「楽天ラクマ」と「楽天市場」は、どちらも楽天グループに関連するサービスなので、
「楽天ラクマと楽天市場は何が違う?」
「ラクマの商品も普通のネット通販と同じように買える?」
「家にある不用品を楽天市場でも売れる?」
など、違いが分かりにくいことがあります。
どちらもインターネット上で商品を売買できますが、商品の販売者や出品方法、購入までの流れ、販売する側にかかる費用などには大きな違いがあります。
また、楽天ポイントを利用できる点は共通していますが、ポイントが貯まる仕組みまで同じではありません。
この記事では、楽天ラクマと楽天市場は何が違うのか、買い方・出品方法・手数料・楽天ポイントなどの違いを比較して解説します。
楽天ラクマと楽天市場は何が違う?

楽天ラクマと楽天市場の大きな違いは、楽天ラクマは個人でも手軽に商品を出品できるフリマサービス、楽天市場は審査を受けた事業者が店舗を出店するECモールという点です。
楽天市場は公式に「出店型」のECモールと説明されており、楽天市場というショッピングモールの中に各ショップが店舗を構えて商品を販売する仕組みです。
一方、楽天ラクマでは、スマートフォンなどから商品の写真や価格、商品説明を登録して出品できます。
初めて出品する場合は本人情報の登録が必要ですが、楽天市場のようにショップとして出店契約を結ぶ仕組みではありません。
主な違いを整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | 楽天ラクマ | 楽天市場 |
|---|---|---|
| サービスの種類 | フリマサービス | 出店型ECモール |
| 主な販売者 | 個人・ラクマ公式ショップなど | 法人・個人事業主などの出店店舗 |
| 一般個人の不用品出品 | ○ | × 原則として一般個人向けの出品サービスではない |
| 商品ごとの出品 | ○ 手軽にできる | 店舗として商品を登録 |
| 出店審査 | 一般的な個人出品では楽天市場のような出店審査なし | ○ あり |
| 月額出店料 | 一般的な個人出品ではなし | ○ あり |
| 商品が売れた際の販売手数料 | 4.5~10% | 店舗の契約プランなどによって異なる |
| 中古・不用品の個人売買 | ○ | 一般個人の不用品販売には不向き |
| 購入申請 | 商品によってあり | 基本的にショップから注文 |
| 匿名配送 | かんたんラクマパックで利用可能 | ラクマの匿名配送とは仕組みが異なる |
| 楽天ポイントの利用 | ○ | ○ |
「家にある服や家電などを1点だけ売りたい」という場合と、「ネットショップを開いて継続的に商品を販売したい」という場合では、利用するサービスの性格がまったく異なります。
楽天ラクマは個人同士でも売買できるフリマサービス
楽天ラクマでは、ユーザー自身が商品を出品し、購入希望者との間で取引を進められます。
アプリ版ではスマートフォンで商品の写真を撮影し、商品情報や価格、配送方法などを設定して出品できます。
Web版からの出品にも対応しています。
例えば、
- 着なくなった洋服を売る
- 使わなくなった家電を売る
- 読み終わった本を売る
- 不要になったゲームを売る
といった使い方ができます。
ただし、何でも自由に出品できるわけではありません。
ラクマでは、手元にない商品の出品、同一・類似商品の大量出品、禁止商品、商品ではない情報の投稿など、禁止されている出品行為があります。
役務や労働力など、物理的に受け渡せないサービスの出品も禁止されています。
楽天ラクマでは購入申請が必要な商品もある
楽天市場との違いとして覚えておきたいのが、ラクマの**「購入申請」**です。
ラクマの出品者は、商品を出品するときに購入申請を「あり」「なし」から設定できます。
| ラクマの設定 | 購入方法 |
|---|---|
| 購入申請なし | 先に購入手続きをした人が購入者になり、そのまま支払いへ進める |
| 購入申請あり | 購入希望者が申請し、出品者が承認すると支払いへ進める |
購入申請が「あり」の商品では、購入したいと思っても、その時点で購入が確定するわけではありません。
出品者の承認後に支払い手続きへ進みます。
このように、ラクマでは**「商品を出品したユーザーと購入者が1件ずつ取引する」**というフリマサービス特有の仕組みがあります。
楽天市場はショップから商品を購入するECモール

楽天市場は、さまざまなショップが出店しているインターネット上のショッピングモールです。
楽天市場自身がすべての商品を販売しているわけではなく、楽天市場へ出店している店舗が商品を販売する仕組みになっています。
楽天市場公式では、
楽天市場は「出店型」のECモールです
と説明されています。
イメージとしては、実店舗のショッピングモールに複数のお店が入っているのと似ています。
購入者は楽天市場で商品を検索し、出店しているショップの商品ページから注文します。
そのため、同じ商品でも、
- 販売価格
- 送料
- 発送時期
- ポイント倍率
- 在庫状況
- ショップ独自の条件
などが店舗によって異なる場合があります。
ラクマで個人から中古品や不用品を購入する場合とは、販売者の性質や取引方法が異なります。
楽天ラクマと楽天市場では出品方法が大きく違う
購入するだけなら両方ともオンラインショッピングとして利用できますが、商品を売る側になると違いはさらに大きくなります。
楽天ラクマは商品単位で出品できる
楽天ラクマでは、一般ユーザーが商品単位で出品できます。
アプリ版なら基本的には、
- **[出品]**から出品方法を選ぶ。
- 商品の写真を登録する。
- 商品名・商品説明などを入力する。
- 価格・配送方法・購入申請の有無などを設定する。
- 内容を確認して**[出品する]**を選択する。
という流れです。
バーコードや商品名・型番を利用して商品情報を自動入力できる機能もあります。
そのため、使わなくなった商品を数点だけ販売したい場合でも利用できます。
楽天市場は「商品を出品する」のではなく「店舗を出店する」
楽天市場では、ラクマのように一般ユーザーがアカウントを作って、すぐに自宅の不用品を1点出品するという仕組みではありません。
楽天市場へ商品を掲載して販売するには、楽天市場へ店舗として出店する必要があります。
楽天市場では、出店を希望するすべての事業者を対象に所定の出店審査を実施しています。
法人だけでなく個人名義での出店も可能ですが、個人の場合は個人事業主として税務署に開業届を提出していることが条件とされています。
また、すべての事業者に出店審査があります。
つまり、「個人でも楽天市場に出店できる」という情報を見かけても、ラクマの個人出品とは意味が違います。
| ケース | 楽天ラクマ | 楽天市場 |
|---|---|---|
| 一般個人が不用品を1点売る | ○ | × |
| 個人事業主が店舗を運営する | △ 利用形態による | ○ |
| 法人がネットショップを運営する | △ ラクマ公式ショップ等は別制度 | ○ |
| 出店審査を受けてショップを開く | × 通常の個人出品では不要 | ○ |
不用品を気軽に販売する「出品」と、ネットショップとして営業する「出店」を区別すると、両サービスの違いが分かりやすくなります。
楽天ラクマと楽天市場では販売手数料も違う

販売する側にかかる費用も大きく異なります。
楽天ラクマの販売手数料は4.5~10%
楽天ラクマでは、商品が売れたときに販売手数料が発生します。
現在の販売手数料は、10%・9%・8%・7%・6%・4.5%の6段階です。
判定対象期間の合計販売回数と合計販売金額によって翌月の手数料が決まります。
| 販売手数料 | 合計販売回数 | 合計販売金額 |
|---|---|---|
| 10% | 条件なし | 条件なし |
| 9% | 4回以上 | 5,000円以上 |
| 8% | 6回以上 | 10,000円以上 |
| 7% | 8回以上 | 30,000円以上 |
| 6% | 10回以上 | 50,000円以上 |
| 4.5% | 10回以上 | 100,000円以上 |
回数と金額の両方の条件を満たす必要があります。
例えば、販売手数料10%が適用される状態で10,000円の商品が売れた場合、販売手数料は1,000円となり、手数料を差し引いた9,000円が基本的な受取金額になります。
かんたんラクマパックを利用した場合は、さらに送料が受取金額から差し引かれます。
楽天市場は月額出店料なども必要
楽天市場は料金体系そのものがラクマとは異なります。
楽天市場には現在、
「がんばれ!プラン」
「スタンダードプラン」
「メガショッププラン」
の3種類があり、月額出店料に加えてシステム利用料などが発生します。
| プラン | 月額出店料(税別) | システム利用料 |
|---|---|---|
| がんばれ!プラン | 25,000円 | 3.5~7.0% |
| スタンダードプラン | 65,000円 | 2.0~4.5% |
| メガショッププラン | 130,000円 | 2.0~4.5% |
さらに、全プラン共通で**初期登録費用60,000円(税別)**が設定されています。
このほか、楽天ポイント原資、楽天スーパーアフィリエイト、楽天ペイ利用料など、店舗運営に伴う費用があります。
したがって、「ラクマの販売手数料と楽天市場の販売手数料は何%違うのか」という単純な比較はできません。
楽天ラクマは個々の取引に対して販売手数料が発生する仕組み、楽天市場はネットショップを運営するための複数の費用が発生する仕組みと考えると分かりやすいでしょう。
買う側の支払い方法にも違いがある
楽天ラクマでは、現在次の支払い方法が用意されています。
- クレジットカード
- ラクラクあと払い(ペイディ)
- コンビニ払い
- FamiPay
- 郵便局・銀行ATM
- ラクマポイント
- 楽天ポイント・楽天キャッシュ
支払い方法によって決済手数料も異なります。
クレジットカード、FamiPay、ラクマポイント、楽天ポイント・楽天キャッシュは決済手数料無料です。
一方、コンビニ払いは商品価格に応じて100~200円、ラクラクあと払い(ペイディ)は100円、郵便局・銀行ATMは100円の決済手数料が設定されています。
金融機関などで別途手数料が発生する場合もあります。
楽天市場ではショップから商品を注文するため、利用できる支払い方法や配送などの条件を注文するショップ・商品ごとに確認することが重要です。
特に「楽天のサービスだから支払い方法もすべて共通」と考えないようにしましょう。
楽天ポイントはどちらでも使えるが貯まり方は同じではない

楽天ラクマと楽天市場は、どちらも楽天ポイントに関係するサービスですが、ポイントの仕組みまで同じではありません。
楽天ラクマでは、楽天IDを連携すると、保有している楽天ポイントや楽天キャッシュを商品代金の支払いに利用できます。
楽天ポイントは1ポイント=1円分として利用できます。
一方で注意したいのが、ラクマで商品を購入しただけで、楽天市場で買い物をする場合と同じように常に楽天ポイントが付与されるわけではないことです。
ラクマ公式では、楽天ポイントの進呈対象について、ショップ買いまわりなどのキャンペーン条件を満たした場合や、支払いに楽天キャッシュを利用した場合などが案内されています。
楽天キャッシュを利用した場合は、1回の取引ごとの楽天キャッシュ利用額に対して100円につき1ポイントが進呈されます。
つまり、
「どちらも楽天ポイントが使える=ポイントの付与条件も同じ」
ではありません。
楽天市場と楽天ラクマでは、ポイントキャンペーンなどの対象条件もそれぞれ確認する必要があります。
配送方法にも楽天ラクマ特有の仕組みがある
楽天ラクマには、**「かんたんラクマパック」**という独自の配送サービスがあります。
日本郵便またはヤマト運輸の対象配送方法をラクマ向けの料金で利用でき、条件を満たせば匿名配送にも対応します。
例えば、小型商品の配送では、ヤマト運輸のネコポスや日本郵便のゆうパケットなどが利用できます。
匿名配送では、出品者と購入者がお互いの住所や氏名などの個人情報を開示せず配送できます。
一方、楽天市場はショップが商品を発送するネット通販であり、ラクマの個人間取引における「かんたんラクマパック」とは別の仕組みです。
「楽天のサービスなら配送方法も共通」というわけではありません。
中古品を買う場合は販売者を確認する

楽天ラクマでは個人が中古品や不用品を出品できるため、同じ商品でも状態が1点ずつ異なることがあります。
そのため購入するときは、
- 商品の状態
- 商品説明
- 掲載写真
- 出品者の評価
- 配送方法
- 送料負担
- 購入申請の有無
などを確認することが重要です。
楽天市場でも中古商品を取り扱う店舗はありますが、基本的には出店しているショップから商品を購入します。
したがって、「楽天ラクマ=中古品だけ」「楽天市場=新品だけ」と単純に分けるのも正確ではありません。
誰がどのような仕組みで販売しているかを見るのが重要です。
楽天ラクマと楽天市場はアカウントも商品ページも別
同じ楽天グループのサービスだからといって、楽天市場の商品がそのままラクマに掲載されているわけではありません。
楽天ラクマと楽天市場は、それぞれ異なる売買サービスです。
ラクマでは楽天IDを連携することで楽天ポイント・楽天キャッシュなどを利用できますが、楽天市場とラクマの商品・取引が一つに統合されているわけではありません。
そのため、楽天市場で購入した商品の注文状況をラクマの取引ページで確認したり、ラクマに出品した商品をそのまま楽天市場の商品として販売したりする仕組みではありません。
「楽天」という名称が共通しているため混同しやすいものの、買い物や販売をするときは別のサービスとして考えた方が分かりやすいでしょう。
よくある疑問

楽天ラクマと楽天市場は同じ会社のサービス?
どちらも楽天ブランドのサービスですが、売買の仕組みは異なります。
楽天ラクマはフリマサービス、楽天市場は複数のショップが出店するECモールです。
そのため、商品の販売者や購入方法、出品・出店方法、販売者側に発生する手数料なども異なります。
楽天市場の商品をラクマで買える?
楽天市場に掲載されている商品を、そのままラクマの取引として購入する仕組みではありません。
それぞれ別の商品ページ・取引として購入します。
ただし、ラクマには一般ユーザーの商品だけではなく「ラクマ公式ショップ」も存在するため、購入時には誰が販売している商品なのかを確認しましょう。
普通の会社員でも楽天市場に出店できる?
楽天市場は、一般個人が不用品を1点ずつ出品するためのサービスではありません。
個人名義で楽天市場に出店する場合は、個人事業主として税務署へ開業届を提出していることが条件で、出店審査も行われます。
単に自宅の不用品を販売したい場合とは仕組みが異なります。
ラクマなら出品するだけで料金がかかる?
楽天ラクマの販売手数料は、商品が売れた場合に発生します。
現在は販売実績によって4.5~10%の6段階です。
ただし、実際の取引では配送方法によって送料なども発生するため、「販売手数料だけを引いた金額が必ず利益になる」というわけではありません。
まとめ
楽天ラクマと楽天市場はどちらもオンラインで商品を購入できますが、サービスの仕組みには大きな違いがあります。
- 楽天ラクマは個人でも商品を出品できるフリマサービス
- 楽天市場は事業者が店舗を出店するECモール
- ラクマでは一般ユーザーが不用品を1点から出品できる
- 楽天市場へ個人名義で出店する場合は個人事業主であることや審査などの条件がある
- ラクマの販売手数料は販売実績に応じて4.5~10%
- 楽天市場では月額出店料・システム利用料など複数の費用が発生する
- 楽天ポイントは両方で利用できるが、ポイント進呈の仕組みは同じではない
- ラクマには購入申請や匿名配送など、個人間取引を想定した仕組みがある
普段の買い物では、**「ラクマは個人間取引もできるフリマ」「楽天市場はショップから購入するネット通販」**という違いを押さえておくと、両サービスを区別しやすくなります。
