ホンダ・シビックSB1(初代:1972〜)と、日産サニーB110(3代目:1970〜)は、1970年代前半の国産小型車を代表する二台です。
どちらも軽快で扱いやすい車として人気を集め、中古市場での流通が少なくなった今では旧車ファンの注目を集めています。
しかし、この二台は登場時のコンセプト・駆動方式・エンジン設計・ボディ構造などに違いがあり、旧車として維持する際のポイントも大きく異なります。
特に大きいのは、FWDのシビックSB1と、RWDのサニーB110という構造的な違い。
整備の難易度、部品点数、走行フィール、錆びやすい部分など「所有してみないと分からない差」が明確にあり、購入前に理解しておくことで維持費やトラブルを大きく減らすことができます。
また、B110は名機A12型エンジンの存在により“走る楽しさ”を評価される一方、SB1は軽量ボディを活かした日常性と扱いやすさが魅力です。
この記事では、両車を旧車視点で比較し、「今選ぶならどちらが自分に合うのか」を分かりやすく整理します。
これを読み進めることで、購入検討者が抱える不安――部品供給、維持費、錆、乗り味、グレード差――がどこにあるのかが明確になり、まず何を確認すべきかが見えてきます。
Contents
シビックSB1とサニーB110の基本スペック比較

シビックSB1とサニーB110は、同時代の「小型大衆車」という立ち位置ですが、登場時のコンセプト・ボディサイズ・エンジン構成に明確な違いがあります。
この差は、旧車として維持する際の部品点数、走りの味、整備範囲にも繋がります。
代表的なスペック比較表
| 項目 | シビック SB1 | サニー B110 |
|---|---|---|
| 登場年 | 1972年 | 1970年 |
| 駆動方式 | 前輪駆動(FWD) | 後輪駆動(RWD) |
| エンジン排気量 | 約1.2L | 1.2L(A12型) |
| 車重 | 600〜750kg前後 | 700〜800kg前後 |
| 全長 | 約3,500mm台 | 約3,845mm前後 |
| 全幅 | 約1,500mm前後 | 約1,490〜1,515mm |
| ホイールベース | 約2,200mm前後 | 約2,300mm |
※数値は代表的な仕様。
年式・市場・個体差により異なるため、最終的な確認が必要。
設計方向の違い
SB1
- コンパクトさと軽量化を重視
- FWD採用により室内空間と効率性を確保
- 当時としては“先進的な大衆車”という位置づけ
B110
- A12型エンジンを中心とした“走る楽しさ”志向
- 古典的RWD構造で整備性も高い
- グレードバリエーションが多く個体差が大きい
ボディサイズから見るキャラクターの違い
- SB1は「軽快さと日常性」を重視したパッケージ
- B110は「走りと耐久性」を重視したクラシカルな小型FR
要点まとめ
- SB1:軽量・コンパクト・扱いやすい
- B110:RWDらしく走りの味が濃い
- 同じ“国民車クラス”でも設計思想が異なるため、維持性や用途も変わる
軽さが光るSB1と、A12エンジンの味わいを持つB110。
数字を並べるだけでも両者の雰囲気がまったく違うのが伝わってきますね。
駆動方式・走行特性の違い(FWD vs RWD)

シビックSB1とサニーB110を比較する上で、最も大きな分岐点となるのが駆動方式です。
SB1は前輪駆動(FWD)、B110は後輪駆動(RWD)という明確な違いがあり、走行フィール・整備範囲・消耗部品・故障ポイントに大きな差を生みます。
このセクションでは、その違いを旧車視点で細かく整理します。
駆動方式による構造の違い
シビックSB1(FWD)
- エンジンと駆動系がフロントに集中
- プロペラシャフト・後輪デフが存在しない
- 機械構造がコンパクトで軽量
- 室内空間が広く取れる設計
サニーB110(RWD)
- エンジン縦置き・後輪に動力を伝達するクラシックなFR構造
- プロペラシャフト・デフ・リアアクスルを備える
- 前輪は操舵、後輪は駆動という分離設計で挙動が素直
- 機械構造がシンプルで整備性が高い
走行フィールの違い
SB1(FWD)
- 前荷重のため、低速〜中速の安定感が高い
- 軽快で“ヒラヒラ”した動きが特徴
- 雨天でも癖が少なく、挙動が読みやすい
- 街乗り中心のオーナーに相性が良い
B110(RWD)
- 後輪が押す「FRらしい感覚」が強い
- スロットル操作で姿勢を調整しやすい
- 走りの味が濃く、趣味性が高い
- コーナリング時は荷重移動が分かりやすい
整備性・メンテナンスの違い
SB1(FWD)
- ドライブシャフトブーツ破れが持病
- 足回りとステアリング周辺のゴム部品が劣化しやすい
- エンジンルームが狭い個体では、作業性が落ちる場合あり
- 駆動系がフロント集中のため整備範囲は比較的狭い
B110(RWD)
- プロペラシャフト・ユニバーサルジョイントの摩耗
- デフ周りのオイル滲みが定番
- 下回りの腐食が走りに影響しやすい
- スペースに余裕があり、整備しやすいレイアウト
長期維持における“構造差”の影響
- SB1のメリット
- 部品点数が少なく維持費が安定しやすい
- FWDのため雨天時も安心して走れる
- 軽量ボディで負担が少ない
- B110のメリット
- FR構造のため“走る楽しさ”はSB1より濃い
- エンジン・ミッション・デフが独立していて整備が理解しやすい
- 旧車としての味わいを強く感じられる
要点まとめ
- SB1はFWDの軽快さと扱いやすさが魅力で、日常域での安定性が高い。
- B110は古典的RWD構造で走りの味わいが強く、整備性も高い。
- 走行フィールは「軽快なSB1」 vs 「しっかり走るB110」という明確な違い。
駆動方式だけでここまでキャラクターが分かれるのは旧車ならではですね。
SB1の軽やかさとB110のFRらしさは、乗り比べると本当に別物と聞きます。
エンジン設計とメンテナンス性の比較

このセクションでは、シビックSB1とサニーB110の「エンジン構成」「整備のしやすさ」「壊れやすいポイント」「長期維持の難易度」を詳しく比較します。
どちらも1.2Lクラスの小排気量車ですが、採用しているエンジンの性格がまったく違うため、維持の方向性も異なります。
エンジンの性格と設計思想
シビックSB1のエンジン(約1.2L)
- 小排気量×軽量ボディで効率重視
- 回転を軽く使うタイプで、街乗りで扱いやすい
- 構造がシンプルで、消耗品交換による改善が分かりやすい
- 冷却まわり・ホース類の経年劣化に注意が必要
サニーB110のエンジン(A12型)
- 当時から“名機”と言われるほど耐久性・整備性が評価されている
- 低速トルクが太く、B110の走りの魅力はこのA12が中心
- キャブレター調整で乗り味が大きく変わる
- ソレックス化などチューニング文化も根付いているため情報量が多い
整備性の違い
SB1(ホンダ車の特性)
- エンジンルームがコンパクトで作業スペースが限られる個体あり
- ホンダ車は「ブーツ類の劣化」が定番で、放置すると周辺部品に影響
- 点火系・冷却系の基本整備で調子が戻りやすい
- キャブの調整幅は少なめで、純正のまま乗る楽しみが強い
B110(FR車・A型エンジンの利点)
- エンジン前方にスペースが多く、整備しやすいレイアウト
- A12は部品供給が比較的安定していて、内部部品の入手性も良い
- ディストリビューター・キャブ調整など、整備知識がそのまま反映される
- 素性が丈夫で、長距離・高速でも安心感がある
壊れやすい・経年劣化しやすい箇所の違い
SB1の注意点
- 燃料ホース・ラジエーターホースなどゴム類の劣化
- ステアリングラックブーツ破れ
- キャブレターの固着(放置期間が長い車)
- オイル滲みは発生しやすいが致命的になるケースは少ない
B110の注意点
- キャブ調整ズレによるアイドリング不調
- ディストリビューターのポイント摩耗
- エンジンマウントのヘタリ
- 高回転を多用した個体ではヘッド周りに疲労が残りやすい
エンジン部品の入手性の違い
SB1
- 日常整備部品はまだ手に入るものが多い
- 内部部品・専用品は希少化が進行
- 外装・補機類は中古頼りになるケースが増えている
B110
- A12エンジンの愛好者が多く、部品供給が比較的安定
- 代用品・流用情報が豊富
- チューニング系部品も市場に残っている
- 純正当時物は価格高騰傾向
要点まとめ
- SB1は小排気量×軽量設計で扱いやすく、基本的な整備で調子が戻りやすい。
- B110はA12の信頼性が強みで、整備情報・パーツ供給・チューニング文化が豊富。
- FR構造のB110は整備しやすく、趣味として“触って楽しむ”方向性が強い。
- 長期維持では、SB1はゴム類劣化、B110はキャブ・点火系調整に注意が必要。
エンジンの性格だけ比較してもSB1とB110はまったく違いますね。
SB1は軽快さ、B110はエンジンの味わいと整備文化――
旧車の「楽しさの方向」さえ違ってくる感じがします。
錆び・劣化しやすい部位の違い

旧車の維持で避けられない問題が「錆」と「経年劣化」です。
1970年代前半の国産車であるシビックSB1とサニーB110は、どちらも防錆技術が現代より大幅に劣る時代の車であり、経年による腐食は“個体次第”とはいえ共通の大きなリスクです。
ただし、構造の違い(FWDとRWD)やボディ形状により、錆の出方には明確な差があります。
錆びやすいポイントの違い
シビックSB1
- フロアパン
水抜き構造が簡素で、内部腐食が進行しやすい - ドア下部・水抜き穴
詰まりやすく、長期間放置車では穴あきのケースも - フェンダーアーチ
内側から錆びが進むことが多い - ラジエーター下のフロントメンバー
水分が溜まりやすく腐食の定番ポイント
サニーB110
- デフキャリア・プロペラシャフト周辺(RWD特有)
錆が進行すると走行性能に影響 - サイドシル内部
内側から錆び、外観では発見しづらい - トランクフロア
シール劣化で浸水し、底部が腐食 - フェンダー内部・リーフスプリング付近
水と泥が溜まりやすい構造
経年劣化しやすい機能部品の特徴
SB1
- ステアリングラック・ドライブシャフトのブーツ類劣化
- 燃料ホース・バキュームホースの硬化
- ダッシュボード割れ・内装樹脂の劣化
- ラジエーター・冷却系の劣化でオーバーヒートリスク
B110
- デフオイルシール漏れ
- プロペラシャフトのユニバーサルジョイント摩耗
- ブレーキライン(鉄パイプ)の腐食
- トランクやサイドシルの内側腐食が遅れて発見されがち
錆の進行パターンの違い
SB1の特徴
- ボディが軽量で薄いため、錆が進むと広がりやすい
- 走行性能への影響は比較的軽微だが、車体剛性が落ちやすい
- フロア腐食は大掛かりな修復に繋がることがある
B110の特徴
- RWD構造のため、下回りの錆が走行性能に直結
- デフやシャフト周りが腐食すると修理費用が高くなる
- ボディパネルが比較的厚く、外見だけでは錆の深刻さが分かりにくい
購入前に必ずチェックすべきポイント
SB1の購入時チェック
- フロアパン(内側・外側両方)
- ドア下の水抜き穴
- フェンダーの内側錆
- ラジエーターロアサポートの腐食
B110の購入時チェック
- デフキャリア周辺の赤錆
- プロペラシャフトのガタ
- サイドシル内部の腐食
- トランク内の浸水跡
- リーフスプリング付近の腐食
要点まとめ
- SB1は軽量ボディゆえ、フロア・ドア下・フェンダー周りの錆が進むと構造に影響が出やすい。
- B110はRWDの下回り構造が錆の影響を受けやすく、デフ・シャフト周りの補修が高額化しやすい。
- どちらも“内部腐食”が多い年代の車であり、購入前の入念なチェックは必須。
- 車庫保管かどうかで個体差が大きく、手放し価格にも直結する。
旧車の錆は避けて通れませんが、SB1は軽量さゆえに“剛性低下”、B110はRWDゆえに“走行性能への影響”と、それぞれ違う形で深刻度が出ると聞きます。
これらを理解して選ぶことで、後悔しない個体選びができますね。
維持費の違いと長期保有での注意点

旧車の所有で最も現実的な問題になるのが「維持費」と「長期保有のリスク」です。
シビックSB1とサニーB110はどちらも小型・軽量クラスで比較的維持しやすいと言われますが、構造(FWD/RWD)とエンジン設計の違いによって、費用の掛かり方が異なります。
このセクションでは、年間維持費の目安・よく発生する整備・長期的に注意すべき点を整理します。
維持費を構成する主な項目
- オイル・フィルターなどの消耗品交換
- 車検整備
- 足回り・駆動系の修理
- 錆補修(板金)
- タイヤ・ブレーキ部品
- 保険料・自動車税
- キャブ調整や点火系リフレッシュ
シビックSB1の維持費傾向(FWDのメリットが出る)
特徴
- 部品点数が少なく、整備範囲が比較的狭い
- 駆動系がフロントに集中し構造がシンプル
- 軽量のためブッシュ・タイヤへの負担が少ない
よく発生する整備
- ドライブシャフトブーツ交換
- 冷却ホース・燃料ホース類の交換
- ブレーキ周りのオーバーホール
- フロア周辺の錆補修(個体差が大きい)
年間維持費目安
8〜15万円程度
大きな整備が入る年は20万円台になる場合もある。
サニーB110の維持費傾向(RWDの構造で手間が増える)
特徴
- FR構造のため駆動系部品が多い
- A12エンジンは丈夫で壊れにくいが、キャブ・点火系の調整が必須
- 車重がSB1より重く、足回り負担が増えやすい
よく発生する整備
- プロペラシャフトのユニバーサルジョイント交換
- デフ周りのオイル漏れ修理
- ブレーキライン(鉄パイプ)の腐食対応
- キャブレター・ディストリビューター調整
- サイドシル・トランク周辺の錆補修
年間維持費目安
12〜20万円程度
駆動系の大整備・錆修理が重なると30万円を超える年もある。
長期保有で注意したいポイント
SB1で気を付ける点
- フロア腐食は重整備に発展しやすい
- ステアリングラック・ブーツ類の劣化が早めに来る
- 内装樹脂パーツが割れて交換不可のケースが多い
- 冷却系の劣化放置でオーバーヒートのリスク
B110で気を付ける点
- デフ・プロペラシャフト周りの消耗部品交換が避けられない
- サイドシル内部腐食が外から見えず、購入後に発覚することがある
- キャブ・点火系を理解しておかないと不調が続きやすい
- リーフスプリング周辺の腐食・変形が“走り”に影響する
維持費の考え方の違い
- SB1:入門向けの維持費感。軽量&FWDで構造的にリーズナブル。
- B110:趣味性重視の維持費感。RWDは楽しいが部品点数が多く費用がかかる。
どちらも大きなトラブルがなければ国産旧車として維持しやすい部類ですが、FRのB110は“走らせる”ための整備が多い点を理解しておく必要があります。
要点まとめ
- SB1は年間維持費が安定しやすく、重整備ポイントが比較的少ない。
- B110はRWD構造ゆえに整備範囲が広く、駆動系の交換や調整が不可避。
- 長期保有ではSB1は“錆とゴム劣化”、B110は“下回りと駆動系”が大きな課題になる。
- 維持費の差は構造の違いそのものから生じており、用途と予算に合わせて選ぶ必要がある。
維持費の方向性を見るだけでも、SB1は“軽快に長く付き合える旧車”、B110は“楽しさと手間を同時に味わう旧車”という印象になりますね。
どちらも魅力的ですが、自分のライフスタイルに合うかどうかが最終判断の鍵になります。
どちらを選ぶべきか(おすすめのユーザー像)
ここでは、シビックSB1とサニーB110を比較してきたポイントを踏まえ、「自分にはどちらが合うのか?」を具体的なユーザー像ごとに整理します。
同じ1970年代の大衆車でありながら、両者の性格はまったく異なり、所有体験も大きく変わります。
日常的に“軽快に乗りたい”ならSB1
- 軽量ボディ+FWDで扱いやすい
- 街乗り中心でも気負わず乗れる
- 雨天でも挙動が素直
- 車庫スペースが狭くても取り回しが容易
- 維持費を抑えたいユーザーと相性が良い
SB1は“旧車入門”にも向いていて、走りのクセが少ないため、現代車との行き来でも違和感が少ないのが特徴です。
走りの“味”を楽しみたいならB110
- RWDならではの後輪駆動フィール
- A12エンジンの力強さと整備性の高さ
- キャブ・点火調整など“手を入れる楽しさ”がある
- 古典的FRの軽快感が味わえる
- グレードによる個性の差も楽しめる
B110は「旧車を趣味として深く楽しみたい人」向けです。
走行フィールで選ぶなら、FRのダイレクトな感覚はSB1にはない魅力があります。
部品供給と整備性の観点
SB1が向く人
- 基本消耗品中心の整備で維持したい
- ゴム類交換・冷却系メンテを中心に長く乗りたい
- 外装や内装の欠品リスクを許容できる
B110が向く人
- FRの構造を理解して整備したい
- 下回り・駆動系の重整備にも向き合える
- キャブ調整や点火タイミングに興味がある
ランニングコストで見る選び方
| 項目 | SB1 | B110 |
|---|---|---|
| 年間維持費 | 8〜15万円 | 12〜20万円 |
| 駆動方式 | FWDで部品点数少なめ | RWDで部品点数多め |
| 重整備の発生確率 | 中 | 高(デフ・シャフト周り) |
| 燃費 | 良い傾向 | 排気量・状態で変動 |
| 消耗品の負担 | 小 | 中 |
こんな人にSB1をおすすめ
- 旧車初心者
- 維持費の予算を抑えたい
- 街中メインで軽快に乗りたい
- 取り回しの良さを重視する
- 普段使いも視野に入れている
こんな人にB110をおすすめ
- 走る楽しさを重視
- 旧車整備やキャブ調整も含めて楽しみたい
- 長距離やワインディングも走りたい
- FR車の味わいを求めている
- グレード選択やチューニングにも興味がある
要点まとめ
- SB1は日常寄り、B110は趣味性寄りの性格が明確。
- どちらも維持しやすい部類だが、B110はFR構造ゆえ整備項目が多くなる。
- SB1は軽快・扱いやすさ重視、B110はエンジンとFRの味わい重視。
- 生活スタイルと整備への向き合い方で選択が変わる。
軽快なSB1と、FR+A12の味の濃いB110。
どちらも旧車の魅力が詰まっていますが、乗り方や価値観によって適性が大きく変わるモデルですね。
選ぶ過程そのものが楽しい一台同士だと感じます。
よくある質問(FAQ)

ここでは、シビックSB1とサニーB110の購入・維持を検討する人が実際に抱きやすい疑問を、本文の焼き直しではなく“現実的な視点”からまとめています。
Q1. シビックSB1とサニーB110の相場に大きな差はありますか?
どちらも個体差が大きく、状態・レストア度合い・希少性で価格が大きく変わります。
一般的にはB110のほうが流通量が多く、価格帯に幅がある傾向があります。
SB1は流通数が少なく、良い個体は高めで取引されるケースが見られます。
Q2. 部品確保のしやすさはどちらが有利?
整備品やエンジン周りはB110が有利です。
A12エンジンの人気と流通量の多さから、国内外問わず入手しやすい部品が残っています。
SB1は消耗品は比較的入手可能ですが、外装・内装は中古頼みになる場面が多いです。
Q3. 普段使いするならどっち?
普段乗りの安心感・扱いやすさを重視するならSB1が向いています。
FWDで挙動が安定しており、軽量ゆえ取り回しも楽です。
B110は走行感が楽しい反面、旧車らしい手間が増える傾向があります。
Q4. 走りを楽しみたい場合のおすすめは?
B110です。
FRレイアウト+A12の特性が相まって走りの味が濃く、調整次第で“自分好み”に仕上げる楽しさがあります。
Q5. 錆が深刻なのはどっち?
どちらも年代相応に錆は出ますが、B110は下回りの錆が走行性能に直結しやすいのが特徴です。
SB1はフロア腐食が進むと剛性に影響が出ますが、RWDほど致命的になりにくい傾向です。
Q6. 保険や税金はどちらが高い?
排気量が近いため大きな差はありません。
ただし、グレードや使用状況によって保険料は変わります。
車両保険はどちらも加入が難しいため、維持費は“整備内容”に左右されます。
Q7. 初心者にはどっちが向いている?
SB1です。
構造がシンプルで扱いやすく、旧車初心者でも乗りやすい性格があります。
B110は車としては丈夫ですが、FRゆえに整備・調整項目が増えます。
Q8. レストア前提ならどちらが良い?
B110のほうが向いています。
板金パネルや代替部品が比較的見つかりやすく、情報量も多いです。
複数のグレードやボディタイプが存在し、好みに合わせて選びやすい点もメリットです。
Q9. 将来的な価値上昇を考えると?
市場規模が大きい分、B110は一定の需要が続きやすいと考えられます。
一方SB1は流通が少ないため、希少性が価値に影響する傾向があります。
Q10. 燃費や経済性の差はどう?
一般的にはSB1のほうが燃費が良い傾向です。
軽量+FWD構造が効率的で、街乗り中心なら維持が楽です。
B110は排気量・調整状況で燃費差が出やすいモデルです。
まとめ
シビックSB1とサニーB110は、1970年代前半の国産小型車を代表する名車同士ですが、その性格は大きく異なります。
SB1は「軽快さ」「扱いやすさ」「日常性」を重視したホンダらしい設計で、旧車入門や普段使いにも対応しやすい一台です。
軽量ボディとFWDの組み合わせは現代車に近い感覚で乗れるため、旧車らしい癖が少なく、維持費も比較的安定します。
一方、サニーB110はFR構造+A12エンジンの味わいが魅力で、走りの“濃さ”を楽しみたいユーザーに向いた車です。
整備性が高く、キャブ調整や点火系のメンテナンスなど“手を入れる楽しさ”があるモデルで、週末にじっくり向き合う旧車としての魅力はSB1とは別ベクトルにあります。
ただし、RWDゆえに下回りの錆や駆動系整備が発生しやすく、維持の手間はSB1より大きくなりがちです。
どちらを選ぶべきかは、
- 普段使いのしやすさを重視するか
- 趣味として走りを楽しみたいか
- 整備にどれくらい向き合えるか
によって変わります。
どちらの車も状態の良い個体は貴重になっていますので、錆・駆動系・フロア周辺のチェックは必ず行い、自分の生活スタイルに合ったほうを選ぶことが長く愛車と付き合う秘訣です。
参考リンク
日産ヘリテージコレクション(B110展示概要)
https://www.nissan-global.com/JP/HERITAGE/
国立国会図書館デジタルコレクション:サニーB110
https://dl.ndl.go.jp/
