ゆうちょ通帳アプリからお金を送ろうとしたとき、振込手続きが進まなかったり、エラーが表示されたりすることがあります。
「口座残高はあるのに送金できない」
「本人確認をしたはずなのに、振込が制限されている」
「昨日まで送金できていたのに、突然使えなくなった」
このような場合、アプリの不具合なのか、本人確認や送金限度額に問題があるのか分からず、困ってしまうこともあるでしょう。
また、機種変更やアプリの再インストール後に送金できなくなった場合は、どのような手続きで利用を再開できるのかも気になるところです。
この記事では、ゆうちょ通帳アプリで送金できない原因や、振込エラー・本人確認による利用制限の対処法、送金限度額の確認方法を解説します。
ゆうちょ通帳アプリで送金できない主な原因

ゆうちょ通帳アプリで送金できない場合、主な原因として、本人確認(eKYC)が完了していないことや、取引時の認証設定がOFFになっていることなどが考えられます。
特に注意したいのは、アプリで口座残高や入出金明細を確認できても、送金機能まで利用できるとは限らないという点です。
ゆうちょ銀行では、不正送金防止のため、送金時の認証や本人確認に一定の条件を設けています。
| 考えられる原因 | 主な症状 | 確認すること |
|---|---|---|
| 本人確認(eKYC)が未完了 | 振込・振替ができない | 本人確認の実施状況 |
| 取引時の認証がOFF | 送金機能が利用できない | 認証設定 |
| 登録・再設定から24時間以内 | 送金手続きが制限される | 認証設定を行った日時 |
| 送金限度額を超えている | 金額を入力しても送れない | 1日の送金限度額 |
| 取引コードの認証失敗 | 送金時の認証ができない | 認証機能の状態 |
| 送金先情報に誤りがある | 振込先の確認で進めない | 金融機関・支店・口座情報 |
| 残高が不足している | 送金を完了できない | 送金額と手数料 |
| システム障害・メンテナンス | 一時的に取引できない | ゆうちょ銀行のお知らせ |
また、ゆうちょ通帳アプリとゆうちょダイレクトでは、ログイン方法によって送金機能が制限される場合があります。
原因によって必要な対処法が異なるため、まずは表示されているエラー内容と認証設定を確認してください。
本人確認(eKYC)が完了していない場合
ゆうちょ通帳アプリで送金できない原因の一つが、書類による本人確認(eKYC)の未完了です。
eKYCとは、スマートフォンを使って本人確認書類などを確認する仕組みです。
ゆうちょ銀行の公式FAQでは、個人名義の総合口座について、eKYCをスキップした場合、ゆうちょ銀行あて振替や他金融機関あて振込が利用できないと案内されています。
一方、振替口座や法人名義の口座など、一部の口座では取り扱いが異なります。
eKYCをスキップした場合の主な制限
| サービス | eKYC未完了の場合 |
|---|---|
| 口座残高・入出金明細の確認 | 利用可能 |
| 個人名義の総合口座からのゆうちょ銀行あて振替 | 利用不可 |
| 個人名義の総合口座からの他金融機関あて振込 | 利用不可 |
| 送金限度額の引き上げ | 制限あり |
| その他の支払・認証機能 | 取引内容によって制限あり |
つまり、残高照会が正常にできても、振込だけが利用できないことがあります。
また、eKYCをスキップした場合、登録時に1日の送金限度額が5万円を超えていると、5万円へ引き下げられる場合があります。
ただし、「eKYCをしていなくても5万円までなら銀行振込ができる」という意味ではありません。
個人名義の総合口座では、振込・振替そのものが利用できないためです。
eKYCを完了して利用制限を解除する方法
ゆうちょ銀行の公式FAQでは、次の手順で本人確認を行うよう案内されています。
- ゆうちょ通帳アプリを起動する。
- ホーム画面の[メニュー]をタップする。
- [取引時の認証]を選択する。
- [書類による本人確認の実施状況]をタップする。
- 画面の案内に従って本人確認(eKYC)を進める。
本人確認には、マイナンバーカードや運転免許証など、ゆうちょ銀行が指定する本人確認書類を使用します。
利用できる書類や手続き方法は変更される場合があるため、最新の公式案内を確認してください。
また、本人確認を行っても、別の理由による送金制限まで自動的に解消されるとは限りません。
取引時の認証設定がOFFになっている場合

ゆうちょ通帳アプリでは、送金などの重要な取引を行うために「取引時の認証」を利用します。
ゆうちょ銀行の公式FAQでは、この設定がOFFの場合、送金などの取引を利用できないと案内されています。
取引時の認証が必要になる主な操作は次のとおりです。
- ゆうちょ銀行あて振替
- 他金融機関あて振込
- ことら送金
- ATM出金
- 払込書払い
- 税金・各種料金の支払い
- 送金限度額の引き上げ
送金できない場合は、取引時の認証がONになっているか確認してください。
取引時の認証をONにする手順
- ゆうちょ通帳アプリを起動する。
- ホーム画面の[メニュー]をタップする。
- [取引時の認証]を選択する。
- 取引時の認証設定を確認する。
- OFFになっている場合は、画面の案内に従ってONに変更する。
ゆうちょ銀行の公式FAQでは、取引時の認証設定画面でON・OFFを変更できると案内されています。
ただし、ONにしただけで必ず送金できるわけではありません。
eKYCの実施状況や、登録後の利用制限なども確認する必要があります。
登録・再設定後24時間以内で送金できない場合
ゆうちょ通帳アプリでは、取引時の認証を設定したあと、送金などの取引が利用可能になるまで24時間かかる場合があります。
これは、ゆうちょ銀行が設けている不正送金防止のための待機期間です。
公式FAQでは、取引時の認証設定や再登録後、支払いなどが利用可能になるまで24時間必要と案内されています。
例えば、次のような状況で該当する可能性があります。
- ゆうちょ通帳アプリで初めて取引時の認証を設定した。
- スマートフォンの機種変更後に認証を登録し直した。
- アプリを再インストールして認証を再設定した。
- 取引コードのロックにより認証を再設定した。
24時間の利用制限は解除できる?
ゆうちょ銀行の公式案内では、認証設定後に24時間の待機期間が設けられています。
この待機期間について、アプリの再起動や再インストールによって短縮できるという案内は確認できません。
そのため、設定直後に送金できない場合は、登録・再設定した時刻を確認してください。
なお、24時間が経過しても送金できない場合は、本人確認や認証設定、送金限度額など、別の原因が考えられます。
急ぎの送金が必要な場合は、ATMや貯金窓口で手続きできるか確認してください。
送金限度額を超えている場合
ゆうちょ通帳アプリでは、1日に送金できる金額に上限があります。
ゆうちょ銀行の公式FAQでは、1日の送金限度額は口座ごとに0円から1,000万円の範囲で設定されていると案内されています。
ただし、誰でもアプリから1,000万円まで送金できるわけではありません。
設定されている限度額によって、実際に送金できる金額は異なります。
また、送金限度額は複数の取引で共通して使用されます。
主な対象取引は次のとおりです。
- ゆうちょ銀行あて振替
- 他金融機関あて振込
- ことら送金
- 税金・各種料金の払込み
- 通常払込み
- 連動振替決済サービス(ゆうちょダイレクト)
例えば、1日の送金限度額が5万円の場合、同じ日に3万円を送金していれば、残りの利用可能額は原則として2万円です。
送金限度額を確認する方法
ゆうちょ通帳アプリでは、次の手順で確認できます。
- ゆうちょ通帳アプリを起動する。
- ホーム画面の[メニュー]を開く。
- [送金限度額]を選択する。
- 現在設定されている金額を確認する。
なお、ゆうちょダイレクトでも、ログイン後の[ご登録内容確認・変更]から確認できます。
送金限度額を引き上げる方法
ゆうちょ銀行の公式FAQでは、ゆうちょ通帳アプリから1日の送金限度額を50万円まで引き上げられると案内されています。
50万円を超える金額に引き上げる場合は、窓口での手続きが必要です。
| 希望する限度額 | 主な手続き |
|---|---|
| 50万円まで | ゆうちょ通帳アプリの[送金限度額]から申請 |
| 50万円超~1,000万円 | ゆうちょ銀行・郵便局の貯金窓口で手続き |
ただし、限度額を引き上げるには、取引時の認証設定やeKYCなどの条件を満たす必要があります。
また、申請した金額が必ず承認されるとは限りません。
必要以上に限度額を高く設定すると、不正利用時の被害が大きくなるおそれがあるため、利用状況に応じて設定してください。
取引コードがロックされて送金できない場合

ゆうちょ通帳アプリでは、送金時の本人認証に取引コードを使用する場合があります。
この取引コードを一定回数間違えると、取引時の認証機能が無効になります。
ただし、ゆうちょ銀行の公式FAQでは、取引コードがロックされても、ゆうちょ通帳アプリ自体は引き続き利用できると案内されています。
つまり、残高照会はできるのに、送金だけができなくなる場合があります。
取引時の認証を再設定する方法
- ゆうちょ通帳アプリを起動する。
- ホーム画面の[メニュー]をタップする。
- [取引時の認証]を選択する。
- [再設定]をタップする。
- 画面の案内に従って認証設定をやり直す。
なお、再設定時にはeKYCによる本人確認が必要になる場合があります。
また、再設定に伴って送金限度額が引き下げられたり、24時間の利用制限が発生したりすることがあります。
そのため、急ぎの振込が必要な場合は、認証を繰り返し試す前に、公式FAQで再設定後の条件を確認してください。
振込先の口座情報に誤りがある場合
送金先の金融機関名や口座番号などに誤りがある場合、振込手続きが正常に進まないことがあります。
特に、ゆうちょ銀行あての振替と、他金融機関あての振込では、指定する情報が異なります。
| 送金先 | 主に確認する情報 |
|---|---|
| ゆうちょ銀行 | 記号・番号など |
| 他金融機関 | 銀行名・支店名・預金種目・口座番号・名義人 |
なお、ゆうちょ銀行の口座を他金融機関からの振込先として指定する場合は、記号・番号ではなく、振込用の店名・預金種目・口座番号を使用します。
送金先から教えてもらった情報が、どの送金方法に対応しているものか確認してください。
送金先の名義人が表示されない場合
ゆうちょ銀行の公式サイトでは、送金先口座名義人の確認だけを繰り返し行い、送金を完了しなかった場合、名義人の自動表示機能が停止することがあると案内されています。
この場合、送金先口座名義人を自分で入力する必要があります。
また、自動表示機能を再開するには、窓口で所定の手続きが必要です。
ただし、名義人が表示されない原因はこれだけではありません。
送金先の口座情報が正しいか、入力内容に誤りがないかも確認してください。
ことら送金ができない場合
ゆうちょ通帳アプリでは、通常の振込とは別に「ことら送金」を利用できます。
ただし、ことら送金には独自の利用条件があります。
ことら送金の上限額と回数
ゆうちょ銀行の公式FAQでは、ことら送金について次の条件が案内されています。
| 項目 | 利用条件 |
|---|---|
| 1回あたりの送金上限額 | 10万円 |
| 利用可能回数 | 月5回 |
| 1日の送金限度額 | 通常の送金限度額と合算 |
| 利用できる口座 | 原則として個人名義の居住者口座 |
例えば、1回で12万円をことら送金しようとしても、上限額を超えているため利用できません。
また、同じ月に5回利用している場合は、それ以上ことら送金できません。
なお、ことら送金の利用回数は、通常の振込回数とは別にカウントされます。
ことら送金のボタンが表示されない場合
ゆうちょ銀行では、ことら送金を利用できる口座を限定しています。
次のような口座では、ことら送金を利用できません。
- 法人名義の口座
- 人格なき社団や任意団体の口座
- 非居住者の口座
- ゆうちょ銀行の一部法人サービスを利用している個人事業主の口座
また、ことら送金を利用するには、事前の利用登録と取引時の認証設定が必要です。
ボタンが表示されない場合や送金できない場合は、口座の利用条件と登録状況を確認してください。
ゆうちょダイレクトから送金できない場合

ゆうちょ通帳アプリで取引時の認証を設定している場合、ゆうちょダイレクトへのログイン方法にも注意が必要です。
ゆうちょ銀行の公式FAQでは、取引時の認証を設定済みの利用者が、お客さま番号とログインパスワードだけでゆうちょダイレクトにログインした場合、送金などを利用できないと案内されています。
送金する場合は、ゆうちょ通帳アプリによるログイン・認証を利用してください。
ゆうちょ通帳アプリで認証する流れ
- ゆうちょダイレクトで送金先と金額を入力する。
- 送金内容確認画面で[アプリを起動する]を選択する。
- ゆうちょ通帳アプリで必要に応じて取引コードを入力する。
- 送金内容を確認し、アプリで認証する。
- ゆうちょダイレクトの画面に戻り、[実行する]を選択する。
- 送金の受付完了画面を確認する。
ここで注意したいのは、アプリで認証を完了しただけでは、ゆうちょダイレクトでの送金手続きが完了しない場合があることです。
公式の操作案内でも、アプリでの認証後にゆうちょダイレクトへ戻り、送金を実行する手順が示されています。
機種変更や再インストール後に送金できない場合
スマートフォンの機種変更やアプリの再インストール後に送金できなくなった場合は、取引時の認証情報が引き継がれていない可能性があります。
ゆうちょ銀行の公式FAQでは、ゆうちょ通帳アプリをアンインストールすると、以前の認証情報や取引コードはそのまま利用できないと案内されています。
再インストール後は、あらためて認証設定が必要です。
また、再登録に伴って、次のような制限が発生する場合があります。
- eKYCを完了しなければ、振込などの一部サービスを利用できない。
- 以前の送金限度額が5万円を超えていた場合、5万円へ引き下げられることがある。
- 認証設定後、送金などを利用できるまで24時間かかる。
したがって、送金できないからといって、アプリを何度も削除・再インストールすることはおすすめできません。
まずは[メニュー]から[取引時の認証]を開き、登録状況を確認してください。
通信エラーやメンテナンスで送金できない場合
本人確認や送金限度額に問題がなくても、通信環境やゆうちょ銀行側のシステム状況によって送金できないことがあります。
通信環境を確認する
送金画面が読み込まれない場合は、次の項目を確認してください。
- Wi-Fiやモバイルデータ通信が正常に接続されているか。
- 機内モードがOFFになっているか。
- アプリが最新版になっているか。
- スマートフォンのOSが対応環境を満たしているか。
ただし、送金の実行ボタンを押したあとに通信エラーが発生した場合は、注意が必要です。
送金が失敗したように見えても、銀行側では受付が完了している可能性があります。
この場合、すぐに同じ送金操作を繰り返すと、二重送金につながるおそれがあります。
まずは口座の入出金明細や送金結果を確認し、結果が分からない場合は公式窓口へ問い合わせてください。
メンテナンス情報を確認する
ゆうちょ銀行では、システムメンテナンスによって一部のサービスが利用できなくなる場合があります。
また、給料日などアクセスが集中する時間帯には、アプリの動作が遅くなる場合があると公式サイトで案内されています。
ただし、アプリの動作が遅いという理由だけで、システム障害が発生しているとは判断できません。
利用できない場合は、ゆうちょ銀行公式サイトのお知らせを確認してください。
どうしても送金できない場合の問い合わせ先
本人確認や認証設定、送金限度額などを確認しても解決しない場合は、ゆうちょ銀行の公式窓口へ問い合わせてください。
ゆうちょ通帳アプリについては、ゆうちょアプリサポートデスクが案内されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 問い合わせ先 | ゆうちょアプリサポートデスク |
| 電話番号 | 0120-210-765 |
| 通話料金 | 無料 |
| 問い合わせ内容 | アプリの利用方法・認証・エラーなど |
受付時間や休業日については、公式サイトの最新案内を確認してください。
問い合わせの際は、次の情報を整理しておくと状況を説明しやすくなります。
- 送金できなくなった日時
- ゆうちょ銀行あてか、他金融機関あてか
- 送金しようとした金額
- 表示されたエラーコードやメッセージ
- eKYCや取引時の認証設定の状況
- 機種変更や再インストールを行ったかどうか
なお、キャッシュカードの暗証番号や取引コードなどを、電話やメッセージで不用意に伝えないよう注意してください。
よくある質問

ゆうちょ通帳アプリは残高があっても送金できないことがありますか?
あります。
口座残高が十分でも、eKYCの未完了や取引時の認証設定、送金限度額などによって送金できない場合があります。
また、送金手数料が必要な取引では、手数料を含めた残高も確認してください。
本人確認をスキップした場合、5万円までなら振込できますか?
個人名義の総合口座では、eKYCをスキップすると、ゆうちょ銀行あて振替や他金融機関あて振込を利用できません。
5万円という金額は、eKYCをスキップした場合の送金限度額に関する制限であり、5万円までの振込を必ず認めるものではありません。
ゆうちょ通帳アプリの送金制限は24時間後に解除されますか?
取引時の認証設定や再登録に伴う24時間の待機期間であれば、時間の経過によって利用可能になる場合があります。
ただし、eKYCが未完了の場合や、取引時の認証がOFFになっている場合は、24時間待つだけでは解決しません。
原因に応じた手続きが必要です。
取引コードを間違えてロックされた場合はどうすればいいですか?
ゆうちょ通帳アプリの[メニュー]から[取引時の認証]を開き、再設定してください。
なお、再設定時には本人確認や24時間の利用制限が必要になる場合があります。
送金エラーが出た場合、もう一度振り込んでも大丈夫ですか?
送金が実行されたか確認できない場合は、すぐに同じ操作を繰り返さないでください。
通信エラーが表示されても、送金が受け付けられている可能性があります。
まずは送金結果や入出金明細を確認し、不明な場合はゆうちょ銀行へ問い合わせてください。
まとめ
ゆうちょ通帳アプリで送金できない場合は、本人確認や認証設定、送金限度額を順番に確認することが重要です。
- 個人名義の総合口座では、eKYCが未完了だと振込・振替を利用できない。
- 取引時の認証がOFFの場合、送金などの機能が制限される。
- 認証設定や再登録後は、送金できるまで24時間かかる場合がある。
- 1日の送金限度額は口座ごとに設定されている。
- 取引コードがロックされた場合は、認証設定のやり直しが必要。
- ことら送金には1回10万円・月5回の制限がある。
- 通信エラー後は二重送金を防ぐため、送金結果を確認する。
特に、機種変更や再インストールのあとに送金できなくなった場合は、取引時の認証設定とeKYCの実施状況を確認してください。
それでも解決しない場合は、表示されたエラー内容を控え、ゆうちょアプリサポートデスクへ問い合わせてください。
