マイナポータルでは、行政機関などが保有している自分の情報を確認できます。
そのため、本籍を調べようとしてマイナポータルを開いたものの、
「本籍がどこにも表示されない」
「戸籍関係情報を見ても住所のような本籍が書かれていない」
「在籍本籍コードという数字しか表示されない」
と困ることがあります。
また、パスポート申請や戸籍電子証明書提供用識別符号の取得などを行う際に、**「本籍・筆頭者氏名を取得できませんでした」**と表示されるケースもあります。
実は、マイナポータルで確認できる「本籍情報」と、戸籍謄本などに記載されている住所形式の「本籍」は、表示方法が同じではありません。
この記事では、マイナポータルで本籍を確認できないのはなぜなのか、本籍地の確認方法や「本籍・筆頭者氏名を取得できませんでした」などと表示される時の対処法を解説します。
マイナポータルでは本籍の住所をそのまま確認できるわけではない

結論からいうと、マイナポータルの「わたしの情報」では戸籍関係情報を取得できますが、本籍地を通常の住所表記のまま確認する仕組みではありません。
マイナポータル公式では、現在在籍している本籍地市区町村を確認する方法として、
「戸籍関係情報」の「在籍本籍コード」を確認し、総務省の全国地方公共団体コードと照合する
方法を案内しています。
つまり、
「福岡県○○市○○町1番」
などと本籍がそのまま表示されるとは限りません。
確認できるのは「在籍本籍コード」であり、そのコードから本籍のある市区町村を特定します。
| 確認したいこと | マイナポータルでの確認 |
|---|---|
| 本籍がある都道府県・市区町村 | 在籍本籍コードから確認可能 |
| 本籍の番地まで | 在籍本籍コードだけでは確認できない |
| 最新の本籍地市区町村 | 本人情報→本籍情報→在籍本籍コード |
| 戸籍関係情報 | わたしの情報から取得可能 |
| 筆頭者 | 手続きによって取得・確認する場面あり |
「本籍を確認できない」と感じる大きな理由は、本籍が住所のようにそのまま表示されると思って探しているためです。
マイナポータルで本籍地市区町村を確認する方法
マイナポータル公式では、在籍している本籍地市区町村を確認する方法を案内しています。
基本的な流れは次のとおりです。
- マイナポータルへログイン
- トップページの**「その他のわたしの情報」**を開く
- **「戸籍関係情報」**を取得する
- **「本人情報」**を確認
- **「本籍情報」**を確認
- **「在籍本籍コード」**を確認
- 総務省の**「全国地方公共団体コード」**と照合する
在籍本籍コードと、全国地方公共団体コードに掲載されている団体コードの先頭5桁が一致する自治体が、現在在籍している本籍地市区町村です。
たとえば在籍本籍コードが確認できたら、その5桁の番号を総務省の全国地方公共団体コード一覧と照合します。
これによって、
「本籍地は○○県○○市」
というところまで確認できます。
「在籍本籍コード」とは?

在籍本籍コードは、現在在籍している戸籍の本籍地市区町村を識別するためのコードです。
マイナポータルでは、
本人情報 → 本籍情報 → 在籍本籍コード
から確認できます。
マイナポータル公式では、
戸籍関係情報に複数の履歴があり、どれが最新の本籍地なのか分からない場合についても、「本人情報>本籍情報>在籍本籍コード」を確認する
よう案内しています。
つまり、過去の戸籍異動履歴などを一つずつ見比べて最新の本籍を推測する必要はありません。
現在の本籍地市区町村を知りたい場合は、在籍本籍コードを確認してください。
在籍本籍コードだけでは本籍の番地まで分からない
ここは特に注意が必要です。
在籍本籍コードから分かるのは、本籍のある市区町村です。
たとえば、
福岡県北九州市○○区
といった自治体までは特定できますが、
○○町1番2号
など、本籍の詳しい所在地まで在籍本籍コードから確認できるわけではありません。
本籍とは、マイナポータル公式FAQでは、
人の戸籍上の所在場所であって、行政区画、土地の名称及び地番号又は住居表示の街区符号の番号によって示されます。
と説明されています。
そのため、
「マイナポータルを見れば本籍の番地まで全部表示される」
と思っていると、「本籍を確認できない」と感じる可能性があります。
本籍の正確な表示が必要な場合は、戸籍証明書など別の方法で確認しましょう。
マイナポータルの「戸籍関係情報」で確認できるもの
マイナポータルの「わたしの情報」では、行政機関などが保有する自分の情報を確認できます。
現在は、
- 世帯・戸籍情報
- 税・所得・口座情報
- 健康・医療
- 子ども・子育て
- 福祉・介護
- 雇用保険・労災
- 年金関係
などの情報が確認できます。
ただし、実際に表示できる情報は利用者の年齢・性別・居住地などの属性によって異なる場合があります。
戸籍関係情報については、本人情報として、
- 基本情報
- 国籍の有無
- 死亡の事実
- 本籍情報
などを確認できます。
さらに、利用者と親子関係・婚姻関係・未成年後見関係にある人との関係を示す情報も閲覧できます。
戸籍関係情報に表示されない情報もある

「戸籍関係情報を取得したのに、欲しい情報が出てこない」という場合もあります。
マイナポータルの戸籍関係情報は、電算化された戸籍の記載をもとに作成されています。
そのため、公式FAQでは次の情報は提供されないと案内しています。
- 電算化される前の戸籍に記載された情報
- マイナンバーが付番されていない人の情報
- 外国籍の人についての情報
戸籍事務が紙による管理から電子情報処理による管理へ移行した時期は、市区町村によって異なります。
そのため、昔の戸籍に記載されていた内容まで、マイナポータルの「戸籍関係情報」で自由に確認できるわけではありません。
本籍と住所は違う
本籍を探す際に間違えやすいのが、本籍と現在の住所を同じものだと思ってしまうことです。
本籍は戸籍上の所在場所であり、現在住んでいる住所とは別の情報です。
たとえば現在、
福岡県A市
に住んでいても、本籍が、
福岡県B市
ということはあります。
引っ越したからといって、本籍が自動的に新住所へ変更されるわけではありません。
そのため、マイナポータルで住所を確認できても、それを本籍として使用しないようにしてください。
パスポートなど本籍情報が必要な手続きでは、正確な本籍を確認しましょう。
本籍と筆頭者の違い
戸籍関係の手続きでは、「本籍」と一緒に筆頭者を求められることがあります。
筆頭者とは、マイナポータル公式では、
一つの戸籍の最初に記載されている人
と説明されています。
世帯主とは意味が異なります。
| 項目 | 意味 |
|---|---|
| 本籍 | 戸籍上の所在場所 |
| 筆頭者 | 戸籍の最初に記載されている人 |
| 住所 | 現在生活している場所 |
| 世帯主 | 住民票上の世帯を代表する人 |
たとえば自分が住民票上の世帯主であっても、戸籍の筆頭者が自分とは限りません。
本籍と筆頭者を記入する手続きでは、両者を混同しないようにしましょう。
「本籍・筆頭者氏名を取得できませんでした」と表示される場合
マイナポータルで戸籍に関する手続きをしていると、
「本籍・筆頭者氏名を取得できませんでした。」
と表示される場合があります。
このエラーは、単に本籍の確認場所を間違えているケースとは別です。
マイナポータル公式では、このメッセージが表示された場合について、戸籍に関する手続きの状況を本籍のある市区町村へ問い合わせるよう案内しています。
特に、
- パスポート申請
- 戸籍電子証明書提供用識別符号の取得
などで表示されることがあります。
何度も同じ操作を繰り返すだけでは解決できない場合があるため、エラー内容を確認したうえで対応しましょう。
結婚などで氏名が変わった後はマイナンバーカードを確認する

婚姻などによって氏名が変わった後に、
「本籍・筆頭者氏名を取得できませんでした」
と表示される場合は、マイナンバーカードの情報が最新になっているか確認してください。
マイナポータル公式では、婚姻などで氏名が変わった場合、
戸籍電子証明書提供用識別符号を取得する前に、手元のマイナンバーカードの情報を更新する必要がある
と案内しています。
そのため、
- 結婚などで氏名が変わった
- マイナンバーカードの情報を更新していない
- マイナポータルで戸籍関連手続きを行った
- 本籍・筆頭者を取得できない
という場合は、まずマイナンバーカードの情報を確認しましょう。
マイナンバーカードの更新手続きは、住んでいる市区町村で行います。
マイナンバーカードの情報が最新なのに取得できない場合
マイナンバーカードの氏名などがすでに最新であるにもかかわらず、
「本籍・筆頭者氏名を取得できませんでした」
と表示される場合は、本籍地の市区町村へ問い合わせます。
マイナポータル公式でも、カード情報が最新の場合は、
戸籍電子証明書提供用識別符号の取得手続きでエラーが表示された旨を、本籍のある市区町村へ伝えて問い合わせる
よう案内しています。
問い合わせる際は、表示されたエラーメッセージをスクリーンショットなどで残しておくと、状況を説明しやすくなります。
パスポート申請で本籍を取得できない場合
現在、マイナポータルを利用してパスポートのオンライン申請ができます。
この手続き中に、
「本籍・筆頭者氏名を取得できませんでした」
と表示され、先へ進めない場合があります。
マイナポータル公式では、この場合も本籍のある市区町村へ問い合わせるよう案内しています。
また、パスポートの取得を急いでいる場合は、
戸籍謄本を取り寄せ、パスポートセンターで手続きすることを検討する
よう案内しています。
オンライン申請でエラーが出るからといって、パスポートを申請する方法そのものがなくなるわけではありません。
急ぎの場合は窓口手続きも検討しましょう。
本籍地が分からない場合は「在籍本籍コード」を確認する
本籍地の市区町村そのものを忘れてしまった場合は、マイナポータルの「在籍本籍コード」が役立ちます。
手順をもう一度整理すると、
マイナポータル → その他のわたしの情報 → 戸籍関係情報 → 本人情報 → 本籍情報 → 在籍本籍コード
と進みます。
そこで確認したコードを、総務省の全国地方公共団体コードと照合してください。
団体コードの先頭5桁と在籍本籍コードが一致する自治体が、現在の本籍地市区町村です。
「以前は○○市だった気がする」など記憶だけで判断せず、現在の在籍本籍コードを確認するとよいでしょう。
戸籍関係情報に履歴が複数あって本籍が分からない場合

転籍や婚姻などによって戸籍が変わっていると、「戸籍関係情報」に複数の履歴が表示される場合があります。
このとき、基本情報の、
「戸籍異動日」
「戸籍異動事由区分」
などを見ても、どれが現在の本籍なのか判断しにくいことがあります。
マイナポータル公式は、この場合についても、
「本人情報>本籍情報>在籍本籍コード」を参照する
よう案内しています。
現在の本籍地を確認する目的なら、履歴から推測するのではなく在籍本籍コードを確認しましょう。
本籍の番地まで知りたい場合はどうする?
在籍本籍コードで確認できるのは本籍地の自治体です。
申請書などへ、
「○○県○○市○○町○番地」
のように正確な本籍を書く必要がある場合は、別の方法で確認します。
代表的なのは、
- 本籍が記載された住民票
- 戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)
- 戸籍抄本(戸籍個人事項証明書)
などです。
住民票については、交付を請求する際に本籍・筆頭者の記載を希望することで、本籍が記載されたものを取得できます。
ただし、必要な証明書や取得方法は手続きの目的によって異なります。
提出先から「戸籍謄本が必要」と指定されている場合に、住民票で代用できるとは限らないため注意してください。
マイナンバーカードに本籍は印字されている?
マイナンバーカードの券面を見ても、通常は本籍を確認できません。
マイナンバーカードの表面には、
- 氏名
- 住所
- 生年月日
- 性別
- 有効期限
などが記載されていますが、本籍が券面に印字されているわけではありません。
そのため、
「マイナンバーカードを持っているからカードを見れば本籍が分かる」
というものではありません。
本籍地市区町村を確認する場合は、マイナポータルの戸籍関係情報などを利用しましょう。
マイナポータルで本籍情報そのものが取得できない場合
「在籍本籍コードが見つからない」というより、戸籍関係情報そのものが正常に取得できない場合は、別の原因を考える必要があります。
マイナポータルの戸籍関係情報は、電算化された戸籍の記載をもとに作成されています。
そのため、
- 電算化前の戸籍情報
- マイナンバーが付番されていない人の情報
- 外国籍の人についての情報
は提供されません。
また、戸籍関連の手続き中に本籍・筆頭者の取得エラーが出る場合は、本籍地の市区町村への確認が必要になることがあります。
単純に「マイナポータルの故障」と決めつけず、表示されているメッセージを確認してください。
通信エラーやシステムエラーで本籍関連の手続きができない場合

本籍に関連するオンライン手続きでは、戸籍情報そのものとは別に、システムや通信の問題で処理できない場合があります。
たとえばマイナ免許証に関する本籍のオンライン変更では、
「手続き内容を送信できませんでした」
と表示されることがあります。
マイナポータル公式では、この場合、
- 申請先システムがメンテナンス中でないか確認
- ネットワーク状態を確認
- 再度申請する
- 改善しなければ問い合わせる
という対応を案内しています。
また、
「システムで問題が発生しました。恐れ入りますが再度手続きを行ってください。」
と表示された場合は、再度申請し、それでも改善しなければマイナアプリを終了・再起動して再試行するよう案内されています。
「本籍が表示されない」のか、「本籍に関する手続き自体がエラーになる」のかを切り分けることが重要です。
マイナポータルで本籍を確認できない時の対処法
本籍が確認できない場合は、次の順番で確認すると分かりやすいでしょう。
1.「その他のわたしの情報」を開く
マイナポータルへログインし、トップページから**「その他のわたしの情報」**へ進みます。
単にプロフィールや住所を確認する画面を探しても、本籍地を確認できるとは限りません。
2.「戸籍関係情報」を取得する
「わたしの情報」から戸籍関係情報を取得します。
取得後、本人情報の中にある本籍情報を確認してください。
3.「在籍本籍コード」を確認する
現在の本籍地を知りたい場合は、本人情報>本籍情報>在籍本籍コードを確認します。
複数の戸籍異動履歴が表示されていても、最新の本籍地については在籍本籍コードを参照します。
4.全国地方公共団体コードと照合する
総務省の全国地方公共団体コードを開き、在籍本籍コードと団体コードの先頭5桁を照合します。
一致する自治体が現在の本籍地市区町村です。
5.番地まで必要なら証明書で確認する
在籍本籍コードでは、本籍の詳しい所在地までは確認できません。
番地まで必要なら、本籍を記載した住民票や戸籍証明書などで確認してください。
6.エラーが出る場合はカード情報を確認する
婚姻などで氏名が変わった後なら、マイナンバーカードの情報が最新になっているか確認します。
カード情報が古ければ、住んでいる市区町村で更新手続きを行います。
7.カード情報が最新なら本籍地の市区町村へ問い合わせる
カード情報が最新なのに、
「本籍・筆頭者氏名を取得できませんでした」
と表示される場合は、本籍地の市区町村へ問い合わせてください。
本籍を確認する方法を比較
本籍の確認方法はいくつかあります。
目的によって適した方法が異なります。
| 確認方法 | 本籍地市区町村 | 番地まで | 特徴 |
|---|---|---|---|
| マイナポータルの在籍本籍コード | ○ | × | 市区町村の確認に使える |
| 本籍記載の住民票 | ○ | ○ | 現在の本籍確認に便利 |
| 戸籍謄本 | ○ | ○ | 戸籍内容も確認できる |
| 戸籍抄本 | ○ | ○ | 個人事項を確認できる |
| マイナンバーカード券面 | × | × | 本籍は印字されない |
「本籍地の市区町村だけ分かればよい」のか、「番地まで正確に知りたい」のかで使い分けましょう。
FAQ

マイナポータルで本籍は確認できる?
本籍地の市区町村は確認できます。
「その他のわたしの情報」から戸籍関係情報を取得し、「本人情報>本籍情報>在籍本籍コード」を確認します。
そのコードを総務省の全国地方公共団体コードと照合すると、本籍地市区町村を特定できます。
本籍の住所がそのまま表示されないのはなぜ?
マイナポータルで本籍地市区町村を確認する場合は、「在籍本籍コード」を利用する仕組みになっています。
そのため、本籍の所在地が一般的な住所表記でそのまま表示されるとは限りません。
番地まで正確に確認する必要がある場合は、戸籍証明書や本籍記載の住民票などを利用しましょう。
最新の本籍がどれか分からない場合は?
戸籍関係情報に複数の履歴がある場合でも、現在の本籍地については**「本人情報>本籍情報>在籍本籍コード」**を確認してください。
マイナポータル公式もこの方法を案内しています。
「本籍・筆頭者氏名を取得できませんでした」と出たらどうする?
婚姻などで氏名が変わっている場合は、まずマイナンバーカードの情報が最新か確認してください。
カード情報が最新でも同じエラーが出る場合は、本籍のある市区町村へ問い合わせます。
マイナンバーカードを見れば本籍が分かる?
マイナンバーカードの券面には本籍は記載されていません。
本籍地を調べる場合は、マイナポータルの戸籍関係情報や、本籍を記載した住民票、戸籍証明書などを利用してください。
まとめ
マイナポータルで本籍を確認しようとしても、戸籍謄本のように本籍の所在地がそのまま表示されるわけではありません。
- マイナポータルでは戸籍関係情報を取得できる
- 現在の本籍地市区町村は「在籍本籍コード」から確認する
- 在籍本籍コードと全国地方公共団体コードを照合する
- 最新の本籍は「本人情報>本籍情報>在籍本籍コード」を確認する
- 在籍本籍コードだけでは本籍の番地までは分からない
- 番地まで必要なら戸籍証明書や本籍記載の住民票などで確認する
- 本籍と現在の住所は別の情報
- 筆頭者と世帯主も意味が異なる
- 電算化前の戸籍など、戸籍関係情報で提供されない情報もある
- 婚姻などで氏名が変わった場合はマイナンバーカードの情報更新を確認する
- 「本籍・筆頭者氏名を取得できませんでした」と表示され、カード情報が最新なら本籍地市区町村へ問い合わせる
- システムエラーの場合は通信・メンテナンス状況も確認する
単に「本籍が画面に書いていない」という場合は、まずマイナポータルの**「その他のわたしの情報」から「戸籍関係情報」を取得し、「在籍本籍コード」**を探してください。
本籍のある市区町村だけでなく、番地まで正確に確認する必要がある場合は、戸籍証明書や本籍が記載された住民票などを利用しましょう。
