちらも長く乗れます。
Q5. 走行性能の違いで最も大きいポイントは?
サスペンションとギア比 です。
RSは足回りが引き締められ、ギア比も加速に寄せた味付けになっているため、峠道や高速道路での走行時にSB1とは明確な違いを感じられます。
Q6. 長距離ドライブに向くのはどっち?
余裕ある走りを求めるなら RS が優位です。
一方、乗り心地の柔らかさや疲れにくさを重視するなら SB1 のほうが適しています。
用途に応じて選ぶのがおすすめです。
Q7. 現代の道路環境でも問題なく走れる?
どちらも適切な整備を行えば問題なく走れますが、RSはブレーキ性能や足回りが現代道路により適応しやすい 一方で、SB1は柔らかい乗り味ゆえに高速安定性ではRSに譲ります。
Q8. 価格の差はどれくらい?
市場状況によりますが、一般的には RSのほうがプレミア価格になりやすい 傾向があります。
スポーツ仕様という希少性と専用部品の魅力が価格に反映されます。
Q9. 初めての旧車としてどちらが向いている?
扱いやすさ・維持性を考えると SB1 が向いています。
運転を楽しみたい、スポーツグレードに惹かれる、レストアのやりがいを感じたいなら RS が良い選択肢です。
Q10. RSは普段使いできる?
可能ですが、足回りの締まりやエンジン特性が“走り寄り”のため、街乗り中心の用途だと SB1のほうが乗りやすい場面が多い です。
RSは「週末に走りを楽しむ趣味車」としての魅力が強いです。
まとめ
シビック SB1 と シビック RS は、同じ1970年代のシビックという枠組みにありながら、ホンダが“実用”と“スポーツ”を明確に分けて設計した兄弟車 。
SB1は日常生活を中心に据えた実用グレードで、扱いやすさ・維持のしやすさ・軽快さが強み。
一方RSは、当時の小型車スポーツ市場に向けてつくられた本格的スポーツ仕様で、走行性能・ハンドリング・回転フィールがSB1とは別世界と言えるほど違いがあります。
外装では、RS専用のフロントグリルや控えめなメッキ使いを中心に“走りを感じるデザイン”が展開され、内装でも専用ステアリングやタコメーターなど、運転する楽しさを強調する装備が加えられていました。
これらは旧車になった今でも強い魅力を持ち、SB1とRSのキャラクターの違いを象徴する要素になっています。
走行性能の面では、RSは高回転まで軽く伸びるエンジン特性、引き締まったサスペンション、安定感の高いディスクブレーキなどが組み合わされ、“小さなスポーツカー”としての存在感を確立していました。
SB1は柔らかく穏やかな乗り味で、街中での扱いやすさが際立ちます。
どちらが優れているというより、用途も世界観も別の車 と捉えるほうが自然です。
維持性においても性格差は明確で、SB1は部品点数が少なく整備性が良い一方、RSは専用部品が多く、中でもステアリング・メーター・フロントグリルといったアイテムは希少で価格が高騰しやすい傾向があります。
ただ、その分だけ“所有感”や“レストアの満足度”が高く、RSならではの価値となっています。
現代の旧車市場では、SB1の“素朴で軽快な魅力”とRSの“走りの濃度の高さ”がそれぞれに支持されており、どちらも明確な存在価値を持ち続けています。
旧車としてのステアリングフィール、エンジンの振動や音、軽量ボディの一体感など、両者は異なる方向性で魅力を提供します。
結局のところ、どちらを選ぶべきかは 「どんな時間を過ごしたいか」 で決まります。
気軽に日常で楽しみたいならSB1、週末に走りを味わいたいならRS。
どちらもシビックというモデルの奥深さを体現する素晴らしい一台であり、それぞれが持つ個性を理解することで、旧車選びがより豊かで納得感あるものになります。
参考リンク
Honda Global|Heritage(歴代ホンダ車 資料)
https://global.honda/heritage
Honda Global|CIVIC(国際モデル紹介)
https://global.honda/civic
AUTOMOBILE-CATALOG|Honda Civic(SB1/RS 含むデータ一覧)
https://www.automobile-catalog.com/model/honda/civic.html
JapaneseClassics|Honda Vehicles(取り扱い車種一覧)
https://www.japaneseclassics.com/vehicles/
Wikipedia|Honda Civic(歴代情報)
https://en.wikipedia.org/wiki/Honda_Civic